不意に愛は目覚める。自失するほどの恋慕と陶酔、逡巡と傷心、悔恨と失意……しかし、それらすべては恩寵として輝き続ける!初恋からエロスまで、多彩な内容を象徴的手法で謳いあげた熱い詩集である。
本書は、もっとも非西欧的社会へと向けられる。しかしその視線は同時に人間のもっとも普遍的なテーマ-拘束と自由の関連に、われわれを導く。また、著者の50年にわたる教職生活を去るに当たって編まれた最後のエッセイ集であり、レヴィ=ストロース世界のポリフォニーである。さらに、知的営為が現代の病患あるいは幻想を治癒または払拭する企図でもありうるという、もっとも力強い情熱の所産である。
千年の歴史をもつ日本の伝統技法「型染め」を自在に駆使して、大画面に描き出す新たなアート「染色絵画」。その斬新な表現の創始者である染色作家・鳥羽美花が、消えゆくベトナムの風景にインスピレーションを得て描き続けた13年間の集大成的作品集。
ひたむきに自分でいたいと願う言葉たちがあるいていくー18才までの鋭い感性を詰めたピュアな詩集。
本書は、西洋近代美術の歴史が記述・記録されるなかで強力に働いている規範に含まれる偏りを明らかにする論争の書であり、フェミニストによる文化研究の理論的提起として、すでに一種の古典の位置を獲得している。…本書の価値は、議論の緻密さと、変革を展望する著者のはっきりと闘う姿勢にある。