岐阜の廃棄物業者、株式会社名晃は、掃除大賞・環境大臣賞などを受賞し、
全国から同社の人材育成を見学しに来る者が後を絶たない。
創業当時、廃棄物業者への世間の目は冷たかったが、
同社を率いる社長の峠テル子氏の事業にかける情熱と、
人一倍社員の幸せを願う気持ちが社風を向上させた。
逆境にあっても礼節をわきまえ、真心を尽くし、地域に
誇れる会社を目指す同社の徹底した取り組みは多くの注目を集めている。
80代になっても現役で経営にたずさわる熱き経営者・峠氏と、
名晃の社員一同の波乱万丈の活動を紹介する、読むと元気が出る1冊。
パトカーの写真の上に目立つ文字で「アンタのこと、迎えに来たで。」。大阪府警察の募集ポスターにはくすっと笑えるものが多いが、大阪弁の軽妙さをうまく活かしているといえる。一方、大阪弁は他人を自分のペースに上手く巻き込むことができる方言でもある。本書ではそのような大阪弁の機能や、老舗遊園地を復活させた大阪弁戦略、優美な大阪ことばなどを取り上げ、独特の魅力に迫る。
(内容例)
●「知らんけど」を使った大阪府警の募集ポスター
●「ひらパー」の大阪弁戦略
●「おっさん」、「おばはん」など屋号は大阪弁
●「MID」という大阪弁表記
●法廷で大阪弁を使う理由
●弱い立場の人を救う方言
●大阪国税局の調査能力が一番高い理由
●野球のアウトは「アカン」!?
●魔法のことば「ぼちぼちいこか」
●「させていただく」は関西起源!? 浄土真宗との深い関係
●米には「チンチンミズ」が必要ーー農業の関西弁
●「急(せ)えて急(せ)かん」とはどういう意味?
●「おはようおかえり」は「早く帰って来なさい」という意味ではない
「どこかがおかしい」シリーズ第2弾!
一見すると、ふつうに見える写真。写真にまつわる話を読んでみると、おかしな点がうかびあがってくる。どこがおかしいのか、なにがおかしいのか……? 写真に隠された真実を、キミは見ぬけるかな?
幽霊岬に行った高校生二人が、見知らぬ女性からもらった写真には……「記念写真」。再生回数を増やすため、友だちに手を貸してもらうが……「動画配信」。交通事故で怪我をしたお母さんが別人になっていて……「ぼくたちはなかよし家族です」。ミステリーやホラーなど9編を収録。
朝読にもぴったりの一冊!
【目次】 記念写真/気づいてほしい/動画配信/ダイイング・メッセージ/ぼくたちはなかよし家族です/間違い探し/最高のサプライズ/悪口中毒/野次馬
大人気赤ちゃん絵本『ぱかっ』の森あさ子が贈る、子どもが笑顔になるまほうのリズム絵本!
しょくぱんあんぱんカレーパン、どうぶつパンにのりものパン……。いろんなパンが大集合! ぱんぱんのリズムにあわせて、動物たちといっしょに手をたたきながら読んでみよう!
リズミカルなテキストを声に出して読んでみたり、動物たちの動きを真似して手をたたいてみたり、頭と体を使って楽しめる1冊! 読み聞かせにもおすすめです。
松下幸之助選集は、松下幸之助の著作のうち、普遍的価値のあるものを厳選し、後世に遺す全9巻、計18冊を所収した名著集。
その第4巻は「人生と仕事の心得」をテーマとし、『商売心得帖』『社員心得帖』『人生心得帖』を所収。心得帖シリーズの中でも、発行部数上位の3作である。
『商売心得帖』は、オリジナル版が1973年に刊行。商売は朝に発意、昼に実行、夕べに反省の繰り返しーー。事業一筋半世紀、その豊富な体験と深い思索から説く商売のコツとは。
『社員心得帖』は、オリジナル版が1981年に刊行。新入社員、中堅社員、幹部社員の3つに分けて、働く喜びや生きがいを味わい、自らの能力を高めるためになすべきことを説いた作品。
『人生心得帖』は、オリジナル版が1984年に刊行。人生における成功とは、自らに与えられた天分を生かしきること──。“経営の達人”による、人生の知恵と指針が詰まった作品。
巻末に、PHP研究所の研究員による解説、注釈があり、索引、略年譜付き。
本選集では、全巻共通のものとして、野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)、宮本又郎氏(大阪大学名誉教授)、加護野忠男氏(神戸大学名誉教授)の3名連名による「推薦の辞」を本文内に掲載。さらに、各巻に個別の推薦(帯)もあり、第4巻は唐池恒二氏(JR九州相談役)が推薦──「商売の真髄が学べ、成功への道標となる必読の名著、いよいよ登場!」
(『商売心得帖』目次より一部抜粋)世間は正しい/笑顔の景品を/魂を入れた値段であれば/自分一人の商売ではない/商品を大切に/利は元にあり/人を育てるには/部下の提案を喜ぶ/経営者の心根
(『社員心得帖』目次より一部抜粋)運命と観ずる覚悟を/礼儀作法は潤滑油/自分の働きと給料/社長、部長はお得意先/叱られたら一人前/上役への思いやり/部下のじゃまをしない/大事に臨んで間に合う人に
(『人生心得帖』目次より一部抜粋)人生の航海術/運命に光彩を/磨けば輝く人間の本質/人間としての成功/人情の機微/熱意と誠意/悩みの解消/自己観照/人生を生ききる/天寿を全うする
松下幸之助選集は、松下幸之助の著作のうち、普遍的価値のあるものを厳選し、後世に遺す全9巻、計18冊を所収した名著集。
その第3巻は「経営の心得」をテーマとし、『実践経営哲学』『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両』『経営心得帖』を所収。心得帖シリーズの中で、松下経営の真髄を簡潔に説いた3作である。
『実践経営哲学』は、オリジナル版が1978年に刊行。事業経営におけるいちばんの根本は正しい経営理念であるーー。幾多の苦境、体験の中から著者がつかんだ独自の経営観、経営哲学。
『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両』は、オリジナル版が1980年に刊行。物事は何事もコツさえつかめば驚くほど順調に進むが、それは学べるものではなく“悟る”ものーー経営者への珠玉のメッセージ。
『経営心得帖』は、オリジナル版が1974年に刊行。変わりゆく経営環境の中で、経営者は商売を拡大させていく使命がある。“経営の達人”が説く、経営の機微と真髄。
巻末に、PHP研究所の研究員による解説、注釈があり、索引、略年譜付き。
本選集では、全巻共通のものとして、野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)、宮本又郎氏(大阪大学名誉教授)、加護野忠男氏(神戸大学名誉教授)の3名連名による「推薦の辞」を本文内に掲載。さらに、各巻に個別の推薦(帯)もあり、第3巻は野中郁次郎氏が推薦──「日本的経営の真の実践者が綴った傑作。全リーダーの『生き方』の指針となろう。」
(『実践経営哲学』目次より一部抜粋)まず経営理念を確立すること/使命を正しく認識すること/自主経営を心がけること/ダム経営を実行すること/人をつくること/衆知を集めること/経営は創造であること
(『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両』目次より一部抜粋)雨が降れば傘をさす/任せて任せず/抜擢人事には介添えが必要/結局は社長一人の責任/経営は手品ではない/自分は生きた芝居の主人公
(『経営心得帖』目次より一部抜粋)得心のいく仕事/不景気には時を待つ/仕入れのコツ/相手の時間も大切に/部下が偉く見える/叱ってもらえる幸せ/ 奉公に出た専務/分に応じた人を/プロの自覚
【特集】名作への愛と敬意が、新たな傑作を生む!
「パスティーシュ小説」は二度おいしい
【インタビュー】
●森見登美彦 下敷きとする作品があるからこそ、自分の「本音」を織り込める
●【インタビュー】青柳碧人 古典・『雨月物語』と近未来家電が融合したら
【ブックガイド】昔話から古典、人気キャラまで
●先行作品との時空を超えた対話を楽しむ傑作…大矢博子
●パスティーシュって何?/昔話や古典文学をパスティーシュ!/あの文豪をパスティーシュ!/世界文学もパスティーシュ!/あの人気者をパスティーシュ!
【連載小説】
●梶よう子 キネマの夜明け3 加世は照政と豆腐を掬いながら、政三郎との出逢いに思いを馳せていた。
●高瀬乃一 露の宿り5 五話 あなたの味 六郎は以前恋仲だった義姉から、実家の料亭に戻ってくるよう誘われる。
●高殿 円 せどりの女王7 遠火の行方を追う左千夫は、大阪にいるかつての同僚の小谷地詩を訪ねる。
●篠田節子 ホテル・ボルネオ8 女性誌の取材が入り、大浦はホテルの知名度が高まることを期待するが……。
【第八回 徒然草エッセイ大賞 大賞受賞作品】
【話題の著者に聞く】
●村山由佳『PRIZE─プライズ─』欲望は自分を強く動かしてくれるもの
●土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』漫画と小説の二刀流だからこそ描ける物語がある
【リレーエッセイ】わたしのちょっと苦手なもの17 小川 哲 雑談
【ベストセラー『筋トレは必ず人生を成功に導く』が、加筆・修正のうえ、新書化されました!】
40代で筋トレに出会えたあなたはラッキーだ!
これから人生が劇的に良くなるぞ!
筋トレで得られるのは、筋肉だけではない。ビジネスや人間関係、メンタル面など、実生活に好影響を及ぼし、人生を最高に楽しくしてくれる。
さらに、人生の本質まで学べる。人生の本質なんて、本来は人生の後半でやっとつかめるものだろう。だが、筋トレなら開始後わずか1〜2年で学べてしまう。一度本質をつかんでしまえば、他の人よりも何倍も効率よく人生を生きられる。
40代から始めても全然遅くない。筋トレを取り入れることで、あなたの人生は爆発的な飛躍を遂げるだろう。
《本書の内容》
第1章 筋トレライフハック
【仕事編】
仕事の効率を上げたいなら筋トレ!/タイムマネジメントを極めたいなら筋トレ!/計画の実現性を高めたいなら筋トレ!……
【人間関係編】
コミュニケーション能力を鍛えたいなら筋トレ!/思いやる力が欲しければ筋トレ!/生涯寄り添えるパートナーが欲しいなら筋トレ!……
【メンタル編】
気分、やる気、活力をアップしたいなら筋トレ!/やりたいことが見つからないなら筋トレ!/悩んだり、クヨクヨしたら筋トレ!……
【クオリティ・オブ・ライフ編】
いつまでも健康でいたければ筋トレ!/ファッションにお金をかけるよりも筋トレ!/最強の護身術は筋トレ!……
第2章 筋トレで学べる、人生の本質
【準備編】
目標は不可欠である/情報は武器である/緊張しない唯一の方法は圧倒的な努力……
【実践編】
成長とは限界を突破するということ/成長に痛みはつきものである/成長は快感である
【スランプ編】
スランプは必ずやってくる/成長を続けるためのテクニックが存在する/ライバルは昨日の自分である
【成功編】
継続のみが力なり/努力は裏切らない
自然がもつ、多様な機能を活用するインフラとは?
グリーンインフラとは、自然(植物、土壌、水、風、地形など)がもつ多様な機能を活用するインフラ(社会基盤)のこと。自然災害の激甚化、人口減少と高齢化、地域の過疎化と都市の環境悪化など、日本の社会課題を解決し、持続可能で魅力ある社会をつくる方法として、取り組みが進んでいます。そのポイントと現状を紹介します。
第1章 グリーンインフラについて知ろう
日本の国土の特徴
日本のさまざまな社会課題
自然がもつ多様な機能1 生態系サービス
自然がもつ多様な機能2 Eco-DRR
グリーンインフラとは
日本の都市とグリーンインフラ
グリーンインフラが求められる世界的な潮流
新たな社会的ニーズとグリーンインフラ
コラム1 里山
第2章 グリーンインフラへの取り組み方
古くからあった日本のグリーンインフラ
国土全体でグリーンインフラに取り組むには
まちなかにグリーンインフラを組みこむには
海外におけるグリーンインフラ
コラム2 視点を変えてまちをつくる
第3章 グリーンインフラの実践事例
「自然と共生する社会」を目指して
グリーンインフラの実装に向けた7つの視点
グリーンインフラ大賞の受賞事例
グリーンインフラとオープンスペース
家でも実践 雨庭づくり
「新実在論」の旗手、マルクス・ガブリエル氏は、本書の中でこう語っている。
私の存在論は、ある意味両者(編集部注:西洋哲学と東洋哲学)の統合を目指しています。
私の思想は14歳のときから東西双方の伝統に影響を受けてきました。両方が常に私の頭の中にあるのです。(中略)西洋思想と東洋思想の大きな違いは、西洋哲学が不変のものを探求している点だと思います。(中略)他方、日本人が問うのは、「変わらないものが存在するという幻想はなぜ生じるのか」です。東洋思想の立場からすると、西洋の形而上学は、初期からずっと幻想なのです。
本書は、まさにマルクス・ガブリエル氏による「西洋哲学と東洋哲学の統合」の試みの一端を示したものになったといえる。
我々(インタビュアーの大野和基氏と編集部)がガブリエル氏に、東洋哲学をテーマとしたインタビューを敢行した理由は二つある。
一つは、ガブリエル氏が東洋哲学に大きな関心を抱いていること。ガブリエル氏は、3世紀の中国の思想家王弼が著した『老子』の注釈『老子注』をかなり熱心に読み込み、老子が無常を説いていることに重要な気づきを得たという。さらに、コロナ以降たびたび来日しており、日本の思想についても高い関心を寄せている。
もう一つは、現代における東洋哲学の可能性である。現代は「入れ子構造の危機」の時代だ、とはガブリエル氏の言だが、一つの危機が別の危機に組み込まれ、拠って立つべき価値が見えづらくなっている時代において、「変わらないものが存在するという幻想はなぜ生じるのか」という問いを抱える東洋哲学の価値を、現代ドイツ哲学の第一人者が語ることには意義があるはずだ。
幸いガブリエル氏に快諾していただき、実現したインタビューは、予想以上にエキサイティングなものであった。
ガブリエル氏によると、ヒンドゥー教は「時間は幻である」と見なしている。また中国古典の『荘子』には、時空を越えた無限の宇宙に遊ぶ存在が登場する。仏教の「禅」には、座禅とは自我を消していくための訓練であるという捉え方があるが、ガブリエル氏はその志向に疑義を唱える。そして先ほど述べたように、東洋哲学は西洋の形而上学を「幻想」と見なしている。
本書の議論により、西洋哲学に関心のある方も東洋哲学に関心のある方も、上記のような哲学の主要テーマについて、従来の枠組みを超えた捉え方を得られるのではないかと期待する。巻末には武蔵野大学ウェルビーイング学部客員教授である松本紹圭氏との対談を収録。
今の日本の生みの親は、持統天皇と考えたい
創業の人平清盛と、守成の人源頼朝
貿易目的で「日本国王」を名乗ったリアリスト足利義満
阿部正弘の「開国・富国・強兵」構想とそれを実行した大久保利通
戦争に負けて外交で勝った吉田茂……
だから、歴史は面白い!
歴史の流れを振り返ると、多くの国に大転換が訪れる歴史の曲がり角がありました。そしてその曲がり角に立っていた人物が、どの国にも存在しました。日本におけるそのような人物として次の十名を選びました。
蘇我馬子、持統天皇、藤原良房、白河法皇、平清盛、足利義満、織田信長、阿部正弘、大久保利通、吉田茂(豊臣秀吉を入れるかどうか、ずいぶん悩みました)。
日本史の世界は近年になって、多くの新資料の発見や新たな発掘調査もあって、歴史的な事件や登場人物について、その評価が変化しています。そのような研究結果も検証しつつ選択した十名です。さらに、次の諸点も考慮に入れながらの人選でした。
1世界に対して広い視野を持っていたか、2経済を重視する姿勢を持っていたか、3その上でリーダーとしての手腕はどうであったか。以上の三点です。
お読みいただいて、現代の世界のリーダーたちや、日本の政治家たちを見つめなおしていただく、機会になれば幸いです。(本書「はじめに」より)
世界はひどいところで、人間は時に愚かで残酷だけど、
それでも世界は美しいし、朝は必ずやってきて世界を照らすから。
一整と苑絵の前に現れた、不思議な少女の正体とは。
桜野町のひとびとに訪れる優しい奇跡を描く、感動の物語。
第一話 優しい怪異
桜風堂書店にカフェを併設することになり、その準備を進めていた一整は、ある少女をよく見かけるようになる。店内で、町のどこかでふと見かける少女は、誰かに似ているようで、しかも不思議なことに、見かけるごとに成長しているように思えるのだ。その少女は、カフェ開業を手伝いに桜野町を訪れた、卯佐美苑絵の前にも現れて……。
第二話 秋の旅人
台風がやってきた日、中学は途中休校となったが、桜野町に戻るバスが運休となったため、透、楓太、音哉と、長い髪の転校生の少女の四人は、学校に残ることになった。そんな中、楓太が、桜野町に伝わる龍神と狐の伝説について話し出す。夕方になってバスが復旧し、四人は帰途についたが、転校生の少女が降りたのは、桜野町の手前の山の中の、誰も住んでいないような場所のバス停だった。
第三話 時の魔法
いつものように休みの日に桜野町を訪れ、桜風堂を手伝っていた卯佐美苑絵。その日、泊まったホテルで、苑絵は向かいの部屋から、子どもが泣いている声を聞く。放っておけないと、その扉を開けるのだが……。翌朝、月原一整は目が覚めた瞬間、なぜか嫌な予感を覚え、苑絵の泊まるホテルに向かう。
くノ一姉妹は、将軍暗殺を阻止できるか!?
ついに明かされる象に関する陰謀。そして奥州藤原氏の大金塊は誰の手に?
ユーモア時代小説シリーズ完結編!
湯煙り権蔵とくノ一・あけびは、ついに松尾芭蕉の旅の供であった曽良の正体に辿り着く。さらに奥州藤原氏の大金塊を手に入れるには、象が不可欠だと気づきーー。
一方、象にまとわりついていた唐人屋敷の者たちの企みも明らかに。将軍の身に魔の手が伸びるなか、桃子は起死回生の策を思いつく。さらに伊達藩と幕府との因縁の決着は……。
ユーモア時代小説の第一人者である著者による傑作シリーズ、最終巻!
文庫オリジナル。