自殺対策が精神医学・精神医療の重要課題として取り組まれる中,公衆衛生的・予防的観点の介入と比較して,実際の治療については明確な介入方法が提唱されていない現状がある。本書は認知行動療法をベースにした自殺対策のための精神医学書であり,自殺行動の科学的理解とともに実際の治療を学ぶことができる。「本書では,アーロン・T・ベックが重要な役割を果たしている多くの研究結果について紹介しています。それと同時に,こうした実証的な研究をもとに認知行動療法を用いて自殺問題を治療するための具体的な方法についても説明しています。本書をご覧になれば,自殺対策における新たな視点を獲得することができるだけでなく,これまで以上に自殺を考えている患者について理解を深めていただけるでしょう。」
第1部 認知理論と実証的研究
第1章 自殺念慮と自殺関連行動の分類とアセスメント
第2章 自殺関連行動の関連要素とリスク因子
第3章 自殺関連行動の認知モデル
第4章 自殺関連行動を防ぐためのエビデンスに基づいた治療
第2部 臨床への応用
第5章 認知療法の基本原則
第6章 導入期
第7章 自殺関連行動の認知的概念化
第8章 治療前期
第9章 治療後期
第10章 自殺を考えている患者を治療していく上で求められる工夫
第3部 特別な治療的配慮が必要な対象への適用
第11章 自殺を考えている思春期の患者に対する認知療法
第12章 自殺を考えている老年期の患者に対する認知療法
第13章 自殺を考えている物質依存を有する患者に対する認知療法
第14章 結論:自殺対策に向けた公衆衛生モデル
乳幼児期のことを思い出して、ああだったこうだったと言って興奮したり
涙を流したりすること自体が治療だと思う
治療の鍵は,乳幼児期の記憶。その記憶は,人間の一生に深い影響を与える。本書は,児童精神科医として稀代の存在である小倉と,発達障碍の臨床実践・臨床研究において第一人者である小林による論文・対談を収録した1冊である。「乳幼児期のことを思い出して、ああだったこうだったと言って興奮したり涙を流したりすること自体が治療だと思う」とする小倉と,臨床実践や調査・研究から母子の関係性と病理を解明してきた小林による治療論。子どもから成人まで多くの事例をもとに,こころが形作られる原点をめぐる治癒を探る。
小倉 ケースバイケースで、そのときの勘でもって決めればいいんじゃないかと思う。自分の勘を信じて。
小林 小倉先生。それはとってもよくわかるんですけど……その、勘でとかいうふうになっちゃうとそれ以上に議論が進まなくなって。ああ、やっぱり名人は違うなっていう感じになっちゃうわけですよ。
小倉 そうかあ。
小林 だから、勘があんまりよくない人間にとっても、ああそういうことでそうなるのかっていうふうに、わかるようにしていかないといかんなという感じで、今日は先生からいろいろ話を探ろうとしているわけですよ。
はじめに──本書が生まれた経緯
1
乳幼児期の母子関係からみたこころの病の成り立ち
関係に着目するようになったのはなぜか/母子関係の観察をどのように行なったか/「行動」ではなく「情動(甘え)」に着目すること/一歳台にみられる母子関係の様相/母親から見た子どもと母子関係からみた子ども/甘えのアンビヴァレンス/アンビヴァレンスによる子どもの反応の多くは誰にでも理解できる/二歳台にみられる母子関係の様相──アンビヴァレンスによる不安と緊張への対処法/アンビヴァレンスを捉えることによって治療は展開する
2
患者の面接で語られる乳幼児体験
大学も教科書も、まるで面白くない/犯罪者の幼少期体験/子育てを勉強するためにアメリカに行ったところ……/医学部に入るための二歳塾?/赤ちゃんを観察して思うこと/親たちの世代の時代環境と子育て/さいごに
3
対談 乳幼児体験とこころの臨床
写真を見る/幼い頃の記憶が蘇る/治療のターニングポイント/土居のカルテ・日本語/ジェノグラム/観察の大切さ/乳幼児体験/親への怒りをどう扱うか/負の世代間伝達について/生まれる前の記憶/まとめ
4
患者の面接で語られる乳幼児体験
はじめに/1 思春期症例の臨床/2 思春期の特徴とその家族との関係性/3 症例の提示/4 治療戦術について/おわりに
5
罪を犯した人との面接でみられる「甘え」のアンビヴァレンス
はじめに/詐欺事件を起こした人との面接を通して感じたこと/犯罪者の生育史からうかがわれる幼少期体験/罪を犯した人の対人的構えを「発達」という視点から考える/「甘え」とアタッチメント/犯罪者との面接で大切なこと/乳幼児期の母子臨床からみた「甘え」のアンビヴァレンス/彼の変化にどう応じたか/面接で「関係」をみるコツ/おわりに
ほか
地域に密着した臨床心理士たちによる子育て支援実践のレポート。子どもの発達年代ごとに、各施設での実践を豊富に盛り込んだ希有の書。
管理栄養士・栄養士において重要かつウエイトの高い業務である「栄養の指導」,「栄養教育(指導)」についてのテキスト。栄養教育の概念,理論的基礎,栄養教育マネジメント,国際的動向などを網羅。
日本人の食事摂取基準の改定(2020)に応じた変更、修正、第4章ライフステージ・ライフスタイル別栄養教育に栄養教育プログラムの実際の項を設け、隣地郊外実習など実務に役立つ内容を追加した第6版。
<執筆者>
土江 節子、安田 敬子、井上 久美子、小川 万紀子、小林 実夏、秋吉 美穂子、橋本 弘子、清水 扶美、平田 庸子、小倉 有子、高橋 律子、馬渡 一諭、大瀬良 知子
1 栄養教育の概念
1.1 栄養教育の定義
1.2 栄養教育の対象と機会
2 栄養教育のための理論的基礎
2.1 行動科学の理論やモデルと栄養教育
2.2 行動科学の理論とモデル
2.3 行動変容技法と概念
2.4 栄養カウンセリング
2.5 組織づくり・地域づくりへの展開
2.6 食環境づくりとの関連
3 栄養教育マネジメント
3.1 健康・食物摂取に影響を及ぼす要因のアセスメント
3.2 栄養教育の目標設定
3.3 栄養教育計画立案
3.4 栄養教育プログラムの実施
3.5 栄養教育の評価
4 ライフステージ・ライフスタイル別栄養教育
4.1 妊娠期・授乳期
4.2 乳幼児期の栄養教育
4.3 学童期・思春期の栄養教育
4.4 成人期の栄養教育
4.5 高齢期の栄養教育
4.6 傷病者および障がい者の栄養教育
4.7 障害者の栄養教育
5 栄養教育の国際的動向
5.1 わが国と諸外国の食生活の比較
5.2 先進的における栄養教育
5.3 開発途上国の栄養教育
巻末資料
1 栄養教育に必要な基礎知識と教材
2 栄養教育に関係する法律・通知および疾患治療ガイドライン
<演習問題>
索引
●管理栄養士国家試験出題基準に沿って目次を立て、要点を簡潔に解説。
●大学・短大・専門学校など、管理栄養士・栄養士養成施設のテキストに最適です。
●管理栄養士を目指す方の参考書として、毎日の学習をサポート。
●図表を多数活用。視覚を通じて本文の流れがわかります。
●直近5回の管理栄養士国家試験で出題された語句や内容について、出題番号を併記。
●重要なキーワードを色つきで表記。解説を同ページ内に掲載し、スムーズな理解を助けます。
●コラムでは、知っておきたい知識について解説。
●各章末には、その章に関する復習問題を掲載しました。
糖尿病診療や療養指導の現場で感じるいまさら聞けない教科書には載っていない様々な疑問に対し,朝日生命成人病研究所を中心としたベテランの医師・医療スタッフが,Q&A形式で明快に解答.知っていると差がつくコラムやホットなトピックスも多数収載.わかりやすい説明で,臨床現場での実践のレベルアップが図れる.付録として,フットケアの記録用紙や糖尿病食の献立例なども収載.
簡潔かつ要点を押さえた,応用栄養学の「教えやすい」教科書。〔内容〕栄養ケア・マネジメント/食事摂取基準の理解/成長・発達・加齢(老化)/ライフステージ別栄養マネジメント/運動・スポーツと栄養/環境と栄養/他
多様化する摂食障害当事者のニーズにどう応えるか。症状や心理の理解から時代的変遷、生活を見据えた治療までを丁寧に解説する。
【目次】
【第1部 摂食障害という「病気」を考える】
第1章 摂食障害とはー思春期の事例から
第2章 摂食障害は「病気」なのか
第3章 摂食障害の診断基準と,その背景にある心理
第4章 摂食障害の長期経過とライフサイクルの課題
第5章 摂食障害と妊娠・出産
第6章 摂食障害の時代的変遷
第7章 19世紀フランスにおける摂食障害
【第2部 摂食障害の「治療」を考える】
第8章 摂食障害対応の基本
第9章 摂食障害の治療理念
第10章 摂食障害における病識と治療
第11章 外来治療における「小さな行動制限」の活用
第12章 摂食障害の治療における家族の役割
第13章 摂食障害と薬物療法
第14章 摂食障害患者にホスピス治療はあり得るか?
第15章 摂食障害は「エビデンスフリーゾーン」にとどまるのか
第16章 摂食障害の啓発と発症予防
【コラム】
・女性アスリートの摂食障害
・摂食障害と就労
・摂食障害と新型コロナ
・治療の理念と実践
・学校と医療の連携対応指針
・摂食障害のリアリティ
・「専門」治療とは何か
・こころの健康教室サニタ
【第1部 摂食障害という「病気」を考える】
第1章 摂食障害とはー思春期の事例から
第2章 摂食障害は「病気」なのか
第3章 摂食障害の診断基準と,その背景にある心理
第4章 摂食障害の長期経過とライフサイクルの課題
第5章 摂食障害と妊娠・出産
第6章 摂食障害の時代的変遷
第7章 19世紀フランスにおける摂食障害
【第2部 摂食障害の「治療」を考える】
第8章 摂食障害対応の基本
第9章 摂食障害の治療理念
第10章 摂食障害における病識と治療
第11章 外来治療における「小さな行動制限」の活用
第12章 摂食障害の治療における家族の役割
第13章 摂食障害と薬物療法
第14章 摂食障害患者にホスピス治療はあり得るか?
第15章 摂食障害は「エビデンスフリーゾーン」にとどまるのか
第16章 摂食障害の啓発と発症予防
【コラム】
・女性アスリートの摂食障害
・摂食障害と就労
・摂食障害と新型コロナ
・治療の理念と実践
・学校と医療の連携対応指針
・摂食障害のリアリティ
・「専門」治療とは何か
・こころの健康教室サニタ
5年ぶりの改訂により最新のエビデンスを反映し,日本における糖尿病診療の指針を示したガイドラインの2024年版.今改訂においてもClinical Question(CQ)形式を踏襲し,作成手順・基準は 『Minds診療ガイドライン作成マニュアル2020』を参考とした.国内外問わず,精査された多くのエビデンスを盛り込み,糖尿病専門医だけでなく,糖尿病患者を診るすべての医師にとって必携の一冊.
ケーススタディーを通して各ライフステージの栄養マネジメントの考え方を理解し,活用できるよう配慮した実習書。
2023年公表の管理栄養士国家試験ガイドラインに対応した四訂第3版。
ストレス科学最前線の知見から、ライフサイクルに寄り添う臨床心理学を構想する。生涯発達と生物ー心理ー社会のアプローチから、周産期、児童期、高齢者、生活習慣病、がん、災害被災者などのストレスの問題とその対処、コーピング実践を考える。