研究成果を分かりやすく紹介した記念講演をはじめ、科学・社会・教育など多方面にわたる、ノーベル賞化学者からの熱きメッセージ。
研究開発型の企業を営む著者は、大企業家たちが多額の寄附をした世界各地の巨大天文台を訪れ、最先端の科学技術に対する企業家の役割に想いをはせる。過去の五大産業革命の推進原理やデジタル情報革命のインパクトを考察し、新しい産業革命を展望する。金融資本主義が崩壊した現在、経済力の基盤は科学技術力であるという信念のもと、好奇心と創造性を尊重して未知への探究の夢を抱きつづける社会の構築を提言する科学技術立国論。
ADHDの治療についてよく知りたい。本書では、ペアレント・トレーニング、学校教育における対応、地域ネットワークの活用、薬物療法、行動療法など、さまざまな領域における治療・援助法の現状を紹介する。落ちつきのない子どもを支えるためのヒントが満載。
教育における選択の自由と機会の平等の調和点をリベラリズムの立場から具体的に提示する。
運営母体が100周年を迎えた兵庫県・甲南女子大学の教職員が、「女性という記号」をもつ学生と向き合い、女子大学の存在意義、女性教育の取り組み、自身の専門領域と女性教育との関わりについて記述し、今後の女性教育について問題提起する。
刊行に寄せて 女子大学と女性教育の未来[森田勝昭]
序論 本気で女性を応援する女子大学の探求[野崎志帆]
1 甲南女子大学の女性教育のこれまでと今
1 甲南女子大学の歩み[米田明美]
2 女性教育カリキュラムの意義と可能性[野崎志帆]
3 図書館における女性教育の展開[中岡妙子]
4 保健センターの取り組みーー女子学生のからだとこころの健康への支援[八木麻理子]
5 リーダーシップ教育[佐伯勇]
6 キャリア支援体制[前川幸子]
7 女性教育プロジェクトーー女子大学の存在意義への問いかけと対話の軌跡[野崎志帆・ウォント盛香織]
2 各学問領域における女性教育
〈女性教育と人文科学〉
1 日本古典文学の中の女性ーー『無名草子』作者の叫び:「女ばかり口惜しきものなし」[米田明美]
2 日本語教育は日本社会を変える!をめざして[和田綾子]
3 女性写真家とセルフ・ポートレイト[馬場伸彦]
4 マンガが示す多様な生き方のモデル[増田のぞみ]
5 北米先住民女性の役割と「力」に学ぶーー過去から現在まで[岩崎佳孝]
6 文学に広がる女性の多様な生き方ーーアジア系アメリカ文学を例に[ウォント盛香織]
〈女性教育と社会科学〉
1 コロナ禍の授業を通して女性に関わる課題と未来を考えるーーSDGsの視点から[高橋真央]
2 女性と持続可能な自然資源の利用ーーフィリピンに暮らす女性と水産資源との関わりから考える[瀬木志央]
3 「賢く生きる」の心理学的考察[山田尚子]
4 自由な女性であるためにーー共通科目「女子学」のねらい[池田太臣]
5 環境に配慮した暮らし[中野加都子]
6 企業と女性問題、さぁ、どうする?--わが国の企業におけるジェンダーに関する課題とその対応について[森本真理]
〈女性教育と保健医療科学〉
1 性の多様性の観点から学生が考える女子大学のあり方[川村千恵子]
2 世界にひろがる母子健康手帳ーー女性と子どものいのちと健康をまもる[中村安秀]
3 女性教育と理学療法[川村博文]
4 産後女性の体のケア[山本綾子]
5 生物学的・栄養学的な性差を理解してジェンダー平等の女性教育を考える[天野信子]
シンポジウム報告 甲南女子大学のこれから
本気で女性を応援する女子大学に向けて[ウォント盛香織・野崎志帆・前川幸子・米田明美]
あとがき
地方消滅を恐れる前にやるべきことがある。存在意義さえ問われる議会・議員や教育委員会、そして行政運営。現場を熟知した地方自治の論客が、自治体が抱える問題の病巣を指摘し、健全化への処方箋を示す。
過去10年間、企業の人材育成は満足な成果を上げていないー?人材開発の重要性がますます叫ばれていながら、自社のラーニング部門の実績に満足しているビジネスリーダーはわずか20%程度。大半の企業では、確たる成果が見られないまま、従来型の研修プログラムが続けられているのではないか。いま必要なのは、人材開発の目的を根本から問い直し、自社の戦略と整合した企業内学習の形を見出すことだ。知識の獲得だけでなく行動の変容を、個人の能力向上だけでなく組織の業績向上をもたらす企業内学習(コーポレート・ラーニング)の要諦を、世界トップクラスのビジネススクールIMDの教授が解説。
日本語を考えることは、日本人を論じること。知的発見に満ちたロングセラー。日本語が、世界に稀な特徴を持っていることを知っていますか? 日本語を話す人=日本人という事実上の単一言語国家であり、侵略された経験がない日本人は、いかなる言語を育んできたのか。言語社会学の第一人者が、言葉と文化への深い洞察をもとに、日本語観、外国観、そして私たちの自己像を考える。時代を経ても色褪せぬ論考。
心の健康教育とは、こころの問題が発生することを予防するとともに、問題を抱えてしまった時にその状態から速やかに回復できるようになることを目的として行われる教育活動である。本書では、斯界の第一線で活躍する執筆陣が基礎資料や最新の知見に基づいて、こころの健康の維持増進に向けた考え方と取り組みについて丁寧に解説する。心の健康教育が必要とされる社会的背景と、心の健康教育の理論的枠組みを解説した第1部から、コミュニケーションスキル、怒り、子どものメンタルヘルスなど10のテーマについて心の健康教育の具体的な取り組みを述べた第2部を通して読むことによって、心の健康教育の総合的な理解と、その実践に際しての指針が得られるであろう。
国内外の多言語状況を肯定し、尊重する社会をめざして。「多言語」を考える教科書にも最適!