LAにてフィル・ラモーンとグラミー賞音楽監督ジャック・エリオットがプロデュースを手がけた、チンペイさん2年半ぶりのオリジナル・アルバム。トム・スコットをはじめとするあちらのアーティストにアレンジを委ね、チンペイさんの異端ぶりもますます拍車がかかった感じ。
まずは音楽性の幅広さに驚いた。フォークから始まってスカにゴスペル、果てはフレンチ・ポップス(!?)までを果敢に披露。セカンド・アルバムにしてこの冒険心、かつ気負いのなさは圧巻だ。個人的には(6)(7)の流れが、ちょっと悲しげだがとてもよかった。