「世界の言語」の大海原へーー
グローバル化は、「多言語社会」を誰にとっても日常のものにした。本書は、身のまわりに見出される「世界の言語」を深掘りしてみることで、ことばが異なる人、一人ひとりが、互いの違いを尊重し、安全で活力のあるコミュニティを共に築いていくための、あり方を探究する。
行政や企業の多言語対応から、街歩きでの多言語探しの愉しみまで、グローバル・コミュニケーションの羅針盤となるエッセイ集。
はじめに
1 多言語社会を深掘りする
01 鉄道会社の多言語対応から、「言語の問題」を考える
02 「先住民言語の国際の十年」から考える、多言語社会・日本
03 身のまわりの多言語環境を統計資料から捉えてみる
04 高級ファッションブランドの多言語対応から見えるグローバル・ビジネス
05 コミュニティのありようを映し出す言語景観
06 一つの表現の深み、七千の言語の重み
07 対をなすことば、価値観のかたよりを示す語彙群
08 グローバルな思想を凝集する「世界“諸”英語」論
2 違いを投影、抑制、創出することば
09 デジタル・コミュニケーションと対面コミュニケーションの行き来
10 エントリーシートの性別欄から多様性を考える
11 縦書きと横書きの思考と文化
12 察しと言明のあいだ
13 ことばとアイデンティティ
14 社会実践としてのことば、「ディスコース」
15 ことばを運ぶ「メディア」のはたらき
16 「メタファー」に見る表現、文化、他者理解
3 言語政策という発想
17 言語政策“不在”論
18 コーポレートガバナンス・コードから「企業の言語政策」を考える
19 言語政策“遍在”論
20 情報ネットワークをつくりだす、「全社的な言語政策」へ
21 すでにある語学力を生かし、育てる
22 商品まわりの言語を見渡し、見直す
23 多言語マーケティングと言語文化の活性化
24 「国フェス」で繰り広げられる同調と差別化から生まれるもの
4 異なる言語話者達でつくるコミュニティ
25 異言語話者が出会うとき
26 「ありえない」言語表現から考えてみる共生社会の関係づくり
27 多言語ホームページに投影される作り手の言語観
28 母語話者と非母語話者の対話と信頼関係の構築
29 少数民族どうしが出会う国際都市、東京
30 都市のユニバーサル・デザイン考
31 多文化が祝祭される街へ
32 異なる言語話者達が共に暮らすコミュニティづくり
おわりに
主体性のありかとしての自分を出発点とし、日英語を比較対照しながら、ことばによる自己表現の本質に迫る。話し手を、思考主体としての私的自己と伝達主体としての公的自己に解体し、言語の自己中心性のありかを突きとめる話し手解体論と、言語使用は状況把握、状況報告、対人関係の三層に分かれ、言語によって三層関係が異なるとする三層モデル論からなる。著者の長年にわたる主体性研究の全体像をわかりやすくまとめた渾身の一冊である。
認知言語学理論と関連分野について,言語学研究者から一般読者までを対象に,認知言語学と関連分野の指導的研究者らがその全貌を紹介する。全50項目のコラムで用語の基礎を解説。〔内容〕1.総論(記号学,認知科学,哲学等),2.理論的枠組み(音韻論,形態論,フレーム意味論等),3.主要概念(カテゴリー化,イメージスキーマ,参照点等),4.理論的問題(A.言語の進化と多様性,B.言語の習得と教育,C.創造性と表現),5.学際領域(心理学,人類学,神経科学,脳機能計測,手話等)
ことばの実践には、社会や文化を作り出す力がある。実践としてのことばという見方に立ち、言語心理学の新たな方向性を示す。心とことばの関係、社会とことばの関係、ことばの発達プロセス、ことばの障害に関する従来の知識をおさえつつ、この新しい見方をみんなで考えていくための教科書。公認心理師試験「言語心理学」領域にも対応。
執筆者:青山征彦、伊藤崇、太田礼穂、城間祥子、新原将義、広瀬拓海、仲嶺真、茂呂雄二
認知言語学が用法基盤アプローチとして不十分であることを指摘する声は少なからずあるが、その原因は、英語や日本語、あるいは標準変種や書き言葉などの高度に理想化されたレベルでの研究が多く見られたことにある。本論文集では、社会・相互行為の文脈から言語使用を考察し、極度の理想化から脱却した新しい認知言語学の在り方を探求する。
執筆者:遠藤智子、大谷直輝、木本幸憲、木山直毅、渋谷良方、土屋智行、中村文紀、中山俊秀、名塩征史、堀内ふみ野、横森大輔、吉川正人、李嘉、李イク琨、Ash L. Spreadbury
はしがき
序 認知言語学と言語の理想化
渋谷良方・吉川正人・横森大輔
Part 1 コーパス分析からのアプローチ
WANT交替
確率文法によるアプローチ
渋谷良方
Have to be or hafta be or gotta be, that is the question.
認知的・社会的要因から変異形の選択問題に迫る
吉川正人
多義性研究におけるテキストジャンル
RUN構文を例に
木山直毅
better off notかnot better off か
否定辞notを含むbetter off構文に関する認知社会言語学的研究
大谷直輝
Part 2 新規表現・逸脱表現からのアプローチ
補文標識like とthat の競合における多層的動機付け
言語変化における革新と伝播の観点から
中村文紀
認知と社会の両面から見るインターネット表現の機能と変化
Ash L. Spreadbury
「打ちことば」の連体修飾構造に見るモード依存の構文化
堀内ふみ野・土屋智行・中山俊秀
Part 3 談話・相互行為からのアプローチ
補文節を好む言語・避ける言語
言語類型論から話し言葉を見てわかること
木本幸憲
会話における思考の引用
中国語会話を例に 遠藤智子・李イク琨・李嘉
「超かわいいんだけど!」
「けど」中断節構文による肯定的評価と言語内バリエーションへの相互行為的アプローチ
横森大輔
活動の中の相互行為と主体の認識
三味線の稽古における「教える」話しぶり/「学ぶ」話しぶり
名塩征史
索引
編者・執筆者紹介
本書は執筆陣に極小主義の先鋭的研究を推進する研究者を集め、生成文法研究の最先端の動向を見渡せる構成をとった。前半の概説では最適演算性について経済性の数学的な視座を提供し、ラベル理論以降ボックス理論までの議論を端的にまとめている。後半では、事象の本質を簡潔なものに帰着させる研究論文を揃え、構造構築を担う演算システムの本質に切り込んでいる。探究の知的刺激を求める読者に読んでいただきたい一冊である。
執筆者(五十音順):石井透、大宗純、北田伸一、後藤亘、小町将之、杉本侑嗣、刺田昌信、豊島孝之、中島崇法、林愼将、Blümel, Andreas、宗像孝。
第I部 概説 -演算メカニズムの成り立ちと諸概念:昨今の動向と枠組みー
序論 生成文法における経済性 豊島孝之
第1章 言語構造の構築を特徴づける要因
第1節 第三要因 小町将之
第2節 併合を中心とした概念の説明 石井透・後藤亘
第3節 併合の形式及び適用様式について 中島崇法
第2章 SMT が形作る構造の派生
第1節 コピー形成の最適化に基づく統辞研究の諸相 宗像孝
第2節 SMTの促進的役割 小町将之・宗像孝
第3章 SMTと新たな方向性
第1節 最小探索 林愼将・大宗純・小町将之
第2節 ボックス理論 大宗純・杉本侑嗣
第I部 参考文献
第II部 研究論文 -構造構築の演算と言語事象における原理的説明への挑戦ー
A. 併合をめぐる諸問題
第1章 なぜ「併合」は二項なのか? -その背後にある原理を探るー 石井透・後藤亘
第2章 コピーの区別に対する表示的分析とその帰結 -「派生的」制約とECPの導出ー 林愼将
第3章 作業領域に基づく等位接続構造の構築 中島崇法
B. コピー形成に基づく演算メカニズムの特徴と言語事象
第4章 命題領域の構築から節領域における叙述構造の形成 宗像孝
第5章 メモリのない統辞計算とフェイズ理論 剌田昌信
第6章 コピー形成による同族目的語構文 北田伸一
第7章 ボックス理論における残部移動 Andreas Blümel・後藤亘・杉本侑嗣
C. 第三要因に由来する探索の帰結
第8章 ボックス理論での一致と束縛 大宗純・小町将之
第9章 ΣAgreeとwh移動現象 大宗純
学習心理学と言語心理学を1冊で学べる概説書。「学習・言語心理学」のテキストとしても最適。基本的に見開き2頁完結の形で構成しており、見やすく、読みやすくなっている。
序
第1章 学習と言語の心理学
第2章 生得的行動・初期学習・馴化
第3章 古典的条件づけ1
第4章 古典的条件づけ2
第5章 オペラント条件づけ1
第6章 オペラント条件づけ2
第7章 さまざまな学習
第8章 言語の諸相
第9章 言語の獲得
参考図書ーより深く学びたい人のために
引用文献
アメリカ合衆国を発祥の地とし、発展してきた言語人類学を、学部生、大学院生、また言語人類学に馴染みのない研究者に紹介する概説書。言語と文化の密接かつ不可分な関係性を代表的エスノグラフィ研究の紹介を通して紐解きつつ、ことばの使用実践からうかびあがる多様な言語観・世界観を明らかにする。その上で、言語人類学が問い続けてきた解放的ことば観を論じ、変わりゆく文化社会を捉えるための視座を提供する。
はじめに
第1部 言語人類学の出発点
第1章 言語人類学とはどのような学問か
第2章 言語相対論とその後の潮流
第3章 言語人類学の調査方法
第2部 「ことば」を問い直す
第4章 文化としてのことばーコミュニケーションの民族誌
第5章 言語人類学からみる発話ー日英語比較の視点から
第6章 ことばを身につけるー言語社会化
第3部 拡大するフィールド
第7章 変容する社会を捉える
第8章 指標性から読み解く対立・差別・不調和
第9章 メディアとコミュニケーション
参考文献
索引
執筆者紹介
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に(紫式部) あれから、1000年。いかがお過ごしですか。本書は、『百人一首』を基に、古代日本語の性質を解明していきます。日本語の特質や起源に、自分なりの答えが出せるかもしれません。キーワードは、「一致」。人称、活用、係り結び、移動。韓国語、シンハラ語、タミル語、トルコ語、ビジ語、モンゴル語も顔を出します。競技かるたの練習にも。著者の音声は、HPよりダウンロード。
1章 はじめに:大事なこと
4つのことだけ心に留めて
2章 を主語:日本語とモンゴル語
親戚に見える
3章 人称の区別:が・の
日本語の中に英語を見た
4章 文の主語
日本語の中に英語を見た+
5章 係り結び
英語を超えて
6章 疑問文
寂しがり屋で奔放で
7章 連体形仲間
親戚がいっぱい
8章 まとめ:百人一首で学べること
一致がいっぱい
本書は、21世紀の言語・コミュニケーションの課題に「境界」と「周縁」の視点から迫る。ジェンダー、翻訳通訳、危機言語、移動する人々、方言やマイノリティ言語、言語実践のリアリティなどをテーマとする11の論考は、「境界」と「周縁」の恣意性、曖昧性、政治性、暴力性、潜在するイデオロギーを多様な論点と方法で顕在化させ、新たな研究の地平を照らしだす。
執筆者:新井保裕、新垣友子、井上史雄、尾辻恵美、木本幸憲、熊谷滋子、クレア・マリィ、寺尾智史、坪井睦子、滕越、三宅和子
言語には異なるモード(話しことば、書きことば)や変種(地域的、社会的)が存在する。本書は、統語分析の対象から外されることが多い標準から逸脱した変種であっても、信頼できるデータを十分に観察すれば、言語現象を適切に分析できることを解き明かす。多彩な実例から言語の本質に迫ろうとするアプローチは、記述文法のみならず、形式文法においても十二分に価値を持つ。丁寧な訳注とコラムも付いて、新たな文法研究に挑む醍醐味を実感できる一冊。原著:Jim Miller (著)A Critical Introduction to Syntax。
比較言語学の目的は、言語間の系統関係の確立にとどまらず、系統関係にある諸言語の祖語を再建し、各言語が祖語の状態から現在の状態に至るまでにどのように変化を遂げてきたのかを解明することにある。文献に記録のない言語史を、比較言語学の手法によってどのように再建するのか。日琉諸語の例に基づいて解説する画期的な書。
まえがき
第1章 言語史研究における比較方法の位置づけ
1.1 最も古い文献に在証されるものが言語的に古いとは限らない
1.2 諸方言を上代語の子孫と考えることの問題
1.2.1 古典作品の本文批判と原文復元を例に
1.2.2 言語の場合
1.2.3 言語変化に関する前提
1.3 日本語史を文献資料のみによって研究することの問題
1.4 文献以前の日本語の歴史を明らかにする
第2章 言語変化
2.1 言語は変化する
2.2 音の変化
2.2.1 音変化とは何か?
2.2.2 条件変化と無条件変化
2.2.3 音声変化と音韻変化
2.2.4 音変化の類型
2.2.5 音韻変化
2.2.6 連鎖推移
2.3 語彙の変化
2.3.1 派生と複合
2.3.2 借用:漢語・外来語
2.4 類推・再分析
2.5 統語変化
2.6 意味変化
第3章 比較方法
3.1 比較言語学とは
3.1.1 比較言語学の目的
3.1.2 祖語の再建は虚構ではなく仮説
3.1.3 記録のない時代の言語を再建する
3.2 系統関係の確立
3.2.1 言語間の歴史的なつながり:系統関係と借用関係
3.2.2 音対応
3.2.3 音変化の規則性
3.3 日琉語族と他の諸言語との系統関係
第4章 内的再建
4.1 異形態の交替
4.2 内的再建の適用例
4.2.1 連濁とハ行子音
4.2.2 音便と清濁
4.2.3 露出形と被覆形
4.3 内的再建の限界
4.3.1 過度の一般化
4.3.2 内的再建と「発達史」観
4.4 内的再建と比較方法
第5章 系統樹の推定
5.1 類型分類と系統分類
5.2 派生形質の共有に基づく系統分類
5.3 距離行列法による「系統分類」
5.4 琉球諸語の系統分類
5.5 系統関係に由来する形質を見つけるには
5.6 借 用
5.7 並行変化
5.8 改新と保持の区別
5.9 系統樹モデルの限界
第6章 祖語の再建
6.1 音対応から再建される祖形と音変化
6.2 琉球祖語*e,*oの再建
6.3 日琉祖語*uiと*əiの再建
6.4 日琉祖語*eと*oの再建
第7章 方言学的なアプローチと文献資料を用いた日本語史研究
7.1 方言学・言語地理学における言語史の再建
7.1.1 方言区画論:共時的分類として
7.1.2 方言周圏論と言語地理学
7.1.3 逆周圏論と並行変化の問題
7.1.4 言語地理学と比較言語学の関係
7.2 文献資料を用いた日本語史の研究
7.2.1 文字から音声・音韻を推定する方法
7.2.2 写本・校定・原文
7.2.3 古語辞典における在証形と推定形
7.2.4 影印の問題
参考文献
あとがき
索 引
《関係》の言語学へ
ソシュールが切り開いた一般言語学の可能性を極限まで押し進め、バルトやドゥルーズをはじめとする批評家・哲学者に大きな影響を与えた言語学者ルイ・イェルムスレウ。《言語素論》(glossematique)のエッセンスを柔らかい語り口で提示する「言語理論についての講話」、強靭な抽象的思考の結晶である「言語理論のレジュメ」をはじめ、構造言語学の極北へと誘う最重要論考を収録。
序文(フランソワ・ラスティエ)
1 言語理論の原理
言語相関の一般構造
言語形式と言語実質
言語理論についての講話
言語理論のレジュメーー言語素論、序説と普遍部門
2 表現の研究
音素論の原理について
印欧語の音声体系についての見解
音声学と言語学の関係について
構造的単位としての音節
3 附録
ルイ・イェルムスレウの『言語理論の基礎づけ』について(アンドレ・マルティネ)
イェルムスレウを読むマルティネを読むイェルムスレウ(ミシェル・アリヴェ)
注
40万部以上の実売を誇る名著『聞く技術』がついにマンガ化されて登場。
柊(ひいらぎ)家という架空の5人家族それぞれが、日常のなかで失敗をして悩んでいるときにピカッとスマホが光り、魔法使いトーザン(じつは原作者の東山先生)が登場する。そして「何を落ち込んでいるのか?」と事情を聞き、「それは聞き方が悪いからだ」「こんなふうにするとうまくいくよ」と具体的に聞き上手になるための極意をアドヴァイスする。
パパさんは、40代の中堅サラリーマン、ママさんは専業主婦、長男なつきは受験を控えた中学3年生、長女かえでは小学校4年生、次女はるは幼稚園の年少組。さて、この5人の日常にどんな事件が起こり、魔法使いトーザンから何を教えてもらうのか、お楽しみに。
もくじ
プロローグ
1 聞き上手は話さない
2 相づちを打つ
3 避雷針になる
4 聞き上手に上下なし
5 素直に聞く
6 説明しない
7 Listenせよ、Askするな
エピローグ
本書は、第二言語習得や言語教育における認知言語学の応用研究として広く読まれてきた名著の、新版の翻訳書である。2023年の新版では、2009年の初版以降に行われた多様な研究成果を取り入れつつ、認知言語学における新たな展開を紹介し、これまでの成果を分析・統合するため、全体にわたる改訂が加えられている。また、今後の発展が期待される領域に関する提言もなされており、学際的な研究への橋渡しとなる内容となっている。認知言語学、第二言語習得、言語教育に関心を持つ研究者、教育者、学生にとって、必携の一冊である。
漢字とローマ字を中心に様々な表記法で書かれる台湾語を事例として、文字使用の多様性と規範化の有り様を用例の分析と書き手へのインタビュー調査に基づいて記述し、少数言語の文字化という問題に社会言語学的視点から迫る。
第1章 序 論 001
1.1. 初めに 001
1.2. 研究の目的と位置付け 005
1.2.1. ダイグラフィアの定義 007
1.2.2. リテラシースタディーズとの関係 011
第2章 台湾語とその表記 015
2.1. 台湾の言語状況 015
2.1.1. 歴史ー「台湾語」の誕生と国語による抑圧 016
2.1.2. 現在ー本土言語の復権? 021
2.2. 台湾語の概要 026
2.2.1. 言語学的特徴 027
2.2.2. 名称について 030
2.3. 台湾語の表記 034
2.3.1. 表記の歴史 034
2.3.1.1.近代以前の表記 034/2.3.1.2.表記をめぐる論争 038
2.3.2. 表記の種類 043
2.3.2.1.漢字 043/2.3.2.2.ローマ字 048/2.3.2.3.漢字ローマ字交じり 053/
2.3.2.4.その他の文字・記号 056
2.4. 先行研究 060
2.4.1. 臧汀生(1996) 060
2.4.2. 張學謙(2003) 062
2.4.3. Klöter(2005) 064
第3章 使用領域と文字 067
3.1. 学校教科書 068
3.1.1. 教育部規範以前 068
3.1.2. 教育部規範以後 070
3.2. 雑誌 078
3.2.1. 文字使用の傾向 079
3.2.2. 漢羅文の特徴 087
3.2.2.1.『台文通訊BONG報』の全面漢羅 087/3.2.2.2.限定漢羅から見たローマ字
091/3.2.2.3.ローマ字の証跡としての「--」(ダブルハイフン) 094
3.3. 歌謡曲の歌詞 100
3.3.1. 先行研究 102
3.3.2. 否定辞から見た文字使用の「通俗規範」 105
3.3.3. 「中国語の読み書き能力」と「公的規範」の利用 112
3.3.4. 漢字以外の文字の使用 116
3.4. 言語景観 118
3.4.1. 調査概要 120
3.4.2. 台湾語標識 124
3.4.2.1.漢字以外の文字 125/3.4.2.2.中国語で出現頻度の低い漢字(単字) 129/
3.4.2.3.中国語で出現頻度の低い漢字の並び(文字列) 132/3.4.2.4.考察 135
3.4.3. 遊びの要素 136
3.5. ダイグラフィアの実態 141
第4章 言語イデオロギーと文字 149
4.1. 概念定義と調査方法 150
4.1.1. 「言語イデオロギー」の定義 150
4.1.2. 面接調査 152
4.2. 台湾意識 157
4.2.1. ナショナルアイデンティティとしての「台湾意識」 157
4.2.2. 台湾意識と台湾語の文字選択 160
4.3. 文字選択の諸相 167
4.3.1. 文字の機能的優位性 168
4.3.2. 文字の戦略的使い分け 172
4.3.3. 文字か発音記号かー台羅拼音をめぐって 174
4.3.4. 通用拼音の思想 179
4.3.5. 書記の方法 184
4.4. 言語学者のイデオロギー 186
4.4.1. 漢字の選定 187
4.4.2. 文字としてのローマ字 191
4.4.3. 読み書きと教育 196
4.5. ダイグラフィアの深層 201
第5章 結 論 207
5.1. 研究の結果と展望 207
5.1.1. 事例研究の総括 207
5.1.2. 理論的貢献の可能性 209
5.2. 終わりに 212
参考文献 215
附 録 225
あとがき 231
索 引 234
スラヴ語派がどのようにインド・ヨーロッパ祖語から分化してきたのか。スラヴ語比較音韻・形態論という分野における、考えうる限り全ての問題を網羅的に検討することで、比較言語学に限らず、広く学問分野全体に通じる論点を提示する。【第13回東京大学南原繁記念出版賞】
第1章 比較言語学の基本理念と手法
第2章 音 韻 論
第3章 アクセント論
第4章 名詞・形容詞形態論
第5章 動詞形態論
結語 比較言語学はどうあるべきか
認知言語学の最先端の論文を継続的に掲載するシリーズ第18巻。国内外の第一線の研究者の論文を掲載し、多岐にわたる認知言語学や関連する言語学の最新研究成果が交流する。
小松原哲太 人間を表す換喩にこもる負の評価ーレトリックからみたインポライトネス
澤田淳 ダイクシスからみた時空間メタファー
田丸歩実 メタファー標識は修辞性を弱めるのか?-metaphorical/ metaphoricallyを例に
對馬康博 創発的構文・橋渡し構文の発現の認知メカニズムとカテゴリーの構造化について
中村渉 古英語における限定詞のパラダイムー競合的動機づけに基づく分析
仲本康一郎 日本語の数量表現の概念分析ー生態学的基盤を求めて
西村綾夏・黒田一平 打ちことばの感情はいかに表現されるかー2ちゃんねる・LINE・X(Twitter)上の笑い表現を例に
長谷部陽一郎 談話の積層構造モデルー言語の線条性と概念構造の展開に関する試論
南佑亮 情報構造と事態把握ーthere存在文が示す2つの機能的側面をめぐる構文文法的試論
籾山泰斗 「AはBの代名詞」形式の分析ー「AはBの代表」形式と比較して
中国における社会言語学の研究そして実践的教育はどのように行われているのか。研究事例の紹介から、社会言語学の理論的背景や研究手法を解説し、学習者が「社会言語学的実験を行う」ことで、社会言語学を身をもって体験し、日々の「言語的事実」をどのように捉えていくかを学ぶための実践例。30年以上紹介されてこなかった中国社会言語学の現状を明らかにする。
日本語版への序 viii
第1章 序 論 1
第1節 社会言語学の誕生と発展 2
第2節 社会科学的特性 8
第3節 社会言語学実験室 15
第4節 研究領域 21
第5節 実践的教育 26
第2章 言語変異と言語変化 37
第1節 概 論 38
第2節 溧水「町ことば(街上話)」[u]バリエーション 47
第3節 応答詞「行/成」のバリエーション 55
第4節 「有+VP」構文の使用状況 62
第5節 まとめ 69
第3章 相互行為の社会言語学 75
第1節 概 論 76
第2節 会話ストラテジー 85
第3節 創発的文法 94
第4節 社会語用論 106
第5節 まとめ 115
第4章 言語接触
第1節 概 論 124
第2節 オークランドの中国人の日常会話中のコードスイッチ 133
第3節 マレーシア・ジョホール州の客家人の言語シフト 144
第4節 黒龍江省ドルブットモンゴル族コミュニティ言語 154
第5節 まとめ 162
第5章 言語コミュニティ理論 171
第1節 概 論 172
第2節 シンガポールの中国人社会の言語状況 180
第3節 南京市「小姐[お嬢さん]」という呼称語の使用状況 190
第4節 農民工言語コミュニティの調査研究 198
第5節 まとめ 206
第6章 都市言語調査 217
第1節 概 論 218
第2節 新興工業団地の言語研究 226
第3節 南京「道聞き」調査 233
第4節 広州市の言語と文字使用調査 239
第5節 まとめ 245
第7章 言語アイデンティティ 253
第1節 概 論 254
第2節 上海方言と地域アイデンティティ 263
第3節 父親呼称と社会的アイデンティティ 273
第4節 中国語の名称研究(漢語、普通話、華語) 281
第5節 まとめ 289
第8章 言語計画 293
第1節 概 論 294
第2節 シンガポールのバイリンガル家庭 305
第3節 頭字語の研究 314
第4節 「作/做」の変異研究 321
第5節 まとめ 330
第9章 総 論 335
第1節 「実践」の原則 337
第2節 社会の現実に向き合う 341
第3節 応用の学問 347
参考文献 353
後 記 368
訳者あとがき 370
主な日中英用語対照表 371