キース・レルフの妹ジェーン・レルフ (vo) とジム・マッカーティ (g, vo)、ジョン・ホウクン (key)、ルイ・セナモ (b) ら第1期ルネッサンスのメンバーを中心に1976年に結成されたプログレッシヴロックバンド、イリュージョン。
ジェーン・レルフの美しい歌声、ジョン・ホウクンのピアノの響き・・・ オリジナル・ルネッサンスの音楽性を継承するクラシック音楽や伝統的なブリティッシュフォークの要素が取り込まれた幻想的で幽玄なサウンドを展開した。
アイランドレコードから発表された『Out Of The Mist』『Illusion』という70年代の2枚のオリジナルアルバムに加え、幻となった3rdアルバム用に79〜80年に録音されたレア音源集『Enchanted Caress』、2001年の再結成アルバム『Through The Fire』、さらには未発表デモや別ヴァージョンなどを、ジム・マッカーティ監修の最新リマスターで収録したCD4枚組ボックスセットが登場。
メディアブック仕様の本セットには、ジム・マッカーティとルイ・セナモによる序文、作家グレッグ・ルッソのエッセイ、写真家キース・モリスのアーカイヴからの貴重な写真を含む 24ページのブックレットも付属される。
Disc1
1 : Isadora
2 : Roads To Freedom
3 : Beautiful Country
4 : Solo Flight
5 : Everywhere You Go
6 : Face Of Yesterday
7 : Candles Are Burning
8 : Isadora (Demo)
9 : Beautiful Country (Demo)
10 : Face Of Yesterday (Demo)
11 : Candles Are Burning (Early Mix)
12 : Isadora (Alternate Edit)
13 : Isadora (French Version)
14 : Please Be Home (Demo)
Disc2
1 : Madonna Blue
2 : Never Be The Same
3 : Louis' Theme
4 : Wings Across The Sea
5 : Cruising Nowhere
6 : Man Of Miracles
7 : The Revolutionary
8 : Man Of Miracles (Demo)
9 : Cherokee Moon (Demo)
10 : Sister Helena (Demo)
11 : Cherokee Moon (Rehearsal)
Disc3
1 : Nights In Paris
2 : Walking Space
3 : The Man Who Loved The Trees
4 : Getting Into Love Again
5 : As Long As We're Together
6 : Slaughter On Tenth Avenue
7 : Living Above Your Head
8 : Crossed Lines
9 : You Are The One
10 : All The Falling Angels
Disc4
1 : One More Turn Of The Wheel
2 : Good Heart
3 : Glorious One
4 : Through The Fire
5 : Blowing Away
6 : Mystery Of Being
7 : Beat Of The Earth
8 : Beyond The Day
9 : My Old Friend
10 : Through The Fire (Reprise)
11 : If There was Something I Could Change?
12 : Moving On
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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのオリジナル・メンバーで、音楽史において、サウンドとカルチャーの両面で巨大な変革をもたらし、今もなお時代の先端を行くジョン・ケイルが、アルバム『POPtical Illusion』を〈Domino〉からリリース。
その遊び心あふれるタイトルに騙されることなかれ。彼は自分勝手な資本主義者と悔悟の念のない詐欺師たちがこの世界の驚異と人々の善性を意図的に破壊してきたことに対して、激しく怒り続けている。『POPtical Illusion』は、アニマル・コレクティヴ、シルヴァン・エッソ、ローレル・ヘイロー、テイ・シ、アクトレスら豪華ゲストが参加し、探究心と猛烈さを併せ持って絶賛された2023年の前作『Mercy』からわずか一年と少しで完成した。しかし本作は『Mercy II』でも、没曲を集めたものでもない。事実、60年以上に及ぶキャリアを通じて、ケイルが同じことを繰り返した例はない。彼の時代を切り拓く熱意は、恍惚的古典主義と自由なロック、伝統的な作曲法と堂々たる不穏さを備えた電子音楽の再構築のあいだを移り変わってきた。そして『Poptical Illusion』では、シンセサイザーやサンプリング、オルガンやピアノの迷路にほぼひとりで潜り込み、渦巻く希望のような、それでもまだ変化は可能だという賢明な主張のような言葉を伝えている。ケイルにとって長年の創作上のパートナーであるニタ・スコットがロサンゼルスのスタジオでプロデュースした『Poptical Illusion』は、怒りとその理由を決して無視することなく、しかし未来に向かおうとしている人物の作品だ。
ケイルは、パンデミックのあいだに心の中で何かが変わったとたびたび発言している。80歳を目前にして、自分はかつて同じ時代を生きていた人々の多くが経験しなかった時代を生き、そこで創作していることに気づいたのだ。彼はそれを記録したかった。わずか1年ほどのあいだに80曲以上を書き、この時期における人間のさまざまな経験を集合的に見渡そうとした。ユーモアが落胆に流れ込み、後悔は寛容に道を譲り、悲しみはシュルレアリスムと絡み合った。さらに、ケイルは自分を古老の立場に追いやったり、傍観者として現代に不平を言ったり、かつてのやりかたを懐かしんだりは決してしなかった。ジョン・ケージとアーロン・コープランドの両方に師事し、クラシックの訓練を受けたヴィオラ奏者である彼は、昔からヒップホップの熱心なファンでもある。とりわけそのテクノロジーを駆使して多次元的なテクスチャーを創り出したり、驚くべきメロディーを構築したりする創造性に傾倒してきた。『Poptical Illusion』は、そうした感情や熱狂を1ダースのエレクトロニックな遊び場に統合し、ケイルの威厳ある歌声が駄洒落や洞察、苦情や警句、人生やある種の真実を織り交ぜながら、そのすべてを横切っていく。
ジョン・ケイルはその輝かしいキャリアを通して時代の先端を切り拓き続けている。彼が『Sun Blindness Music』で取り入れた当時最先端のドローンは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドへの道を拓いた。パティ・スミスやストゥージズのプロデュースは言うまでもなく、『Fear』や『Slow Dazzle』の熱狂的なロックは、その後に続くパンク、ポストパンク、アートロックの半世紀の枠組みを作った。そして、ロックにおいて電子音響がギミック以上のものになり得ることを示す彼の好奇心は、無数の重要なシーンにインスピレーションを与えた。ケイルは『Poptical Illusion』で、ふたたびこの時代のミュージシャンとして立ちあがる。彼は昨今の歴史の組織化された大混乱を見て、うんざりして眉をひそめ、それから未来に向かって踵を返す。たとえ彼が、我々と同様、そこで何を見つけるのか、または自分が何者になるのかわかっていなくても。彼はただ喜んで前に進んでいるのだ。
(メーカー・インフォメーションより)
Disc1
1 : God Made Me Do It (don't ask me again)
2 : Davies and Wales
3 : Calling You Out
4 : Edge of Reason
5 : I'm Angry
6 : How We See The Light
7 : Company Commander
8 : Setting Fires
9 : Shark-Shark
10 : Funkball the Brewster
11 : All To The Good
12 : Laughing In My Sleep
13 : There Will Be No River
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