平安時代の婚姻制度は法的に一夫一妻制であり、正妻とそれ以外の女性たちとの間には立場・社会的待遇に大きな差があった。恋愛譚としての『源氏物語』は、正妻の座をめぐる葛藤がストーリー展開の要となっており、婚姻制度への正確な理解を踏まえてこそ、はじめて紫の上、明石の君ら、作中人物の心情を深く味わうことができる。一夫一妻制をキーワードに『源氏物語』の構想を読み解く、かつてない試み。
再び時代を担うジャズの“今”を集約した新世代ガイド待望の第3章 ジャズは三度更新される
「健康のため」と称して職場健診や人間ドックを受診する日本人。だが、健診を受けたら「寿命が延びる」というデータはなく、欧米には健診すら存在しない。検査で“異常”とされ、健康人が“病人”にさせられ、ムダな手術や投薬で命を縮めていくのが現実である。その裏には、うさんくさい「正常値」の存在、金儲けと化した健診を取り巻く医療ビジネスなどが隠れている。本書は、日本の医療を憂える近藤誠氏と和田秀樹氏が、過剰な医療介入を避け、寿命を縮めないために知っておくべきことを語る。
読解の基礎となる「語彙力」を高める練習。
基礎的な社会常識の範囲の言葉、日常に使われる名詞、およびあいさつ語など。
著者による『映画を早送りで観る人たち』の待望の続編!
〈倍速視聴〉から見えたコンテンツ消費における〈コスパ〉〈タイパ〉という欲望は、
読書においてはどのように作用しているのか。
本作では、「本を読めない人たち」への徹底取材をはじめ、
テキスト受容を取り巻く読者と出版社/ウェブメディアの現状をリポートする。
一体「本を読めなくなった人」は何を考えているのか。
2010年代以降、本が読まれないことが当たり前になるなか、
ほとんどフォーカスされてこなかった。
生の声を取材することで、現代社会のメディア状況への考察を深めていく。
【目次】
プロローグ
第1章 ニュースを無料で読む人たち
--無料ウェブメディアの行き詰まり
第2章 本を読まない人たち
--〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉
第3章 本と出合えない人たち
--無料抜粋記事と電子書籍の限界
第4章 本屋に行かない人たち
--聖域としての書店
終 章 紙の本に集う人たち
--読者と消費者
海跡湖に共通して見られる砂州、湖岸低地、三角州に注目し、第1部から第3部では、上記の3種類の地形について、それぞれ最初の章で、その地形が最もよく発達している湖を紹介し、なぜそこでそのような地形が作られたのか、地形学的な視点からその謎を探る。続く章で、その地形と人々が具体的にどのように関わってきたのかについて解説する。第4部では、海跡湖の起源と生い立ちを探り、砂州、湖岸低地、三角州における人為的地形改変の影響を検討し、生物多様性の保全や自然再生の取り組み、地球温暖化と海面上昇に伴う自然災害への対応策について考察する。
第1部 湖と海をへだてる砂州
第1章 サロマ湖の砂州は、なぜ日本一長いのか?
第2章 サロマ湖の砂州に付されたアイヌ語地名
第3章 人は砂州をどのように利用してきたのか?
コラム1 悩ましい砂州と砂嘴
第2部 湖岸をふちどる段丘と湖棚
第4章 霞ヶ浦にはなぜ、多くの湖水浴場があったのか?
第5章 海跡湖の湖盆を取りかこむ更新世段丘と湖岸低地
第6章 人は湖岸をどのように改変してきたのか?
コラム2 タイ・ソンクラー湖と八郎潟の浜堤列
第3部 湖奥にひろがる三角州
第7章 網走湖にはなぜ、日本一の鳥趾状三角州があるのか?
第8章 海跡湖に特徴的な鳥趾状三角州
第9章 人は三角州をどのように広げてきたのか?
コラム3 沙漠や火星にもあった鳥趾状三角州
第4部 湖の生い立ち
第10章 海跡湖の起源ー海跡湖は、いつ生まれどのように変化してきたのか?
第11章 ヒューマンインパクトー人為的地形改変による湖沼環境への影響
第12章 海跡湖の今後ーこれから海跡湖とどう付き合うのか?
<big><strong>「想定外」の障害から柔軟に回復するシステムを考える</big></strong>
レジリエンスとは、大きなアクシデントを受け、一時的に機能を失ったとしても柔軟に回復できる能力を指す概念である。この能力を持つシステムは、生物、生態系、国家や企業などの社会システム、人間の心理など、多様な分野で様々なかたちで存在する。
本書は、この多様な分野のレジリエンスを調べて共通な知識を体系化し、持続可能社会の構築に向けての提案を分かりやすい語り口で説いている。上述の分野のシステムに係わる読者はもちろん、自然界の復元力、柔軟な耐障害性構築などに興味のある読者には大変示唆に富んだ内容で、必読必携である。
第1章 レジリエンスとは
第2章 レジリエンスの分類学
第3章 レジリエンスの戦略
第4章 レジリエンスの評価と数理モデル
第5章 科学と社会
学校心理学の視点から『生徒指導提要』を読み解き、新しい生徒指導のパラダイムを提案!
『生徒指導提要』の改訂にかかわった監修者を中心に、学校心理学を研究・実践のベースにする執筆陣が集結。学校心理学と『生徒指導提要』のそれぞれの内容をわかりやすく解説します。 “これからの生徒指導” をどう進めるか、具体的に示す本です。
【おもな内容】
はじめに みんなが資源 みんなで支援
序 章 チーム学校による学校教育サービスを支える学校心理学
第1章 生徒指導と学校心理学
第2章 学校における生徒指導の体制
第3章 生徒指導を支える学校心理学モデル
第4章 心理教育的援助サービスの方法
第5章 授業における生徒指導
第6章 チーム学校と生徒指導
最終章 “これからの生徒指導” を求めて
【監修者】
石隈 利紀(いしくま としのり)東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科特任教授 筑波大学名誉教授
アラバマ大学大学院博士課程スクールサイコロジスト養成コース修了、Ph.D.(学校心理学)。日本学校心理学会理事長、学校心理士認定運営機構理事長、日本公認心理師協会副会長。「生徒指導提要の改訂に関する協力者会議」委員、「公認心理師カリキュラム等検討会」委員。
八並 光俊(やつなみ みつとし)東京理科大学教育支援機構教職教育センター教授
専門は、生徒指導。日本生徒指導学会会長、文部科学省中央審議会および同省いじめ防止対策協議会委員、子ども家庭庁いじめ調査アドバイザー、国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター客員研究員。「生徒指導提要の改訂に関する協力者会議」委員(座長)。2009年度アメリカ国務省より次世代の日本のリーダーに選出。
【編著者】
山口 豊一(やまぐち とよかず)聖徳大学心理・福祉学部心理学科教授 同大学院臨床心理学研究科教授 聖徳大学心理教育相談所長
家近 早苗(いえちか さなえ)東京福祉大学心理学部教授
田村 節子(たむら せつこ)元東京成徳大学臨床心理学科・心理学研究科教授
中井 大介(なかい だいすけ)埼玉大学教育学部准教授
水野 治久(みずの はるひさ)大阪教育大学副学長・総合教育系教授
【執筆者】(執筆順 監修者・編著者以外)
相樂 直子(さがら なおこ)創価大学教育学部教育学科教授
飯田 順子(いいだ じゅんこ)筑波大学人間系教授
石津 憲一郎(いしづ けんいちろう)富山大学大学院教職実践開発研究科教授
石川 満佐育(いしかわ まさやす)鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科准教授
小野瀬 雅人(おのせ まさと)聖徳大学教育学部教育学科教授
西山 久子(にしやま ひさこ)福岡教育大学大学院教育学研究科教授
小泉 令三(こいずみ れいぞう)福岡教育大学名誉教授
瀧野 揚三(たきの ようぞう)大阪教育大学総合教育系教授
買収防衛策を導入した、または今後導入を図ろうとする企業向けに、具体的な準備と対応についての指南書。
「明日ありと思ふ心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」。出家得度時に9歳の親鸞聖人が“はかない桜の花”に“明日をも知れぬ人の命”を重ねて詠んだとされる、真実信心のお勧めの歌。それは、本当に親鸞聖人が詠んだ歌だったのか? 長い歴史の中にうもれた事実を探る!
《目 次》
推薦の辞( 浄土真宗本願寺派勧学・龍谷大学名誉教授 林 智康)
総説 親鸞聖人出家得度時の詠歌
一 親鸞聖人出家得度時の無常の詠歌はとりかえられた
二 本書の構成
第一章 親鸞聖人と詠歌
はじめに
一 親鸞聖人の出家得度時の無常の詠歌について
二 詠歌の伝承
三 古伝親鸞聖人の詠歌
四 『親鸞聖人伊呂波歌』について
五 聖人の遺跡における詠歌
六 『説法用歌集』などについて
七 『御伝鈔』の伝播と絵解き
むすび
第二章 新展開 蓮如上人の詠歌と諸伝
はじめに
一 蓮如上人の詠歌としての存在
二 『釈教玉林和歌集』
三 粟津義圭の『御伝鈔演義』一への見方を変える
四 義圭を遡る無常の詠歌資料『真宗勧化釈要鈔』
五 霜雪をもいただく
六 「古歌謡」
七 蓮如上人の詠歌と粟津義圭の用いた詠歌
八 親鸞聖人が無常の詠歌を詠まれたとする根拠
九 親鸞聖人は無常の詠歌を詠まれなかったとする根拠
十 『しんらん記』の影響か──言い回しに疑念
むすび
第三章 親鸞聖人の伝承──「親鸞聖人御臨末の御書」についての一考察
はじめに
一 伝承の発祥
二 伝承の収集と出版
三 批判の書
四 伝承のまとめ
むすび
第四章 特異な傾向を示す詠歌
一 詠歌を伴った最初の親鸞聖人伝
二 越後七不思議と詠歌
三 古浄瑠璃「よこぞねの平太郎」
四 「北越之聖跡図」について
五 親鸞聖人伝の奇瑞談について
後日談 蓮如上人のこころ
初出一覧
あとがき