科学者のリアにとって、虹は複雑な実験過程で生じる試験管のなかの分光現象のひとつにすぎない。しかし、スティーブは虹の追跡者だ。かれは熱気球を駆って、雲の上に昇り、またあるときは森の梢をかすめて大空を飛ぶ。そんなかれが、リアを大空への旅に連れ出した。スティーブに惹かれているリアではあるが、はたして自分の人生と財産を大空を飛ぶことに賭けた男についていけるだろうか…。
星の降る夜-“男”はいつも不意に現れる。石油をもとめて世界を駆ける男、ローガン・ジェームズと出会ったのは夜の庭園だった。新進弁護士ニコラは28歳。女であり、妻であるまえに、ひとりの自立した人間でありたいと思ってきた。気がつくと、先輩弁護士の夫とのあいだにはいつからかすきま風が吹いていた……。やがて、突然降りかかった夫の死。再出発の決意を胸に、ひとりロンドンへ向かうニコラ。運命が仕組んだ罠か、思いがけないローガンとの再会。しかし、過去の苦い経験がニコラをためらわせる。このまま引きずられたくない。愛を確かめるまでは……。
「この壷は偽物だ」ロビンの店にふらりと入ってきた男がいきなり言った。「えっ?いったいなんのこと…」ここサンタフェでロビンが写真店を開いて一年になる。彼が指さしているのは、彼女がインディアンの村に行ったとき、そこで壷を焼いていた職人から借りて撮影した写真だ。アダムと名乗るのその考古学者は、その壷が古代の壷の贋作だと言うのだ。「贋作を作るのは犯罪なんだ。ぼくと一緒にこの壷を作った職人を捜しに行ってほしい」彫りの深い顔だちに神秘的な雰囲気を漂わせた、アパッチインディアンの血を引くアダムに惹かれるまま、ロビンは事件に介入していく。だが、彼女の周囲には次々と犯人からの警告がー。
22歳の誕生日を目前にして、アメリアは悩んでいた。母がかねてから娘の結婚相手にと決めていた資産家の弁護士ロバートが、誕生日に婚約指輪をくれるというのだ。彼に不満はないけれど、まだ結婚する気にはなれない。断ろうと思っても、アメリアには母を押し切る自信がなかった。アメリアは今、自分でデザインしたドレスを売る店を経営し、日曜日には飛行機跡地で催されるガレージセールにも出店している。そこで知り合った考古学者バーナビーの、ジプシーのような風貌や自由奔放な生き方に、アメリアは強く心をひかれるのだった。
「踊りませんか」スーパーボウルの前夜祭のパーティーで、アレックスはフットボールのスター選手パトリックに声をかけられた。でも彼女は申し出を受けることができない。ここ何年か関節炎に悩まされ、杖なしでは歩くことさえできないのだ。今夜も、同じ病気で苦しむ子供たちを励ますキャンペーンのために、脚の痛みを押してやってきたのだった。こんな障害を知ったら、彼は決してわたしを誘ったりはしないはず…。アレックスは自分の考えに傷つきながら彼の誘いを断ると、杖を取って逃げるようにパーティー会場をあとにした。翌朝、アレックスのもとに白いバラの花束が届いた。添えられた謝罪のカードを見るまでもなく彼女にはそれがパトリックからだとわかっていた。彼はほかの男性とは違う。アレックスにはそんな予感があった。けれど、そう思えば思うほど、彼女の苦しみは増していくのだった…。
シドニーは番組アシスタントからディレクターに昇格。本当はキャスターになって、テレビ画面から別れた夫を見返してやるのが夢だったのだが…。その彼女が、ある日有名な元プロ・ゴルファーのクインと知り合い、愛し合うようになる。共に離婚歴があり、かわいい盛りの子供がいた。過去の栄光とともに、今は豪邸で優雅に暮らすクイン。しかし彼は、生きがいも目標もない現在の生活のむなしさをシドニーに訴えるのだった。彼女はクインに新しい仕事を勧めてみることにした。小児癌患者を支援するボランティア・グループ“虹の会”の資金集めの責任者になってほしいと。だが、それに対する彼の返事はあまりにも冷たかった。
常に時代をリードしてきたSF界の巨匠の集大成エッセイ集。超ベストセラー群の隠されたエピソード満載。孤高の作家の内なる魂の凝縮。
ゲームの攻略だけじゃない、熱いスタッフインタビュー、楽しい声優インタビューを収録、ゲーム中に本人役で登場する栗林みえちゃんのコメントを掲載などなど、お買い得な一冊。
七石二人扶持の軽輩青木又六が、こともあろうに家老の愛娘に恋文をつけたという人の噂に、二人の人生はもてあそばれ…。官軍に先がけて、ピストル一挺を懐に江戸に入った男の、幕末動乱期での運命は…。良質の娯楽時代小説の名手が描く、珠玉の17篇。
あそびたくても時間がない子。あそびたくてもお友だちがいない子。そして、あそびたくてもあそぶ場所もない子どもたち。でも、この物語に出てくる子どもたちは、そうしたきびしい現実にも負けず、じつに生き生きとしています。大勢のなかまたちが共に助け合い、はげまし合って、キラキラした自分たちだけの自由な世界をきずきあげていきます。