高等教育機関における質保証の考え方、取り組み方を、教育・研究上の倫理(学術的誠実性 academic integrity)の視点から解説。示唆に富む著名な元学長へのインタビュー3本も収録。
今までの「グローバリゼーション」は世界が同型化・均質化するという前提に立っていた。それに対し、異文化経営学会は新しいパラダイムを提起する。インクルージョン(誰でも参加できる)、ダイバーシティ(いろんな人がいる)、ハピネス(価値やパーパス)が大切と説く。自分の文化や言葉で語り合い、互いに尊重しあう世界。本書はそのパラダイムを理論的・実践的に解き明かす。21世紀を照らす真のグローバリゼーションである。
第1章 幸せで生産的な人・組織の「ファクターX」(矢野和男)
第2章 異文化経営論の理論と学説(高橋俊一)
第3章 国民文化から生じるステレオタイプ研究ーカントリー・オブ・オリジンに注目して(寺崎新一郎)
第4章 インクルージョン&ダイバーシティ&ハピネスー企業4社の事例を中心に(馬越恵美子)
第5章 コーポレートガバナンスとサステナブル経営ーその現状と未来(松田千恵子)
第6章 日本企業における国際人的資源管理の最前線ーサントリーの事例研究(推進体制・施策・成果)(古沢昌之)
第7章 国際プロジェクトチームの多文化マネジメントーコミュニケーションと信頼の視点から(古川千歳)
第8章 組織マネジメントにおけるパーソナリティ特性ーその測定と活用(平林信隆)
第9章 職場のタトゥー・ボディピアスー日本の組織が直面する人的資源管理上の新しい課題と変革の方向性(薄上二郎)
第10章 グローバルリーダーシップー理論と日本企業の実践(池上重輔)
第11章 「両利きのリーダーシップ」と「日本的統合型モノづくり戦略」との親和性ー内なるHERO(HERO within)の覚醒に向けて(鈴木仁里)
第12章 グローバル・マーケティングによる共通性と異質性の文化マネジメント(古川裕康)
第13章 異業種連携に基づくイノベーションー普及のためのビジネスモデル(内田康郎)
がん検診とがん治療、そしてワクチンも、すべては「思いつき」だった!?
○「おまじない」から始まった医療、実は現代も変わらない!?
○統計データから読み解くがん医療の実態と、その限界
○過剰診断を生み出すがん検診、大きな代償をもたらすがん治療に、意味はあるのか?
○手洗いもワクチンも、実はほとんどの感染症には無意味だった事実
○進化生物学の説く「生物多様性」から医療常識を疑えば、本当の医療が見えてくる!
「受けるべき医療は自分で決める」--新しい時代へのガイドブック!
第1章 医療は医者の「思いつき」の歴史
第2章 がん医療の嘘と真実
第3章 無意味なばかりか有害なワクチン
第4章 医療を見抜くための進化生物学入門
第5章 医療は自由選択の時代へ
いまだ謎の多い海の生物多様性ーさんご礁や熱水噴出孔の生物群集から漁業、国内外の政策、環境問題までを包括的に解説する。
現代ドイツの宗教科と倫理・哲学科との関係及びその変容を分析。倫理・道徳教育にみられる多様性と連携の構造を詳細に解明する。
東北・秋田を中心に縄文時代から近世まで100を越える調査から考古学の多様性を論考。45年の考古学研究の成果を一冊に結実。
最新のデータをもとに主要産業や多様な地域を概観し、北海道経済の発展には産業振興が重要であり、地域内外の諸力と連携による内発的経済振興策が求められていることを提起。
【目次】
第1章 北海道の歩みと構造的問題点
第2章 北海道経済の概説
第3章 北海道の地域システムと札幌
第4章 北海道の地方都市
第5章 北海道の過疎地域問題
第1章 北海道の歩みと構造的問題点
第2章 北海道経済の概説
第3章 北海道の地域システムと札幌
第4章 北海道の地方都市
第5章 北海道の過疎地域問題
ジェンダー,メディア,アート,ファッションという観点から浮かび上がってくる現代社会とは?
学術・アート・ファッションといった様々な分野で活動する専門家らが今世紀の新展開を見据え,現代社会の多様性と創造性を論じる。明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターの運営委員として携わってきた編者たち等が中心となり, 学内外の研究者と共同で行った研究成果。
デジタル社会の新地平を探る
序文 牛尾奈緒美
第1部 今世紀転換期のジェンダー研究
第1章 日本におけるジェンダー研究の新展開ーー非正規化と多様化の中で 江原由美子
第2章 フェミニズムにおける過程的インターセクショナリティと闘争ーードイツと日本の比較 イルゼ・レンツ [訳者:加藤穂香]
第3章 歴史学におけるジェンダー研究の展開ーーアメリカ史の場合 兼子歩
第4章 スポーツ・ジェンダー学における新展開 來田享子
第5章 日本における性的マイノリティ受容の陥穽 風間孝
第6章 セクシュアル・ハラスメント研究のこれまでとこれから 高峰修
第2部 デジタル社会における多様性とメディア,アート,ファッション
第1章 メディア論と芸術の変容 大黒岳彦
第2章 メディアアートの過去・現在・未来ーーキュレーターの軌跡から 四方幸子
第3章 デジタルテクノロジーとジェンダーーーソーシャルメディア,データ,人工知能をめぐる権力論に向けて 田中洋美
第4章 デジタル社会におけるファッションメディアとジェンダー表象 高馬京子
第5章 社会現象としてのファッションーーデジタル化により加速する記号化 小石祐介
対談1 生命・身体・社会へーー境界を問うアートの新地平 森永邦彦/シャルロッテ・クロレッケ/岩崎秀雄/シュー・リー・チェン/四方幸子
対談2 日常,アイデンティティ,メディアーー境界を問うファッションの新地平 アニエス・ロカモラ/小石祐介/門傳昌章/高馬京子
明治大学情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター沿革・活動記録 作成:石田 沙織
待望の「動物生理学」を俯瞰する一冊
本書は、長く動物学分野で生理学の教育に携わってきた4名の著者によって、動物の生体が示す生命活動機能的側面について分子から個体のレベルまで通して理解し、さらに種の多様性について洞察を深める一助となる教科書となるよう構成された一冊.
理学部だけでなく、工学部や農学部などさまざまな学部で生物科学を学ぶ3・4年生、さらには大学院生や研究者に活用されることを想定している.
本書では最近の分子、細胞レベルの研究成果を多く取り入れ、
1章では全章の理解の基礎となる細胞の機能について
2章から4章では動物の特徴である感覚受容、運動機能、中枢神経系について
5章では生理学の理解に必要な生化学的基礎について
6章では循環調節、体液調節、呼吸調節、体温調節などのホメオスタシスについてを
それぞれ生理学の観点から概説した.
より専門的な内容や関連する興味深いトピックは当社HPに掲載する.
1章 細胞の生理学
はじめに
1.1 細胞の構造と機能
1.2 細胞膜をよぎる物質の輸送と内在性膜タンパク質
1.3 開口放出とエンドサイトーシス
1.4 細胞における生体シグナル
1.5 Ca2+と細胞機能
2章 感覚受容
はじめに
2.1 感覚情報の受容と伝達
2.2 機械受容
2.3 化学受容
2.4 視覚
コラム 色の感覚
3章 運動機能
はじめに
3.1 細胞骨格
3.2 アクチン,チューブリンの重合
3.3 生体内の細胞骨格とモータータンパク質
3.4 細胞の運動
3.5 筋肉の収縮
3.6 筋収縮の調節
3.7 心筋,平滑筋の収縮と調節
3.8 鞭毛・繊毛運動
4 章 中枢神経系の生理学
はじめに
4.1 神経系の形態学的特徴
4.2 神経細胞における電気信号
4.3 神経伝達と神経修飾
4.4 神経回路とシステムとしての神経系
コラム 長期増強と長期抑圧の分子メカニズム
5 章 代謝の生理化学
はじめに
5.1 動物の体を構成する主要な生体分子
5.2 化学反応の自発性の指標:ギブスの自由エネルギー
5.3 酵素
5.4 消化器系と消化酵素,輸送体(トランスポーター)
5.5 エネルギー代謝I -解糖系とTCA サイクルー
5.6 エネルギー代謝II-電子伝達系とATP アーゼー
5.7 物質代謝
5.8 代謝の調節
6 章 ホメオスタシスの生理学
はじめに
6.1 ホメオスタシスにかかわる生体調節系
6.2 循環系のホメオスタシス
6.3 体液のホメオスタシス
6.4 呼吸系のホメオスタシス
6.5 体温のホメオスタシス
索 引
現代世界が直面するさまざまな問題をSDGsに沿った51のテーマを5つの大きな柱に分けて解説。各テーマのさまざまなデータを国別に比較できる。86の色彩豊かな統計地図と理解を助ける55の図表。国際機関や研究所・大学の研究センターが刊行している論文・報告書から採られた約350の信頼性のある出典。247の項目索引。
大学の国際化に伴い、留学生と日本人学生がともに学ぶ「国際共修授業」の制度化が日本の各大学で進められている。北海道大学での「多文化交流科目」の実践をもとに、授業設計についてまとめ、教育における多様性を問い直す、国際共修授業の入門書。
はじめに
第1章 多様性と教育ーー市民教育の視点から考える[永岡悦子]
はじめに
1.多様性とは何か
2.多様性と大学教育の事例
3.多様性と市民教育
おわりにーー多様性を活かした社会に向けて
第2章 国際教育交流と多様性[高橋彩]
はじめに
1.多様性を再考する
2.考え感じる教育空間
おわりに
第3章 多様な視点と表現から学ぶ科学技術コミュニケーション[奥本素子・朴ゲン貞]
はじめに
1.理論的背景
2.授業実践
おわりにーー本授業を振り返って
第4章 多様性を資源とする批判的思考の育成[小林由子]
はじめに
1.理論的背景
2.授業実践
おわりに
第5章 社会の多様性と言語バリエーション[鄭惠先]
はじめに
1.社会言語学から見る「ことばの多様性」
2.社会の多様化を支える「ことばの多様性」
3.教室活動を通して考える「ことばの多様性」
おわりに
第6章 フィールドワークにおける多様性[青木麻衣子]
はじめに
1.フィールドワークと多様性
2.多様性を活用した授業実践ーー「札幌をフィールドワークする」
おわりに
第7章 異文化コミュニケーションにおける多様性[式部絢子]
はじめに
1.多様性の捉え方
2.授業実践「多文化共生入門ゼミ」
おわりにーーこの実践の先にあるもの
第8章 これからの日本語教育・教師教育における多様性を考える[小河原義朗]
はじめに
1.日本語教育における多様性
2.教師教育における多様性
おわりに
第9章 アクティブラーニングが求められる背景[山本堅一]
1.アクティブラーニングとは何か
2.なぜアクティブラーニングが求められているのか
3.アクティブラーニングと多様な他者との学び合い
4.オンライン授業導入による変化と展望
あとがき
索引
軍事・政治・外交・経営・環境など、広範な角度から「戦略」の本質を研究する唯一の学会の機関誌最新号
論 文
◇中島浩貴 (東京電機大学理工学部准教授)
第一次世界大戦前の航空機言説と軍事的技術評価の形成
◇岩田英子 (防衛研究所特別研究官(国際交流・図書)付 防衛事務官)
女性軍人の戦略的活用 --国連安保理決議第1325号の果たした役割ーー
◇高畠 太 (防衛大学校総合安全保障研究科後期課程(3等海佐))
防衛と貿易の代替性についての計量分析 --1980年から2020年のインド太平洋地域を事例としてーー
◇伊藤隆太 (広島大学大学院人間社会科学研究科助教)
戦争と平和の原因 --進化政治学の視点からの一考察ーー
講 演
◇杉山公俊 (航空自衛隊幹部学校航空研究センター長)
21世紀のエアー&スペースパワー
書 評
小野圭司著『日本 戦争経済史ーー戦争、通貨金融政策、国際比較ーー』(諸橋 英一)
ダグラス・C・ディルディ著、橋田和浩監訳『バトル・オブ・ブリテン1940』(伊藤 大輔)
Elbridge A. Colby, The Strategy of Denial: American Defense in an Age of Great Power Conflict (中谷 寛士)
ローリー・メドカーフ著、奥山真司・平山茂敏監訳『インド太平洋戦略の地政学ーー中国はなぜ覇権をとれないのかーー』(墓田 桂)
畠山京子著Japan’s Evolving Security Policy: Militarization within a Pacifist Tradition〔『進化する日本の安全保障政策ー平和主義の 伝統の中の軍事化』〕(小田桐 確)
野中健一著『竹島をめぐる韓国の海洋政策』(永田 伸吾)
青井千由紀著『戦略的コミュニケーションと国際政治ーー新しい安全保障政策の論理ーー』(石原 敬浩)131
伊藤隆太著『進化政治学と平和ーー科学と理性に基づいた繁栄ーー』(北川 敬三)
性をめぐって生きづらさのある子どもに対して、国語科教育ですべきことはなにかー。本書は、学校という場で性の多様性がどのように扱われているのか、どのような課題があるのか、人権教育や他教科での取り組みも取り上げるとともに、理解しておくべき用語や概念についても言及しました。そして、具体的な教科書教材に基づいて、どのような教材をどのようにとらえ、解釈することが可能なのか、「教材の見方・考え方」の一例を提示しています。
地球上の海洋生物の種数の70%以上を占める海産無脊椎動物。中でもとりわけ高い多様性と独自性を有する日本とその関連地域における海産無脊椎動物の研究の最前線を、系統分類、生態、行動、保全を軸に紹介する。京都大学瀬戸臨海実験所の創立100周年を記念し、日本の海産無脊椎動物研究の英知を結集した一冊。
「生物多様性」をテーマにしたシリーズの第2巻。
第I部では、陸上植物全体の多様性と系統を概観し、第II部にてコケ・シダ・裸子・被子の各植物群の特色を詳説。第III部は、化石植物を含めた各植物群の綱レベルでの図版解説と興味深いコラムを掲載。
分類表や形態用語の解説、生物名・学名・事項の各索引など付録も充実。
歴史において国家はたえず貨幣の統合化をめざし、自らの権力の強化に利用してきた。貨幣もまた国家によりその価値の裏付けを得てきたが、経済の構造変動により多様化が不可避となり、国家権力弱体化につながった。近未来の暗号通貨なども見据えて、長年活動を継続している貨幣史研究会による、国内外前近代を主要対象にした最前線の研究成果を結集。
さまざまなニュースは民主主義にとって不可欠だ。ではニュースの多様性はどうやって測れるのか? それは政治にどう影響するのか?
本書は、ジャーナリズム論における「多様性」を理論的に検討し、さらに生態系における生物多様性の指標を用いてメディア環境全体での多様性を実証的に分析するものである。また、過去の国政選挙を事例に選挙報道の多様性と投票率等との関連性を実証的に検証し、報道の多様性が現実の政治に密接に結びついていることを具体的に示す。
はじめに
第1章 ニュースの多様性をめぐる議論
1 なぜニュースに多様性が求められるのか
2 ニュースの多様化に対する懸念
3 多様なニュースの両義性
第2章 「ニュースの多様性」という概念の多様さ
1 ニュースの多様性とは何の多様性なのか
2 どのようなニュースのあり方が「多様」なのか
3 メディア環境のデザインとニュースの多様性
4 開かれた多様性と反映する多様性
第3章 ニュースの多様性をどのように分析するか
1 ニュースの多様性に関する分析デザイン
2 ニュースコンテンツの多様性
3 メディア間の差異に関する分析手法
4 ニュースコンテンツ以外の多様性
第4章 ニュースコンテンツの多様性を測定する
1 ニュースコンテンツをどのように分類するか
2 テストデータを用いた分析手法の検証
3 日本の全国紙における選挙報道の多様性
4 Yahoo!ニュースにおける選挙報道の多様性
5 安倍政権に関する新聞報道の多様性
6 分析結果のまとめ
第5章 ニュースの多様性と選挙
1 選挙報道の多様性と投票率
2 選挙報道の多様性と政党システムの分極化
3 選挙報道の多様性が新聞読者に及ぼす影響
4 分析結果のまとめ
おわりに
謝 辞
付 録
参考文献
事項索引
人名索引
ジャン・ピアジェなどの理論や最新研究成果をふまえ、人間の多様性や個人差をダイナミックに捉えてそのメカニズムに迫る画期的な書。
発達の安定性・不安定、連続性・非連続性などに着目し、理論を発達支援の有効な実践につなげることをめざす。
●著者紹介4
小山 正(こやま ただし)
神戸学院大学心理学部教授 博士(学術)
主な著書に,『言語発達』(ナカニシヤ出版,2018),『乳幼児期のことばの発達とその遅れー保育・発達を学ぶ人のための基礎知識』(共著,ミネルヴァ書房, 2015),『言語獲得期にある子どもの象徴機能の発達とその支援』(風間書房, 2009),『言語獲得期の発達』(編著,ナカニシヤ出版, 2008),『乳幼児臨床発達学の基礎ー子どもと親への心理的サポート』(編著,培風館, 2006)など。
第1章 ジャン・ピアジェの発生的認識論から
第2章 発達における安定性と不安定性
第3章 定型発達と非定型発達,多様性と個人差
第4章 発達の段階
第5章 ダイナミック・システムズ理論
第6章 発達における可塑性
第7章 認知的柔軟性
第8章 人間発達における象徴機能と言語
第9章 発達における連続性・非連続性
第10章 発達におけるスピードアップ
第11章 発達理論と発達臨床
第12章 グッド・ディベロップメントとは
外来種問題を問いなおすーー「新しい生態系(ニュー・ワイルド)」とはなにか。外来種問題の誕生から生物多様性条約までの歴史を丹念にたどりながら、世界自然遺産の島じまや本土の外来動物対策について詳述し、これからの生物多様性保全について考える。
はじめに
第1章 外来種とはなにか
1 外来種の起源
2 生物多様性条約と外来種問題
3 外来生物法の誕生
第2章 島嶼部の外来動物対策
1 自然遺産ーー小笠原諸島
2 自然遺産ーー奄美・琉球
3 普通の島
第3章 本土部の外来動物対策
1 産業飼育から生まれる問題
2 趣味の飼育から生まれる問題
第4章 正しい選択
1 ニュー・ワイルド論
2 二十二世紀の生物多様性を想像する
3 アダプティブな外来動物対策
おわりに/参考文献