予防医学としての乳酸菌。脳の機能低下、認知症、うつ病、腸の機能低下、免疫力低下、口内環境の劣化…。乳酸菌は未病対策に最適。薬学博士が明かす乳酸菌の真実。
・人類は体を大きくし、二足歩行をするためミトコンドリアというアルファプロテオバクテリア由来の共生体を細胞内に獲得し、莫大なATPを産生することで生物の頂点に立ったとされる。
・一方で、細胞内に獲得したミトコンドリアはATPを産生する過程で常に酸化ストレスを発生し、自分自身にダメージを与え、その延長に加齢の誘導と個体の寿命が決定される。
・本特集ではこれまでのミトコンドリア研究を踏まえ、医学・医療の面からヒトへの治療を目指している先生方に玉稿を賜り、“ミトコンドリア医療”の一助になることを願う。
■ ミトコンドリア病 -病態解明を基盤とした治療薬開発
・はじめに
・ミトコンドリアDNAの複製・維持機構と関連疾患
〔key word〕ミトコンドリアDNA(mtDNA)、ミトコンドリア転写因子A(TFAM)、アセチル化、DNA複製
・体細胞におけるミトコンドリアゲノム置換技術
〔key word〕ミトコンドリアゲノム、ミトコンドリアゲノム置換細胞(MirC)、ヘテロプラスミー、ミトコンドリア病、ゲノム水平移動
・ミトコンドリアゲノム標的薬剤によるミトコンドリア関連疾患の治療法開発
〔key word〕ミトコンドリアDNA(mtDNA)変異、ミトコンドリア送達分子、ピロール・イミダゾール・ポリアミド化合物(PIP)
・ミトコンドリア標的型核酸ナノ医薬品の創製を目指して
〔key word〕ミトコンドリアゲノム(mtDNA)、RNA送達療法、ドラッグデリバリーシステム(DDS)
・マイトファジーとミトコンドリア病
〔key word〕マイトファジー、オートファジー、ミトコンドリア病、ミトコンドリア、LIR(LC3-interacting region)
・ミトコンドリアタンパク質の膜透過と膜組込機構
〔key word〕TOM複合体、SAM複合体、ミトコンドリアタンパク質前駆体、βバレル型膜タンパク質
・自然免疫応答におけるミトコンドリアの役割
〔key word〕ミトコンドリア、RNAウイルス、自然免疫、MAVSシグナリング、プロヒビチン(PHB)
・NRF2によるミトコンドリア機能制御
〔key word〕KEAP1-NRF2制御系、硫黄代謝、酸化ストレス、ミトコンドリア機能
●TOPICS
疫学
・中高年のLDLコレステロール高値は認知症のリスクーー英国のプライマリケアデータベースの解析
臨床検査医学
・臨床検査を終了した既存試料(残余検体)の研究、業務、教育のための使用についてーー日本臨床検査医学会の見解2021年改訂
癌・腫瘍学
・がん遺伝子パネル検査からがん治療へ、そして遺伝医療との連携
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・11.画像診断用人工知能ーーコンピュータ支援診断(CAD)
〔key word〕人工知能(AI)、画像診断、コンピュータ支援診断(CAD)、ディープラーニング、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・15.ナツメグ中毒ーーYouTuberのマネにはくれぐれもご注意を
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
鬼が大臣へと収まり、落ち着きを取り戻した宮廷。また珍しく登花殿を訪れた暁下大臣からは「子はまだか」とくどくど諭され、千古は辟易していた。挙句に靫負尉の娘を侍女として迎えるという。千古が駄目なら帝の子を成せる健康な女を、という意味なのは、もはや千古も溜息しか出ない。その折、千古はある者の異変に気付く。まるで子を宿したような立ち振る舞いなのだ。果たしてそれは帝の子か、それともー。意図せず心を惹き寄せる帝や秋光を前に、恋に政治にと翻弄される千古。最高潮間近の第七巻!
最新版めまいリハビリ体操。年齢・症状に合わせて14の体操から数種類をセレクト!
深海探索の歴史、次々発見される生物たち、深海魚の乱獲、マリンスノーによる炭素固定、新薬の可能性を秘めるバクテリア、多くの国や企業がねらう莫大な深海底の鉱物資源…。深海底探査は、未知の驚きの生物発見から、ビジネス利用・開発そして保全へ。深海の生態系が、気候・気象システムに多大な影響を与え、生命循環や人類の未来にとっていかに重要かを、新進気鋭のイギリスの海洋生物学者が、最新の知見をもとに情熱的に語り、謎と冒険と欲望の満ちた、海の奥深くへの魅惑的な旅へと誘う。
「病は気から」は本当か?老化現象は不可避か?生命現象の源であるタンパク質とはいったい何モノか?ヒトの体内細胞は37兆個にのぼり、日々“奇跡”を起こしながら、私たちの身体を守り続けている。知れば知るほど深まるいのちの謎に挑む、第一級の博士による最新の科学知がここに!
皮膚科の知の巨人戸倉新樹先生がビジュアルで贈る「湿疹とはなにか」実地医家のための必携書。
2021年に始まったジェネリック薬の逼迫。小林化工の不祥事が発端だ。しかしそれは、いちメーカーの問題にとどまるものではない。日本の医療全体のゆがみが生み出した事故だ。増大する医療費のしわ寄せが製薬メーカーに押し寄せた。コンビニ以上に増えた薬局、そして薬剤師に淘汰の日が迫る。日本の治療薬が危ない!その現実をレポートする。
処方薬の適応症、副作用、保険薬価、注意点、類似薬などが詳しくわかる。薬の名前(商品名と一般名)、病名からでも調べられる。内服薬、外用薬、注射薬(自己注射と抗がん薬、COVID-19治療薬)、漢方薬までを掲載。読みやすいレイアウトで、要点がすぐわかる。
警告!標準治療で行き詰まったとき、一歩先に行きたいときに、ご自身の責任でご参照ください。「そんなやり方あったんだ!」「やっぱりそれでよかったんだ!」がわかる、ほかでは語られることのないエキスパートのリアルな技が載っています。
世界で加速するバイオ・トランスフォーメーション(BX)。革新的「バイオテクノロジー」が経済社会をリデザインする。
・近年の消化器内視鏡技術の進歩により、今まで見えなかったものが見えるようになり、またカプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの登場で、深部小腸や術後再建腸管を有する患者の肝門部にまで到達できるようになった。
・これらを受けて、外科手術にのみ頼っていた多くの消化器疾患の治療が、内視鏡を用いた低侵襲・臓器温存治療として内視鏡医のもとで行われるようになり、患者のQOL(quality of life)改善に寄与している。
・本特集では、消化器内視鏡技術の現在の到達点と将来展望をその道のエキスパートの先生方に解説していただく。本特集が消化器内視鏡に対する理解を深め、消化器内視鏡の将来像に思いを馳せる機会になれば幸いである。
■ 消化器内視鏡技術の進歩と展望
・はじめに
・画像強調内視鏡ーー正確な内視鏡診断を目指して
〔key word〕上部消化管内視鏡検査、画像強調観察、狭帯域光観察
・顕微内視鏡観察ーー病理に迫る内視鏡診断を目指して
〔key word〕顕微内視鏡(endomicroscopy)、optical biopsy、超拡大内視鏡、共焦点内視鏡、人工知能
・人工知能による内視鏡診断支援の現状
〔key word〕人工知能(AI)、コンピュータ診断支援システム(CAD)
・小腸内視鏡ーーカプセル内視鏡からバルーン、スパイラル内視鏡まで
〔key word〕カプセル内視鏡(CE)、バルーン内視鏡(BAE)、スパイラル内視鏡
・超音波内視鏡ーー診断・治療の最前線
〔key word〕超音波内視鏡(EUS)、超音波内視鏡下穿刺生検(EUS-FNA)、interventional EUS
・経乳頭的内視鏡診療ーー診断・治療の最前線
〔key word〕胆管癌、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、経乳頭的胆管生検、ドレナージ、ステント
・消化管腫瘍に対する内視鏡的切除ーー咽頭から肛門まで
〔key word〕内視鏡的粘膜下層【剥】離術(ESD)、一括切除、偶発症
・消化管悪性狭窄に対する内視鏡治療
〔key word〕消化管悪性狭窄、ステント、緩和治療、術前減圧、術後再建腸管
・腹腔鏡内視鏡合同手術ーー内科と外科の融合
〔key word〕腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)、消化管間質腫瘍(GIST)、胃癌
・消化管出血に対する内視鏡的止血法の進歩ーー静脈瘤を除く
〔key word〕消化管出血、内視鏡的止血術、止血法
●TOPICS
生化学・分子生物学
・塩味受容におけるクロライドチャネルの関与
再生医学
・筋肉には胎児期の位置記憶が存在するーー骨格筋の部位特異性に新たな視座
病理学
・人工知能(AI)を利用した筋病理標本判読アルゴリズム
●連載
バイオインフォマティクスの世界
・10.機械学習による薬物応答トランスクリプトームの解析と疾患治療薬の探索
〔key word〕欠損値補完、テンソル分解、遺伝子発現、ヒト細胞、創薬
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・14.フグ(テトロドトキシン) ─ 美味だけど、本当に食べて大丈夫?
オンライン診療の二元論
・5.利得と道徳ーーオンライン診療に何点をつけるか
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。