ことばの意味は文そのものに宿るのか?それとも文脈に抱かれた発話行為から産まれるのか?分析哲学界・言語哲学界を二分してきた大論争に終止符を打つ気迫の力作。
ワインバーグは40年以上にもわたりソフトウェア業界で活躍し、執筆した論文は400を超え、40冊以上の著作がある。本書では、初めて文章術を披露する。ことばや表現、ネタをどうやって集め、構成するのか?そうしたことをひとつずつ積み上げながら、壁を作り上げるように文章を組み立てる方法ー自然石構築法を、具体例や多数の挿話、うんちく話をまじえながら、いつもながらの楽しい語り口で説明する。本書では失敗談や執筆時の1日の過ごし方など、ワインバーグの知られざる一面も垣間見られる。40以上の演習問題で、文章を書くときに役立つ心構えも教える。
【新版にあたって】
◉「言語多様性」の語義および語用来歴についての
解説を2 ページほど増補!
◉アラゴン語の言語法ー言語法の国民党による改悪後、
国民党の州選挙敗北(2015)による再改正審議が
進んでいる点など、
2014年7月の初版で好評を得、在庫もなくなりつつあり、
刻々と移りゆく言語多様性を改訂し、
新版として刊行致します。※ 細かな表現も刷新!
標準語一色、グローバル化のなかで英語一色に
塗りつぶされようとしている現在の言語社会にあって、
消えゆく言語を継承するために……。
イベリア半島の「弱小少数言語」ミランダ語、
王室のことばだったアラゴン語など欧州の少数言語、
そして、世界を席巻する新華僑のことば温州語や
加古川流域の「播磨ことば(播州弁)」などを
横断する知的冒険の旅。
衰亡に瀕する少数言語は、いかに保全され、
継承されるべきか、その可能性をさぐる!
言語行動を考察対象に据えた著者の既出論文約40件を集録。各論文の当初の内容を生かしつつ、部立て構成により一書として言語行動論を企図する。言語生活研究や社会言語学を考察の足場に位置付けて、言語行動の多様性を視野に入れる観点を具体的に示したのち、あいさつ・待遇表現・決まり文句・省略などの言語事象を改めて言語行動として考察することの意義や可能性について、手がかりとなるメタ言語行動表現を焦点にして論じ及ぶ。
タテ・ヨコ、クロスするマス目を文字で埋めつくすーー誰もが知っているパズルの王道「クロスワード」--知識と推理のバランスが試される全57問。解きはじめるとついついハマり、時が経つのを忘れてしまいます!
人と人のやりとりを、超高速度カメラのように、普段とは異なる独特の観察方法を使って厳密に分析する会話分析。待望の入門書刊行!
会話分析の研究では、人と人のやりとりを録音・録画し、当人たちの記憶にも残らないような細部をゆっくりと何度も観察する。すると、私たちがふだんの会話の中で一瞬一瞬ごとに「相手はなぜ今そう言ったのか」「私は次にどうしたらよいのか」などの問いに答えを出しながら、ある合理性を持ってふるまっているということが見えてくる。
本書は、実際のテクストの中での語の働き・ふるまいを観察し、テクストの展開と関係づけて論じるテクスト分析をめざしている。“テクスト構成”や“語彙的結束性”といったテクスト分析の概念を、語の辞書的“意味”の捉え直しや、近代語テクストにおいて重要性を増す“漢語”や“名詞”の役割、コ系やド系指示語の機能の再発見等と関連づけて具体的に論じ、文体論やCDA(批判的ディスコース分析)にも目配りしている。
文字を入れ換える。表を使う。古代ギリシャの昔から、人は秘密を守るため暗号を考案してはそれを破ってきた。密書を解読され処刑された女王。莫大な宝をいまも守る謎の暗号文。鉄仮面の正体を記した文書の解読秘話…。カエサル暗号から未来の量子暗号に到る暗号の進化史を、『フェルマーの最終定理』の著者が豊富なエピソードとともに描き出す。知的興奮に満ちた、天才たちのドラマ。
言語学、心理学、工学など、様々な立場からレトリックを研究し、意見交換する場を提供することを目的とした日本語用論学会メタファー研究会の発表を中心としたシリーズ。第1巻では、キックオフミーティングの内容を中心に、ナラティヴや会話分析を含むメタファーに対する各アプローチの背景的概念説明を含み、メタファー研究の現在が展望できる。
執筆者:鍋島弘治朗、杉本巧、片岡邦好、内田聖二、大森文子、内海彰、後藤秀貴、楠見孝
第1章 脳科学とメタファーー身体性研究がいかにLakoff&Johnson(1980)の予見を実質化したかー 鍋島弘治朗
第2章 会話分析とメタファー 杉本巧
第3章 メタファーと身体表象ー発語から談話への展開と変容についてー 片岡邦好
第4章 関連性理論からみたメタファー 内田聖二
第5章 計算論的アプローチによるメタファー研究の最新動向と展望 内海彰
第6章 人の心と空模様ーシェイクスピアのメタファーをめぐってー 大森文子
第7章 〈感情は液体〉メタファーの成立基盤と制約ー概念メタファーの「まだら」をめぐってー 後藤秀貴
第8章 三島由紀夫『金閣寺』における比喩の認知的分析 楠見孝
本書は、言語学研究の第一線で活躍する10名が、文構造、項構造と文法格、削除、移動など、日本語の文法及び獲得に関する主要な研究テーマについて書き下ろした13章から成る。言語比較に基づく理論研究のための参考書、授業のテキストとして使いやすいように、それぞれの章が独立しており、いずれの章も、学部3・4年生を対象とした解説を主とする第1部と、仮説検証の方法を含めた発展的な第2部の2部構成になっている。
「頭」より、「腹」でわかる!
「腹でわかる」「腑に落ちる」と言うが、何かに納得するとき、実は論理以外の作用が働いている。
「感性的理解」という、もうひとつの回路を解き明かした名著、待望の復刊。
あなたはきっと、「腑に落ちる」だろう。
*本書は、1990年の勁草書房版に、一部改訂を施して刊行するものです。
「尼ヶ崎彬セレクション」全4巻完結
序
一 「たとえ」の構造ー隠喩と事例ー
二 「らしさ」の認知ープロトタイプとカテゴリーー
1 代表詞
2 二つのカテゴリーー形成と分類ー
3 差異と原型
4 プロトタイプと隠喩
三 「わかり」の仕組みー真理と納得ー
1 語の意味ー定義と「らしさ」-
2 文の意味ー制度と過程ー
3 思考ー推論と理解ー
四 「なぞらえ」の思考ー概念の元型と共通感覚ー
1 知ることとわかること
2 「らしさ」の図式
3 「なぞらえ」による理解
4 「なぞらえ」と概念体系
5 共通感覚としての「らしさ」
五 「身にしむ」言葉ー制度的意味と受肉した意味ー
1 概念構造と身体
2 原初の概念形成
3 理解と名指し
4 意味の受肉
六 「なぞり」の方略ーレトリックと身体ー
1 学びの方略ー模倣と「なぞり」-
2 コミュニケーションの方略ー「なぞり」の呼応ー
3 レトリックの方略ー「わざ言語」と「見え先行方略」-
4 レトリックの回路ー意味の生成ー
結びにかえてー言葉についての一寓話ー
あとがき
『セレクション版』のためのあとがき
語学力を生かして稼ぐ!「産業翻訳者」をめざす人&プロとして働いている人向けの業界ガイド。
ビジネスのあらゆる分野で需要が発生する「産業翻訳」の仕事。
機械翻訳やAIの翻訳業界への影響ばかりが取り沙汰されがちだが、語学力を生かして働くことをめざす人にとって、産業翻訳はまだまだ個人の裁量で「稼げる」仕事といえる。
そんな産業翻訳者になるために必要な知識&業界の最新情報に加え、稼ぐためのヒントも伝える、プロが読んでも役立つガイドブックの最新版。
巻頭では、AI時代を生き残るための翻訳者に向けたヒントや
パラレルキャリアや社内×フリーランスなど、新たな働き方で活躍している現役翻訳者へのインタビューを掲載。
さらに、産業翻訳者になるために必要な知識・スキルの身につけ方や、「技術・特許」「IT」「医薬」「特許」「金融・IR」…などの各分野の仕事の内容、仕事を得る方法、気になる収入・料金、AI・機械翻訳(MT)の動向など、業界の現在の事情をレポート。
作業効率をアップさせるツールの活用法、調べもののコツ、今の時代に合った翻訳者の営業・セルフブランディングの方法、といった収入アップのための工夫や、機械翻訳(MT)・AIの影響などの最新情報も伝える。
翻訳の技術が学べる専門スクール情報や、全国の翻訳エージェントリスト、求人情報も充実。
「産業翻訳」の仕事のいまがわかる1冊。
忘れられた専門誌『季刊翻訳』の驚くべき革新性、次いで『翻訳の世界』がポストモダンの思想界に放ったインターカルチュラルな輝き。それは今日トランスレーション・スタディーズと呼ばれる新しい学問が、欧州とりわけ英国で誕生し展開したのと同時期のこと。共振するかのように日本で芽吹いた翻訳への学問的関心は、しかしどうしていまだ開花せず、翻訳学2000年誕生
説の影に隠れたのか。二誌の翻訳言説を追い、さらに『翻訳の世界』にかかわった翻訳家と編集者9人(辻由美、鴻巣友季子、伊藤比呂美、西成彦、井上健、管啓次郎、沼野充義、丸山哲郎、今野哲男)にインタビュー。埋ずもれた知的地層を掘りあて、学際的学問の風通しのよい未来を展望する。
はじめに
第一章 英国におけるトランスレーション・スタディーズの誕生
背景
展開
言語
まとめ
第二章 『季刊翻訳』『翻訳の世界』の時代と翻訳言説
1 『季刊翻訳』1973-75
研究誌の誕生
等価/文化翻訳と誤訳/原典と翻訳への態度/誤訳の指摘/読者論/「研究室めぐり」/『季刊翻訳』の中の翻訳論
まとめ
2 『月刊 翻訳の世界』『翻訳の世界』1976-
『翻訳の世界』創刊
文化翻訳
翻訳論とその定義
誤訳の指摘と「欠陥翻訳時評」
翻訳専門学校と『季刊翻訳』、通信教育と『翻訳の世界』
まとめ
3 『翻訳の世界』の1980年代
新星『翻訳の世界』
翻訳者の解釈/翻訳権の問題/翻訳の多様性/翻訳を論じるための基準/言語と社会/文化翻訳/メディア翻訳、ジャーナリズム翻訳/漫画とコミック/アジアと翻訳
翻訳理論と翻訳批評
マイノリティ
人物
ダニエル・ジル/カズオ・イシグロ/村上春樹/伊藤比呂美/沼野充義「言語街道交差点」
まとめ
4 『翻訳の世界』の1990年代
イデオロギーと翻訳
翻訳論
女性のための『翻訳の世界』へ
まとめ
第三章 『翻訳の世界』にかかわった人々の言葉からーーインタビュー
辻由美
鴻巣友季子
伊藤比呂美
西成彦
井上健
管啓次郎
沼野充義
丸山哲郎
今野哲男
まとめ
第四章 「トランスレーション・スタディーズ」の誕生?
第五章 現代日本における学問としての翻訳の混迷
おわりにーー未来図
注
後記
参考文献
索引
本書では、1980年代から2000年初頭までに文書として提示されたオーストラリアの言語政策を中心に、その政策策定の経過を追い、特に教育に関するところに焦点を当てている。これらの言語政策について包括的に記述すると同時に、学校の中やコミュニティに生きる人々のさまざまなことばへの思い、それらの人々をつなぐ力に光を当て、それによって何が起きてきているのかを見出そうとしている。そして、政策を動かす背景となる社会の態様や言語・文化観との相互作用についても考察を行っている。