OVAの発売や、原作もいよいよクライマックスに近づいていることもあり、何かと話題を集める本作のOVA及びCDドラマのサントラ盤がリリースされた。静かなイメージの楽曲の数々が作品のテーマに相通じる深遠な魅力を感じさせる。
2005年9月劇場公開映画『仮面ライダー響鬼』のサントラ。スコアを手がけるのは“みんなの体操”をはじめTVや映画の世界で活躍する佐橋俊彦。本編の数々の迫力シーンを彷彿させる魅力的なナンバーが満載。
不敵な面構えのわりに、音楽は丁寧で大人しい。もっと若々しさを……などと思ってしまうのは、若さを失いつつあるもののひがみか。それでも、選曲にせよ音楽にせよもっと冒険が欲しい。個性の強い共演者とのセッションで光り輝くタイプのように見受ける。
現代の奇跡とも言える驚異的な超高音を持つロッシーニの名手マッテウッツィが昨年6月に東京で行なったリサイタルのライヴ録音。ベルカントの難曲を次々に歌い繋ぎ、最後は「連隊の娘」の至難なアリアを3点fで締めくくり、聴衆を興奮の坩堝に巻き込む。