生活のすみずみまで影響力を持つに至った多様な国際機構のうち、安全保障、軍縮、人権、環境などの分野で活躍する主要な国際機構の実際の活動の紹介と分析を通して国際機構の基本的な知識を提供する。
愛知・岐阜・三重・長野エリアから、清らかにして、心洗われる名水・湧水58カ所を紹介。旅情を味わい、感動を訪ねるガイドブック。
芭蕉の漂泊と郷愁の詩心は、蛇笏・龍太に継承され、文学活動の源泉となった。家郷常住の人の旅心横溢する紀行文、文人交遊記、「雲母」編集後記、対談・座談語録抄を収録。巻末に著書解題、参考文献目録、年譜を付す。
地吹雪が津軽三味線の音律に聞こえる冬、開放感あふれる桜の舞台、躍動感いっぱいの祭り、紅葉で燃えるような弘前城庭園、見知らぬ人と話題が弾む掛け流し温泉ー。大都会から離れた地方都市には、はっきりとした四季があった。単身赴任で出会った津軽。
「地域の個性をあらわすシンボル」「未来を見通す望遠鏡」である遺跡の過去・現在・未来を、最新の発掘データをふまえ、1冊に凝縮する。
訪れた城郭120以上の中から、22の心に残る天守閣・城址を、その歴史や旅のエピソードとともに紹介する、歴史紀行エッセイ。
「算聖」と讃えられ、行列式やベルヌイ数の計算など、世界レベルの業績をあげた、江戸時代最も傑出した数学者、関孝和(?〜1708)。没後300年となる節目の年に、関の数学の業績を現代数学の視点で検討し、解説する。
終戦後GHQは日本の学校で歴史を教えることを禁止し、昭和27年(1952年)に独立を回復した後も教育界は左翼日教組に席捲されていたので、私は小中高等学校で日本の近代史について正しい教育を受けた覚えがない。私の父は海軍軍人として戦争の渦中にいたにもかかわらず、戦争のことについて殆ど語らなかった。「日本は、日本海軍は、何故敗けると解っていた戦争を始め、どの様に散って行ったのか」という命題を追う私の旅路は道半ばである。
資本主義的な市場経済が発達していた江戸期は、「生き馬の目を抜く」社会であった。相場や貨幣改鋳、自然災害、役人の人事動向など、損得に関わる情報は瞬く間に拡がった。なかには虚説や、故意に脚色された風説やうわさもあった。こうした「風評」は、人びとの行動を左右し、政治経済をも動かした。触書などの史料をもとに風評被害の実態とその背景を読み解き、群集心理から江戸の社会システムに迫る歴史読物。
並木旧約学は、なぜ「面白い」のか?なぜ読む者を「わくわく」させるのか?それは並木が深く思索し、想像力を駆使してテクスト、人間、世界の関わりと本質に迫るからである。本巻は、その独自の方法論を「批評」と把握し、最初期から現在まで、半世紀に及ぶ仕事を顧みる。