人間には心がある。では、他の動物はどうだろう? もちろん他の動物にも心はある。それは生命とともに38億年の時間をかけてゆっくり進化したわけだ。しかし、それは人間と同じというわけではない。体のつくりが変われば、住む場所が変われば、心のつくりも変わる。そんな他の動物たちの心を知るには、どうしたらよいのだろう? そういった動物たちの心を解き明かす学問が、動物心理学。この学問では、動物たちの多様な心の働きを研究し、その共通点や相違点を知ることで、心の働きを決める要因と進化の過程を明らかにしようとしている。研究者たちが迫る動物心理の奥深い世界、それは一体どのようなものなのだろうか?
「特定動物」とは、環境省により指定された「人に危害を加える恐れのある動物」で、これらを飼育するためには各地の動物保護センターや保健所などに決められた書類を提出し、飼育許可を得なければなりません。
具体的にはライオンやヒグマ、ワニや毒ヘビなどがこの特定動物にリストアップされています。
本書はこの特定動物を実際に飼育したい、と考える人に向けた一冊です。
動物保護センター(保健所)へ提出する書類手続きの概要から飼育ケージの製作、疾病の際に診察をしてくれる動物病院に到るまで、実際に特定動物を飼育するための全ての情報をビジュアルでわかりやすく解説する一冊としました。
チンパンジー、マントヒヒ、ヒグマ、ライオン、オオカミ、イヌワシ、カンムリクマタカ、アンデスコンドル、ワニガメ、ニシダイヤガラガラヘビ、キングコブラ、アミメニシキヘビ、オオアナコンダ、アメリカドクトカゲ、イリエワニほか33種の特定動物の飼育法を紹介。
日本初の動物園として開園した上野動物園は2022年3月20日、140周年を迎えます。現在、動物園で生まれて祝福されるのも束の間、様々な事情から飼いきれなくなって、園外へと運び出されていく動物がたくさんいます。いったい日本の動物園では何が起きているのか? 本書では、大量の公文書のなかに動物たちの移動を追い、北は北海道から南は鹿児島まで全国の動物園を取材し、日本の動物園の「いま」を浮き彫りにします。
「余剰動物」たちが「動物交換」によって通貨のように扱われている現実をあぶり出し、動物商というビジネスの内幕や、日本の動物福祉の実情についても深掘りしています。
第1章 余る動物ーーライオンは「猫より安い」
第2章 商われる動物ーー動物交換、転売の末、死に追い込まれたシマウマ
第3章 日本が「レッサーパンダ王国」になった理由ーーマッチングされる動物
第4章 動物たちの「苦痛」を軽減するためにーー急がれる動物福祉の充実
第5章 自然環境や野生動物を守るため、動物園にできること
第6章 そもそも動物園は必要なのか?--岐路に立つ「動物園大国」
作って、遊んで、楽しめる!!絵本から飛び出したガーリードール。写真つきだからぶきっちょさんでも失敗なし。モチーフの愛らしい表情のつけ方もかんたん!!かわいいポーズと洋服の作り方もレクチャー。きせかえ小物型紙つき。
本当に動物のためになる医療がしたいと海を渡った女性獣医師が、米国の動物医療現場を克明に綴る。アニマルポリスの活躍、動物の人口過剰問題、臨床現場で共に働くスタッフの姿などを通して、日本の動物達の未来が見えてくる。
第1章 アメリカ動物生活事情
アニマルポリス
のら猫
続・のら猫
ホームレス・アニマル
奇跡を信じる人がつくる奇跡
第2章 早期不妊去勢と安楽死の是非
Has she been fixed yet?
不妊去勢手術の迷信
早期不妊去勢手術
最期を看取る
安楽死と自然死
第3章 アメリカ動物診療事情
プライマリーと二次診療
早くて遅い診療時間
アニマルテクニシャンの仕事
オープン医療
セカンド・オピニオン
インフォームド・コンセント
ドラッグに蝕まれたアメリカ
批判をしない診療
理想の動物病院
第4章 アメリカで動物のお医者さんになる
日本の獣医師がアメリカで獣医師免許を取得するには
医療倫理
女性であるあなたへ
パートタイム獣医師
これからの日本の獣医師像
2019年改正動物愛護法の改正経緯や新法の仕組みに触れながら、ペット業界や愛護団体における不適正飼養の実態、殺処分ゼロのからくり、動物殺傷・虐待罪の課題点を明らかにする。閉じ込め飼育される畜産動物たちの福祉、密猟や環境破壊による野生動物の危機にも触れる。
1 ペットビジネス:「物」扱いされる命
1 悪質業者と不適正飼養
2 まやかしの週齢規制
3 不適切な販売方法
4 いま、なぜマイクロチップの装着か
5 忘れてはならない消費者の責任
2 動物保護団体:道具にされる命
3 殺処分:翻弄される命
1 殺処分ゼロの弊害
2 安易すぎる殺処分
3 殺処分の方法
4 動物愛護センターの役割
4 動物虐待:切り刻まれる命
1 エスカレートする虐待とみあわぬ刑罰
2 動物虐待の厳罰化
3 動物虐待のもう1つの形:ネグレクト
4 アニマルポリス
5 アニマルレスキュー119番:虐待を発見したら
6 動物たちの地位向上のために何ができるのか
5 畜産動物・実験動物
1 アニマル・ウェルフェア
2 産業動物のウェルフェア
3 実験動物とアニマル・ウェルフェア
4 アニマル・ウェルフェアと環境問題
6 野生動物・環境問題
1 SDGsと環境問題
2 深刻な環境汚染・環境破壊
3 野生動物・地球環境を守るためにできること:エシカル消費
4 感染症パンデミックと環境破壊:人間中心主義の功罪
未来の笑顔、見たいから、過去をふまえてリスタート。円山流動物園改革。
大学キャンパスを舞台に起こる動物事件を人間動物行動学の視点から描き、人と自然の精神的つながりを探る。今、あなたのなかに眠る太古の記憶が目を覚ます。
タイトルのイヌ、ネコと、ハムスター、ウサギをメインに紹介。さらにフェレットなど、ペットとして身近な動物の赤ちゃんを紹介。
動物たちが四季を楽しみながら伸び伸びと暮らす様子を描いた、ぬり絵ブックです。庭に咲き乱れる美しい花々、秋の収穫を祝う森の動物たちなど、上品で趣を感じるモチーフが魅力的です。あなたの好きな色で、息吹を吹き込みましょう。
昆虫と動物の「へえーっ」「ほんと?」の、おどろき・おもしろナンバーワンを53項目掲載。こどもでも大人でも楽しめる内容なので親子の話題作りにも最適。多数の美しい写真やイラストを使用。「目で見てわかる」ビジュアルな科学絵本です。小学一年生で習う漢字を使用しており、幼児から小学生になっても十分に楽しめる科学絵本です。
日本でも有数の人気を誇る「旭山動物園」がシールになって登場します!実際の旭山動物園をめぐるように「ほっきょくぐま館」や「ぺんぎん館」を紹介しているので、旭山動物園に行ったことがある人も、まだの人も楽しめるようになっています。
シールははってはがして繰り返せるので、なんどでも遊びながら動物の名前を覚えることができます。シリーズ作品に「シールえほん きょうりゅう」「トミカシールずかん」も刊行中。(ひらがなとカタカナのみ)3さいから
大好評の『はじめてのカラフル切り絵』シリーズ、第5弾が登場しました!
「カラフル切り絵」とは黒い紙をカットし、裏から好きな色の紙を貼る方法で作る新しい切り絵です。
和紙のグラデーションをいかし、ステンドグラスのような美しさのある作品。
折り紙や色紙、包装紙など手元にある好みの紙を使って手軽に仕上げることもできます。
初心者向けのシンプルな絵柄から、上級者向けの絵柄まで取り揃えており、プロセスも写真で丁寧に解説しています。
今回のテーマは「不思議の森」。
次々に現れる動物たちがモチーフです。
動物の愛くるしい表情と、和紙が織りなす絵本のような世界観をお楽しみください。
■目次抜粋
はじめに
◇作り方の基本とポイント
身近な道具で始められます
基本の紙は2種類
表現を広げる紙づかい
デザインナイフの使い方
きれいな仕上がりのために
◇基本の作り方
下絵を固定〜切り始め
色付け
目の部分〜輪郭を切る
◇知っておきたいお役立ちテクニック
離れたパーツの貼り方
和紙の色を調節する方法
うずまき模様を切るには
輪郭を切る順番
◇不思議の森のカラフルな物語
コウノトリ/ハシビロコウ/ハリネズミ/ウサギ/パンダ ほか
◇食いしん坊ネコと海の仲間たち
ネコ/フグ/ペンギン/チンアナゴ/ヤドカリ/虹色の魚/イルカ/ムササビ/クマ/コブタ ほか
◇不思議の森のハロウィーンとクリスマス
コアラ/コウモリ/フクロウ/オオカミ/キリン/ドラゴン/ヤギ/ナマケモノ/トナカイ ほか
◇カラフル切り絵の楽しみ方
◇コピーして使える型紙集
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はじめに
◇作り方の基本とポイント
身近な道具で始められます
基本の紙は2種類
表現を広げる紙づかい
デザインナイフの使い方
きれいな仕上がりのために
◇基本の作り方
下絵を固定〜切り始め
色付け
目の部分〜輪郭を切る
◇知っておきたいお役立ちテクニック
離れたパーツの貼り方
和紙の色を調節する方法
うずまき模様を切るには
輪郭を切る順番
◇不思議の森のカラフルな物語
コウノトリ/ハシビロコウ/ハリネズミ/ウサギ/パンダ ほか
◇食いしん坊ネコと海の仲間たち
ネコ/フグ/ペンギン/チンアナゴ/ヤドカリ/虹色の魚/イルカ/ムササビ/クマ/コブタ ほか
◇不思議の森のハロウィーンとクリスマス
コアラ/コウモリ/フクロウ/オオカミ/キリン/ドラゴン/ヤギ/ナマケモノ/トナカイ ほか
◇カラフル切り絵の楽しみ方
◇コピーして使える型紙集
カッター1つで切れる図案147点。ネコ、鳥、ウサギ、リス…額装に適した繊細な図案が満載。巻末付録、着色できるカラーパーツつき。
種類、生態、見どころ……ペンギンを「とことん」楽しむ1冊!
大人から子どもまで大人気のペンギン全18種について、日本で飼育されていないものも含めたそれぞれの種の解説、意外と知られていない生態、ユニークな見た目と体のつくりの秘密、水族館での見どころ、日本で愛されるようになった歴史、最新の研究などあらゆる情報を紹介します。この1冊でペンギンがもっと楽しめる!
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【本書の特長】
鳥のことを楽しく詳しく知ることができる「とことんシリーズ」第5弾は、ペンギンに注目!主に日本から遠く離れた南極周辺にすむ鳥でありながら、水族館や動物園、身の回りのキャラクターなど、生き物好きだけにとどまらず大人から子どもまで大人気のペンギンについて、とことん紹介します。
◎日本で飼育されていない種も含めた全18種を写真付きで紹介するペンギン図鑑、食べ物や巣づくりの方法、睡眠といった意外と知られていない生態、こんな生き物も!?と思わずびっくりしてしまうペンギンの天敵をペンギン会議研究員の上田一生氏に寄稿してもらいました。
◎さらに、フリーカメラマンの中村惠美氏によって撮影された南極の氷雪の世界に生きるペンギンたちと、写真家の岡田裕介氏によって撮影されたフォークランド諸島の草原の世界に生きるペンギンたち、それぞれの美しい写真を堪能できるグラフィックページも。
◎ただ“かわいい”だけじゃない「ユニークな見た目と体のつくりの秘密」、「GPSロガーを生き物の体に取り付けて行動を探るバイオロギングを用いた最新の研究」、「日本で愛されるようになった歴史」、「野生の姿を観察するための南極とオーストラリアのツアーの紹介」、編集部が厳選した「ペンギン観察おすすめ水族館8選」、「水族館での四季の見どころ」、「おすすめのペンギングッズ紹介」など、ペンギン好きにはたまらない情報盛りだくさんでお届けします!
・氷雪の世界で生きるペンギンたち
・ペンギン全18種図鑑
・ペンギンのカタチ学
・ペンギンの生活史
・ペンギンの雌雄は見た目ではわからない 〜「DNA配列の違い」が教えてくれること
・空も陸も海も敵だらけ!? ペンギンを狙う動物たち
・ペンギンバイオロギングの過去・今・未来
・カワイイ以上に謎だらけ! 化石から探るペンギンの進化
・日本人とペンギンの歴史
・野生のペンギンに会いに行こう!
フォークランド諸島、サウスジョージア島、南極
オーストラリア、フィリップ島
・草原の世界で生きるペンギンたち
・ペンギンを楽しく見られるおすすめの動物園、水族館
登別マリンパークニクス(北海道)
仙台うみの杜水族館(宮城県)
葛西臨海水族園(東京都)
上越市立水族博物館うみがたり(新潟県)
名古屋港水族館(愛知県)
海遊館(大阪府)
しものせき水族館 海響館(山口県)
長崎ペンギン水族館(長崎県)
・ペンギンを見るなら春夏秋冬がおすすめ!
・アドベンチャーワールド「ペンギンベース」の全貌初公開!
・海遊館のオウサマペンギン3変化ぬいぐるみ 誕生秘話
・リアルだけどかわいくてびっくりしてもらうぬいぐるみ
・ペンギンを守るためにできること
動物の解放と障害者の解放の、深くて大切な結びつき。
アメリカン・ブック・アワード(2018年度)受賞作品!
スナウラ・テイラーは、一人の障害当事者として、障害者運動と動物の権利運動の担い手として、そして一人の芸術家として、読者に問いかける。もし動物と障害者の抑圧がもつれあっているのなら、もし健常者を中心とする制度と人間を中心とする倫理とがつながっているのなら、解放への道のりもまた、交差しているのではないか、と。
彼女は考えつづける。デモに参加しながら、絵を描きながら、対話しながら、食べながら。いったい何が、動物たちから人間を、障害者ではない人たちから障害者を、区別しているのだろうか、と。
彼女は考えつづける。身体的・精神的な能力の有無や高低(世界の中でどのように動いたり、動けなかったりするか)を基準にして、私たちは、自分を「人間」として意識し、他なる者を「動物」として値踏みしてしまっているのではないか、と。「人間」としての自分という自負を保つために、私たちは、「動物」との違いを際立たせることに、どれほど血道をあげているのだろうか、と。
この『荷を引く獣たち』には、「障害」と「動物」という、これまで対立すると見なされてきた問題が、実際には深く結びついているということが、テイラー自身の体験にもとづいて、丁寧に書かれている。
そのうえで彼女は、もっと風通しのよい、ゆたかな経験と共感にくつろぐ未来を、読者に語りかける。目前の世界の姿を、荷車や車椅子の輪のように、ぐるりと回転させ、しなやかに変えてみせるのである。おおらかに、エレガントに。
壊れやすく、依存的なわたしたち動物は、ぎこちなく、不完全に、互いに互いの世話をみる。本書は、そのような未来への招待状である。
プロローグ 鶏〔にわとり〕が積まれたトラック
1 いくつかの閃き〔ひらめき〕
1 奇妙だけれどほんとうの
2 障害とは何か?
3 動物の不具〔かたわ〕たち
2 動物倫理を不具〔かたわ〕にする
4 話すことのできたチンパンジー
5 健常者中心主義と動物
6 動物とは何か?
7 憶えていたチンパンジー
3 わたしは動物だ
8 猿みたいに歩く子
9 動物侮辱〔ぶじょく〕
10 動物を主張する
4 すべて自然だ
11 生まれながらのフリーク
12 あらゆる動物は平等だ(だがもっと平等な動物もいる)
13 新たな団欒〔だんらん〕に向けて
14 肉の浪漫〔ロマン〕化
15 肉という天災
5 相互依存
16 必要の衝突
17 種〔しゅ〕と能力を超えるケア
18 サービス・ドッグ
謝辞/ 註/ 訳者あとがき/ 索引