戦国切っての名将・黒田官兵衛。しかし彼の居城姫路は、西の毛利と東の織田に挾まれ、そのいずれかの配下に就くほか術はなかった。戦国時代を生き抜くために、彼が下した決断とは…?単なる軍事参謀であるにとどまらず、時代の潮流を鋭く把握し、その才ゆえに秀吉、家康がもっとも恐れた男・大軍師黒田官兵衛を描く歴史長編。
難しい数式の使用を避け、電気磁気や電気回路の基礎知識があれば理解できるように留意。最も基本的な各種機器の動作原理と特性に加え、最新の機器についても記述している。
本書は、直売向けの野菜生産者をおもな対象に、栽培技術とともに栄養価や機能性なども含めて、初心者にもわかりやすく解説したものである。したがって栽培法ではポイントとなる技術を図解するとともに、他の野菜や失敗しないための注意点、農薬をできるだけ使わない工夫や、おいしくつくるポイントなどにも意を注いだ。
荒れ狂う洪水の波に愛する人を奪われて、ついに狂気の人となった男は、人工都市の創造者として君臨する青銅の騎士像との対決に向かっていった…。幻想の都ペテルブルグが生みだした数々の物語の原点となった詩劇『青銅の騎士』と、モーツァルト毒殺説やドン・フアン伝説の逸話を見事に凝縮させながらヨーロッパをかけめぐる「小さな悲劇」四編を本邦初の組み合わせにして、全集翻訳以来30年ぶりに新訳。
新約聖書の書かれた時期のローマ史とユダヤ史を踏まえた、二世紀末までの初期キリスト教史。著者は、ナザレのイエスに端を発する運動を「ユダヤ教イエス派」の運動と呼び、それが一世紀後半にユダヤ教から独立した宗教としての自覚を深め、やがてキリスト教として成立し、自己のアイデンティティを強固にしようと格闘する姿を描く。『聖書時代史 旧約篇』の姉妹編。
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。-」王子ハムレットは父王を毒殺された。犯人である叔父は、現在王位につき、殺人を共謀した母は、その妻におさまった。ハムレットは父の亡霊に導かれ、復讐をとげるため、気の触れたふりをしてその時をうかがうが…。四大悲劇のひとつである、シェイクスピアの不朽の名作。ハムレット研究の若き気鋭が、古典の持つリズムと日本語にこだわり抜いた、読み易く、かつ格調高い、画期的新訳完全版。
ゼネラルモーターズ(GM)を世界最大の企業に育てたスローンが語るマネジメント哲学。経営書の最高傑作が待望の復刊。
祐基といっしょに、カードバトルに熱中した。悠樹には、ミニ四駆の世界を教わった。最初なじめなかった勇毅は、かけがえのないサッカー仲間になった。思い出と痛みを残して去っていった転校生たち。-そして今ケイタの目の前に、長い髪をしたひとりの女の子が現われた…。小学校上級以上。
ある野球好きの平凡なサラリーマンが、西アフリカのガーナに赴任して、ひょんなことからナショナル野球チームの監督に就任。オリンピックを目指して猛特訓を始める。ガーナの文化、習慣の違いをはじめ、さまざまな困難に、もがき、葛藤し、時には挫折しながら、なお夢に向かって奮闘する。「白球」がアフリカで果たした役割は何だったのか。生きる喜びとは何かを気づかせてくれる、ビタミン剤入り国際理解の書。
夜の神聖さを星とともに祈り、朝の太陽を地球とともに喜ぶために。宇宙と人間、そして四季の祝祭の視座からのシュタイナー言祝ぎの7冊。
遊びのデザインで埋め尽くされた大阪の遊廓建築を細見する。
学問と知識に絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売りわたすかわりに、地上の快楽を手に入れ、人間の生のあらゆる可能性を体験しようとする。メフィストと組んだファウストの遍歴が始まる。霊薬を手に入れ、若返った青年ファウストがマルガレーテを見そめる。恋の成就、マルガレーテの母親の死と兄の殺害、そして、マルガレーテによる嬰児殺し。マルガレーテの処刑とともに愛を巡る劇は終わる。
雄大な自然のなかで自責の念から蘇ったファウストは、皇帝の城、古代ワルプルギスの夜、ヘレナとの家庭生活、皇帝軍と反乱軍の合戦、海辺の領地での干拓等、大宇宙の生命の諸相を体験する。やがて人生の“夜ふけ”を迎えたファウストは見えない目で自分の大事業を見とどけようとしながら、思わず「時よ、とどまれ」と口にする。死んだファウストの魂が、天使たちと“かつてグレートヒェンと呼ばれた女”の導きで聖母マリアの許に救済される。
ドラッグと聞いて、なにを思い浮かべるだろうか?白い粉、ぼろぼろの体、トランス系の音楽、血走った目、シャブ中、人間やめますか…、馴染みのない人にとってみれば「禁断の物質」であり、遠い世界のものに思われるだろう。しかしそのイメージの多くは誇張されたものであるし、実際のところ、そんなに特殊でも危なくもなかったりする。ドラッグの世界のルールはたった一つしかない。自己責任である。時として、そのルールの狭間でドラッグを知らない人たちからは想像もできないほど「人間らしい」やり取りが繰り広げられることがある。本書はその瞬間瞬間を切り取ったレポートである。
西洋音楽の歴史と日本音楽・アジアの音楽の歴史を見開きに配置して比較対照できるようにした音楽年表。