「劇場」が建築であり空間であるとする考えが一般的な中、本書ではそれを総合芸術の一つとして様々な創造作品の前提環境となる「劇場」と定義し、舞台芸術の歴史について考察。現代において「劇場」が「ハコモノ」と揶揄される事に強い違和感を覚えていた。日本の公立文化施設が本書で定義した「劇場」である必要があると語る時、それは運営上必要なソフトウェアがハードウェアとセットで議論・計画・実施される事を意味しなければならない。このような問題意識を踏まえ、副題を“劇場芸術の境界線から読み解く”とした。演劇や舞踊、劇場研究の先達たちから作品創造に対する知恵に感銘を受けてきた事はもとより、劇場の現場で活躍する演劇人や舞踊家、劇場人との対話により理解を深めたこと等を講義内で学生に伝えた内容や自作のクリエイションについてもまとめている。「劇場」が研究領域において見過ごされてきた境界を結ぶ重要な場となる事を考察した一冊。
序 章 第一章 舞台芸術研究の理論と実践の方法論 第二章 帝国劇場の「前舞台領域」から捉えた舞台芸術 第三章 劇場改革ー新たな風景の発見 第四章 劇場芸術の境界線ー自作の舞台作品を事例として 第五章 創る観客論に立脚した現代の劇場モデル 終 章 「劇場」の拠点性が紡ぐ劇場文化
「所有」「先入見」「国家」「方位」「歴史」といった、近代美学を「外部」から支える五つの概念を吟味し、美学理論の境界や条件そのものを精緻に問い直す。そして美学を起動するメカニズムに着目の上、その歴史を描出し、制度としての美学を内から外へと開き、その変容を目論む美学芸術学必読書、新装版。
プロローグ 中心の喪失:「新しい神話」あるいは「ゴシック幻想」
第一章 所有:近代的「所有権」思想と「芸術」概念
1 伝統的詩学からの訣別
2 精神の個体性のアポリア
第二章 先入見:習慣の詩学あるいは趣味の政治学
1 自然主義的趣味論とそのアポリア
2 先入見の復権とその行方
第三章 国家:美学と政治学をめぐる近代性の行方
1 近代国家論とそのアポリア
2 「永久平和」の理念と反省的判断力
3 「美的国家」あるいは社会の美的統合
インテルメッツォ 中心の遍在:ノヴァーリスあるいは政治的汎神論の美学
第四章 方位:表象としての「東西」「南北」から見た近代的芸術精神の成立
1 北方的近代への批判:コンディヤックからルソーへ
2 北方的芸術の発見:ハードとヘルダー
3 憂鬱なる北方とロマン主義の精神、あるいは方位の表象の解体
第五章 歴史:普遍と特殊の交叉
1 歴史的思考の成立
2 歴史的思考の行方
エピローグ 中心の批判:ヴォリンガーによる「ヨーロッパ中心主義的」芸術史の批判とその行方
レオナルド・ダ・ヴィンチは、歴史上最大の天才の1人と見なされています。画家でありながら学者でもあった彼は、ごくわずかしか絵を描きませんでしたが、それらはすべて美術史上の傑作です! イタリア・ルネサンスの大天才の芸術世界へようこそ。
《モナ・リザ》や《最後の晩餐》など作品説明も充実しています。小学生低学年から。
ロシア・ウラル地方の鉱山で発見されて皇帝の名を与えられた宝石「アレクサンドライト」、妖しい光を放つチェコの紅柘榴石。神秘的な石に魅せられた人間が誘い込まれる物語とは…。冷酷な地主にさからえないおかかえ劇団の女優と腕のいい美容師「髪結いの芸術家」が命がけの駆け落ちをはかったその先に待ち受けていた運命とは…。物語作家として名高いレスコフの持ち味が存分に発揮された新訳作品集。
芸術療法は、施行するほうも、施行されるほうも、誰にでも容易にできるように見えるので、それだけによりきめ細かな注意と配慮、その基礎にある理論や心理的問題への知識が不可欠である。本書は、日本芸術療法学会によるスタンダードなテキストである。第2巻では具体的な“作法”を論じた。
太平洋戦争の開戦によって強制収容所へ送られた12万人あまりの日系アメリカ人。過酷な境遇に置かれた彼らは、日本の心と人としての尊厳を失うことはなかったー。スミソニアン・アメリカ美術館をはじめ、全米で25万人あまりが訪れ、感動した「我慢の芸術」作品集。
日本画家、洋画家、陶芸家、彫刻家、版画家37名、小説家、詩人、歌人11名の絵手紙90通を収載。
ミュシャ美術館公認の決定版
アール・ヌーヴォーの華 代表作のすべて
アール・ヌーヴォーの華、ミュシャを掌に!
プラハ・ミュシャ美術館が収蔵する代表作、遺品、写真などをくまなく収録した作品集。
「スラブ叙事詩」、素描、ポスター、パステル画、デザインを掌で楽しめる!
※本書は2001年9月刊『アルフォンス・ミュシャ 波乱の生涯と芸術』ミュシャ・リミテッド/編 島田紀夫/監訳を再構成したものです。
芸術の「自由」はどこに?
芸術と社会は時に対立し、表現の自由と倫理的制約は複雑な関係にある。その中で歴史修正主義や検閲が、権力の維持やプロパガンダのために使われてきた。芸術が社会に与える影響に焦点を当て、芸術が社会において果たす役割を探求する。
はじめに 加須屋明子
HOMO ARTIFEX -芸術における自由について レシェク・ソスノフスキ(加須屋明子 訳)
戦後の歴史認識 日本とポーランド 吉岡洋
新しい回帰 アンダ・ロッテンベルク(加須屋明子 訳)
ロマン・インガルデン -人間と創造する義務 レシェク・ソスノフスキ(加須屋明子 訳)
芸術と民主主義 ポーランドと日本の事例から 加須屋明子
「展示」という制度と大衆 -文化の基層構造から美術制度を捉えるー 山下晃平
芸術の伝統 近代化と検閲 マリア・ブレヴィンスカ(加須屋明子 訳)
ホロコースト芸術に対するポーランドの歴史政策 ピョトル・フォレツキ(加須屋明子 訳)
戦争の記憶と忘却 -日本とポーランドー 重田園江
ホロコースト写真をめぐる倫理的諸問題 カダン、 ≪諸国民なかの正義の人≫、カラー写真 加藤有子
国家主義者による記憶の流用について ピョトル・リプソン(加須屋明子 訳)
ウェストスプレイニング -中東欧諸国における政治歴史的主体の回復 現代美術作家の諸例から パヴェウ・パフチャレク
高度情報化社会における検閲の考え方ーAI時代を見据えてー 井出明
ラウンドテーブル・ディスカッション 加須屋明子 編
おわりに 加須屋明子
参考文献一覧
図版出典一覧
〔ワークショップ報告〕音響実践としてのブリコラージュ -芸術表現の自由に関する国際会議への芸術的実践的貢献としてー 講師 ダニエル・コニウシュ 司会 加須屋明子
行事一覧/ List of events
概要/ Summary
執筆者一覧
事項索引
人名索引
現代美学の源流
何が芸術作品を定義し、何が作品にたいするわれわれの反応を決定するのか?
最も影響力のある20世紀美学の古典的名著
再現や表現、意図の意味など、美学の基本問題について現在の定説を基礎づけた1968年刊行のロングセラー。
芸術作品を哲学的に考察し、文化や社会においてそれらがどのような役割を果たしているか明らかにする。本書の深い洞察は、美学概論として今もなお多大な影響を与えつづけている。
この版への序文
第二版序文
梗概
芸術とその対象
補足論文
I 芸術の制度理論
II 芸術作品の同一性の基準は美的に関与的か
III 物的対象仮説についての覚書
IV 回復としての批評
V 〈として見ること〉、〈の内に見ること〉、および絵画的表現
VI 芸術と評価
訳注
訳者解説
参照文献
索引
1:ワルツ「芸術家の生活」(「芸術家の生涯」) Op.316
調べたいテーマについての統計図表が、どの資料の、どこに、どんなタイトルで掲載されているかをキーワードから調べられる索引。1997年〜2023年に国内で刊行された白書・年鑑858種から、芸術・文化・エンターテインメントにする表やグラフなどの形式の統計図表8,195点を収録。
ロンドンの謎めいたファサードの背後に隠された、
知られざる豊かな芸術を堪能する。
邸宅や商業施設から教会堂や謎めいた地下空間まで、
なかなか見ることのできない貴重な文化財の数々を一挙公開!
数多くの歴史的建造物が残るロンドンには、
一般公開されていないがためにほとんど人に知られていないものがたくさんあります。
本書は、そのような「秘められた」建築遺産を、
店舗、教会、図書館、公共施設、劇場など幅広い分野から181選び出して紹介するものです。
各ページに配されたインテリアの写真は、全部でおよそ1700点という贅沢ぶり。
ロンドンの秘められた建築をめぐる旅へ、あなたも出かけてみませんか?
◆ヒストリック・イングランド協力による決定版!
※ヒストリック・イングランド(Historic England)・・・イングランドの歴史的建造物の調査・修復・管理を行う組織。旧称はイングリッシュ・ヘリテージ。
【紹介されている建築の例】
■セント・スティーヴンスの時計塔
■リンカーンズ・イン
■ランカスター・ハウス
■シャーロック・ホームズ・パブ
■スペンサー・ハウス
■フリーメイソンズ・ホール
■パーク・レーン・ホテル
■ジェームズ・スミス商会
■イングランド銀行
■セント・ポール大聖堂(幾何学式階段と図書室)
ほか、全181の建築例を紹介(使用図版点数:約1,700点)
関東大震災、太平洋戦争の災禍をくぐり抜けてきた「東京」は、現在も目まぐるしく変化を続ける土地です。本特集ではそんな東京の風景を、近くて遠い「昭和」時代に絞って版画で巡ります。
戦前は小泉癸巳男(こいずみきしお)による昭和モダンの近代都市風景を、戦後は山高登(やまたかのぼる)による、高度経済成長にかけての郷愁の風景を掲載。ノスタルジックな東京の情景とともに、各作家の魅力を掘り下げます。
イタリア・ルネサンスの美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『芸術家列伝』は、ダンテの『神曲』とならぶ古典として知られている。その中より前期ルネサンスを代表する九名の画家の伝記を収録。