戦前期日本プロレタリア文化運動の生成・発展過程と、その中で生まれた運動のあり方を「模範的共産主義者」蔵原惟人とその後継者らを軸に考察。
戦後日本共産党運動の源流としての文化運動という新たな視座も提示。
シェイクスピア没後400年記念出版
記念碑的名著『パラドクシア・エピデミカ』(白水社刊)でルネサンスにおけるパラドックスの伝統を明らかにしたコリーが、英国ルネサンス最大の作家にしてパラドキスト、シェイクスピアにあらためて取り組み、その豊饒な文学世界を様々な切り口から論じた畢生の大著。
『ソネット集』の〝辛い〟エピグラムと〝甘い〟ソネット、『ロミオとジュリエット』『オセロー』の愛の問題系から、エジプトとローマの価値観の対立に「アジア様式」と「アッティカ様式」の文体論争をからめた『アントニーとクレオパトラ』論、主人公と劇構造の自己回帰性をメランコリーを通じて分析した『ハムレット』論、『お気に召すまま』『リア王』および後期のロマンス劇における牧歌の変容、パラドックスの視点から読み解く『トロイラスとクレシダ』論まで、シェイクスピアを広くルネサンスの作家として捉え、精緻な読解によってその作品をヨーロッパの思想・文学の伝統に位置付けた壮大な試み。知的魅惑に満ちたシェイクスピア論の名著、待望の邦訳なる。
「批評が途方もない博識を綿密な読解と遊び心にも富むエレガントな言葉で表現できた二十世紀人文批評黄金時代の最後を飾る一書」(高山宏)
うつ病から統合失調症まで、心のストレスを克服するために!音楽、絵画、演劇、人形劇、化粧…さまざまな表現方法で、精神を解放してゆく芸術療法。本書は、哲学・医学・心理学の系譜における「狂気の歴史」を踏まえたうえで、アートセラピーの実際を詳解。実用的でわかりやすい入門書の決定版。
2024年、20年ぶりに日本のお札のデザインが刷新されることが発表されました。渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎の3人が新しいお札の顔として注目を集めています。本書は日本だけでなく、世界の国々でお札になった偉人たちの、それぞれの人生や功績を紹介する学校図書です。偉人伝としても楽しく読むことができますし、お札に関するコラムやトリビアも満載。知識の本として、子どもたちのお札に関する調べ学習としても役立ちます。
40歳を前に退職した夫婦が、芸術で生きていく物語。
当時最大の百万石を領しつつも外様大名であった加賀前田藩。幕府の厳重な監視のもと「決して武器を取ることはありませんぞ」という幕府への態度表明のため、軍事費を極力抑え財力のほとんどを文化政策に注いだ。その結果、江戸時代の芸術文化の発展に著しく貢献することになった。茶の湯とキリシタン大名、小堀遠州と兼六園、古九谷などの陶芸、そして加賀工芸の粋である象嵌や蒔絵などの漆芸等々、前田家と代表的なクリエーターたちとの数奇な交流を描く。
個人の営み・個性の表現である芸術は、一方で社会のなかに生まれ、社会によって変化し、社会にはたらきかける力を持つ存在でもある。その芸術は、いかなる政治的・経済的環境のもとで生み出されたのか。それはなぜ受容者に受け止められ、それを必要とした社会は何を求めていたのか。本書は、社会の多様な位相における影響関係のなかで、近代の西洋、東アジア、日本の芸術を再考する。
1 芸術体験の現場
本願寺絵所について──西山別院本堂障壁画を中心に (大原由佳子)
美術展覧会場としての商品陳列所 (三宅拓也)
初期文展時代の芸術と社会 (高階絵里加)
展覧会会場から床の間へ──大正中期から昭和初期における表展出品作の分析を通して (多田羅多起子)
フランス美術の「伝統」──包括と排除のレトリック (大久保恭子)
2 社会と共振する芸術
『道房公記』にみる「九条家代々御影」について (國賀由美子)
戦前の日本における近代ベルギー美術の受容 (山田真規子)
国画創作協会展の鑑査にみる大正期の美術界──前期国展(第一回〜第三回)を中心に (藤本真名美)
村山龍平、朝日新聞社と展覧会──天平文化綜合展覧会を中心に (郷司泰仁)
京都におけるフランス文化受容の一側面──関西日仏学館の美術部・音楽部を例として (藤野志織)
近代絵画における引っかきへの試論──パブロ・ピカソの絵画を中心に (孝岡睦子)
3 芸術とメディアの接近
明治・大正のメディアにおける〈芸用モデル〉──スキャンダルの種から職業、そして画題へ (ホルカ・イリナ)
明治大正名作展の基礎的考察 (中野慎之)
アウラの夢と噓──W・ベンヤミンの『複製技術時代の芸術作品』をめぐって (高階秀爾)
板垣鷹穂の映画論と社会──国家メディア戦略と「機械美学」の接近 (竹内幸絵)
新しい日本映画思想史のために (花田史彦)
4 危機の時代の芸術ト
疫病と美術──イタリアのペストを中心に (宮下規久朗)
セザンヌと社会 (永井隆則)
スペイン・インフルエンザと美術──忘却の淵から甦ったパンデミック (河本真理)
拡張するノスタルジー、切迫するディストピア──第一次世界大戦とオペレッタ (小川佐和子)
戦時下の「前衛画家」たち──北脇昇と小牧源太郎、⽭盾のなかで「⽣きる」こと (清水智世)
中国の「新興絵画」と社会、そして戦争──『美術雑誌』にみる何鉄華のモダニズム芸術理論について (呉 孟晋)
「東と西の結婚」という言葉で知られる陶芸家、バーナード・リーチ。「現代性」と「伝統」、「東洋」と「西洋」をそれぞれ橋渡しするという理想のもと、いかなる活動を展開し、独自の作品世界を作り上げたかについての総合的研究。
1.「光あれ」--映画の誕生 2.物語の技法ーー文学から映画へ、映画から文学へ 3.西部劇と国民神話の創生 4.普遍的言語の夢ーーサイレントからトーキーへ 5.民衆の敵、最高の検閲官ーー古典ギャング映画の生と死 6.マシーン・エイジ・ダンシングーーバズビー・バークリーのミュージカル映画 7.リックのカフェにてーー亡命者たちのハリウッド 8.「映画は戦場だ」--世界大戦の時代のスクリーン 9.映画と日本文化ーー芸道物の誕生 10.日本映画の撮影所時代の女性映画人たち 11.『市民ケーン』を読む(1)-- “by Orson Welles” 12.『市民ケーン』を読む(2)--ストーリーとディスコース 13.『市民ケーン』を読む(3)--バラの蕾 14.「新しい波」--ネオレアリズモからテレビまで 15.映画芸術とは何か
映画の誕生から現在までの歩みを辿り、芸術としての成り立ちを学ぶとともに、社会において映画芸術が果たしてきた役割を考察する。日本や海外の作品の歴史、文化全般に興味を持つ読者に映像リテラシーを高める機会を提供する一冊。
誕生以来、芸術でありうるのか否かを求められ続けた新しい表現形態をもつ映画だが、文学にどのような刺激を与えたのかを考察し、芸術史の大きな流れの中で「映画芸術」がもちうる意義を明らかにする。
1.「光あれ」--映画の誕生 2.物語の技法ーー文学から映画へ、映画から文学へ 3.西部劇と国民神話の創生 4.普遍的言語の夢ーーサイレントからトーキーへ 5.民衆の敵、最高の検閲官ーー古典ギャング映画の生と死 6.マシーン・エイジ・ダンシングーーバズビー・バークリーのミュージカル映画 7.リックのカフェにてーー亡命者たちのハリウッド 8.「映画は戦場だ」--世界大戦の時代のスクリーン 9.映画と日本文化ーー芸道物の誕生 10.日本映画の撮影所時代の女性映画人たち 11.『市民ケーン』を読む(1)-- "by Orson Welles" 12.『市民ケーン』を読む(2)--ストーリーとディスコース 13.『市民ケーン』を読む(3)--バラの蕾 14.「新しい波」--ネオレアリズモからテレビまで 15.映画芸術とは何か
芸術カウンセリングはファンタジーやイメージを患者と共有しようとする心理療法だ。
さまざまな国の文化政策と、日本の演劇制度の歴史から、文化環境の最前線を考える、必読書の誕生。
今、日本は他国とは違う独特の「寂しさ」「いらつき」「不安」に覆われている。終わりの見えない不況、アジア唯一の先進国からの転落と国力の衰退、そして戦前と同じく、産業構造の変革にともなう「精神(マインド)の構造改革」がうまくいっていないこと…などがその背景にある。
著者は2001年刊行の『芸術立国論』で「日本再生のカギは芸術文化立国をめざすところにある!」と提案した。
本書はその試みを現代に合わせてさらに進化させ、モノが飽和しコトの消費が求められる時代に芸術と観光が果たせる役割、社会的孤立を救うための文化による社会包摂の動き、教育や地方が実現可能な少子化対策など、日本の衰退をくい止める新しい処方箋を再提案する。
平田オリザ(ひらた おりざ)
1962年、東京都生まれ。劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長、青森県立美術館館長。
1995年『東京ノート』で第三九回岸田國士戯曲賞受賞。著書に『名著入門 日本近代文学50選』『22世紀を見る君たちへ これからを生きるための「練習問題」』『但馬日記 演劇は町を変えたか』『下り坂をそろそろと下る』『対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術』『新しい広場をつくる 市民芸術概論綱要』など多数。
生まれついての聴き屋体質の大学生、柏木君が遭遇する四つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快に描いた表題作、結末のない戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」などを収録する。文芸サークル第三部“ザ・フール”の愉快な面々が謎を解き明かす快作、ユーモア・ミステリ界に注目の新鋭登場。
戦前期日本プロレタリア文化運動の生成・発展過程と、その中で生まれた運動のあり方を「模範的共産主義者」蔵原惟人とその後継者らを軸に考察。 戦後日本共産党運動の源流としての文化運動という新たな視座も提示。
序章 本書の課題と方法
第一章 プロレタリア文化運動の芽生えと同時期の思想状況
第二章 運動理論の大転換と文化運動組織の再編
第三章 文化運動組織の「分離・結合」とその背景
第四章 文化運動組織の発展と権威構造の形成
第五章 一九三〇年前後の党運動と文化運動
第六章 コップ結成後の文化運動の進展と衰退
終章
戦後復興から高度成長期を迎え、大阪万博にいたる1950年代から60年代、大阪がヴァイタリティに満ちていた時代の前衛的な芸術活動を振り返る。大阪大学総合学術博物館の企画展「オオサカがとんがっていた時代」関連図書。図版多数収録。
はじめに
ゆるやかだが、とんがったアヴァンギャルドー戦前の大阪モダニズムの継承としての [橋爪節也]
【図版】
1. 大阪のアヴァンギャルド諸相
美術[戦前] “アヴァンギャルド”再考[橋爪節也]
美術[戦後] (1)行動美術協会[熊田司]
(2)パンリアル美術協会[橋爪節也]
(3)生活美術聯盟[橋爪節也]
(4)デモクラート美術家協会[熊田司]
広告デザインと前衛の自然な関係[竹内幸絵]
11月の音楽会
ジョン・ケージの筆跡[上野正章]
2.中之島からの発信:グタイピナコテカ 1962-1970[加藤瑞穂]
具体会員によるアイデアスケッチ
グタイピナコテカで紹介された海外作家
展覧会パンフレット・案内状
3.都市へのまなざし、都市からのまなざし
第4回現代音楽祭[上野正章]
大阪の秋 国際現代音楽祭ーケージ以後[上野正章]
建築を彩るアート[高岡伸一]
ガラスブロックという表現[高岡伸一]
新歌舞伎座:様式の抽象化[小浦久子]
辻晉堂と新歌舞伎座の鬼瓦[橋爪節也]
EXPO’70 日本万国博覧会(大阪万博)と「反戦のための万国博」[橋爪節也]
情報蓄積と発信拠点の“不在”-大阪と美術館[橋爪節也]
【論考】
広告デザインと前衛芸術、その大阪での融合[竹内幸絵]
大阪における前衛音楽[上野正章]
街に埋もれる大阪の表現力[小浦久子]
グタイは今も活きている[高橋亨]
グタイピナコテカー吉原治良の「傑作」としての具体美術館 その意義と課題[加藤瑞穂]
グタイピナコテカ関連資料
概要
海外からの来訪者
グタイピナコテカでの活動を中心とした具体美術協会関連年表[加藤瑞穂編]
グタイピナコテカに関する主要参考文献[加藤瑞穂編]
略年表1945-1970[神埼舞編]