●著者長年の臨床経験を一望にするケースを現在の視点からのコメントを付 して集成。 さらに小此木啓吾によるスーパービジョン「盗み,乱暴,虚言,おもらし,糞漏等の問題をもつ6歳男子のケース」や,村瀬嘉代子・川畑友二との座談会「子どもの臨床と人類の未来を考える」を加えた,充実の著作集別巻。
* * * * * 「座談会」より * * * * *
子どもたちのあり方あるいは環境について,ということですが,基本的に大切な事柄というのは,どんなに時代が変わっても,社会が変わってもあるんじゃないかということですね。そのことをしっかり認識するということが大事だと思うんですね。大雑把にちょっとそんなことを思いますけど。今も昔も基本的なことは変わっていない──これは意見が分かれるところかもしれないけれど──家庭もほとんど崩壊してしまっているようにみえるんだけれど,それでも人間は家庭のなかで育つのが原則と思いますよね。基本的に親子関係,家族というもののなかで,生まれ育つわけですが,一方で,その家庭のあり方が社会の変化につれて変わってきているという面がある。だから,それは十分には残っていないのかもしれないけれど,原理原則からして基本的にいって変わり得ないものというのはあるかもしれませんね。そこが戦いの場になってくるのではないかという感じがしますよね。(中略)私たち一人ひとりが己の人生の意味を問い,かつ,なすべきことをしなければならず,同時に人類とその未来についても同じ作業をしなければならないでしょうね。そして,さらには人類の未来を背負うことになる子どもたちを大切にすることの意味に真摯に向かい,それについてなすべきことを今,しっかりとやり遂げなければならないと思います。
●目次
序章 本当に子どもは変わったのか
第1章 幼児期・児童期
1 叔母のおなかの中の赤ちゃんに脅える子
2 けもののように叫びつづける子
3 ホスピタリズムの子
4 心気的訴えを中心としたケース
5 排泄訓練もできていない重症ケース
6 母親との戦いに死をかけた子
第2章 思春期・青年期
7 世の中を分かりすぎた少女
8 親の進学熱にうちのめされた少年
9 斜頸および種々の問題行動を示した子
10 突然,親に乱暴をするようになった少年
11 種々の問題行動を起こしたケース
第3章 ケース検討
盗み,乱暴,虚言,おもらし,糞漏等の問題をもつ6歳男子のケース
付章
座談会:子どもの臨床と人類の未来を考える
初出一覧/あとがき
保育の現場でも、発達特性のある子どもが専門機関を訪れ支援を受けられるまで時間がかかり、介入が手遅れになりかねない現状がある。この課題を解決するために立ち上げられた医師・心理士によるアウトリーチ(訪問)支援チームの理論と実践例である。医師である久保田氏は子どもの遺伝子関連疾患の臨床経験から、遺伝子の働きを変えるための早期介入の重要性を説明する。また、長年独自にアウトリーチ支援をしてきた心理士の山口氏は、あらゆる現場に導入できるアウトリーチモデルを提示。そして、保育の現場で、子どもの特性に合わせた支援の方法を親・保育士に提供してきた心理士の腰川氏は、子どもに合わせた環境調整の効果を具体的に説明する。巻末には、本書執筆者の三氏のチームによるアウトリーチ支援を実際に受けた幼稚園の教諭を交えた座談会も掲載。現場の実際とアウトリーチ支援の効果を知ることができる。
はじめに(久保田健夫)
第1章 発達の気になる子へのチームアプローチの経緯と意義ー幼稚園・小学校支援の体験からー(山口豊一)
1 なぜ、医師との連携が必要になったのか?
2 どう連携するか1幼稚園の巡回相談より〜幼稚園と医療との連携〜
3 どう連携するか2小学校の巡回相談より〜小学校と医療との連携〜
4 医療・心理・教育による協働とチーム支援の実践より〜みんなが資源、みんなで支援〜
5 これから保育園・幼稚園の先生になる人に伝えたいこと
第2章 チームにおける心理士の役割ー保育、教育へどのようにアプローチするのかー(腰川一惠)
1 チームとして協働するために〜わかっておきたいこと〜
2 子どもの困難さに対する考え方へのアプローチ〜子どもに対する視点を変える〜
3 子どもの困難さの背景の検討〜子どもが苦戦していることを見極める〜
4 子どもの困難さに対する超早期介入〜当たり前を見直す〜
5 クラスづくりを含めたアプローチ〜インクルーシブな保育・教育を目指して〜
第3章 チームにおける医師の役割ー保育・教育現場での実例ー(久保田健夫)
1 医師は何をするのか?〜病院に駆け込む前に〜
2 巡回先での医師の役割〜発達のしくみや医療的手立ての説明〜
3 医師の訪問による効果〜普段の様子を知った上での医学的評価と助言〜
4 早期発達支援の遺伝子レベルでの重要性
5 これからの医師に期待されること
第4章 座談会ーこれからの保育のための「オープンダイアローグ」-
久保田健夫・山口豊一・腰川一惠・折笠とみ恵・平山由佳
おわりに(山口豊一)
100年に一度の大不況を利用してボロ儲けしている大家がいる!究極のリスクヘッジ経営は、時代を先取る武器となる。1冊で12人分の大家術を学べる。
1:□表紙=エル・フンコ(El Junco)
2:■【主な内容&連載】
3:マイベスト座談会2018
4:フラメンコを知ろう!(13) 「貴方の知らないマルティネーテの世界」(♪) 東敬子
5:アントニオ・ペレス「フラメンコの大地」から 特別編 フィエスタ
6:新 フラメンコって何? 志風恭子
7:新 「フラメンコの泉」 バイラオーラ/まっすぐな視線 大和田いずみ
8:新 「ゆきは降る」 ナイフの代償 佐藤浩希との隔月交換エッセイ(1) 大沼由紀
9:新 VAMOS! 神奈川編/六角橋商店街「どっきりヤミ市場」のFiesta de Noche 吉野理子
10:円梨家さかいのカンテ伴奏講座 カンテとトーケ(37) アレグリアス・デ・カディスのサリーダ
11:アルティスタ名鑑 エル・ペレ(カンタオール)
1:■第1部: 徹底大解剖!「ブルグミュラー25の練習曲」
2:第1章: データで見る「みんなのブルグミュラー活用法」
3:ピアノ指導者69名を対象としたアンケート結果による分析
4:第2章: 知っているようで知らないブルグミュラー
5:タイトル、すすめ方、ペダル、スラー、拍子に焦点をあて、
6:指導法、解釈の一例について徹底的に解説
7:第3章: ブルグミュラー応用編
8:アンサンブル・レッスンの重要性
9:(連弾、鍵盤ハーモニカ、弦楽器)
10:第4章: だから奥が深い・・・誰もが魅力を感じるブルグミュラー
11:ピアニスト・赤松林太郎氏とベテラン指導者による
12:「25の練習曲」の舞曲と舟歌に迫る(対談)
13:*ブルグミュラー年表
14:■第2部: ブルグミュラーレッスンレポート
15:9人の指導者のレッスンレポート&インタビュー
16:工夫されたレッスン手法は必見!
17:■ブルグミュラー座談会:「25の練習曲」をめぐって
18:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19:〜「ブルグミュラー25の練習曲」、知ってる“つもり”になっていませんか?
20:あなたのレッスンにすぐプラスできる目からウロコのブルグ情報が盛り沢山!
21:大きく2つのパートに分けて構成されており、第1部では、ブルグミュラーを
22:様々な切り口で徹底大解剖!その奥深さに迫る。第2部では、9名の
23:指導者を例に、具体的なレッスン活用法をご紹介。〜
過去5年分の公共工事に関する会計検査指摘事例を図入りでビジュアルに解説。第1章に会計検査院調査官による座談会(会計検査の現況と課題)を収録。事態別指摘事例を「設計、設計・施工、積算、用地、補償」に分類。事態別指摘事例に「ひと口コメント」を付記。
カーボンニュートラルへスクラム!持続可能な社会で課題解決の主役となるスタートアップはここだ。
病医院のDXはどのように進み何をもたらすのか?情報革命の波に乗り遅れるな!!
河川敷や空き地、道路、団地、工事敷地内ー街のあらゆる場所はイベントやフェスなどで楽しい“パブリック”な場所になる。本書では11事例の徹底取材からプロジェクトを成功に導く手法66を抽出。チームビルディングからお金、スケジュール、共感を得る仕組みまで紹介します。
はじめに 平賀達也
座談会
魅力的な公共空間は社会課題をも解決する
平賀達也・山崎 亮・泉山塁威・樋口トモユキ・西田 司
Chapter 1 屋外劇場型
Recipe 01
都心の川面でそよぐ反物、「染色の街」の新たな挑戦
染の小道
Recipe 02
親子で楽しむ野外上映、場所と体験を結び付ける
ねぶくろシネマ
Chapter 2 社会実験型
Recipe 03
「実験フェス」でエリアマネジメントの事業可能性を検証
パブリックライフフェスさいたま新都心2018
Recipe 04
都市再開発を踏まえ「つかう」視点から広場の担い手を育成
あそべるとよたプロジェクト
Chapter 3 参加体験型
Recipe 05
参加者の能動的な遊びに任せた「都市を体感する」イベント
アーバンキャンプ
Recipe 06
地域のスキマに遊びを出前
移動式子ども基地
Chapter 4 持続発展型
Recipe 07
市民がつくり出す愛情溢れる駅前広場
いずみがおか広場 つながるDays
Chapter 5 機能再編型
Recipe 08
アートプロジェクトから生まれた街の価値を高めるコミュニティ農園
みんなのうえん北加賀屋
Recipe 09
郊外駅前を再生するまちのリブランディング事業
ホシノタニ団地
Chapter 6 期間限定型
Recipe 10
ディベロッパーが推進する仮囲いのなかの「みんなの学び場」
吉日楽校
Recipe 11
グローバル企業が挑む「パーク」という持続可能な
プラットフォームづくり
Ginza Sony Park
あとがきに代えて
公共空間は守られるべき権利
高齢者の5人に1人が糖尿病(DM)、今後も発症は減りません。2025年問題を控え、DMは専門医の領域ではなく、プライマリケアとなりました。感染症のエキスパート岩田健太郎医師と、糖尿病のエキスパートがタッグを組み、DMの特性と高齢者へのご作法を検証、ガイドラインではわからない薬物・生活療法、在宅療法の訓えがここにあります。
パンデミックに対応できる医療機関の経営基盤とは?コロナ禍に表面化した課題を教訓に経営を再構築。
生命の起源をめぐる混沌を読み解く決定版。それは深海と宇宙が鍵だった。
著名投資家・バフェットが先日来日し、商社株を買い増したことを表明。さらに他の銘柄も投資対象とする意向を示し、日本株の割安さが顕著になっています。
「ヘッジファンドの巨人」といわれるケン・グリフィン氏率いるアメリカのヘッジファンド・シタデルが15年ぶりに日本で拠点を年内に開くという報道もあり、株高に弾みがつきそうな気配です。
本書は、バフェットが今後買いそうな株を億超え投資家や投資のプロが分析し、具体的な銘柄を予想して提示。次に騰がる株の見つけ方がわかる本です。
また、元日経新聞の編集委員を務めた証券ジャーナリストの前田昌孝氏が過去のバフェット氏の投資データを細かく分析。バフェットの投資に失敗も多いことや、必ずしも割安株の長期投資家ではないことなどを指摘。多角的にバフェットの投資スタイルを知ることができます。
働き方改革を迎えて、ジョブ型導入・副業解禁を検討する会社のあるべき対応策は何か
働き方改革が進展し、ジョブ型導入・副業解禁を検討する会社が増加している。厚労省の指針も公表され、withコロナ下で企業への影響は必至。企業は人材獲得戦略として人事制度をどう改革し、法務部門はどのような対応策を講じるべきか。本書は、実際にジョブ型の導入、副業の解禁を行った企業の生の声を聞き、さらには副業解禁の法的な留意点、諸規程・申請書のひな型までを網羅した、ジョブ型導入、副業解禁のバイブルである。
MGA MAGICAL 10 YEARS アニバーサリーベストアルバム
企業(カシオ計算機)と大学(武蔵野美術大学)が連携し、ドキュメンタリー映像を制作、発表するという産学共同プロジェクトを紹介。キャリア教育としての日本語教育の可能性を探る。社会全体で学び合う環境をつくるヒントがここに。
■「はじめに」より
本書は、カシオ計算機株式会社(以下、カシオ)と武蔵野美術大学(以下、ムサビ)による産学共同プロジェクトの3年間の歩みを記録したものです。本プロジェクトは、日本語教育の一環として取り組まれ、留学生、日本人学生、教員、企業、そして社会全体が学び合いながら多文化共生とは何か、多文化化する社会において私たちにできることは何かを考えていくことを目的としています。
私たちは、「にっぽん多文化共生発信プロジェクト」と銘打ち、日本の多文化社会を支えている人たちへの取材を通し、現場の声、そして、自分たちが感じたことや発見したことを映像にして発信してきました。このプロジェクトを通じて私たちが学んだことを共有すること、さらに本書による発信を通じて、学び合いの場を拡張し、一人でも多くの方が多文化社会に主体的に参加し、その一員として共に生きる社会をつくっていくことが本書の目的です。
第1章 社会でことばを学ぶ、社会がことばを学ぶ
多文化共生への「もうちょっとの勇気」(小川宗之)
第2章 MAU日本語学習支援プロジェクト2017
日本語教育による多文化共生への一歩(トウ・キショウ)
過去を足場に、現在に立ち、未来を考える(イ・ヨンゴン)
産学連携から企業も学ぶ(小川宗之)
第3章 にっぽん多文化共生発信プロジェクト2018
誰でも自分のストーリーの主人公(エン・シャクカン)
尖った部分をさらに極める(シン・ハンソプ)
現場の取材を通した学びと感動(吉田修作)
第4章 にっぽん多文化共生発信プロジェクト2019
芸術で社会に与えられることは何か(内田久美子)
「ひとつなぎ」から始まる多文化共生(梶野結暉)
どっぷり入り込んで見えてきたこと(大塚 功)
ありのままの違いを認める(キム・ドヒ)
第5章 映像とことばの関係性
チームワークって多文化共生ですね(西村茉理子)
第6章 [座談会]カシオにとっての産学、ムサビにとっての産学
第7章 言語教育としての産学共同プロジェクト