感染対策に必要な知識と技術を修得でき、さらには医療器具・器材の洗浄・消毒・滅菌のコツとツボまで伝授する1冊。
・腸内細菌(腸内フローラ)は、免疫によって認識・排除されることなく、むしろ健康維持に極めて重要な役割があり、腸管上皮細胞や腸管粘膜固有層に存在する免疫細胞、さらには遠隔組織の機能を制御する細菌も存在する。長年不明だった実態が、次世代シークエンサーの開発や培養技術の革新により明らかになってきた。
・共生する腸内細菌(腸内フローラ)のバランスが異常になると、さまざまな疾患の発症につながり、また、その病態と深く関わっていることも明らかになってきている。
・本特集では、基礎研究分野の最先端、臨床医学分野における治療応用の最前線を紹介する。
■腸内フローラの研究進展と臨床応用
・はじめに
●基礎研究の進展
・口腸臓器連関から紐解く炎症性腸疾患ーー口腔細菌の腸管定着戦略
〔key word〕臓器連関、炎症性腸疾患(IBD)、歯周炎、口腔細菌、異所粘膜定着戦略
・腸脳相関における腸内細菌の役割
〔key word〕腸脳相関、迷走神経、腸内細菌
・腸肝軸を介した腸内細菌関連因子が関わる肝臓のホメオスタシスと病態
〔key word〕腸肝軸、腸内細菌代謝物、組織微小環境
・短鎖脂肪酸と腸内細菌叢
〔key word〕酢酸、プロピオン酸、酪酸、メタボローム解析
・上皮バリアと腸内細菌
〔key word〕腸内細菌、上皮バリア、腸管免疫システム
・バクテリオファージと腸内細菌
〔key word〕バクテリオファージ、腸内共生病原菌、ファージ療法、エンドライシン
・マイクロバイオームによる消化管感染の制御
〔key word〕腸内細菌、病原細菌、消化管感染、定着抵抗性(CR)、マイクロバイオーム
・代謝性疾患と腸内細菌
〔key word〕腸内細菌代謝産物、肥満、糖尿病、腸内細菌叢
・プロバイオティクス研究の最新動向
〔key word〕プロバイオティクス、プレバイオティクス、次世代プロバイオティクス、生菌製剤(LBPs)
・IgA抗体と腸内フローラーー有用菌/病因菌識別と臨床応用
〔key word〕分泌型IgA抗体、有用菌、病因菌、poly-reactivity、経口抗体医薬
・腸内細菌由来代謝物の機能
〔key word〕腸内細菌、短鎖脂肪酸(SCFA)、トリプトファン代謝物(Trp)、ポリアミン、胆汁酸
●治療への応用
・循環器疾患と腸内細菌叢ならびに腸内細菌関連代謝物
〔key word〕動脈硬化、エンテロタイプ、バクテロイデス門菌、心不全、トリメチルアミンーN-オキシド(TMAO)、フェニルアセチルグルタミン(PAGln)
・新しいステージに入った多発性硬化症の細菌叢研究
〔key word〕多発性硬化症(MS)、腸内細菌叢、メタゲノム解析、ロングリード解析、二次進行型MS(SPMS)
・過敏性腸症候群と腸内細菌
〔key word〕過敏性腸症候群(IBS)、脳腸相関、腸内細菌、介入研究
・生活習慣病と腸内細菌ーー予防と治療の展望
〔key word〕生活習慣病、腸内細菌叢、フレイル、胆汁酸(BA)
・炎症性腸疾患に関係する腸内細菌についての知見
〔key word〕炎症性腸疾患(IBD)、腸内細菌、糞便移植、プレバイオティクス、プロバイオティクス
・実装化に向けた腸内細菌叢移植療法の現状と展開
〔key word〕腸内細菌叢移植療法(FMT)、抗菌薬併用FMT(A-FMT)、潰瘍性大腸炎(UC)、Clostridioides difficile感染症(CDI)、マイクロバイオーム創薬
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・細胞が放出する微小な"メッセンジャー"、エクソソーム。 がん転移、疾患診断、薬物デリバリー、さらには生物種を超えた情報伝達まで、細胞外小胞(EV)のかかわる生命現象の解明が加速している。
・EVを用いた新規治療薬の開発が実用化段階に入り、関連産業も活発化している。治療用製剤の安全性に関する議論、世界市場の動向など、医療応用に向けた最前線も紹介する。
・生合成機構や動態研究、分析技術、疾患との関連、規制の動向など、基礎研究から臨床応用まで多角的な視点でEV医療の未来に迫る。次世代医療の鍵を握るエクソソームの可能性と課題をこの一冊に凝縮。
■細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
・はじめに
●特別巻頭言
・新しい創薬研究としてのエクソソーム
●基礎研究および最近の研究トピック
・細胞外小胞の生合成機構
〔key word〕エクソソーム、マイクロベシクル、多胞体、低分子量Gタンパク質Rab
・細胞外小胞の動態研究
〔key word〕細胞外小胞(EV)、エクソソーム、細胞間情報伝達、マクロファージ、標識
・細胞老化と細胞外小胞
〔key word〕細胞老化、細胞老化随伴分泌現象(SASP)、がん、加齢性疾患
・血管機能と細胞外小胞
〔key word〕動脈硬化、血管透過性、炎症、腫瘍血管、細胞外小胞(EVs)
・細胞外小胞による免疫制御
〔key word〕免疫細胞、がん、自己免疫疾患、間葉系幹細胞(MSC)
・細胞外小胞を用いた薬物送達とペプチド化学の活用
〔key word〕機能性ペプチド、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、マクロピノサイトーシス、エクソソーム化学
・細胞外小胞を用いた核酸医薬送達
〔key word〕核酸医薬品、エクソソーム、ドラッグデリバリーシステム(DDS)
・細胞外小胞における糖鎖
〔key word〕糖鎖解析、糖鎖工学、レクチンマイクロアレイ
●疾患における細胞外小胞研究
・脳疾患・パーキンソン病における細胞外小胞
〔key word〕細胞外小胞(EVs)、エクソソーム、パーキンソン病(PD)、αシヌクレイン(αSyn)、血液脳関門(BBB)
・血液疾患領域における細胞外小胞
〔key word〕造血器腫瘍、細胞外小胞(EV)、腫瘍微小環境、脂質組成、sPLA2
・肝疾患領域における細胞外小胞
〔key word〕細胞外小胞(EV)、慢性肝疾患、MASH、MASLD、臓器相関
・膵臓がんにおける細胞外小胞
〔key word〕膵臓がん(PDAC)、マイクロRNA(miRNA)、管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN)、診断マーカー、早期発見
・産婦人科領域における最新細胞外小胞研究
〔key word〕周産期医学、婦人科腫瘍学、生殖内分泌学
・細胞外小胞のプロテオーム解析とがん診断
〔key word〕がん、リキッドバイオプシー、プロテオーム解析
●細胞外小胞を用いた新規技術
・1粒子・超解像同時観察による細胞外小胞の動態解明
〔key word〕細胞外小胞(EV)、1粒子追跡、超解像顕微鏡
・細胞外微粒子の非増幅遺伝子検査法
〔key word〕CRISPR-Cas、1分子計測、感染症、非増幅遺伝子検査法、SATORI法、COWFISH
・ナノデバイスによる細胞外小胞回収法
〔key word〕ナノデバイス、分離回収、マイクロ流体デバイス
・涙液中の細胞外小胞を用いた診断
〔key word〕涙液検査、眼科疾患、神経変性疾患、がん診断
・イムノクロマト法による細胞外小胞の検出と診断、検査への応用
〔key word〕イムノクロマト法(IC法)、迅速簡便、高感度検出、2STEP検出、診断薬
・臨床検査への実用化を見越した全自動細胞外小胞回収および測定系の構築
〔key word〕臨床検査、抗体抗原反応、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)、全自動機
・細胞外小胞の表面抗原に対する抗体の利用
〔key word〕エクソソーム表面抗原、リキッドバイオプシー、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、抗体スクリーニング
●細胞外小胞を用いた創薬開発
・肝硬変における細胞外小胞治療
〔key word〕間葉系幹細胞(MSC)、肝線維化、再生療法、細胞由来製剤
・肺疾患における細胞外小胞治療
〔key word〕細胞外小胞(EVs)、吸入療法、特発性肺線維症(IPF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、lipofibroblast
・間葉系幹細胞由来細胞外小胞の実用化に向けた研究開発
〔key word〕再生医療、間葉系幹細胞(MSC)、細胞外小胞(EVs)、改変型EVs、品質
・植物由来小胞を担体とした新規DDS開発
〔key word〕ドラッグデリバリーシステム(DDS)、植物由来エクソソーム、経口投与薬、アセロラ
・アディポネクチンの細胞外小胞量調節を介した新たな作用機構
〔key word〕エクソソーム、アディポネクチン、T-カドヘリン、肥満、心血管疾患
・特殊ハイドロゲルを用いた細胞外小胞精製法
〔key word〕エクソソーム精製、高純度エクソソーム、エクソソーム療法
・細胞外小胞を用いたワクチン開発
〔key word〕抗原、デリバリーシステム、アジュバント
・デザイナーEVを活用したEVの理解と発展的利用
〔key word〕細胞外小胞(EV)、デザイナーEV、分子送達、合成生物学、バーコード
●実臨床を目指して
・細胞外小胞研究のあり方と臨床研究への応用
〔key word〕医療応用、エクソソーム、MISEV、創薬
・非臨床安全性評価におけるNew approach methodsとしての細胞外小胞の活用
〔key word〕細胞外小胞(EV)、毒性、一般毒性、生殖発生毒性、NAMs(new approach methodologies)
・PMDA専門部会における細胞外小胞治療用製剤の考え方
〔key word〕細胞外小胞(EV)、エクソソーム、治療用製剤、医薬品医療機器総合機構(PMDA)、医薬品開発
・細胞外小胞産生用培地および培地最適化技術の開発
〔key word〕細胞外小胞(EV)、生産技術、培地、培地最適化
・細胞外小胞創薬が作り出す新しい市場
〔key word〕細胞外小胞(EV)創薬、EV製造、不死化細胞、安全性試験、品質試験
・アンチエイジングとエクソソーム
〔key word〕アンチエイジング、エクソソーム、再生医療
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
【「最小の検査で最大の成果を得る」ためのベストプラクティスがわかる!】
最新かつ信頼性の高い臨床検査ガイドブックとして医師,医療スタッフに長年愛用されるベストセラー.
臨床現場をとりまく状況の変化と検査技術の進歩とをふまえて,項目を全面的に見直し,最新情報を盛り込んだ.
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臨床現場のニーズに応え,日常診療で瞬時に活用できる実践的な1冊.
≪主要目次≫
第1部 検査項目の選択と臨床検査の総合評価
第2部 各 論
1 生化学検査
A.血清蛋白
B.酵素
C.アミノ酸・窒素化合物
D.ビリルビン・胆汁酸
E.ビタミン
F.電解質・浸透圧
G.血液ガス 191
H.金属
I.色素等負荷排泄試験
2 代謝・内分泌検査
A.糖代謝
B.脂質代謝
C.脂質組織
D.下垂体
E.甲状腺
F.副甲状腺・骨代謝
G.副腎髄質・交感神経
H.副腎皮質
I.性腺・胎盤
J.消化管ホルモン
K.循環器
3 血液学的検査
A.血球形態・機能
1赤血球
2白血球
3血小板
4骨髄
B.造血器腫瘍の診断
C.出血・凝固・線溶
D.輸血・移植
4 炎症・免疫学的検査
A.炎症・組織障害・線維化マーカー
B.補体・免疫グロブリン
C.自己抗体
D.アレルギー
5 感染症検査
A.感染症の遺伝子検査
B.ウイルス
C.細菌
D.真菌 889
E.寄生虫 903
6 腫瘍マーカー
7 尿・糞便・その他の分泌液・穿刺液検査
A.尿検査
B.糞便検査
C.その他の分泌液・穿刺液検査
8 細胞診
9 遺伝子検査・染色体検査
資 料
妊娠に伴う検査値の変動
索 引
・生殖医学は、卵子や精子の形成、受精、胚発生、着床から胎盤形成など、幅広い生命現象を扱う。
・生殖医学の研究には課題も多いが、幹細胞の樹立や胚モデルの作製が新たなブレイクスルーとして期待されている。また、不妊症には、科学的根拠が不十分な医療が患者の期待や現場のニーズによって導入されるケースもあり、基礎研究から実地診療までより精密かつ堅牢なエビデンスの構築が求められる。
・その他、生殖医学における各テーマについて基礎と臨床の対をなす形で第一線の専門家が解説する。今後の研究や実地診療におけるshared decision makingの一助となれれば幸いである。
■生殖医学ーー基礎研究と実地診療の進歩
・不妊治療の保険適用:現時点までの振り返り
〔key word〕不妊治療、保険適用、実態調査、生殖医療ガイドライン
・生殖医療と感染症
〔key word〕感染症、生殖医療、局所感染、全身感染
・はじめに
・遺伝子改変マウスを通してみる精子・受精
〔key word〕精子成熟、受精能獲得、先体反応、ゲノム編集
・卵子の染色体数異常のメカニズム
〔key word〕卵子、染色体、紡錘体
・臨床:体外受精における卵巣刺激法
〔key word〕卵巣刺激法、視床下部ー下垂体ー卵巣(HPO)軸、キスペプチン、排卵抑制剤
・精子幹細胞研究アップデートーー不均一で動的な幹細胞プール
〔key word〕精子形成、幹細胞、ライブイメージング、パルス標識、動態解析
・精子:micro-TESE
〔key word〕非閉塞性無精子症(NOA)、micro-TESE、精子
・ここまで進んだ精子選択技術
〔key word〕顕微授精(ICSI)、IMSI、PICSI、ZyM【o】t【○R】
・受精と卵活性化
〔key word〕Ca2+シグナル、Ca2+ツールキット、卵活性化
・人為的卵子活性化の有効性・安全性検証と臨床上の位置づけ
〔key word〕人為的卵子活性化(AOA)、有効性、安全性、卵子活性化障害(OAD)、受精障害
・ヒト第一体細胞分裂(1st cleavage)に対する時空間的解析
〔key word〕遷延染色体、多核形成(MuN)、中心体、微小管形成中心(MTOCs)
・成育疾患からみた着床前期胚の重要性
〔key word〕染色体異数性、トリソミーレスキュー、モノソミーレスキュー、X染色体不活性化(XCI)
・わが国における着床前遺伝子検査の現状
〔key word〕着床前遺伝子検査(PGT)、体外受精(IVF)、出生前検査、保因者スクリーニング検査(CS)
・タイムラプス映像でみるヒト初期胚の挙動
〔key word〕タイムラプス、受精過程、初期胚発生、動的解析
・着床と子宮内膜のエピジェネティクス
〔key word〕着床、子宮内膜、エピジェネティクス、ヒストン修飾、EZH2
・着床と着床不全:生殖免疫
〔key word〕着床、反復着床不全(RIF)、NK細胞、T細胞
・着床後発生:ヒト受精卵から胎盤が発生する仕組み
〔key word〕胎盤、栄養膜細胞、栄養膜幹細胞(TS細胞)
・生殖細胞におけるクロマチン動態とトランスポゾン制御
〔key word〕生殖細胞クロマチン、新規DNAメチル化、エンハンサー、トランスポゾン(TE)
・ヒトブラストイド:胚盤胞モデルの革新とその可能性
〔key word〕ヒトブラストイド、幹細胞モデル、着床メカニズム、倫理的課題、体外受精(IVF)技術の改善
・子宮内膜症の成立に寄与する子宮内細菌:基礎研究の知見より
〔key word〕子宮内膜症、逆流説、フソバクテリウム、子宮内膜微小環境
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・「われわれの病院には攻撃する価値のあるような重要な情報はないよ」とよく言われる。しかし、攻撃者が実際に人質にするのは“データ”ではなく“診療の継続”であり、すべての医療機関が攻撃対象になりうる。
・サイバー攻撃は、侵入から情報の詐取、身代金の受け取りまで、一連の過程が見えにくく、対策の重要性が十分に認識されにくい。また、外部からの攻撃だけでなく、大量に収集・管理する診療情報や、生成AI利用時に入力する情報など、内部からの情報流出リスクにも警戒が必要になっている。
・本特集が、医療機関でのサイバーセキュリティや診療情報の保護を再考する契機となることを期待したい。
■サイバーセキュリティと医療情報保護
・はじめに
・日本の医療機関に対するサイバー攻撃の状況ーーNCGMにおける実際の事例から学ぶ
〔key word〕サイバー攻撃、仮想専用通信回線(VPN)、多要素認証(MFA)、人的対策
・海外の医療機関等に対するサイバー攻撃事例
〔key word〕ランサムウェア、情報漏洩、身代金、訴訟
・医療機関におけるサイバー攻撃の具体的手法
〔key word〕VPN、電子保存の三原則、EDR、ランサムウェア攻撃、IT-BCP
・サイバー攻撃から医療機関を守るにはーーランサムウェアによる電子カルテシステム障害を経験した病院が伝えたいこと
〔key word〕サイバー攻撃、ランサムウェア、サプライチェーン攻撃、BCP(Business Continuity Plan)
・ランサムウェア感染からの復旧作業ーー電子カルテベンダーの視点
〔key word〕ランサムウェア、サイバーインシデント、システム復旧、セキュリティ対策
・サイバー攻撃にいかに備えるかーー企業が提供するサイバー防御のためのサービス
〔key word〕サイバーセキュリティ、リスクアセスメント、サイバー攻撃、ランサムウェア
・医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策
〔key word〕サイバー攻撃、サイバー攻撃を想定した事業継続計画(IT-BCP)、医療機関
・医療機関に求められるサイバーセキュリティ対策とクラウド型AIサービスの活用
〔key word〕サイバーセキュリティ、AI、SaMD、クラウド、医療DX
・AI開発・使用に関する医療分野の個人情報の保護
〔key word〕要配慮個人情報、クローリング・アルゴリズム・プロンプトの個人情報保護の位置づけ、個人情報保護法 改正後3年ごと見直し、AI事業者ガイドライン、匿名加工情報、仮名加工情報
・「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が求めるサイバーセキュリティ対策
〔key word〕医療情報システムの安全管理に関するガイドライン、厚生労働省、ITガバナンス、ゼロトラストネットワーク、事業継続計画(BCP)
●TOPICS 細菌学・ウイルス学
・B型肝炎ウイルスが感染受容体に結合するしくみ
●TOPICS 社会医学
・ノンアルコール飲料の提供による飲酒量減少効果
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(19)
・T細胞による自己・非自己認識の相克ーーゆらぐ自己、曖昧な自己
〔key word〕胸腺、T細胞、胸腺上皮細胞(TEC)、交差反応
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(5)
・肝硬変に対する間葉系幹細胞を用いた肝再生治療ーー基礎研究から臨床への展開
〔key word〕間葉系幹細胞、肝硬変症、マクロファージ
●FORUM ノーベル生理学・医学賞2024
・小さな線虫が導いた偉大なマイクロRNAの発見と生命現象の新たな理解
●FORUM 戦争と医学・医療(7)
・医学における軍学共同・デュアルユースーー君軍事研究に手を染めたまふことなかれ
●FORUM 数理で理解する発がん(18)
・固定までの待ち時間
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
本書では、重症熱傷患者を救命するために特に重要な初期診療と感染症診療に重点を置いた。初期診療については、米国ABLSインストラクターとしての知識を活かし、ABLSを本邦の救急医療体制や診療体制に適合させ、より良い方法を具体的に記載した。熱傷の感染症診療に関しては、植皮手術を有効に施行するための抗菌局所療法と全身的抗菌化学療法を中心に記載している。
・ピロリ菌陰性(口腔内細菌や常在菌などへの感染を含む)胃がん・胃炎を,見落とさず,的確にスクリーニングするための最新知見と内視鏡診断のコツをまとめました。
・近年報告されている,ピロリ菌除菌後胃がんとPPI,PCAB,プロバイオティクスの関連についての最新知見や,AIを用いた内視鏡画像診断についても紹介しています。
・「ピロリ菌陰性」をどのように捉えるか,最新の考え方を身につけ,外来・検診など日々の内視鏡診療にお役立て下さい。
序章 最新の正常胃粘膜から胃がんへの進行プロセスの考え方
1 H. pylori現感染・除菌後・未感染胃がんの割合と内視鏡的特徴
1 H. pylori現感染胃がん
2 H. pylori除菌後胃がん
3 H. pylori未感染胃がん
4 IEEによる胃がん診断
2 内視鏡的胃がんリスク所見
1 H. pylori現感染胃がん
2 H. pylori除菌後胃がん
3 H. pylori未感染胃がん
3 H. pylori陰性・非H. pylori感染胃炎の内視鏡診断
1 胃炎の京都分類を用いた非H. pylori感染症の内視鏡診断
2 H. pylori除菌後に認めた非H. pylori感染胃がん
3 非H. pylori感染陽性のH. pylori未感染胃ポリープ
-胃ポリープを再考する
4 H. pylori除菌後の自己免疫性胃炎
1 自己免疫性胃炎の診断基準と内視鏡所見
2 自己免疫性胃炎とH. pylori感染
3 自己免疫性胃炎に合併する胃がんの特徴
コラム コラム1 PPI,抗菌薬,プロバイオティクスのH. pylori除菌後胃がんへの影響
1 PPI,PCABのH. pylori除菌後胃がんへの影響
2 non-Hpと除菌後胃がん
コラム2 AI診断の有用性
本書では医療関係者のウイルス感染に対する認識を高めることと、病院施設内における職員、患者および病院関連者(派遣清掃員、ボランティア、付き添いなど)のウイルス感染症の発症防止並びに伝播防止を目的とし、その実践的な対策法について紹介する。また、対象疾患はワクチン接種で防止可能なウイルス感染症(麻疹、風疹、水痘、ムンプス)と院内で感染防止対策が必要なウイルス感染症について概説する。
日常診療で遭遇する感染症の基礎知識と対策を網羅した実践的ガイドブック!
●COVID-19のパンデミックを経験したいま、感染症への理解と対策の重要性が再認識されている。本書は、臨床現場で高頻度に遭遇する感染症から、頻度は低いものの知っておくべき重要な病原体まで、実践的な知識を網羅。
●真菌、細菌、ウイルス、プリオンなど各病原体の基礎知識から、その予防と治療まで、第一線の専門家が解説する。 日常診療における感染症への対応力を高め、次なる健康危機への備えとなる一冊である。
【目次】
細菌、マイコプラズマ、リケッチアなど
大腸菌
緑膿菌
赤痢菌・サルモネラ・ビブリオ/コレラ
梅毒トレポネーマ
肺炎球菌─ワクチン導入により変化する肺炎球菌感染症
基礎研究からみた化膿レンサ球菌による病態形成機構と宿主の防御機構
侵襲性B群溶血性連鎖球菌感染症─高齢者〜新生児/乳児〜基礎疾患保有者における疾患のひとつとして
黄色ブドウ球菌
腸球菌
リステリア菌とリステリア症
クラミジア
マイコプラズマズマ
真菌
カンジダとカンジダ症のトピックス
アスペルギルス
ムーコル
ヒトのフサリウム症
ウイルス
エンテロウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス)、コロナウイルス
インフルエンザウイルス
単純ヘルペスウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルス
EBウイルス
サイトメガロウイルス
麻疹ウイルス─麻疹排除状態の維持と今後の課題
RSウイルス
ウイルス性出血熱
プリオン
ヒトプリオン
牛海綿状脳症(BSE)─無視できるリスクまでの道のり
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●脳波検査に関して、「電極の付け方やアーチファクトの除去法」について知りたいという読者の皆様のお声にお応えし、今月は基礎にフォーカスした脳波検査の特集をお届けします。
●1章では脳波検査のスタートラインに立つための知識、2章では導出法や賦活法に加え、発作時対応やベッドサイドでの検査などを、3章では成人と小児の脳波を読む際のポイントや異常脳波をご紹介いただきます。4章では、チャレンジ編として7 つの症例を提示しています。3章までの知識をもとに、ぜひ判読に挑戦してみて下さい。
【目次】
1.超音波検査のパニック所見の現状
2.超音波検査のパニック所見を報告できる検査室の体制づくり
3.このパニック所見、どう対応しますか?
1)頭頸部
2)心臓
3)腹部(腹部血管を除く)
4)血管(腹部血管、分枝、末梢血管)
Editorial-今月のことば
Au revoir
学会レビュー
第14回穿刺液(胸水・腹水・髄液等)細胞鏡検技師養成プログラム
第3回認定寄生虫検査技師養成プログラム
【新連載】クライテリア確立のための細胞所見ー鑑別疾患と重要所見
1.呼吸器領域
FOCUS
慢性子宮内膜炎診断におけるCD138免疫組織化学染色
薬剤感受性検査データ(MIC)の読み方と耐性菌検査
グラム陽性菌編
3.β-Streptococcus
基礎講座
コンピュータクロスマッチの基本
MT Seminar
5類に移行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にどう対処するか?
臨床検査技師のための資格ガイド
日本臨床一般検査学会編
3.認定寄生虫検査技師
臨床検査Q&A
尿定性検査と尿沈渣鏡検が乖離する点について知りたいです。