「善人なおもって往生を遂ぐ。いわんや悪人をや」--親鸞の死後に弟子の唯円が師の言葉をまとめた「歎異抄」。
仏教書の中でも、現代に必要とされる「安心」と「他力本願」の奥義がわりやすく、生きる力や癒やしにつながると根強い人気があります。700年以上前に親鸞が説いた、この今を生き抜くための名言には、「生きることはどういうことなのか」「信じた道をつき進めるか」「悪人こそが救われる」などという内容の言葉が書き起こされていますが、それは逆説的な意味合いを込めた、「明日を生きる力がわいてくる珠玉の名言」なのです。
日常生活に大いに役立つ歎異抄の世界。語り継がれる親鸞聖人の言葉は、現代社会に大きな影響を与えているといってもいいでしょう。
本書は歎異抄の世界をひもとき、親鸞聖人の考え方をどのように応用すれば、厳しい現代社会を生き抜くことができるかを、図やイラストをふんだんに使い、わかりやすく解説した一冊です。
は・・・・・・・・・生きていくための力を得ることができる不思議な書物
序 章 歎異抄の誕生とその背景
コラム1 『歎異抄』・・・漢字の字源と意味
第1章 歎異抄のすべてを読み解く
コラム2 信仰のあり方に影響を与えた三時思想
第2章 日常生活で役に立つ歎異抄
コラム3 親鸞が生まれた平安末期は混乱の時代
第3章 人間関係で役に立つ歎異抄
コラム4 僧侶への最初のステップが「得度」
第4章 仕事で役に立つ歎異抄
コラム5 仏教の影響を受けたアインシュタイン
第5章 悩みがあるときに役立つ歎異抄
コラム6 日常生活に浸透している仏教用語
どれだけ賢ければ波風立てずに生きて行けるのだろう。
どれだけ美しければ世間にだいじにされるのだろう。
どれだけまっすぐに育てばすこやかな性欲が宿るのだろう。
どれだけ性格がよければ
今のわたしが全く愛せない人たちを愛せるのだろう。
〈パパ〉日夏、
〈ママ〉真汐、
〈王子〉空穂
それぞれのかかえる孤独ゆえに、家族のように親密な三人の女子高校生。
同級生の「わたしたち」の見守る中、愛も性も手探りの三人の関係はしだいに
ゆらぎ、変容してゆく。
家族、少女、友愛といった言葉の意味を新たにする、
時代を切り開く作家・松浦理英子が到達しえた傑作。
泉鏡花文学賞受賞
圧倒的感動を呼んだ名作、待望の文庫化。
解説・村田沙耶香
★初回プレス仕様(*Blu-ray盤、DVD盤で共通)
■スリーブケース仕様
■未公開ライブ写真による、ダブルジャケット仕様
※スリーブケース上と、プラスチックケース上のジャケット写真が異なる仕様となっております。
※初回の仕様となります。数量に限りがございますので、無くなり次第終了とさせていただきます。
★封入特典
■ミニポスター
全55曲・約4時間に及んだLIVEを完全収録!!
2013年11月30日、12月1日&3日&4日の全4日間、パシフィコ横浜にて行われた、Act Against AIDS 2013 桑田佳祐『昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦』を余すところなく完全収録!
<収録内容>
[DISC]:Blu-ray1枚
・画面サイズ:16:9
・音声:リニアPCM2ch(96k/24bit)/DTS-HD5.1ch(96K/24bit)
・字幕:歌詞字幕有り(全曲歌詞字幕ON/OFF機能付き)
※13年12月8日(日)に放送されたWOWOWオンエアーとは完全に異なるオリジナル編集作品となります。
※この作品の収益金の一部は、AAA事務局を通じてさまざまなエイズ啓発活動に使用されます。
「何度、泣いたことか。何度、笑ったことか。
生活に疲れた時、ふと気づくとこの本を手に取っている」──島内景二
豪雨で川止めとなった巨勢川の土手に呆然と佇む若侍。
藩で一番の臆病者・伊東七十郎が命じられたのは家老の暗殺。
雨が止み、川明けになれば、勝ち目のない決闘に挑む運命にある七十郎は、
怪しげな宿で、いわくありげな同宿者たちに出会う。
個性の強すぎる面々に戸惑いながらも、やがてそれはかけがえのない日々となるのだった──。
「おじいちゃんがよく言うのです。
日が落ちてあたりが暗くなっても、川面だけが白く輝いているのを見ると、元気になれる。
なんにもいいことがなくっても、ひとの心には光が残っていると思えるからって」(本文より)
人の心を震わせる名手による珠玉の一冊。
倫理もなく、理屈もない。奇妙な出来事が、ただそこにあるーー。
初々しい新婚夫婦。しかしふたりは、たがいに秘密を抱えていた。そして男はなぜ新婚旅行先に忌まわしい思い出が残る旅館を選んだのか。旧い結婚観が招いた悲哀劇(表題作)。
新発見の感染症の手がかりを追う保健所の職員は歪んだ虹色の世界を覗き見る(「蟻の塔」)。
アメリカで妊娠した修道女は、日本で病床にある教主とのあいだにできた御子だと主張するが……。果たして、彼女が語るのは奇蹟か幻想か(「聖女」)。
女の生涯には、常に蟻が這い回っていた(「蟻の声」)。
光に眩み、闇に溺れる。罪を犯して贖いて、果てに待つのはおぞましくも美しき混沌の世界。地獄極楽板一枚。ただひたすらに、酔え、惑え。
文庫初収録三篇を含む、江戸川乱歩賞作家円熟期の短篇集。
ダーウィンとギブソンは「地球の心理学者」だ──。7つのレクチャーによる、最新の「アフォーダンス=生態心理学」入門。
19世紀の博物学者チャールズ・ダーウィンと、20世紀の生態心理学者ジェームス・ギブソン。身の回りの「ミクロな自然環境」の変化をつぶさに観察し、あらゆる生命活動を支える「マクロな地球環境」を発見した2人の科学者の主著を、アフォーダンス研究の第一人者が丹念に読み直し、地球環境と浸透しあう動植物のダイナミックな知覚ー行為の姿と、今、求められる“エコロジカルという感覚”を鮮やかに描きだす。
■レクチャー1:アフォーダンス?
■レクチャー2:身体──知覚するシステム
■レクチャー3:水と空気にある情報
■レクチャー4:生態光学
■レクチャー5:面のレイアウト
■レクチャー6:エコロジカル──ダーウィンの発見
■レクチャー7:ミミズの生態心理学
館ミステリ+タイムループ+人格転移。
掟破りなのに王道。
驚異の超絶SF本格ミステリ!
週刊文春ミステリーベスト10、第2位
本格ミステリ・ベスト10、第2位。
コスタ賞最優秀新人賞受賞。フィナンシャルタイムズ紙ベスト・ミステリー。
などなど世界中で絶賛された傑作。
仮面舞踏会の夜、令嬢イヴリンは死んだ。--おまえが真犯人を見つけるまで、彼女は何度も殺される。
森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。だが、ひょんなことから意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやくーー今夜、令嬢イヴリンが殺される。その謎を解き、事件を解決しないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと……。不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしは謎を追う。だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるというーー
英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。
生後間もなくして、脳性小児まひの後遺症による四肢体幹機能障害(アトテーゼ型)と診断された著者による半生記。重い障害と闘いながら結婚、出産も経験、現在もNPO法人の理事長という立場にある。このポジティブに自分の道を切り開き、ひたすら突進する姿がすばらしい。著者が書いたCGによるカバーイラストのすばらしさも見どころ。
“誰かのために”戦っていた父は、“英雄”となりーー殺された。
人類の傲慢さが生み出した人殺しの獣・メタルにより人類は地上を追われ、生き残るために空に浮かぶ島へと逃げ出した時代。
“貴族殺し”の罪を犯して故郷を追放され傭兵となった少年・ムジカは、傭兵団の団長によって学園都市セイリオスへ強引に入学させられる。
対メタル用空戦機動兵器“ノブリス・フレーム”の搭乗者・ノーブルとして、戦う義務を背負った“貴族”の子供たちに彼は問うーー
「教えてくれよーーお前たちの言う“ノーブル”って何だ?」
突然現れたメタルの大群により、セイリオスが存亡の危機に陥る中、ムジカは決断を迫られて……
己の誇りと覚悟を問うロボットファンタジー、開幕!
--“ノブリス・オブリージュ”なんて、クソ食らえ。
待ち受ける意外な犯人。
世界60か国で3000万部の巨匠の最新ミステリー。
加速するサスペンス、悲しみの真相。北欧ミステリーの真骨頂たる第1弾。
被害者の身体に刻まれた数字。犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か。ともに生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストのコンビが“奇術連続殺人”を追う。40年前、牧場に住む母子に何が起きたのか? 加速するサスペンス、意外な犯人、そして痛ましい真相。本国で20万部突破、ミステリーの女王の新シリーズ誕生。
生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストの探偵コンビーー刑事ミーナは空気の読めない発言や極度の潔癖症、メンタリストのヴィンセントは偶数に執着してしまう心の偏り、それぞれに生きづらさを抱えた二人が連続殺人に立ち向かうのが、本書の魅力です。信頼できる相棒を得たミーナが、捜査を通じて居場所を見つけてゆくさまも感動的な傑作ミステリーです。
『イッツ・ダ・ボム』で犯罪小説界に新風を吹き込んだ超新星・井上先斗が松本清張賞受賞第一作として世に放つのは、前代未聞の犯罪劇!
「--君は自信が欲しいんだ。
よかろう、与えてやる。
ただし、困難な道のりにはなる」
姫に飛ばれて300万円の借金を抱える元ホストの森有馬。
自信も金もない、しょうもない自分に嫌気が差している。
そんなときに飛び込んできた“うまい話”。
怪しいのはわかっている、それでも。
待ち合わせ場所にいたのは、真っ青なスーツに身を包んだ胡散臭い男だった。
ジンと名乗るその男が有馬に課した「七つの試練」。
こなすたびに数万円の報酬が支払われる。
そして最後の試練を成し遂げたその時、
〈500万円〉と自信が手に入る、らしい。
「必ず、意識をしてほしい。
自分が、いま行っているのは非合法な何かへの助走だと」
果たして有馬は、ジンに課された試練を乗り越え、自信を手に入れることができるのか。
ノワールの新世代が贈る“現代版アラジン”がいま、幕を開ける!
憂き世で至福のひとときを! 痛快無比。そしてなによりハートウォーミング。読む楽しさを満喫できる作品集です。つぎつぎに出来する難事件、怪事件、なんとか助力したい男女・・・・。馬之介は飄々、かつ怜悧に事態に対処していきます。安定の筆力。確たる時代考証に裏打ちされた頑丈な物語の構造。次作を期待してしまう出来栄えです。
届かぬ想い
梅雨が明ける
流れる
あとがき