資本主義のメカニズムを明らかにするために、経済学はどこまでも科学的でなければならないー。戦後のマルクス研究を主導した宇野弘蔵。彼は教条的な『資本論』読解を批判し、純粋な科学として再構成することを企てた。本書では、経済学が取り組むべき根本課題から語り起こし、自然科学と社会科学の違い、マルクス理論の核心を踏まえたうえで、三段階論に代表される自らの理論を紹介していく。さらにマルクスの一連の著作をコンパクトにまとめた論考も収録。今日の資本主義を分析するために、マルクスをどう活用できるのか。その可能性がもっとも明快に示された一冊。
昭和10(1935)年の創業より、多くの人々、そして政治家や文人墨客に愛されてきた「銀座久兵衛」は2025年、創業90周年を迎える。最高の寿司を常に提供するために久兵衛が続けてきたことは何か。「常連のお客様にも初めてのお客様にも同じように楽しんでいただきたい」という二代目今田洋介氏の考えのもとに書かれた、本当の一流とは何かを考えさせられる一冊。
●特集1
SDレビュー2022 第40回 建築・環境・インテリアのドローイングと模型の入選展誌上発表
〈アッセンブルハウス〉 石橋慶久+長柄芳紀+石橋知美
〈廻間町の農架〉 川本達也
〈五反畑の休憩所〉 岸 秀和
〈森の端のオフィス〉 千葉元生+山道拓人+西川日満里+岡 佑亮+岩岡孝太郎+円酒 昂
〈杭とトンガリ 都市の小さな土中環境再生〉 能作文徳+常山未央
〈脈とコモンズ 循環の再生を通してつくる古民家と流域の未来〉 坂東幸輔+藤野真史+山本玄介+江畑隼也+三島由樹+三木つばさ
〈乙事の木遣り台〉 樋口貴彦+大和田卓+齋藤 遼
〈80%コモンズの家 建具がつくる共有性〉 藤田雄介+伊藤茉莉子
〈城下の家 剛な天井〉 水谷晃啓+諸江龍聖+小島敬也+野口佑大
〈Grove 筋書のない建築への試行〉 御手洗龍+御手洗僚子+金子摩耶+藤田 拓
〈ひだまりこども園〉 山下貴成+カン・ヨンア
〈新横浜食料品センター 発酵する建築〉 若林拓哉+伊藤祐介+石毛 龍+金田泰裕+𠮷田 葵
審査員:千葉 学 小西泰孝 原田真宏 金野千恵
●特集2
建築とランド(スケープ) 企画・編集 小見山陽介+京都大学小見山研究室
歴史家John Robert Stilgoeの『What Is Landscape?』(MIT Press, 2015)はランドスケープの語源として、現在のオランダ沿岸部などで使われていた古フリジア語に由来しており、海を埋め立てて開拓された土地(Shoveled Land)を指していたという説を紹介している。16世紀にイギリス人がこの語感を援用し風景画を指してlandskep(大地のスケープ)の語を当てるまで、ランドスケープはlandschop(スコップを入れた大地)でもあったのだと。
一方、建設排土の建材としての利用や、土中の微生物環境の詳細な理解など、建築デザインにおける土や大地との関わりは近年多様化し、より精度の高いものとなりつつある。建築よりも先にまずその土地にどのように手を入れるかから考え始めるような、いわば大地にスコップを入れて営みの場をつくる近年の建築デザインにおける試みには、即物的で動詞的な起源をもつものとしての「ランド・スコップ」への接近をより強く感じる。それに伴い、建築家とランドスケープアーキテクトの協働のあり方も変わってきた。本特集では「ランド(スケープ)」とスケープをカッコに入れることで、建築と大地(ランド)の新しい関係の萌芽を示唆する事例を集め紹介する。
[インタビュー]太田敦雄+藤野高志/福岡孝則+板垣範彦+末光弘和/大野暁彦+乾久美子+藤原徹平+郷野正広
[エッセイ]アリソン理恵/山田紗子/石川 初
[写真]山岸 剛
●連載
J-Urbanism #2 駅のアーバニズム
太田浩史 饗庭 伸 中島直人 中島弘貴 伊藤孝仁 津川恵理
オリンピック需要で、大ブームの不動産投資手法「旅館(宿泊)経営術」
360棟の物件サポート実績を持つ「業界の革命者」最新ノウハウを公開!
主な内容
第1章 オリンピックに向け、ホテルが足りない大チャンス時代到来中!
第2章 オリンピック前後だけで、投資額が回収できるワケ!
第3章 立地にこだわる!高くても東京、京都、大阪の物件を買う!
第4章 老後年金までつくれる、新築旅館アパート!
第5章 1棟持てば、2棟目にすぐすすめる!白岩式「担保評価アップ」経営
★その他「360棟の経験」による、初心者でも失敗しないコツ満載!
オフィスは今、「企業価値を創造するワークプレイス」の時代へ。変革を支えるプロ集団が考え方、取り組み方を詳細に解説。 「アフターコロナ」も勝ち抜くワークプレイス改革の本質を読み解く。
グローバルな競争環境にあって、企業に必要なのは「新たな価値の持続的創造」。その源泉となる社員の働き方改革、さらにはワークプレイスの進化が近年、重要な経営課題に浮上しています。本書は、信託銀行の第一線で顧客企業の不動産戦略と向き合う専門家たちが、ワークプレイス改革を成し遂げた先端企業を徹底取材。これまで長年にわたる不動産コンサルティングで培ってきた知見とともに、企業のオフィスのあり方、変化への取り組み方を詳しく解説します。
▼AIベンダー&AIユーザー企業への独自調査でわかったAI開発・活用の新常識
▼キーパーソンに聞く「生成AI(ジェネレーティブAI)革命」の読み解き方
▼問われるAIガバナンス。企業の動向や最新議論を専門家が解説。
▼特典:PDF版ダウンロード権付き
OpenAIのChatGPT等の登場により「生成AI(ジェネレーティブAI)革命」が始まっている。
第1章では、ChatGPTなどのトピックス、Stability AI、アドビ株式会社のインタビューを掲載。GPAIに関する座談会では、AI規制・法制化の動き、AI原則の方向性を議論した。宇井吉美 株式会社aba代表取締役CEOと中島秀之 AI白書編集委員長(札幌市立大学学長)は、介護の問題からAI社会を語った。
第2章では、AIの歴史、開発・運用の基盤、MLOps、大規模言語モデルと画像モデル、倫理・品質など、AI技術の概要と最新動向をまとめた。第3章では、デジタルツイン、責任あるAI、インフラ・防災・防犯、ものづくりなど、国内企業の取り組みを紹介。AIベンダー企業には、AI開発の実態調査を実施した。
第4章では、画像生成AIをめぐる著作権、海外のAI知的財産関連動向に言及。第5章では、デジタルスキル標準などを紹介し、AI開発における契約の諸問題とアジャイル・ガバナンスを取り上げた。
その他、ロボット(Robotics Transformer)、メタバース・スマートシティに関するコラムなど、AIにまつわる幅広い話題を掲載。AI導入の指針として活用できる一冊。
2000年代以降、日本における数学を取り巻く環境は激変している。数学の必要性・重要性が産業界や省庁などで見直され、産学官の連携も出来上がりつつある。しかし一方で、STEAM教育などの取り組みはなかなか浸透しておらず、AI産業なども後手に回っているのが現状である。
本書では、数学が自然科学、工学など他分野や産業界にどのように関わって社会の問題解決に貢献しているか、また、新たなイノベーションを創出しているかを紹介する。
第1巻では、最適化理論、耐量子計算機暗号、数理ファイナンス、力学系、感染症の数理、ネットワークなど、産業界と協奏する研究を紹介し、それぞれの分野における数学の役割を紐解いていく。
また巻頭では、長年数学と産業界に軸足をおいて活躍されている研究者が考える、キャリアパスや人材育成についての提言を座談会として掲載した。
本書をきっかけに、数学・数理科学とその応用分野の発展に多くの方の深い関心が寄せられることを期待する。
座談会 産業と数学におけるキャリアパスと人材育成
小磯深幸+佐古和恵+高田 章+高橋桂子+若山正人+吉脇理雄+高島洋典(司会)
序章 数学の展開に期待してーー人類の知識財産の活用(若山正人)
第1章 社会、産業と最適化
第2章 量子情報処理
第3章 耐量子計算機暗号
第4章 数理ファイナンスと金融工学
第5章 力学系と安定性、制御、感染症の数理
第6章 不確実性:数学・数理科学の視点から
第7章 ネットワーク、グラフとSNS
第8章 数学のひろがりーー行列式と因数分解の視点から
中小企業再生に欠かせない、中小企業再生のための「財務DD(財務デューディリジェンス)」のすべて
◆数多くの再生案件に関与した専門家の手による、初めての本格的実務書。
◆事業再生等ガイドライン(中小企業版私的整理ガイドライン)、中小企業活性化協議会、スポンサー型案件にも対応。
◆中小企業の事業再生に不可欠な「財務DD」に臨む心得、具体的な作成の方法や着眼点を網羅。
◆公認会計士、税理士、弁護士、中小企業診断士などの専門家はもちろん、金融機関、ファンド、信用保証協会、コンサルタント、サービサーなど、中小企業の再生に携わるすべての関係者に。
【本書の主な内容】
第1章 財務DDの基礎知識
事業再生において財務DDが行われる目的、読み手/「7つの指標」/企業グループのDD/資金繰り見通しの把握 ほか
第2章 DDのスケジュール管理
スケジュール管理の重要性/事前準備/キックオフ/資料依頼/分析・調査・レポーティング/バンクミーティング ほか
第3章 DDの実施
DDのレベル感と対象企業の管理体制/実態BSにおける評価の考え方 ほか
第4章 売掛金、棚卸資産および簿外債務
個別手続に臨む姿勢/売掛金、棚卸資産、簿外債務の調査 ほか
第5章 借入金明細表・保全表の作り方
借入金明細表に必要な情報/保全表に必要な情報 ほか
第6章 窮境原因と除去可能性
記載する理由と記載すべき事項/窮境原因の把握手法/「窮境原因および除去可能性」「事業計画立案上の課題」の記載例/協議会実施要領との関係 ほか
第7章 清算BSの必要性と留意点
清算BSの基準日/「非保全」概念/経済合理性 ほか
第8章 スポンサー案件における計画立案上の留意点
案件の類型/金融支援の合理性(相当性)/保全・非保全弁済可能額の推計/数値計画と金融支援案の整合性 ほか
第9章 座談会・DDに臨む専門家の意義と姿勢
大きな粉飾と再生可能性/DDが目指すべき理想型・水準/調査対象(スコープ)の上手な絞り込み方/専門家の矜持 ほか
資 料 財務DDチェックリスト
レポート全体/会計方針/貸借対照表/損益計算書/キャッシュ・フロー関連の調査/税務関連の調査
コラム
バンクミーティングを活用せよ/隠れたキープレイヤー?/経営者への質問からみえるもの/不動産以外の担保設定の有無の確認方法/税金・社会保険料の滞納/回収状況の確認/棚卸資産の集計精度に大きな懸念がある場合の対応/職業的専門家の正当な注意と窮境原因の記載 ほか
情報サイトには載っていません。
取材歴20年のプロだけが知っている、安心して楽しく遊ぶための実践的教科書。
多くの読者や店長が「本当に役立つ」と絶賛したロングセラーが待望の文庫化。ボッタクリ店・優良店の見分け方。性感染症にならないためには。好かれる客、嫌われる客の傾向。どの時期に遊ぶのがいいか。手土産は何がいいか。店外デート、本番など、ワンランク上のサービスを受けるには。風俗嬢の下半身事情。風俗嬢と結婚するには。取材歴20年の著者が教える、安全に楽しく遊ぶための実践的教科書。歌舞伎町、上野の人気店店長による座談会も収録。
lecture01
人気嬢と遊ぶには
lecture02
ボッタクられない方法
lecture03
ボッタクリ店の裏側
lecture04
性感染症になる前に
lecture05
いい客になる条件
lecture06
手土産は何がいいか
lecture07
どの時期に遊ぶのがよいか
lecture08
携帯番号や名刺を渡すかどうか
lecture09
店外デートはすべきか
Q&A
lecture10
写真や動画、個人情報の流出トラブル
lecture11
ルール違反をしたときの「業界流儀」とは
lecture12
嫌われる客の傾向
lecture13
風俗嬢の下半身事情
lecture14
風俗嬢とつき合うには
lecture15
風俗嬢と結婚するには
lecture16
風俗の本当の楽しみ
extra lecture
歌舞伎町・上野風俗店店長座談会
新反応開発においては,新しい金属錯体触媒の創製が鍵を握っており,現在に至るまで多種多様な金属錯体が合成反応に利用されてきた.また,現在工業的にも利用されている汎用的な錯体触媒は,そもそもの研究の端緒は独創的な配位子の設計であるものが多く,それが発展・展開して実用化へと至ったものである.こうした観点から,省エネルギー,資源の有効利用等の要求に応えうる,次世代の物質合成を支える分子変換を実現するためには,新しい配位子設計に基づく独創的な機能性金属錯体を創製することが鍵を握るものと考えられる.本書では,現在最先端で新しい高機能性金属錯体の創製に基づいて,独創的な触媒反応開発を目指して研究を行っている我が国の研究者の成果をまとめて系統的に紹介する.
若手女性研究者が悩む研究生活とプライベートライフの問題とは? 両立を目指すのか、何かを優先させるのか。就活から結婚、出産、子育て中の研究生活など、研究職ならではのエピソードと解決法を紹介。さらに助成金制度、産休・育休制度の解説など、女性研究者とそのパートナーが知っておくと役立つ情報をまとめる。現役の女性研究者たちが、仲間と後輩研究者に贈る「リケジョ」ライフ応援本。
人口減少で、深刻な地方の賃貸アパート・空き家の空室状況。
「10年以上」「360物件」で満室維持を続ける大家さんの究極の手法!
業界実績トップの大家さんならでは秘策を公開!
★類書では隠している本当の空室対策術を公開!
第1章 「360棟」満室管理の大家さん!
第2章 地方、人口減、物件過多の中で生きるか死ぬか
第3章 すぐに1部屋埋める!数字を見直す満室術!
第4章 3か月で満室!物件リフォーム、物件案内のコツ
第5章 10年満室!入居者管理とアパマンショップ操縦術
管理部門強化のスペシャリストによる
会社を管理部門から強くする方法ーー
◎管理部門への間違った意識がはびこっている
管理部門は、利益を上げないコスト部門であるーー。多くの方は、こう思っているのではないでしょうか?
数々の企業で管理部門に特化した業務支援を行ってきた著者の谷中教隆氏は、これは間違った意識であると指摘します。こういう意識の中では、管理部門は営業部門の邪魔をしないように、日々ルーチンワークだけをこなすことになります。しかし、営業部門だけが突出していては、永続的で健全な会社の発展は期待できません。営業部門と管理部門のバランスがうまく取れていて初めて、会社に発展する力が生まれるのです。
そこで本書では、経営者にも、営業部門にも、さらには管理部門自身にも間違った意識がはびこる管理部門が、いかに重要な役割や目的を持っているかを示すことで、その存在の重要性を明らかにしていきます。
◎管理部門の各部署には本来の役割と目的がある
では、管理部門の役割・目的とは何でしょうか? 明確に答えられる方は少ないかもしれません。谷中氏は、各部署が誕生する成り立ちを見ていくと、それがよくわかると言います。
そこで本書の第1章では、ある会社の起業から発展までを“小説風”物語にして、管理部門の各部署の成り立ちを面白おかしく理解してもらうようにしました。
その上で第2章では、管理部門が秘めている会社を発展させるパワーについて詳しく解説しています。さらに第3章?第6章では、経理部、人事部、システム部、総務部という代表的部署の本来の役割とその強化のレシピをまとめました。そして最後の第7章では、実際に管理部門の強化に取り組んでいる企業からの生の声をお送りします。
◎本書で自社に合った管理部門の見直しを
谷中氏は言います。本書で紹介するのはほんの一例で、会社それぞれのカラーに合った組織を考えてもらいたい、と。そういう意味では、本書にはたくさんのヒントがあふれていますので、きっと自社に合った管理部門の見直しへの第一歩になることと思います。
営業部門の活躍が会社の発展を担い、管理部門が会社を守り支えるーーこれが強い会社です。営業部門と管理部門の連携により、欲しいときに欲しい情報が手に入る会社、現状が手に取るようにわかる会社は、次の有効な一手が素早く打てます。営業部門の拡大と同時に、管理部門に投資をすることが、利益にも繋がり、会社の発展を加速することにもなるのです。
本書は、管理部門の方はもちろん、経営者の方にも、営業部門の方にも、ぜひ読んでいただき、今まで注目してこなかった管理部門から、会社をさらに強くしていただきたいと思います。
■80年代金融自由化からバブル崩壊を経て、恐怖の金融庁検査、対話型への転換、地域金融の再定義まで、40年間にわたる地銀史をキーパーソン二人が明かす。
■一人は大蔵省の護送船団行政の原体験をもち、金融庁長官として「金融処分庁」から「金融育成庁」への大転換を実行した遠藤俊英。もう一人は、広島銀行に30年勤務したのちに金融庁に転じ、歴代長官を支えた日下智晴。役所と銀行の生々しい現場体験をもとに、地銀と行政の実相を描く異色の金融史。
■専門人材不足だった大蔵省、金融自由化に翻弄された地域金融、恐怖と混乱をもたらした金融検査、歴代長官の金融行政の舵取りーー当事者ならではの視点で率直に語る。
序章 今、『地銀改革史』を書く理由
第1章 金融自由化の時代ーー「新人類」が見た風景
第2章 金融処分庁の時代ーー地銀と20年論争
第3章 金融育成庁の時代ーー金融庁の試行錯誤
第4章 金融共創の時代ーー地銀の理想と現実
第5章 金融挑戦の時代ーー試される信用創造機能
第6章 座談会 金融庁模索の時代ーー命令から対話へ
「目標と学習と評価の一体化」をデザインするAL(アクティブ・ラーニング)デザインシートを新提案!!
外国人居住者数・外国人労働者数が共に過去最高を更新し続けているなかでも、日本には移民に対する包括的な政策理念が存在していない。移民政策学会設立10周年を記念し、第一線の研究者らが日本における移民政策の展開、外国人との共生について多面的、網羅的に問い直した書。
タテ割り・人事異動・ゆるキャラ・住民参加・天下り・たらい回し…現役公務員が描いた「お役所の今」がわかるコミック&エッセイ。知っているようで知らない「おかしさ」「哀しさ」そして「醍醐味」。