住基ネットが二〇〇二年八月に稼働して、全国民に一一桁の住民票コードが付与された。多くの人が、自治体からの番号通知に違和感を持ったのではないだろうか。一方、こうしたIT社会に対応すべく、個人情報保護法案が国会に提出されている。しかし法案は、当初の目的と違い、メディアやジャーナリストの取材活動を制限する。いや、そればかりではない。「これは『治安維持法』だ」と叫ぶ声もあるのだ。個人情報はいかにして守られるべきか。国による規制を行う必要はあるのか。このテーマに深くかかわる二三人が、改めて問題の本質に迫る。
昭和3年12月、高橋と名乗る男から、自分が死ぬ前にどうしてもお願いしたいことがあるという電話を横溝正史が受けた。『切り裂きジャック研究会』を友人と開いているのだが、なかまのひとりである植田が今になって切り裂きジャックの正体を知っているといい始めたので、その真偽を乱歩にも確かめてもらえないかというのだ。江戸川乱歩は横溝正史とともに帝国ホテルに出かけた。その矢先、ポケットに「切り裂きジャックに殺される」というメモを残し、植田が松坂屋の屋上から墜落死。さらにデパートガールの死体が発見され、そこには“Jack The Ripper”の文字が-はたして切り裂きジャックの犯行なのか。
本書では、利益管理に必要な意思決定支援としての損益分岐点の技法の基本問題を解明する。
喫緊の課題となっている規制改革。その具体的な争点を取り上げ、経済学からの視角を包括的に提示し、法学との前提の違いを明快に解説して、そのギャップを埋めることをめざす。いま注目される構造改革特区についても詳述。
1960年、共和国を訪れた総連幹部がみたものは?そして帰国運動の真実とは?神話化されていた北朝鮮をはじめて告発した歴史的名著『楽園の夢破れて』『真っ二つの祖国』復活。
本書は、都市整備の現状を踏まえた上で今後の社会経済の動向を展望し、今後の都市生活において求められる都市像を「歩いて暮らせる街」という切り口からいかに実現できるかを整理したものである。
本書には、整理術、収納術、掃除術など、アイデアいっぱいの家事の技術があります。それらは、実際に毎日の生活の中で使っている「生きたアイデア」です。
今、都市計画システムは大きな流動期を迎えている。大正から昭和初期を日本の都市計画の創成期、昭和40年代を確立・充実期とすれば、平成10年代は流動・再編期と捉えられる。その方向性を示すキーワードは「権限の分散=分権」である。中央官庁から地方自治体へ、自治体(公)から地域・企業(民)へ。この大きなうねりを望ましい地域空間形成に結び付けられるか否かは、自治体及び地域社会のまちづくり・地域づくりに対する情熱と力量に懸かっている。日本都市計画家協会は2001年のNPO法人化を機に、「情熱はあるが専門家やノウハウが不足がち」という自治体や地域に対する“助っ人集団”を目指して、本格的に活動を展開している。本書は、そうした活動の一環として会員自身の企画によって刊行されたもので、2000年の都市計画法改正で様相を一変させた線引き・開発許可制度について、現下の都市に生じている問題を見据えつつ、その活用可能性を展望している。「本書を読まずして線引きを語るなかれ」といってはやや言いすぎだが、実務者必見の書である。
誰もが悪いイメージをもつ寄生虫だが、ひとつの「生き物」に変わりはない。必死に生きる寄生虫の真の姿を知れば、むやみに恐れる必要はなくなる。寄生虫は面白い!と思えるサイエンスエッセイ。
急速にユーザーが増えているブロードバンドの雄ADSL、企業ネットワークとしてシェアを拡大しているイーサネット、EC(電子商取引)にマーケティングにと社会にすっかり定着したWebサイトの基礎技術、高速データ通信が可能なFOMAなどの第3世代携帯電話ー。4つのトピックを、図表入りで分かりやすく、基礎から解説します。