新彊ウィグル自治区のウルムチで、中国からの分離独立を求めるイスラム系過激派による自爆テロが起きた。主犯格の少年は、かろうじてカラコルム山脈を越境して逃亡を計る。少年の妹も、ある密命を帯びて故郷を離れ、遠い上海へ身を潜める。それは、来るべき中国内乱への序章に過ぎなかったー。上海で実際に起きた事件を下敷きにした話題作を、大幅改稿して贈るスペクタクル・ロマン。
上海でウィグル族の美しい女性ライラと出会った日本総領事館員の香坂は、中国公安の仕掛けた汚い罠に陥る。一方、テロリストの陰謀を察知した秘密工作員ヤマンは、ビジネスマンに扮して上海へ赴く。運命に導かれて、香坂、ライラ、ヤマンがついに上海で邂逅する。魔都・上海で、何が起ころうとしているのか。中国の腐敗した「柔らかい腹」を切り裂く筆致で、中国の内乱を予見した大作の完結編。
アヘン戦争後、一八四二年の南京条約によって開港した上海。外国人居留地である「租界」を中心に発展した街は、二〇世紀前半には中国最大の「華洋雑居」の地となり繁栄を極める。チャンスと自由を求めて世界中からやって来る移民や難民たち、英米日の角逐、勃興する中国の民族運動。激動の時代のなかで人々はいかに暮らし、何を思ったのか。本書は国籍別の検証を通じ、上海という都市独特の魅力を余すところなく伝える。
目標、原因帰属、自己効力感、結果期待、達成価値など、自己調整学習における動機づけの役割を最新の理論と実証的エビデンスから明らかにする。より効果的な教育実践に向けて。
「さんさ時雨」「お立ち酒」「黒田節」など、全国各地に伝わる民謡の祝い歌を集めた決定版全17曲。3曲のカラオケも収録されており、昔ながらの祝い事にはうってつけの1枚だ。
主人公のジェベルは、やせっぽちの少年だ。彼の住む町では、死刑執行人がとても名誉ある地位にある。ジェベルは父のあとを継いで死刑執行人になるため、奴隷のテル・ヒサニと試練の旅に出かける…。勇気とは、愛とは、友情とはなにか!?作家ダレン会心作。
CM曲の作詞・歌唱や桑田佳祐のバック・コーラスなどをしてきたシンガーの2010年作。アコースティック・ギターを基調にしたサウンドが温かみのあるヴォーカルに合う。すがすがしさと切なさが同居する自作曲「Aqua's Lullaby」、ガーシュウィンを軽やかに歌う「They Can't Take That Away From Me」、ビッグバンドを従えた吉澤はじめとの共作曲「Curtain Call」など魅力的。
戦前の上海には、日本人の一大コミュニティがあった。彼らはいかにこの地に進出し、どのような日々を送っていたのか。上海を代表する中国人歴史学者が、日中双方の資料を駆使し、商業、工業、教育、建築、文化活動、日中間の交流などから、往時を立体的に浮かび上がらせていく。上海に滞在した人、滞在中の人、これから上海を訪れる人のためのエピソードが満載。当時を偲ばせる貴重な写真250点。略年表、新旧対照略地図付。
久々の出勤の朝、いきなり地下鉄内で不審な魔法に出くわしたケイティ。魔法の悪用を防ぐための(株)MSIの切り札は、なんと復職したてのケイティによるカスタマーカンファレンス。愛するオーウェンの協力も得て、計画は順調に進むかに見えた。だがカンファレンスのさなか、敵の陰謀がオーウェンを襲う。大人気のロマンチックファンタジー第五弾、書き下ろし日本版オリジナルで登場。
それは「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐる物語だ。主人公モンキー・D・ルフィは、海賊王になることを決意し、仲間や強敵との出会いを重ねながら「大秘宝」を求めて“偉大なる航路”へ船出する。一九九七年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった『ONE PIECE』は、二〇一〇年の第五九七話で第一部が完結。本書は巻一から巻六十一にわたるその長い航海の過程で生み出された珠玉の言葉をテーマ別に選んだ。上巻のテーマは「旅立ち」「戦い」「覚悟」「智慧」「別れ」。自らを鼓舞し、仲間を支える、豊かな言葉で彩られている『ONE PIECE』。その強い言葉は、物語の世界を超えて響き渡る。解説は気鋭の思想家・内田樹。