政府は2003年から、政治家や企業の経営層・管理職など
指導的立場における女性の比率を30%にする
「202030(にーまるにーまるさんまる)」という目標を掲げていたが、
2020年になってもその目標は一向に達成されず、あっさりと達成時期は
「2020年代のできるだけ早い時期に」と延期された。
ジェンダーギャップが解消するどころか、
日本企業に根強く残るのはなぜか?
なぜ他国と比較して日本の女性登用はこれほどに進まないのか。
グローバル企業を目指す中で、業界の中での生き残りをかけて、
そしてコロナ禍でのリモートワーク普及の追い風を受けてーー
本気で変わり始めた日本型企業。
メルカリ、NTTコミュニケーションズ、富士通、丸紅、キリン、城崎温泉の豊岡市ーー。
「失われたジェンダー30年」を取り戻そうとする
奮闘と変化の過程を、自身の取材を交え、豊富な取材で描き出す。
第1章 男子的なテクノロジー業界でD&I企業に舵を切ったメルカリ
第2章 日本の「ジェンダー失われた30年」と加速する世界の動き
第3章 リモートワークが変えた意識。阻んでいた「出社マスト」
第4章 数値目標は逆差別か。「女性優遇」という反発への挑戦
第5章 経営戦略として本気でダイバーシティを進める経営者たち
第6章 ロールモデル不在と女性たちの世代間ギャップ
第7章 最後の壁は家庭と夫の家事育児進出
ジェンダーフリー・性教育などへの攻撃が異常な形で行われている。国会、地方議会での議員の質問をテコにした教育行政への介入、一部マスコミの事実をゆがめた報道キャンペーン…。本書はその背景を明らかにし、正しい理解を得るために22人の著者が50のQ&Aでていねいに解説した。
「男らしさ」「女らしさ」をめぐる労務の課題と実務の最適解がよくわかる。人事労務担当者はもちろん、部下を持つ管理職のテキストとしても使える!
me too運動、BLM、地球温暖化、パンデミックなどにより、我々の価値観は大きく変動し、建築や建築家の存在意義も問われている。それに関わる「言葉」も新陳代謝が必要だ。本書では、これからの建築や都市を考えるための言葉・概念を取り上げている。目指したのは、たんなる「教養」ではなく、より実践的なツールとしてのガイドブックである。
■著者
青田麻未、雨宮知彦、板坂留五、井本佐保里、岩元真明、江本弘、大村高広、小柏典華、小田原のどか、海法圭、川勝真一、川崎和也、川島範久、小松理虔、小見山陽介、金野千恵、酒井康史、鮫島卓臣、山道拓人、杉田真理子、須崎文代、砂山太一、谷繁玲央、根来美和、長谷川香、林憲吾、三谷繭子、宮崎晃吉、元木大輔、湯浅良介、吉本憲生(50音順)