日本海軍の真珠湾攻撃から3ヵ月。昭和17年3月、ジャワ島の蘭印軍が無条件降伏し、蘭印作戦は予定より早く終了した。ジャワ島方面での作戦を終えた第二航空戦隊はセレベス島に帰投する。空母赤城の士官室で、インド洋制圧作戦の説明をする第一航空艦隊司令長官南雲忠ー。インド洋作戦は英国東洋艦隊に加えて、陸上基地に展開する航空機も相手とする厳しい戦いとなる…。昭和17年3月26日、空母蒼龍艦橋で山口多聞第二航空戦隊司令官が厳しい表情で前方を見つめる。空母赤城、蒼龍、飛龍、瑞鶴、翔鶴を中心とする機動部隊が出撃。書下ろし長編仮想戦史。
待合で呼んだ女(田原安江)に惹かれた中年男が、床上手で感度良好の安江と逢引を重ね、肥後ズイキやリンの玉、変形サックを用いたまぐわい、生理をおしての交媾、クンニリングスとフェラチオの交歓など、汗みどろの営みを飽くことなくつづける様子を、奔放な筆致の日記体で流れるように綴った性体験記。「相対会研究報告」のなかでも屈指の性文献資料。
「聖書」は、説教集ではない。神々しい人々のお話というより、どこにでもいるちょっと愚かしい人々が登場する物語である。そういう人々にこそ神は、愛を持って接している。だから聖書の言葉は、いつ読んでも色あせることがない。
本書では複式簿記の計算構造のなかに展開されている通説的な会計理論についてもあわせ述べ、簿記会計の理論と実務との有機的な関連についてもこれを理解できるようにした。多くの取引例や計算例によって簿記を体系的に学ぶことにより、その内容を正確に把握できる。各章ごとに研究問題を掲げた。
“テクスト様式論”とは、様式論の方法を、ロラン・バルトの「作品からテクストへ」の方向に従って展開した、様式論の拡張である。伝統的な様式論が、様式を超越的な作者による芸術意志の表現と見なしてきたのに対し、“テクスト様式論”は、テクストの肌理としての文体やレトリックに徹底的に拘泥する。本書は、そのような“レトリック分析”の手法を用いて、“モダニズム文芸”を対象とし、読者が各自のフレームに基づいてテクストに対応した軌跡を記述するという文芸受容本来のあり方に、汲み尽くせぬ可能性を認める試みである。