粋なウソつき、粋なドロボー、天才を生む秘訣はここにあり。ミラノに10年間暮らした建築家が描く、これぞイタリア!ウソやダマシ、奇人・変人が闊歩する愛すべき世界に、「芸術大国」の真髄を見る。
20世紀最大のブラック・ヒーロー!モダン・ジャズからヒップ・ホップまで。ニューヨーク黒人街からブラック・アフリカへ。ジャズに宿る美の力で、黒人文化の中枢=20世紀芸術の前衛を走り続けた孤高のブラック・ヒーローの魂の軌跡。
つる性植物を楽しむ庭。
食糞、便秘と下痢の歴史から便器・排泄物処理の発達まで、豊富な図版とともに「排泄」という行為の偉大な神秘に深く迫る。
天下一の茶匠、千利休の全貌。桃山茶湯の大成者が求めつづけた世界とは何か。秀吉によって自刃を余儀なくされた悲運の芸術家の謎の生涯をドラマチックに追う。オールカラー、収録図版230余点。
理科年表はおもしろい不思議なデータブックです。でもその利用はちょっと難しいところがあります。なぜなら、数字の羅列であり、数値の意味することが分からないとほとんど利用できない厄介なデータブックであるからです。本書は、「理科年表入門」を希望する方たちを読者対象に考え、オヤ、何だろう、どうしてだろう、という見方でテーマを拾い出してあります。また、エンタルピーのように、燃焼熱のことを知りたい読者のために、最近の科学の知識が理解できるよういくつかの少々難しいテーマも選んでいます。
世界初!国際人のための教養書。正式な食事や茶会を催すとき、招待されたとき必読。現代の社交界に通じる伝統の食卓を集大成。フランス・エリゼ宮殿の晩餐、イギリス・貴族の晩餐と茶会、イタリア・メディチ家の晩餐、その他、ヨーロッパ一流のレストランから駐日フランス大使の晩餐、トップレディのおもてなしまで、著者自身の広い交際の中から生まれた今いちばん新しい生活芸術の書。
「美」はなんでもありの時代になりました。それは何もない時代ともいえます。現代芸術が産みだそうとしているものはなにか。そこに「美」は存在するか。
特定の立場に片寄らずに、談話分析の全貌を多角的に概説。キーワード、課題、参考文献の紹介、豊富な例文や、図表・写真・漫画などで学習の理解と発展を促す。談話分析の入門書として最適。
アウクスブルク『一般新聞』のパリ通信員としてハイネは、緊張と不安に揺れながら、しかも魅力あふれるこの都市のさまざまな表情を、冴えたペンで書き送っていた。政治情勢から、経済、教育、哲学、音楽、美術、風俗、流行、スキャンダルまで、形成されつつある市民社会のディテールがくっきりと浮き彫りにされる。「ルテーチア」とはパリのラテン語名。
音楽と友情。反リスト=ヴァーグナー路線を貫き独自のスタイルを築き上げたロマンティカーの創造の軌跡。
世界各地で民間非営利セクターの社会的重要性が指摘されるようになっている。我が国でも特定非営利活動促進法の制定がなされ、公共圏を意識した責任ある市民活動への動きは今後、ますます活発化するであろう。このような社会動向を意識して、本書では地域と舞台芸術の関係作りの核として市民が支えるパブリックシアターの実現に焦点を当ててみたいと考えた。これが本書の執筆を意図した背景である。
不可能犯罪に挑戦する鬼貫警部の名推理!本格ミステリの名手・鮎川哲也の初期傑作短篇集!「楡の木荘の殺人」「碑文谷事件」等、全8篇!幻の「人それを情死と呼ぶ」中篇バージョンを特別収録。
難攻不落のアリバイトリックは崩れるか?鬼貫警部が活躍する本格短篇を全3巻に完全収録!江戸川乱歩絶賛の傑作「五つの時計」他、全12篇!「死のある風景」と「偽りの墳墓」の原型版も特別収録。
自然の生態系への理解に基づく循環立体農法を提唱し、伝統農法を活かした無農薬栽培法、農業養鶏法に基づく天地農場を主宰する久門太郎兵衛氏の百姓人生80年の記録。賀川豊彦、杉山元治郎、藤田菊次郎、ビル・モリソンら農業指導者たちとの交わりと思い出を通して、農法と自然への畏敬の念を伝える帰農者へのメッセージ。21世紀を迎える今、オーガニックに生きるとはどういうことか、あらためて伝統農法実践者の「有機農法」に耳を傾ける人々に贈る。
儒教、革命プロパガンダ、国家体制、市場経済の流入…。さまざまな苦難のなか、芸術の独立のために闘う人びと。天安門事件の失望と恐怖が冷めやらぬ、北京の芸術村に集まった若者の息づかいと、モダンアーティストたちの軌跡を描き出す。
世界の注目をあつめる現代美術の巨匠・カバコフの主要テクストを本邦初訳。芸術とは何か、人はどのように生きているのか、ソ連時代から現在までの手さぐりの思考は、私たちに多くの示唆を与える。ロシア文学者・沼野充義の書き下ろし“カバコフ論”、カバコフとグロイスとの対話3篇を併録。
西洋音楽の枠内には収まらない「音・運動・リズム」は、幼年期に自発的な歌遊びを通して身体に刻みこまれ、私たちは皆、“ミューズ的人間”となる。その後も、10代の若者のアイデンティティ模索のうちに、芸術家の驚くべき創作活動のうちに、そして老年期の歌遊びやダンスのうちにミューズは生き続け、人生を潤すとともに、生き生きとした人間性をもたらす。青年期を経て晩年に至る人生の諸段階からエピソードを豊富にひき、音楽学のみならず歴史・心理学・社会学など多様な知の分野を横断しながら、人間の本性としてのミューズの意味合いを考察する、注目のロングセラー。