フールミ夫妻はどこへ行こうとしても必ず列車に乗り遅れ、決して自分の町から出る事ができない…“じつに奇妙な物語で、カフカをも予兆する”とボルヘスが語る『ロンジュモーの囚人たち』ほか、全26編を収録。
明治期に海外から流入した広告ポスターは、我が国において即座に受容され、独自の発展を遂げた。戦前期の美人画ポスターにみられるように、印刷技術の発展と共に芸術品並みの作品が制作されるようになり、さらに経済活動の発達と共に代表的な広告メディアとして発達し、さらには戦争期の国威発揚ための大きな宣伝手段へと至った。
ポスターは広告物として消費されてゆくため、その価値はこれまで長く顧みられることなく一部の好事家の興味を引くだけであったが、近年その芸術的価値、また社会史的研究の対象としての意味が大きくクローズアップされている。
我が国屈指のポスターコレクションを誇る函館市中央図書館の蔵品を主に、そのような日本のポスター文化を類書にない規模で懇切な解説を加え紹介し、ヴィジュアルな基礎資料を提供する画期的大図鑑。
ここは、こわい話が大すきな人のために古今東西の怪談をあつめた図書館です。このパスポートを手にしたら、さあ、恐怖のとびらをひらいてごらん。
モレット屋敷で使用人としてはたらく10歳の女の子、タリー。ママとは2歳のときにはぐれ、ひとりぼっちで朝から晩まではたらかされている。でも、かしこいタリーは、いつでもぜったいにめげない。古くて大きなお屋敷のあちこちに隠された暗号を解き、あるとき見つけたのは……ひみつの地下図書館! そこにある本には、魔法の力がある。タリーは13歳になるまで、ひみつの地下図書館の「管理人」となった。
ある日、お屋敷に泥棒が入り、タリーは森で友だちになったリスのリルルンと一緒に、本の助けをかりてつかまえようとするが……
なぞときとひみつ、魔法でいっぱいのストーリー!「ひみつの地下図書館」シリーズ第1巻(全4巻、順次刊行予定)
山崎元幹(一八八九ー一九七一)は、一九三一年九月一八日の満洲事変勃発時、南満洲鉄道株式会社(満鉄)の総務部次長で、のちに最後の満鉄総裁となった。山崎が一九二八年から三六年にかけて残した貴重な文書をここに翻刻する。下巻は事変勃発後の処理と満鉄改組に関する文書を収録。関連資料と「アジア経済研究所所蔵山崎元幹文書目録」を付した。
息を呑むほど美しい、想像を超える驚異的な建築に出会う
古代エジプトのピラミッドや壮麗なヨーロッパの教会など、世界には時代を超えて人々を魅了し続ける建築があります。本書では、古代から現代まで、世界中の魅力的な建築物を1日1ヵ所、テーマごとに紹介していきます。時代の栄華を映し出す豪華な宮殿や装飾美に圧倒される教会。神秘的なモスクやアジアの寺院。そして、建築界の巨匠達が手がけた建物自体がすでにアートな美術館や独創的な超高層ビルまで、奇想天外で感動的な名建築を紹介します。本を片手に旅に出たくなる、教養とガイドを兼ね備えた書籍です。
1月 心のオアシス、神聖なる教会建築I
2月 心のオアシス、神聖なる教会建築II
3月 歴史の栄華が残る、豪華な宮殿&城
4月 街のシンボル、市民に愛される建築
5月 新しいランドマーク、独創的なモダン建築
6月 神秘に包まれた、エキゾチックな東洋建築
7月 謎だらけの、古代〜中世の建築遺跡
8月 旅情をかきたてる、空港&駅
9月 世界の英知に触れる、図書館&学校
10月 建物自体がすでにアートな、モダン美術館I
11月 建物自体がすでにアートな、モダン美術館II
12月 美術と装飾を楽しむ、クラッシック美術館
図書館をはじめとした社会教育施設で働く人びとへ向けて,現場経験豊かな二人の著者が,「人材育成研修」「活性化戦略づくり」に焦点を合わせ,“今,必要としているスキルとノウハウ”について実践的に解説した一書。
1部 スタッフもチームも組織も元気に〜人材育成研修の取り組み〜
1.現場力を育てるために
2.研修を企画・運営する力をつける〜担当者のスキルアップ〜
3.研修プログラムの企画・運営事例 〜「ライブラリーマネジメント・ゼミナール」(LMゼミ)2004-2013〜
2部 「実行」につなぎ,未来をつくる
1.データを現場で活かす考え方
2.戦略マップをつくろう
3.ともにつくる,そして実行につなぐ
子どもが成長する権利を日常的に支える教育環境であり学校社会のセーフティーネットでもある学校図書館を使って批判的な思考力を身に付ける重要性を示す。さらに、捜査機関からの利用記録の照会への図書館の対応と利用者のプライバシーをめぐる論考を付す。
はじめに
第1章 「あたりまえのことが曲者だよ」、コペル君ーー批判的思考力を育てる学校図書館
1 『君たちはどう生きるか』
2 「自ら考え自ら判断する」
3 「生きる力」と学校図書館
4 批判的思考力を支える条件
第2章 子どもを育てる読書の「力」--読書は子どもの「栄養素」
1 読書は成長への「螺旋階段」
2 読書の最大の魅力、それは「楽しみ」
3 「想像力」を高める読書の世界
4 「自己形成」を促す読書の力
5 コペル君と「自己形成」
6 情報入手の手段としての読書
第3章 「健全な教養」って何だろうーー学校図書館法第二条の「健全な教養」概念を考える
1 「学校図書館法の目的」規定
2 「教養の向上」--学校図書館法の提案理由
3 「児童又は生徒の健全な教養を育成する」の意義
4 「教養」概念の歴史性と時代性
5 「健全な教養」を考える
6 「健全な教養の育成」と選書
第4章 図書館利用記録とプライバシーーー刑事訴訟法第百九十七条第二項に関連して
1 図書館利用記録の捜査機関への提供
2 「捜査関係事項照会書」と図書館の貸出記録
3 刑事訴訟法第百九十七条第二項について
4 刑事訴訟法第百九十七条第二項ーープライバシー権との関連
5 刑事訴訟法第百九十七条第二項ーー「守秘義務」との関連
6 個人情報保護条例と「貸出記録」--各自治体の対応事例
7 「貸出記録」と照会
8 令状捜査について
9 「北海道新聞」「苫小牧民報」のその後
10 国民主権・民主主義とプライバシー