失われた芸術作品の数は現存する作品よりはるかに多い。盗難に遭い未発見のフェルメール、火災で焼失したダ・ヴィンチ、制作後すぐに破棄されたミケランジェロなど、あまりに脆い人類の宝の運命を綴ったノンフィクション。カラー写真・図版多数!
東京藝大の人気授業「メディア特論」。第2巻では、思想史、現代美術、質感、概念装置、聴空間、拡張現実・仮想現実、人工知能をテーマに、社会に向けてアートを開く。
「メディア特論」3年間の展開と現在
--第2巻の序にかえて(古川 聖)
9時限目 思想史からみたアートの現在(内海 健)
10時限目 光の科学とアート
--アート+photon(安藤孝浩)
11時限目 質感の科学
--質感を感じるを理解する(西田眞也)
12時限目 個人と社会を包摂するウェルビーイング、その実現に資するソーシャル・ハプティクス
--アート+認知・技術のシステム(渡邊淳司)
13時限目 三次元音空間の知覚とシステム
--アートと聴空間(鈴木陽一)
14時限目 AR/VRの未来
--アートの現在と未来(廣瀬通孝)
15時限目 AIと美学・芸術
--アートをひらく人工知能(中ザワヒデキ)
おわりに(大谷智子)
東京藝術大学 メディア特論 プログラム(2017-2019)
文化人類学者、考古学者、キュレーターがそれぞれのフィールドで、芸術における感性と制度のつながりを問う
呼応する美術館の弾力と芸術の胆力
身体表現で変わりゆくクンストハレ
NYのオルタナティブ・スペースとデイ・ジョブ
アートプロジェクトの在る地域での芸術実践
ナイジェリアで芸術の制度が変わるとき
キューバでみえる音楽映像
フィジーの制度と戦う工芸術
実測図に刻まれた感性と制度
感性が揺さぶる考古学の制度
多様な芸術実践をめぐって三者が記録し、対話する。
序章 芸術をめぐる人類学からの提言(緒方しらべ)
第I部 制度の内側から感性に働きかける
第1章 制度の弾力、芸術の胆力(橋本 梓)
第2章 制度は感性のために:クンストハレにおける身体表現の実践から(竹久 侑)
コラム1 みんぱく収蔵庫見学記(橋本 梓)
第II部 制度と感性のあいだを捉える
第3章 芸術の仕事:ニューヨーク、1970年代のオルタナティブ・スペースにおける美術制度と感覚(登 久希子)
第4章 アートプロジェクトの在る地域における芸術的探究:「学び」の諸制度と感性の関わり(兼松芽永)
第5章 変容する制度:ナイジェリアの美術市場と暮らしの市場がつながるとき(緒方しらべ)
コラム2 今日はありがとうございました。&少し質問です(緒方しらべ+長谷川 新)
コラム3 アートとリサーチ、感性をめぐる多様な関係性(登 久希子+兼松芽永)
第III部 せめぎあう感性と多様な制度を探る
第6章 みえるものをめぐって:ハバナの「音楽映像(ムシカ・ビスアル)」における制度と経験(田中理恵子)
第7章 戦う工芸術:フィジーDV被害者の集まりにおける製作(渡辺 文)
第8章 考古学における感性と制度:記録方法と身体感覚(寺村裕史)
第9章 モノと人間の絡み合いと古墳文化:日本考古学における感性と制度(光本 順)
コラム4 実測と展示(長谷川 新)
あとがき
Table of Contents
Summary
執筆者紹介
「ベル・エポック」とは、19世紀末から第1次世界大戦勃発までの間にパリで興った華やかな文化を指します。とりわけリトグラフの進歩によって制作可能になった色鮮やかなポスターが有名ですが、印刷技術の発達により雑誌や楽譜、商品パッケージ等、数多のものに“グラフィック”が積極的に用いられる時代の嚆矢でもありました。
2024年はこの時代を取り上げた美術展が全国各地で多く開催されます。本特集ではベル・エポックを代表する二人の画家であるロートレックとミュシャを中心に、リトグラフの始まりの時代を築いた数多の作家による「グラフィックアート」の魅力を紹介します。
[中原佑介美術批評選集第7巻]
中原佑介が、芸術と生活の変容を読み解く。
メディアの急速な拡張と社会の変化を芸術の側面から論じる、今なお新たな発見と刺激に満ちた先駆的な論考集。写真、映画やテレビの登場など、新しいメディア状況に対応して、美術はいかに変容したか。また、漫画、デザインなどに対して批評はどんなや役割を果たすのか。これからの芸術を考えるとき、再読すべきテキスト群を集成。
[目次]
第1章:メディアと芸術
テレビにおける美術
テレビにおけるアニメーション
芸術家の決断 テレビの記録性について
芸術と非芸術について マス・コミュニケーションを中心に
イメージの所有について
触覚の復権
記憶と記録についての小論
第二章:漫画論
青カビの合唱 日本の漫画
声なき肉体 漫画からアンチ漫画へ
第三章:デザインについて
一九五八・二科展商業美術部評
宣伝と美術の分裂 日宣美展 '58 の問題点
第九回「日宣美展」評 「ことば」と「イメージ」の問題を中心に
デザイナー とは何か デザインをめぐる諸考察
無用のデザインを ペルソナ展をみて
「転移」の思想 ソットサスのデザイン
印刷美術について
引き出し論 倉俣史朗の家具
八〇年代のイラストレーション
第四章:写真論
度のあわないめがね ザ・ファミリー・オブ・マン写真展
予感としての写真
「剰余」としての写真
コンセプト・フォト断章
現代美術と写真の交錯
プライベート・フォトの意味するもの 「わが家のこの一枚」をみて
写真への考古学的関心 関心を薄くする美学主義
第五章:映画・映像論
映画の「第四次元」
アニメーション映画の可能性
色彩に重ねた作者の思想 《赤い砂漠》と色彩
時間の拡張と映像の凋落
「見る」ことへの過激性 ジガ・ヴェルトフ論
君はモスクワ芸術座を知っているか!現代演劇を語る時、逸することのできない巨大な存在。それが、モスクワ芸術座だ。スタニスラフスキー、ダンチェンコ、メイエルホリド、チェーホフ、ゴーリキー…世界演劇をリードしたモスクワ芸術座の全貌がいま初めて明らかになる。
挑発する芸術都市
≪アヴァンギャルド芸術史に特異な光を放つイギリスのヴォーティシズム、その牽引者であったルイスの本著作には、現実の変革と生活の刷新を目指す挑発的かつ挑戦的な芸術的主張が凝縮されている。芸術の再定義を企てる規格外の思考の疾走は、渦のごとく私たちを揺さぶるだろう≫--田中正之(国立西洋美術館 館長)
日本語版のための序文 ポール・エドワーズ
著者による序文
第1章 カリフのデザイン
カリフのデザインの寓話
雄牛が音を立てる
政治家の無関心
スタイルという事実がいかに邪魔をするのか
画家が恩恵を受けるであろう場所
選ばれし読者
建築
子どもの芸術と素朴派
機械とライオン
芸術家の幸運
第2章 魚よりも古参の芸術家
魚よりも古参の芸術家
我々の時代の人相学
流行
第3章 パリ
フランスのリアリズム
流行の活用
セザンヌ
パリにおける一般的傾向
マティスとドラン
ピカソ
第4章 アトリエ・ゲーム
第4章への序文
現代の唯美主義者と板材の芸術
猥褻な批評家
私たちは恋に落ちた、サウスケンジントン博物館の喫茶室にある美しいタイルと
ラファエッロの報復
全般的な天性と特殊化された感覚
訳注
参照文献
訳者解説
訳者あとがき
ふだん見ることのできないような、貴重な写真をたっぷり紹介。手塚治虫の個々の作品や、生涯を紹介し、その芸術性を分析。ハーベイ賞受賞、アイズナー賞ノミネートなど、海外の専門家たちから高評価を得た名著、待望の翻訳!
昼の精神(科学的研究)と夜の精神(文学的想像力)を往還し、“聖なるもの”を探求し続けた知の巨人エリアーデ。宗教論、象徴論、宇宙論、芸術論、文学論ーその活動の全域を一望する恰好の入門書。
カント、後期ヘルダーリン、晩年期ゲーテという状況配置の中心に初期ロマン主義をとらえ、フリードリヒ・シュレーゲルとノヴァーリスの神秘的術語群からなる「ポエジー」言語の森に、ドイツ・ロマン主義の「芸術批評」概念がはらむ形而上学的思考の地図を描き出す。「主観ー客観」構造を排した「絶対的形式」は可能か?言語はいかにして「同一性」を実現あるいは回復しうるのか?-従来のロマン主義理解を根底から覆す『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』に、ヘルダーリン論、カント批判論ほかを加えて、初期ベンヤミンの思想世界を呈示するとともに、シュレーゲル「ゲーテの『マイスター』について」をも併録した、文庫版新訳。
●芸術はどこからきて、どこへ向かうのか?
アーティスト、デザイナー、映画監督、写真家、演出家、詩人・・・・・・、美大で教壇に立つつくり手たちが「表現」の背骨をあぶり出す。デッサンや彫刻の技術を鍛錬する以前に、養っておきたい社会の切り取り方。美大学生、必読の一冊。
《執筆者》萩原朔美(映像作家、演出家、エッセイスト)/松浦弘明(美術史学者)/青山真治(映画監督・小説家)/佐藤直樹(アートディレクター)/港千尋(写真家)/矢野英樹(デザイナー)/O JUN(画家)/石田尚志(現代美術家・映像作家)/建畠 晢(詩人・美術評論家)/西村佳哲(プランニングディレクター・働き方研究家)/生西康典(演出家・映像作家)/中村寛(文化人類学者)
1.まなぶ
《つくる》ことが仕事になるまで/修業時代の出会いと選択/教育と学びの現場
1 大学は出来事である─萩原朔美(映像作家、演出家、エッセイスト)
2 美術作品を通して人間とは何かを考える仕事─松浦弘明(美術史学者)
3 旅と写真と社会運動─港千尋(写真家)
4 デザインは学べるのか─佐藤直樹(アートディレクター)
2.つくる
創作や制作・製作のプロセス/《つくる》という営みに潜むもの/認識と表現とを生きること
1 「映画」監督術─青山真治(映画監督・小説家)
2 同時代のデザインを支える認識─矢野英樹(デザイナー)
3 往復書簡:描くということーO JUN(画家)×石田尚志(現代美術家・映像作家)
3.かえりみる
つくったものの奥底にあるもの/つくられたものの行方/《つくる》という営みの意味
1 つむがれた言葉のあとに─建畠 晢(詩人・美術評論家)
2 デザインの前と後─西村佳哲(プランニングディレクター・働き方研究家)
3 つくったものはどこにいくのか─生西康典(演出家・映像作家)
4 危機のなかの芸術─中村寛(文化人類学者)
わたしの一枚
執筆者たちがそれぞれの作品やルーツなど、「自らのあり方」をつくってきた事柄を自選。つくり手たちの《背骨》を切りとる一枚です。
フォークソングは1960年代の日本においてどのように展開したのか?鶴見俊輔の「限界芸術論」を手懸かりに中川五郎・片桐ユズルへのインタビューを交え背景となった市民運動とともに関西フォーク運動の実像にせまる。
上巻に引き続き、シュルレアリスムのベルメールとデルヴォーから始まり、ダリ、ピカソを経て現代へ。その他、エロティシズムなどテーマ系エッセイも掲載。文庫未収録作品も幅広く収録した文庫オリジナル版。