おとんのパパイヤがにゅういんしておれら8にんきょうだいはまちでそうなんした。せやけど、おれらはまけへんで。ちからあわせてやっていこうて、そうきめたんや…。
「辰巳屋」は、店主の喜平が厨房を仕切り、息子の嫁・秀子が、おかみとして暖簾を守る老舗の鰻屋。息子の道介は、鰻を焼く匂いを嫌って家業を継がず、揚げ句の果て外に子供までつくってしまった。その子も早18歳。ある日、秀子は道介に息子の将来を相談され、喜平に弟子入りさせようとするが…。(表題作)美味い料理に人情あり。心あたたまる隠し味。全9編収録。
数多くの落語音源のなかから、厳選した31演題をジャンル別に分類し、10枚のCDにぎっしり詰め込んだ。全盛期である昭和30〜35年の、力強い語り口調を存分に楽しませてくれる作品。
「どっちの料理ショー」で、毎回登場する『おいしい応援団』。その味の名店の中から、選び抜かれた43個の極上丼。滴る肉汁、半熟卵のとろとろ、サックリした歯ごたえ、驚くほどの深いコク…舌も腹も、そして心も満足する品揃え。さあ、至福の時へ誘いましょう。
同じマンションに住む高校生の彼を誘ったのは、私だった…。離婚歴のある女性と少年とのはかない恋をせつなく描いた表題作ほか、男社会で生きにくさを感じている女性アナと中年記者との性と妊娠をめぐる不思議な関係、女友だちへの愛に目ざめて悩むOL、女子学生が老画家によせるひたむきな純愛と別れ、など、さまざまな愛のかたちを美しく激しく描く恋愛小説集。
異世界に迷い込んでしまった少女を描いた『花とゆめ』掲載の、ひかわきょうこ作品のドラマCD三部作の第1段。ひかわ作品だけに、シッカリしたドラマ構成で安心して楽しめるアルバムだ。ただ原作自体が現在進行中だけに、どうまとめるか……。
66〜70年の談志の「ひとり会」を収録している。色気よりも才気と凄味のきわだった噺を聞かせていた頃である。落語ファンなら是が非でも欲しいボックスだ。対談のゲストにアダチ龍光や桂文楽、桂枝太郎を迎えている談志の芸論列伝シリーズは興味深いおまけで、談志の志向する話芸がそこに垣間見える。特典CDの“談志・円鏡歌謡合戦”(ニッポン放送音源)はマニア必携のもの。