太平洋戦争の開戦によって強制収容所へ送られた12万人あまりの日系アメリカ人。過酷な境遇に置かれた彼らは、日本の心と人としての尊厳を失うことはなかったー。スミソニアン・アメリカ美術館をはじめ、全米で25万人あまりが訪れ、感動した「我慢の芸術」作品集。
イタリア・ルネサンスの美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『芸術家列伝』は、ダンテの『神曲』とならぶ古典として知られている。その中より前期ルネサンスを代表する九名の画家の伝記を収録。
特集 現代装身具(仮)
マニエリスムとは何か。それは危機の時代の文化である。世界調和と秩序の理念が支配した15世紀は、黄金のルネサンスを生み出した。だが、その根本を支えてきたキリスト教的世界像が崩れ、古き中世が解体する16世紀は、秩序と均衡の美学を喪失する。不安と葛藤と矛盾の中で16世紀人は「危機の芸術様式」を創造する。古典主義的価値をもつ美術史により退廃と衰退のレッテルを貼られてきたこの時代の芸術の創造に光を当て、現代におけるマニエリスムの復権を試みた先駆的な書。
日本の現代美術を怜悧な美学者が「表層」という視点から抉る。現代美術の新しい視点!
現代美学の源流
何が芸術作品を定義し、何が作品にたいするわれわれの反応を決定するのか?
最も影響力のある20世紀美学の古典的名著
再現や表現、意図の意味など、美学の基本問題について現在の定説を基礎づけた1968年刊行のロングセラー。
芸術作品を哲学的に考察し、文化や社会においてそれらがどのような役割を果たしているか明らかにする。本書の深い洞察は、美学概論として今もなお多大な影響を与えつづけている。
この版への序文
第二版序文
梗概
芸術とその対象
補足論文
I 芸術の制度理論
II 芸術作品の同一性の基準は美的に関与的か
III 物的対象仮説についての覚書
IV 回復としての批評
V 〈として見ること〉、〈の内に見ること〉、および絵画的表現
VI 芸術と評価
訳注
訳者解説
参照文献
索引
【詩人】
筆名 九畝克(くぼかつ)、本名久保克彦(くぼかつひこ)、1918年、山口県徳山市生まれ。1942年9月、東京美術学校工芸科図案部(現東京藝術大学美術学部)を首席卒業。卒業後、直ちに松江の連隊に入り、1944年4月、中国戦線へ出征、同年7月に湖北省当陽県に於いて戦死。卒業制作「図案対象」は優秀作品として学校買い上げとなり、戦禍を免れ、現在東京藝術大学美術館に保管されている。2018年8月26日NHKの日曜美術館で「遺された青春の大作〜戦没画学生久保克彦の挑戦」として放映された。
【本詩集について】
《図案対象》(東京藝術大学資料館所蔵)、昭和17年度卒業制作買上作品を残し、戦場に散った異才の画学生久保克彦(筆名 九畝克)。
戦後、グラフィックデザインの先駆者とも賞賛された彼は、その鋭き感受性を詩篇にも吹き込んでいた。ずば抜けて斬新で鋭い感性と、豊かなイマージュとその飛躍の素晴らしさは、現代の鑑賞にも十分耐えうる詩集となっている。巻頭の口絵には、代表作《図案対象》を含む貴重な作品を掲載。
「叔父は画家の一方で、こよなく詩を愛し、沢山の詩を創っておりました。出征前、もし自分が帰ってこなかったときは、ぜひ詩集を出版してほしいと言い残して征きました。ところが詩の原稿はすべて故郷徳山の空襲で焼失してしまい。叔父の夢を叶えることができませんでした。最近になって、古い荷物の中から変色したわら半紙に鉛筆でかかれた手紙の下書きや幾編かの詩の断片を見出し、なんとか纏めてみました」
批評、書簡、作品論を併録
・九畝克と「シュルレアリスム」 黒田和子
・「輓馬の歌」で見る客観的偶然 黒田和子
・昭和十七年、叔父が遺した卒業制作 黒田和子
・「図案対象」-生成と破滅のあいだのビジョン 赤松祐樹
調べたいテーマについての統計図表が、どの資料の、どこに、どんなタイトルで掲載されているかをキーワードから調べられる索引。1997年〜2023年に国内で刊行された白書・年鑑858種から、芸術・文化・エンターテインメントにする表やグラフなどの形式の統計図表8,195点を収録。
芸術と生活の境界に位置する広大な領域、専門的芸術家によるのでなく、非専門的芸術家によって作られ大衆によって享受される芸術、それが「限界芸術」である。五千年前のアルタミラの壁画以来、落書き、民謡、盆栽、花火、都々逸にいたるまで、暮らしを舞台に人々の心にわき上がり、ほとばしり、形を変えてきた限界芸術とは何か。その先達である柳宗悦、宮沢賢治、柳田国男らの仕事をたどり、実践例として黒岩涙香の生涯や三遊亭円朝の身振りなどを論じた、戦後日本を代表する文化論。表題作『限界芸術』に加え、芸術の領域での著者の業績がこの一冊に。
「所有」「先入見」「国家」「方位」「歴史」といった、近代美学を「外部」から支える五つの概念を吟味し、美学理論の境界や条件そのものを精緻に問い直す。そして美学を起動するメカニズムに着目の上、その歴史を描出し、制度としての美学を内から外へと開き、その変容を目論む美学芸術学必読書、新装版。
プロローグ 中心の喪失:「新しい神話」あるいは「ゴシック幻想」
第一章 所有:近代的「所有権」思想と「芸術」概念
1 伝統的詩学からの訣別
2 精神の個体性のアポリア
第二章 先入見:習慣の詩学あるいは趣味の政治学
1 自然主義的趣味論とそのアポリア
2 先入見の復権とその行方
第三章 国家:美学と政治学をめぐる近代性の行方
1 近代国家論とそのアポリア
2 「永久平和」の理念と反省的判断力
3 「美的国家」あるいは社会の美的統合
インテルメッツォ 中心の遍在:ノヴァーリスあるいは政治的汎神論の美学
第四章 方位:表象としての「東西」「南北」から見た近代的芸術精神の成立
1 北方的近代への批判:コンディヤックからルソーへ
2 北方的芸術の発見:ハードとヘルダー
3 憂鬱なる北方とロマン主義の精神、あるいは方位の表象の解体
第五章 歴史:普遍と特殊の交叉
1 歴史的思考の成立
2 歴史的思考の行方
エピローグ 中心の批判:ヴォリンガーによる「ヨーロッパ中心主義的」芸術史の批判とその行方
日本画家、洋画家、陶芸家、彫刻家、版画家37名、小説家、詩人、歌人11名の絵手紙90通を収載。