・筋衛星細胞が筋再生を担う筋系譜の幹細胞とされている。筋制御転写因子群や筋衛星細胞特異的なマーカー分子などの発見により、筋衛星細胞の単離・培養法や多能性幹細胞からの分化誘導系の開発へと発展してきた。
・筋再生研究の行き着く先のひとつは医療への応用であろう。しかし、それには筋再生が真に求められる状況を科学的根拠に基づき見極める必要がある。
・骨格筋の再生、維持、適応の各局面で重要となる細胞群の役割や、運動適応に関する新知見、筋研究領域における医療応用の最前線について、それぞれの専門家が詳説する。
■骨格筋の再生・維持・適応メカニズムの新知見ーー最先端研究がもたらしたパラダイムシフト
・はじめに
・幹細胞ニッシェを中心とした骨格筋幹細胞の制御機構
〔key word〕骨格筋幹細胞、幹細胞微小環境(幹細胞ニッシェ)、筋再生、サルコペニア、加齢変容
・免疫細胞による筋再生制御
〔key word〕マクロファージ、骨格筋、再生
・間葉系間質細胞による筋維持機構
〔key word〕間葉系間質細胞、筋再生、制御機構
・遅発性筋痛(いわゆる運動後の筋肉痛)はどこまでわかったか
〔key word〕遅発性筋痛(DOMS)、機械痛覚過敏、伸張性収縮、神経栄養因子、イオンチャネル
・非再生性の筋形成メカニズムと筋制御因子の役割
〔key word〕筋サテライト細胞(MuSC)、筋再生、筋肥大、筋萎縮
・筋疾患に対する細胞治療
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、骨格筋幹細胞、間葉系間質細胞
・筋オルガノイド収縮力評価系の開発と応用
〔key word〕生体模倣システム(MPS)、筋オルガノイド、収縮力、バイオアッセイ
●TOPICS 細菌学・ウイルス学
・ABCF因子による病原性グラム陽性細菌の薬剤耐性化
●TOPICS 循環器内科学
・脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)からみた心不全
●連載 臨床医のための微生物学講座(14)
・インフルエンザウイルス
〔key word〕遺伝子再集合、インフルエンザウイルス、抗原変異、呼吸器感染症、人獣共通感染症
●連載 緩和医療のアップデート(9)
・非がん慢性呼吸器疾患:エビデンスアップデート
〔key word〕非がん慢性呼吸器疾患、緩和ケア、呼吸困難、オピオイド
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪
・はじめに
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(1)
・免疫システムにおける自己認識機構の解明に向けた有機化学的取り組みーー可視光応答性光触媒を利用した近接依存性ラベリング技術
〔key word〕分子間相互作用、細胞ー細胞間相互作用、有機化学、可視光応答性光触媒、近接依存性ラベリング
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(15)
・死亡診断7
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
「性病」だけでなく「性の健康」を重視し,性に関するネガティブなイメージを払拭することが,性感染症の対策を進めるために重要!
急増する梅毒をはじめ,クラミジアや淋菌,HIVなど各種疾患について必要な情報をわかりやすくまとめた,プライマリケアや公衆衛生の現場でも役立つ性の健康を守るためのポジティブハンドブック.性感染症は,何か悪いことをしたからなるものではありません.当事者が自責の念に駆られる必要はなく,医療者が怖がったり,陰性感情を持つ必要もありません.正しく知れば,性感染症は防げる・治せる!
●実践的であること、安全を最優先したものであること、できるだけevidenceに基づくこと、そして情熱をもって麻酔を考えること─。初版刊行以来、この著者の姿勢にブレはありません。
●初版から34年、ロングセラーの全面改訂版。
●本文内の参考文献もさらに充実しました。
●麻酔科をローテートされる研修医の方々はもちろん、麻酔看護師、MEの方々にもおすすめです。全身管理のプロならではの示唆に富む記述が満載。「想定外をいかになくすか」という考え方は医療全体に役立ちます。
1:麻酔科学の発展性
2:麻酔は知的ゲーム
3:麻酔計画法
4:麻酔科医に必要な資質
5:麻酔科領域特有の疾患対処法
6:麻酔の安全対策
7:周術期における感染対策
8:術前診察と術前投与薬、術前経口摂取
9:麻酔導入
10:気道確保の基本的ストラテジー
11:気道のトラブル
12:筋弛緩薬とその拮抗
13:全身麻酔の維持と覚醒
14:気管挿管と陽圧呼吸の持つ本質的問題
15:循環モニタリング
16:輸液と電解質管理
17:輸血療法と凝固管理
18:脊髄くも膜下麻酔・硬膜外麻酔・神経ブロック
19:術後鎮痛と鎮静
20:体温管理と悪性高熱症
21:術後早期合併症と麻酔後回復室
22:脳神経外科手術の麻酔
23:心臓麻酔と循環管理
24:胸部外科手術の麻酔
25:産婦人科麻酔
26:小児麻酔
27:整形外科手術の麻酔
28:泌尿器科手術の麻酔
29:耳鼻咽喉科・眼科手術の麻酔
30:緊急手術の麻酔
・プログラム細胞死であるフェロトーシスは、がん、神経変性疾患、虚血再灌流障害などとの関連が報告されていることもあり、近年、急激な勢いで研究が進捗している。
・分子メカニズムが解明され、フェロトーシスは、鉄によって生じる膜の多価不飽和脂肪酸の過酸化が惹起する脂質ラジカルがトリガーとなる細胞死であることが明確となった。
・しかし、フェロトーシスは生理的機能を含めて未解明な問題が多く、膜脂質の過酸化から細胞死に至る経路も未解明である。本特集の読者がフェロトーシスに興味を持ち、研究に参画されることを期待したい。
■フェロトーシス(鉄依存性細胞死)--そのメカニズムの解明と、治療への応用
・はじめに
・酸化脂質とフェロトーシス惹起
〔key word〕脂質過酸化反応、酸化脂質、分子イメージング、構造解析
・フェロトーシスとセレン代謝
〔key word〕セレン、セレノシステイン、セレンタンパク質、GPX4(glutathione peroxidase 4)
・二価鉄検出プローブを使ったフェロトーシス研究
〔key word〕蛍光プローブ、イメージング、二価鉄、フェントン反応
・GPx4研究からみた脂質酸化を介する細胞死ーーフェロトーシスとリポキシトーシス
〔key word〕グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPx4)、フェロトーシス、リポキシトーシス、シャペロン介在性オートファジー(CMA)、ユビキチン化
・フェロトーシスの細胞間拡散とフェロトーシス細胞由来抗老化シグナルモデルーーフェロトーシス細胞からの分泌シグナルの多様な機能
〔key word〕フェロトーシス、細胞死拡散、BACH1、FGF21、抗老化シグナル
・フェロトーシスの制御によるがん治療への応用
〔key word〕細胞死、グルタチオンペルオキシダーゼ4(GPX4)、フェロトーシスサプレッサータンパク1(FSP1)、過酸化脂質
・虚血再灌流障害とフェロトーシス
〔key word〕水素、グルタチオン(GSH)、MRP1(multidrug resistance-associated protein 1)、脂質過酸化連鎖反応
・フェロトーシス抵抗性と発がん
〔key word〕フェロトーシス抵抗性、発がん、鉄ニトリロ三酢酸
・アントラサイクリン心毒性におけるフェロトーシス
〔key word〕フェロトーシス、アントラサイクリン、心毒性、ミトコンドリアDNA(mtDNA)、アミノレブリン酸
●TOPICS 泌尿器科学
・前立腺癌の新規体外診断薬S2,3PSA%
●TOPICS 環境衛生
・下水情報活用ーー下水調査結果に基づく感染陽性者数予測
●連載 臨床医のための微生物学講座(17)
・EBウイルス
〔key word〕伝染性単核症(IM)、EBウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(EBV-HLH)、慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)、移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、EBウイルス関連悪性腫瘍
●連載 緩和医療のアップデート(12)
・緩和ケア研究アップデートーー同領域の研究手法の工夫と今後の課題
〔key word〕緩和ケア、臨床研究、研究デザイン
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(4)
・薬物により自己への認識様態を変化するHLAとそれが持つ特徴的な細胞内挙動
〔key word〕ヒト白血球抗原(HLA)、薬物過敏症、β2ミクログロブリン、副作用、小胞体
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(18)
・死因究明の実践1
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)において、気候変動による大きな健康影響がすでに生じており、今後、気温の上昇に伴ってその影響は大幅に増加するという予想が報告された。
・健康影響の回避、軽減に向けて、医療システムの気候変動耐性強化、水・大気・食料システムなど環境的決定要因の健全保持、健康コベネフィット、医療分野のカーボンニュートラル化などの重要性が示されている。
・本特集では、気候変動による健康影響とその対策についてわが国の状況を概観する。人新世の時代における医療従事者の使命と役割を新たな次元で捉え直す機会となることを期待したい。
■気候変動と医療
・はじめに
・熱中症の現状および将来とその適応策
〔key word〕気候変動、ヒートアイランド、熱中症、適応策
・わが国における気候変動と感染症媒介蚊
〔key word〕デング熱、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ、感染症、温暖化
・気候変動と救急医療
〔key word〕外傷初期診療、災害医療、新規感染症、熱中症対策、救急医
・気候変動により変化する大気汚染の健康影響
〔key word〕大気汚染、短寿命気候強制因子(SLCFs)、森林火災、交互作用
・医療従事者ができる気候変動対策ーー緩和策と適応策
〔key word〕緩和策、適応策、コベネフィット(共便益)
・医療サービスのカーボンフットプリントと脱炭素
〔key word〕カーボンフットプリント(CF)、スコープ3、ライフサイクル思考、脱炭素化計画
●TOPICS 疫学
・アフリカにおける妊婦の口腔衛生と出産リスク
●TOPICS 医用工学・医療情報学
・生きた心筋活性を散乱光で測る
●連載 臨床医のための微生物学講座(18)
・ウイルス性出血熱
〔key word〕ウイルス性出血熱(VHF)、動物由来感染症、多臓器不全
●連載 緩和医療のアップデート(13)
・進行がんにおける食事摂取と食に影響する症状と食に関する苦悩のアセスメントとマネジメント
〔key word〕がん悪液質、食事摂取、食に影響する症状(NIS)、食に関する苦悩(ERD)
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(5)
・無脊椎動物Toll受容体による非自己と自己に対する免疫応答
〔key word〕Toll受容体、ショウジョウバエ、自然免疫、タンパク質分解カスケード
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(19)
・死因究明の実践2
●FORUM 数理で理解する発がん(13)
・分子進化の中立説
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・量子生命科学は、量子科学技術と生命科学を融合して創成された。生体ナノ量子センサや超高感度MRI/NMRの研究開発、量子論的生命現象の解明・模倣など、医学分野への応用が政府により推進されている。
・がん研究10か年戦略(第5次)にも「量子センサ等の量子技術を活用した新規診断技術の開発に資する研究」の推進が明記されるなど、医学分野における量子科学技術への期待は高い。
・本特集は、量子生命科学の医学領域への展開を最先端で進めている研究者が、各分野における最新の研究成果について執筆した。本特集を契機に、量子生命科学が医学領域にますます拡大・発展することを期待したい。
■量子生命科学の医学領域への展開
・はじめに
・量子計測技術としての超偏極MRI/MRSの開発と脳エネルギー代謝評価による精神神経疾患の病態研究への応用
〔key word〕超偏極、核磁気共鳴画像法(MRI/MRS)、エネルギー代謝、精神神経疾患、アルツハイマー病(AD)
・量子コンピューティング技術の医学応用の可能性
〔key word〕量子コンピューティング技術、量子ゲート、量子アニーリングマシン、量子インスパイアドアルゴリズム、量子機械学習
・脳内炎症に対する量子診断プラットフォームの構築
〔key word〕サイトカイン、炎症、ストレス、全身性エリテマトーデス(SLE)、精神神経疾患、ナノダイヤモンド、AIナノポア
・ナノ量子センサーイメージング計測技術の再生医療応用
〔key word〕ナノ量子センサー、量子ドット(QDs)、蛍光ナノダイヤモンド(FNDs)、幹細胞、物理化学的パラメータ、再生医療
・分子動力学シミュレーションによるメチル化酵素の機能異常メカニズム解析
〔key word〕メチル化酵素、分子動力学(MD)シミュレーション、がん化、アミノ酸変異
・量子センサーと分光学を用いた相分離液滴の構造ダイナミクス研究
〔key word〕Low-complexity domain(LCD)、細胞内相分離、神経変性疾患、クロスβ線維、中性子散乱、円二色性(CD)、ラマンスペクトル顕微鏡、量子センサー、高速原子間力顕微鏡(HS-AFM)
・量子構造生物学の医学応用への期待
〔key word〕中性子結晶構造解析、水素原子、銅亜硝酸還元酵素(CuNIR)、高電位鉄硫黄タンパク質(HiPIP)
●TOPICS 医療行政
・世界最大の保健医療制度・政策の国際会議 2024年11月18〜22日に長崎で開催 第8回 Global Symposium on Health Systems Research
●TOPICS 麻酔科学
・麻酔薬は小児の脳に影響を与えるか
●連載 臨床医のための微生物学講座(19)
・緑膿菌
〔key word〕コロニー形態、人工呼吸器関連肺炎(VAP)、尿路感染症、多剤耐性緑膿菌(MDRP)
●連載 緩和医療のアップデート(14)
・AYA世代がん患者の療養支援の課題
〔key word〕AYA世代、支持療法、がん、QOL
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(6)
・MAIT細胞による共生細菌由来代謝産物の認識とその生理的意義
〔key word〕細菌由来代謝産物、T細胞、免疫制御
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(20)
・死因究明の実践3
●FORUM 日本型セルフケアへのあゆみ(24)
・進行がんのセカンドオピニオン
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
薬の効果とは「無意味」と「嘘」の間にある。患者にとって、本当に望ましい処方箋とは何か。11の処方箋をめぐり医師と薬剤師が「対話」から導く本当の「解」
羽生結弦さんがAERAの表紙に2号連続登場
「モノクロの世界で踊る姿」を蜷川実花が撮影 “誰も見たことがない表現”を追求して
AERA8月26日増大号は、プロスケーターの羽生結弦さんが2号連続で表紙に登場。本誌表紙フォトグラファーの蜷川実花が「モノクロの世界で踊る羽生結弦」を撮り下ろしました。二人のアーティストが作り上げる“誰も見たことのない表現”を目撃してください。
羽生結弦さんは、2号連続表紙を飾ります。これはAERA史上初。第1弾の光に包まれたさわやかな表情の表紙とはがらりと様相を変え、第2弾では、モノクロの世界で妖艶な表情をたたえながら、自由に舞う姿をとらえました。動きの中で見せる研ぎ澄まされた一瞬一瞬の姿は、圧倒的な存在感を放ちます。本誌表紙フォトグラファー蜷川実花のカメラが、その姿を縦横無尽に追いかけます。今号に掲載されるのは「色のない世界で魅せる、変わることない深奥」。そして、前号に収められたのはカラフルな色がきらめく世界。それらは、それぞれ、オールモノクロ写真集『Shin』、オールカラー写真集『Gi』として、11月1日に発売されます。こちらもご期待ください。
●巻頭特集:パリ五輪の歓喜と涙
連日、熱戦が繰り広げられたパリ五輪。騎士道の国で旋風を巻き起こしたフェンシング、体操で新たな王者となった岡慎之助選手の活躍、ローティーンが活躍したスケートボードなど、感動のシーンが次々とよみがえります。劇的な写真をたっぷり掲載し、その興奮を誌面に閉じ込めました。「史上最強」と評されたバレーボール男子、バスケットボール男子の両日本代表。世界に挑み、激闘を繰り広げましたが、惜しくも敗れました。もう一歩「壁」を超えるには何が必要なのか、考えます。また今回の五輪では「誤審」も大きな話題になりました。AIなど最新技術を活用する一方、審判員の役割はどうなるのか、分析しています。
●現代の肖像:亜希
料理も、ブランドディレクターも、モデルも、すべて100%の力で向き合う亜希さん。その明るさは強さに裏打ちされています。貧しかった幼少期、結婚、離婚を経験し、マスコミに追われた経験も。それでも二人の息子の最強の「母ちゃん」であり、様々な仕事を通してポジティブな生き方を伝え続けます。そんな亜希さんの人生、明るさの原点に迫りました。
●コロナ11波に感染症ラッシュ
「コロナ11波」が到来中です。周囲でも感染が広まっていることを実感しているのではないでしょうか。ただ、感染が増加しているのはコロナだけではなく、劇症型溶連菌、手足口病、インフルエンザ、咽頭結膜熱など、様々な流行が見られ、不気味な感染症ラッシュの様相を呈しています。背景には「集団免疫低下」があるようだ、と専門家。どのような対応と心構えが必要か、考えます。
●松下洸平×東海林弘靖
大好評連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、照明デザイナーの東海林弘靖さんとの対談、全6回中の4回目。シンプルに「光が好きだ」という東海林さんの話を聞き、松下さんは「光を愛おしむ思いに気づかされました」と納得の様子。異業種の方からの話に大いに刺激を受けている様子です。柔らかい光の中で撮り下ろした写真にもご注目ください。
ほかにも、
・ミックスルーツ 無意識の偏見で積み重なる傷
・米兵からの性暴力続く沖縄 構造的な問題
・スーツという鎧を脱いで“駐夫”になったら
・クマ対策のカギは「棲み分け」
・夏休み“お出かけ格差”が拡大中
・「ハイキュー!!」の魅力 五輪ロスを解消
・マウンドから始まる夢 「歌舞伎症候群」の7歳が社会へ投げる白球
・向井康二が学ぶ 白熱カメラレッスン
・百田夏菜子 この道をゆけば ゲスト・ゆりやんレトリィバァ
・2024パリへの道 和田なつき(パラ卓球)
・田内 学 経済のミカタ
・武田砂鉄 今週のわだかまり
・ジェーン・スーの「先日、お目に掛かりまして」
・2050年のメディア 下山進 「レカネマブ」普及に黄信号
などの記事を掲載しています。
はじめに
第1章 先天性サイトメガロウイルス感染症
・ウイルス奇形学
・サイトメガロウイルスにいついて
・先天性CMV感染症
・先天性CMV感染症の実験的研究
第2章 胎生期マウス胚へのMCMV感染とその影響
・全胚培養への感染
・初期胚には感染しない
・胎生中期マウス胚への感染
・胎生後期のマウス脳への感染
第3章MCMVの全身感染における発育期脳の感染感受性
・胎盤感染のモデル
・腹腔内感染による発育段階の感染感受性
第4章 神経幹前駆細胞の感染感受性
・前初期抗原と早期抗原の発現の相違
・神経幹前駆細胞の培養と感染の影響
・大脳スライス培養による解析
第5章前初期(IE)遺伝子発現のトランスジェニック(Tg)マウスにおける発現
・MCMV IE-promoterの(Tg)マウスにおける発現
・脳の発育に伴うMCMV ie-promoter発現の細胞特異性
・MCMV IE-pro-lacZ Tgマウスから胚性幹細胞の樹立
第6章発育期脳へのMCMV感染による神経細胞移動障害とアポトーシス
・胎生後期胚への感染による神経細胞の移動障害
・発育期脳での非感染神経細胞のアポトーシスの誘導
・初代培養神経細胞でのアポトーシスの誘導と感染による抑制
・発育期脳海馬のNMDAリセプターの感染による発現の抑制
第7章 発育期脳へのMCMVの感染による炎症・免疫異常
・脳形成期におけるMCMV感染のマクロファージ/ミクログリアの反応
・感染による脳形成のステムネスの障害
・新生児期脳へのMCMV感染の自然免疫の特徴
第8章 脳に潜伏感染あるいは持続感染しているMCMVの再活性化
・潜伏感染期の大脳スライス培養による再活性化
・MCMVは神経幹細胞で潜伏感染する
・補記:ウイルスの潜伏感染・持続感染と神経細胞の機能変化
第9章 発育期脳におけるMCMV早期遺伝子の神経特異的な発現
・MCMV早期遺伝子e1-promoterのTgにおける神経特異的発現
・組換MCMV感染によるe1-promoterの神経特異性の解析
第10章 総括:何を明らかにしたか
あとがき
回想 私の研究生活
2015年の初版刊行以来,研修医やひとり当直の絶対的な定番書として多くの読者から支持を得てきた「救急外来 ただいま診断中!」がほぼ10年ぶりに全面的に改訂されて登場.より現場のニーズに応えるべく各項目の内容や文献等を最新の知見を反映し大幅に加筆.さらに新規項目として現場でよく遭遇する「呼吸困難」と「嘔気嘔吐」の2項目を追加するなど100ページを超える大幅なボリューム増で,より実践的な“救急現場で役立つ”内容となった.医師になったら,まず読むべき最初の1冊としておススメの書です.
・遺伝性疾患治療の革新的な進歩に伴い、新生児スクリーニングによる早期診断の重要性が高まっている。
・国内では20疾患のスクリーニングが公費化されているが、さらに疾患を追加した“拡大新生児スクリーニング”も各地で実施されており、出生後まもなく診断されることで高い治療効果を得た症例も報告されている。
・本特集では、“拡大新生児スクリーニング”の公費化など、社会実装に向けた社会的・倫理的・技術的な問題を解説し、原発性免疫不全症、脊髄性筋萎縮症、ライソゾーム病、副腎白質ジストロフィーの4疾患について、スクリーニングの実際と陽性例への対応を紹介する。
■TOPICS 救急・集中治療医学
・院外心停止患者の救命処置における性別および年齢の違いによる影響
●TOPICS 神経精神医学
・矯正精神医療の現状と課題
●連載 臨床医のための微生物学講座(22)
・サイトメガロウイルス
〔key word〕先天性CMV感染症、日和見CMV感染症
●連載 緩和医療のアップデート(17)
・小児緩和ケアのあゆみ
〔key word〕小児緩和ケア、発達段階、家族、ホスピス
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(9)
・脳組織Treg分化における抗原提示細胞
〔key word〕脳梗塞、脳Treg、TCR、抗原提示細胞
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(23)
・死因究明の実践6
●FORUM 病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・特別編ーー病院建築におけるコンサルティング
●拡大新生児スクリーニング検査の成果と展望
・はじめに
・拡大マススクリーニング公費化に向けた社会的課題
〔key word〕ガスリー法、タンデムマス法、RUSP、階層分析法、一対比較
・拡大新生児スクリーニングにおける倫理的・法的・社会的課題
〔key word〕新生児スクリーニング(NBS)、生命倫理、ELSI(倫理的・法的・社会的課題)、差別、アクセスの公平性
・新生児スクリーニングの技術的な課題
〔key word〕新生児スクリーニング、ターゲット計測、ノンターゲット計測、ゲノム、プロテオーム
・先天性免疫異常症に対する新生児マススクリーニング検査
〔key word〕TREC、KREC、新生児マススクリーニング検査、重症複合免疫不全症(SCID)、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)
・脊髄性筋萎縮症スクリーニングの実際
〔key word〕脊髄性筋萎縮症(SMA)、SMN1遺伝子、SMN2遺伝子、SMNタンパク質、MLPA法
・ライソゾーム病の新生児スクリーニングの実際
〔key word〕推奨統一スクリーニング・パネル(RUSP)、酵素補充療法(ERT)、造血幹細胞移植、中枢神経障害、精度管理
・副腎白質ジストロフィーの現状と課題
〔key word〕副腎白質ジストロフィー(ALD)、新生児スクリーニング、極長鎖脂肪酸
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・インスリン非依存性の血糖降下薬として登場したSGLT2阻害薬は、近年、心不全や慢性腎臓病への有効性も示され、適応が拡大している。現在では糖尿病以外の治療にも広く使用され、不可欠な治療薬となった。
・SGLT2阻害薬から得られる利益は大きいが、残余リスクについて検討を要し、また、未知の薬効や副反応などに関する課題も多い。そのため、処方にあたっては薬理・薬効の正しい理解が必須である。
・本特集では、SGLT2阻害薬の交感神経制御への影響、尿路感染や膀胱機能障害、腎保護効果、心筋保護効果、肝臓保護、サルコペニアへの影響について解説する。適切な処方を考える一助となることを期待したい。
■SGLT2阻害薬を再考するーー機序・効果・安全性の最新情報
・はじめに
・SGLT2阻害薬と交感神経活性
〔key word〕交感神経活性化、SGLT2阻害薬、糖尿病性自律神経障害、心血管自律神経障害(CAN)、COMT
・SGLT2阻害薬と尿路への影響
〔key word〕尿路感染症、SGLT2阻害薬、尿路結石、膀胱尿管機能
・SGLT2阻害薬と腎臓保護
〔key word〕アルブミン尿、推算糸球体濾過量(eGFR)、eGFR低下速度
・SGLT2阻害薬と心筋保護
〔key word〕心不全、糖尿病、慢性腎臓病、SGLT2阻害薬
・SGLT2阻害薬と肝臓保護
〔key word〕SGLT2阻害薬、MASLD、肝線維化
・SGLT2阻害薬とサルコペニア
〔key word〕サルコペニア、フレイル、ロコモティブシンドローム、骨格筋、異化
●TOPICS 社会医学
・へき地における納豆アレルギーの伝承に向き合う
●TOPICS 腎臓内科学
・紅麹サプリメントの健康被害ーー日本腎臓学会の調査から
●連載 臨床医のための微生物学講座(23)
・麻疹ウイルスーー麻疹排除状態の維持と今後の課題
〔key word〕麻疹ウイルス、遺伝子型、基本再生産数、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン、麻疹排除
●連載 緩和医療のアップデート(18)
・便秘のエビデンスアップデートーー医師・看護双方から発刊されたガイドラインを紐解く
〔key word〕便秘、オピオイド誘発性便秘(OIC)、エコー、高齢者、便意
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(10)
・CAR-T細胞機能における内在性リガンド反応性TCRの功罪
〔key word〕T細胞受容体(TCR)、キメラ抗原受容体(CAR)、シグナロソーム、マイクロクラスター、腫瘍免疫
●FORUM 死を看取るーー死因究明の場にて(24)
・死因究明の実践7
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
【次世代に継承されるべき,非腫瘍性骨・関節領域唯一無二の必携書!】
病理総論的な本態とその病態プロセスの理解なくして,病理診断は行えないー.
非腫瘍性骨関節疾患の組織形態を読み解くためには,病態の時間経過を踏まえ,類推,検証していくプロセスが必須となる.
本書では長年,骨関節の病理診断に携わってきた著者が,目の前にある標本の組織形態をいかに読み解くか,
その診断思考プロセスを惜しげもなく披瀝する.
2003年に刊行した『非腫瘍性骨関節疾患の病理』をベースに,日常の鑑別診断でより参照しやすいように章立てを変更し,
新たに200枚以上の精選した写真を追加した改訂復刊.
≪主要目次≫
第1章 イントロダクション
第2章 変形性関節疾患
第3章 関節リウマチとその関連疾患
第4章 骨壊死
第5章 非感染性滑膜・関節・関節腔の病変と関節の腫瘍・腫瘍様病変
第6章 結晶沈着症とその関連疾患
第7章 人工関節に関連する病変
第8章 膝関節の病変
第9章 脊柱の病変
第10章 滑液包・腱・靱帯の病変
第11章 骨系統疾患
第12章 骨外傷・骨折
第13章 骨,関節の感染症
第14章 代謝性骨疾患・代謝異常症
第15章 その他の骨疾患
第16章 骨化性筋炎とその関連疾患
第17章 病理組織診断の表記法
文 献
索 引
リウマチ・膠原病患者さんのための外来通院ガイドブックです。
2019年に発行した前版『リウマチ・膠原病患者さんとそのご家族のための 外来通院学』から大幅改訂しました。
前半は,医師からの説明を理解する手助けとなるよう、医学的言語をかみ砕いて,分かりやすく説明し,外来通院に際して必要な知識を独自の視点でまとめています。
後半は,患者さんがリウマチ・膠原病と上手に付き合うための知識やテクニックを中心に紹介し,どのように病気と付き合うべきかを学べる内容となっています。
本書は読者の方々のリウマチ・膠原病に伴う心身の負担を軽減させることを目指した1冊です。
【対象】リウマチ・膠原病の患者さん、そのご家族など
・診断と治療を融合した画期的コンセプト「セラノスティクス」が、がん医療に革命をもたらしている。前立腺がん診療を一変させたPSMA治療をはじめ、核医学分野は過去10年で劇的な進化を遂げた。
・さらには、がん関連線維芽細胞を標的とするFAPI-PETなど、次世代技術の登場でセラノスティクスの可能性は無限に広がっており、さらなる発展が見込まれる。
・本特集では、セラノスティクスの基礎から最新動向まで、第一線の専門家がわかりやすく解説する。セラノスティクスに馴染みのない読者の皆様にその魅力が伝わり、理解を深めていただけることを期待したい。
■セラノスティクスーーPET画像診断から核医学治療へ
・はじめに
・具体例からみるセラノスティクスの原理と課題
〔key word〕セラノスティクス、原理、課題、前立腺癌、PSMA
・PET診断薬の院内製造の現状
〔key word〕PET診断薬、院内製造、サイクロトロン、合成装置
・神経内分泌腫瘍に対するルタテラ治療
〔key word〕ルテチウムオキソドトレオチド(ルタテラ静注®)、神経内分泌腫瘍(NEN)、ペプチド受容体放射線核種療法(PRRT)
・褐色細胞腫・パラガングリオーマに対するライアット治療
〔key word〕褐色細胞腫(PCC)、パラガングリオーマ(PGL)、131I-MIBG、核医学治療
・前立腺癌に対するPSMA標的治療
〔key word〕前立腺特異膜抗原(PSMA)、PET、核医学治療、セラノスティクス
・FAP(線維芽細胞活性化タンパク質)標的PETからセラノスティクスへの挑戦
〔key word〕線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)、線維芽細胞活性化タンパク質阻害薬(FAPI)
・核医学セラノスティクスにおけるdosimetry
〔key word〕セラノスティクス、MIRD法、モンテカルロ(MC)シミュレーション
・お わ り に
●TOPICS 細胞生物学
・下垂体バソプレシンが生み出す頑強な概日時計ーー時差ボケ改善を目指して
●TOPICS 産科学・婦人科学
・フソバクテリウム細菌感染は子宮内膜症の発症を誘導する
●連載 臨床医のための微生物学講座(25)
・ヒトプリオン
〔key word〕プリオン、異常型プリオンタンパク(PrPSc)、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
●連載 緩和医療のアップデート(20)
・アドバンス・ケア・プランニングーーわが国における望ましいACPとは?
〔key word〕アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、エビデンス、論点、課題、地域連携
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(12)
・細胞内核酸センサー経路の異常活性化を起因とする自己炎症性疾患
〔key word〕自己炎症性疾患、COPA症候群、cGAS-STING経路
●FORUM 戦争と医学・医療
・はじめに
●FORUM 戦争と医学・医療 (1)
・イスラエルによるパレレスチナ・ガザへの軍事侵攻と健康破壊の実態
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2008年に発見された好酸球細胞外トラップ(EETs)。生きた好酸球からのミトコンドリアDNA放出や、強い刺激による非アポトーシス細胞死(EETosis)を伴うトラップ形成など、多様なメカニズムが報告されている。
・EETs・EETosisの研究は、好中球細胞外トラップ(NETs)ほど進んでいないものの、各疾患における役割や臨床的意義の解明に向けて、国内の研究者が大きく貢献している。
・本特集では、EETs・EETosisに関する知見と、各疾患における重要性を第一線の専門家が解説する。この謎多き現象について今後の展望を考える一助となることを期待する。
■好酸球細胞外トラップと疾患ーー“エフェクター細胞”の新しい視点
・はじめに
・好酸球の細胞死と細胞外トラップ総論
〔key word〕好酸球、ETosis、細胞外トラップ(ETs)
・好酸球細胞外トラップと慢性重症アレルギー性角結膜炎
〔key word〕アトピー性角結膜炎(AKC)、春季カタル(VKC)、好酸球由来顆粒、シャルコー・ライデン結晶、ガレクチンー10(Gal-10)
・好酸球性中耳炎ーーこれまでとこれから
〔key word〕好酸球性中耳炎、難聴、2型炎症、好酸球細胞外トラップ(EETs)
・慢性副鼻腔炎における好酸球の役割
〔key word〕慢性副鼻腔炎、好酸球、細胞外トラップ(ETs)、ガレクチンー10(Gal-10)
・好酸球性唾液管炎(線維素性唾液管炎)--疾患概念と新たに明らかになった機序、そして今後の展望
〔key word〕好酸球性唾液管炎(線維素性唾液管炎)、アレルギー性耳下腺炎、ペリオスチン、Th2型炎症性疾患
・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症ーー好酸球細胞外トラップと免疫血栓
〔key word〕好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)、好酸球細胞外トラップ(EETs)、免疫血栓
・喘息と好酸球性炎症
〔key word〕気管支喘息、好酸球性炎症、ガレクチンー10(Gal-10)、EETosis
・ETosis/EETsの視点から考えるアレルギー性気管支肺アスペルギルス症/真菌症の病態と治療
〔key word〕好酸球、粘液栓、ETosis、細胞外トラップ
・水疱性類天疱瘡における好酸球特異タンパク質 ガレクチンー10の役割
〔key word〕水疱性類天疱瘡(BP)、ガレクチンー10(G10)、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)
●TOPICS 薬理学・毒性学
・臨床試験におけるプラセボ・ノセボ効果
●TOPICS 神経内科学
・免疫グロブリン製剤の使用量増加の真相を探る
●連載 臨床医のための微生物学講座(26)
・牛海綿状脳症(BSE)--無視できるリスクまでの道のり
〔key word〕牛海綿状脳症(BSE)、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)、プリオン、人獣共通感染症
●連載 緩和医療のアップデート(21)
・認知機能障害を抱える虚弱高齢者とケアパートナーに対する緩和ケアの実践
〔key word〕認知症、認知機能障害、トータルペイン
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(13)
・遺伝性炎症性疾患から紐解く自己タンパク過剰蓄積を感知する分子機構の解明ーー免疫プロテアソーム機能異常によりもたらされる自己炎症性疾患の病態解明に向けて
〔key word〕免疫プロテアソーム、JASL、中條ー西村症候群、プロテアソーム関連自己炎症症候群(PRAAS)、自己炎症、脂肪萎縮
●FORUM 書評
・『倫理コンサルテーションハンドブック 第2版』
●FORUM 戦争と医学・医療 (2)
・永年の侵略や戦禍に翻弄されたアフガニスタンの現状と対策
●FORUM 数理で理解する発がん(16)
・モランモデル
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
本書は看護学生、看護婦、さらにはコ・メディカルスタッフを対象として、臨床・教育・研究の最前線で活躍中の医師による、血液・造血器疾患および腎・泌尿器疾患の基礎知識、各分野における重要な疾患の病態、診断、治療の要点を網羅した参考書である。
“意識障害”の診断と治療は、迅速な対応をせまられ、場合によってはその予後を大きく左右する。本書は、臨床医にとって、避けて通れない意識障害の知識を整理したものである。