安心して発言できる、成果があがる、メンバー同士でに聴き合う元気な会議にするためには何が必要か。ホワイトボード・ミーティングを中心にファシリテーターに必要なスキルとマインドを写真・イラスト付き具体例で学ぶ入門書
本書はAI研究におけるコミュニケーションの現状や、様々なコーパス及び在外資料を活用したコミュニケーションの実態の把握と検討、また日本語学習者や発達障害児の言語とコミュニケーションの関係などをまとめた論文集である。
■「まえがき」より
中島氏の論考は「AI and 対話」と「AIを相手として対話する」の2つの視点からAI研究の歴史と現状を検討し、人間とAIシステムの違いを解説したものである。続く5つの論考は、国立国語研究所が構築してきた方言コ -パス、歴史コーパス、日常会話コーパス、学習者コーパス、在外資料など言語資源を活用して、配慮の表現・行動の観点からコミュニケーションの実態を探り、そこに潜む問題点を検討している。
後半の4つの論考は、「健常な成人の母語話者によるコミュニケーション」を対象にした旧来のコミュニケーション研究から、外国語として日本語を学ぶ人(日本語学習者)や障害を持つ人、さらには外国語との比較などに視点を広げ、言語とコミュニケーションの関係を考察したものである。
本書の刊行を通じて、言語とコミュニケーションの研究がさらに深まることを期待したい。
第1章
AIと対話
中島秀之
第2章
丁寧表現形式「デス」の地域差ー日本語諸方言コーパス(COJADS)からー
木部暢子
第3章
対人配慮の歴史をどう捉えるかー『平家物語』の〈受諾〉〈断り〉表現をめぐってー
高山善行
第4章
書き言葉・話し言葉における縮約形の実態ーコーパスに基づく分析を通してー
小磯花絵
第5章
ハワイとカリフォルニアに渡った日本人女性たちによる敬語と女性文末詞
朝日祥之
第6章
日本語学習者の配慮の表現・行動から出発するコミュニケーションの対照研究
野田尚史
第7章
日本語学習者のフィラーの習得と評価ー中国語を母語とする日本語学習者3名を対象にしたケーススタディー
石黒 圭
第8章
自閉スペクトラム症の言語コミュニケーション
藤野 博
第9章
NPCMJを用いた文構造の出現頻度に関する調査ー主語省略文と受身文を例にー
プラシャント・パルデシ、長崎 郁
第10章
プロソディーの多様性と音声コミュニケーション
窪薗晴夫
索 引
編者・執筆者紹介
言語行動を考察対象に据えた著者の既出論文約40件を集録。各論文の当初の内容を生かしつつ、部立て構成により一書として言語行動論を企図する。言語生活研究や社会言語学を考察の足場に位置付けて、言語行動の多様性を視野に入れる観点を具体的に示したのち、あいさつ・待遇表現・決まり文句・省略などの言語事象を改めて言語行動として考察することの意義や可能性について、手がかりとなるメタ言語行動表現を焦点にして論じ及ぶ。
外国語を用いた異文化との出会いは、他者と対話を通して共通の意味を構築していくプロセスである。その中で自己を意識し行動レパートリーを拡張する。本書では、外国語で話すときの不安や自信、外国語学習の動機、異文化への態度や異文化接触などを扱い、異文化理解をめざす外国語教育研究への学際的アプローチを提示する。
第1章 外国語コミュニケーション研究の視座
第2章 外国語コミュニケーションと不安
第3章 外国語学習の動機
第4章 異文化接触の動機
第5章 異文化への移動とコミュニケーション
第6章 コミュニケーション能力
第7章 外国語コミュニケーション:教育的示唆
その場でスピーチを依頼されても、いきなりプレゼンする羽目になっても、どんなムチャぶりをされても…舞い上がらずにしっかり話せる!俳優教育のプロが教える!画期的コミュニケーション力養成法。
「話す力」のある人には「知情意体」が備わっている。「知」は知識、「情」は相手の気持ちを読み取る感情、「意」は伝えようという意思。もう一つが「体」で、声の調子・顔の表情・ジェスチャー。これらをつねに意識し、ネタ主義(話す前の準備)、テーマ主義(話す内容の明確化)、ライブ主義(場の空気を読む)を実行すれば、「話す力」は驚くほどアップする。
事象と意味をつなぐ視覚化(=絵文字化)のシステム、ISOTYPE[アイソタイプ]。開発者であるオットー・ノイラートの多面的な活動とともに、あらゆる分野におけるビジュアル・コミュニケーションの発展に影響を与え、インフォグラフィックスのはしりとしてデザイン史に名を残すも、その志を著した出版物がこれまで邦訳されることはなかった。大戦の狭間、移民やナショナリズムを背景とし、国際化社会に向けた絵による教育・掲示の体系化と普及に勤しんだノイラート。彼が夢見た、国家を超える〈普遍的〉世界において、“個人のために”科学が、デザインが、果たすべき役割とは何であったのか。80年の時を経て、今なお問われているグローバリズムの課題、取り組まれているユニバーサルなコミュニケーションツールに通じる、その基礎的で壮大な取り組みに光を当てる。
※本書は、本邦初となる完訳『International Picture Language』(1936)、『Basic by Isotype』(1937)に『Modern Man in the Making』(1939)の全図を収録した、日本オリジナルの合本版です。
タテ・ヨコ、クロスするマス目を文字で埋めつくすーー誰もが知っているパズルの王道「クロスワード」--知識と推理のバランスが試される全57問。解きはじめるとついついハマり、時が経つのを忘れてしまいます!
学研の漢字ナンクロ誌「大きな字の難問漢字ナンクロ」のプレミアムな最高難問を厳選して収録! 少ヒントナンクロ・しりとりナンクロ・ホワイトナンクロ・仕掛けナンクロなど、多彩な極上難問82問を詰め込みました。解き応え抜群の巨大なジャンボ折り込み問題も掲載!
30歳で「20カ国語」をマスターした著者が語学の上達法を惜しみなく開陳した語学の名著であり、心を動かす青春記。解説 黒田龍之助終戦間もない北海道網走での少年時代。著者は、雑音まじりのラジオから聞こえる異国の言葉に胸をときめかせ、語学に邁進した。そして独学で英語を磨き日米交換留学生になり、教材が入手困難な中あらゆる方法を駆使して30歳で「20カ国語」をマスターした。語学上達のノウハウを惜しみなく開陳した名著であり、外国語の習得に熱中した一人の青年の青春記。解説 黒田龍之助
ジョーク・漫画・推理小説、etc.-身近な語りに隠されたことばの仕組みを解き明かし、語りのことばの深奥部にレトリックの光をかざす。
本書は、生成文法をできるかぎりやさしく解説。もうチョムスキーはこわくない!はず…。
まったく新しい「議論」の教科書。日常生活からビジネス、政治まで、あらゆるシーンで生じる意見の相違を合理的に解決するための分析力を養う。ディベートに強くなりたい人、コミュニケーション力を高めたい人、クリエイティブな思考法を身につけたい人、必読!
累計34万部突破!面接で、交渉で、会議で、今日から「できる人」になるコミュニケーション上達の秘訣は質問力にあり! これさえ磨けば、初対面の人からも深い話が引き出せる。話し上手な人というのは、ネタのおもしろさや話し方のうまさもあるが、質問がうまくて相手からおもしろい話が引き出せる、という面を必ずもっている。逆に質問がうまければ、自分に実力がなくても優れた人から情報が引き出せる。話す内容をおもしろくするのは難しいが、質問は鍛えれば誰でもうまくなる、すなわち技化できるものなのだ。谷川俊太郎、河合隼雄、村上龍、黒柳徹子、ダニエル・キイスなどの対話名人から学ぶ技。
【目次】第1章 「質問力」を技化する1「質問力」を鍛えるトレーニングメニュー2「質問力」の達人になる第2章 いい質問とは何か?-座標軸を使って1「具体的かつ本質的」な質問を意識する2 頭を整理させてくれる質問3 現在と過去が絡まり合う質問4 会社の命運を決めたたったひとつの質問第2章 コミュニケーションの秘訣(1)沿う技1「うなずき」から「言い換え」へ2 相手に共感して深めていく「沿う技」3 ハイレベルな「沿う技」4 相手を勉強したからこそできる「沿う技」第4章 コミュニケーションの秘訣(2)ずらす技1 相手に沿いつつずらす技2 ずらすコツは具体と抽象の往復運動3 自分の経験に引きつけて絡ませる第5章 クリエイティブな「質問力」1 ダニエル・キイスと宇多田ヒカルの共感2 相手の経験世界に沿うクリエイティブな「質問力」ジェームズ・リプトン×スティーブン・スピルバーグ3 テーマ性を持って聞くクリエイティブな「質問力」エピローグ解説 「質問力」は、人間的魅力の一つ 斎藤兆史
本書は、普遍文法(狭域統語論)はすべての言語で同じであり、言語差異は狭域統語論と感覚運動系との間にある分散形態論で生まれるという仮説のもとに、英語やその他の言語の補文標識の体系に観察される言語差異を修正カートグラフィー、素性浸透の概念、最適性理論に基づく制約の相互作用を適用することで説明し、普遍文法と言語差異の関連を明確化すると共に新たな文法モデルを提案するものである。
壮大な構想と緻密な論旨で言語学の新たな地平を切り拓く、松本言語類型地理論・日本語論の到達点。『世界言語への視座』『世界言語のなかの日本語』の延長線上に位置する“人類言語の系譜”を、最新の人類遺伝子学の成果と世界言語の人称代名詞の膨大なデータを用いて鮮やかに論証。
★従来の文法研究を根源的に問い直す独創的な研究書
本書は、認知言語学と言語類型論を統合する認知言語類型論(Cognitive Typology)の新たな研究プログラムに基づき、これまでの文法研究を根源的に問い直す、画期的な研究書である。
本書の枠組みであるラディカル構文文法のアプローチは、この認知言語類型論の視点から、多種多様な日常言語の文法パタンの綿密な類型化と一般化を通して、日常言語のメカニズムの固有性と普遍性の解明を試みている。本書は、音韻・形態、文法から意味、談話・テクストのレベルに至る包括的な言語のモデル化をめざし、厳密かつ明示的に定義された文法モデルに基づき、音韻・形態レベルから談話・テクストのレベルに関わる諸要因を考慮した言語現象の体系的な分析を提示している。
本書は、認知言語学、言語類型論の研究者だけでなく、形式文法、言語教育、言語習得、テクスト・談話研究、等の言語学の関連分野の研究者にとっても必読の研究書である。
第1部 統語カテゴリから意味地図へ
1章 統語論における論証とラディカル構文文法
2章 品詞
3章 統語カテゴリと意味の相対性
4章 節の統語的役割(「文法関係」)
第2部 統語的関係から記号的関係へ
5章 依存関係と構成素性と線形順序
6章 統語的関係に対するラディカルなアプローチ
7章 主要部と項と付加詞
第3部 普遍的構文から統語空間へ
8章 態の連続体
9章 等位接続ー従位接続の連続体
10章 統語理論と言語理論