ニューロとファジィの思想は、これまでのコンピュータの手法の対極にあるともいえる。一方、これらの思想は異なるとともに相補う面も強く、融合の研究も盛んである。本書はこの状況をふまえ、それぞれのエキスパートがその基礎から融合までを、最新の動向を含めて丁寧に解説している。
鎌倉東慶寺、男子禁制の山門を血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。暗愚な藩主加藤明成を使嗾し、硬骨の家老堀主水一族を鏖殺した暴虐に今天誅が。万斛の恨みに燃える堀家の女七人を助くべく、徳川千姫の命により、柳生十兵衛見参。
怨敵「会津七本槍」の四人までを討ち果たし、明成に迫る復讐の刃。だが見よ、七本槍衆の総帥、不死身の妖人芦名銅伯の自信に満ちた不敵な笑いを…。敵陣会津に乗り込む十兵衛と堀一族の七美女を待つは、驚天動地の地獄の幻法「夢山彦」。
何をどんなふうにほめるか、ほめたい気持ちにピッタリの表現が探せるテーマ別編集。
殿中での吉良への刃傷沙汰により浅野家は断絶、赤穂浪士は仇討の機を窺う。一方、吉良方の上杉家では家老の千坂兵部が女忍者を用い、色仕掛けで浪士骨抜きを企む。大石内蔵助が同志と密議の最中に、妖美と怪異の忍法が華と炸裂した。
政治・人口・市・水運・信仰・境界・墓場・警備・衣食住・恋愛など平安京のキー・ワードにつき、多数の挿図を活用して平易に解説。平安時代の平安京を、自然・建物・人々を通して活写し、実像に迫る。
100種を超える公益機関等のアンテナを風景の中に捉えた電波関係者待望の写真集。各省庁、研究機関等全国70か所を取材。250点のカラー写真で日本のアンテナを紹介。
一八六七年、徳川幕府崩壊以後、“都市計画”の名のもとに行われたのは恐るべきハイテク風水を駆使した新たな魔方陣の完成だった…。山手線は、何を封じるためにつくられたのか。東京タワーと放送局に仕掛けられた新たな呪術とは。そして東京は、本当に日本の首都なのか。いまも我々のまわりに張り巡らされる秘められた呪術の封印を解き魔都東京の未来を予知する。
荷風日記の裏を読む歴史探偵の名推理。荷風がこよなく愛した戦前の東京下町へ『漱石先生ぞな、もし』の著者が御招待。
いずれ誰もが経験する、ありふれた老いをめぐる、ありふれた家族の風景ー在宅介護の苦労のすえ、ストレスで倒れる妻。「死んだほうが…」と呟き、老人ホームから帰れる日を待つ老父。おじいちゃんの下の世話をする潔癖症の孫娘。危篤騒ぎで久しぶりに集まり、話をはずませる兄弟たち。哀切きわまる高齢者病棟の老人たち。そして、沈黙の老父の脳裏には、幼い日の子供たちの姿が駆けめぐっている…。
古代から中世にかけて日本列島における空間の「見かた」は大きく変化した。「シマ」のコスモロジーから神社が生まれ、風景が誕生し、山が他界となる。日本文化における空間認知の起源を探る、新進気鋭の力作。