社会主義リアリズムはアヴァンギャルドの精神から生まれた!ロシア・アヴァンギャルドはスターリン権力によって闇に葬られたという通説を打ち破り、現代ロシア文化の最先端を解読する。
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能と中世文化を探求する論集。今回は世阿弥作の作品を中心に、興行の政治性、能の起源や身体論など、さまざまな角度から検討を加える。
渡辺 保 「芸」について
小林康夫 秋よ友よ──「姨捨」をシネマ風に
〈2 対談〉
中沢新一×松岡心平 能「当麻」をめぐって
〈3 論文〉
松岡心平 一条竹鼻勧進猿楽と世阿弥
沖本幸子 〈翁〉生成の磁場──方堅・乱拍子・摩多羅神
横山太郎 ハタラキ考──世阿弥以前の能における鬼の身体
竹内晶子 能「箱崎」考──本説の検討と諸本系統図作成を通して
倉持長子 能「雲雀山」のトポス──大和・紀伊の境界をめぐって
荒武裕一郎 歌うこと、旅すること──『西行物語』について
本書は、東京藝術大学音楽学部の2012年度(平成24年度)から2016年度(平成28年度)まで、5年間の入試問題を収載した過去問題集です。2017年度問題は一部の問題が非公表であったため、全科公表最終年までの収載となります。科目は、楽典、聴音、新曲視唱、リズム課題、和声、厳格対位法、コラール課題、自由作曲、ピアノ新曲、国語、英語、小論文、学力検査になります。東京藝術大学音楽学部はその後、過去に遡り一部の問題を非公表としており、本書ではその非公表の問題まで傾向把握と対策が可能です。楽典、国語、英語、学力検査には詳細な解答例・解説を付けています。また、和声、ソルフェージュ問題には、傾向と対策を付けています。(2018年6月。その後2018年7月に、東京藝術大学音楽学部の問題は過去に遡って公表されました)。
学校案内(2017年)
検査内容(2018年)
2016年入試問題
2015年入試問題
2014年入試問題
2013年入試問題
2012年入試問題
デザインと芸術の第一線で活躍する3人が日本文化の可能性を語ります! ●芳澤 六十歳になった今、しみじみ思うことは、自分の目標や目的はありますが、もう一つのテーマとして、若い人との接点を大切にして、責任ある世代として、伝えられることを伝えていきたいなと思います。 ●柳本 子どもや学生に何かを教えると、青年たちがすごく悲観的だと感じます。ですから、こちらが教えるということではなく、未来は明るいよということを伝えるだけでもいいのかもしれないし、それが大切なときではないかと思っています。 ●栗原 日本という国には、よさがたくさんあると分かってきているわけですから、若い世代の人たちにも、その日本文化のよさに気づいてほしいと思います。私たち世代が、若い世代に向けてそのことを発信しなくてはいけないとも思います。(本文より)
ドビュッシー、シェーンベルク、
バルトーク、ストラヴィンスキーの音楽を
〈作曲行為〉と〈音組織〉の観点から考察!
ルネッサンス以来のヨーロッパが
歴史上かつてない変動にみまわれた時期、
〈現代〉が始まる直前の〈近代〉として区分される
時代およびそれ以降の音楽文化の変容を、
トーマス・マンの小説『ファウストゥス博士』
の主人公、作曲家アードリアーンを象徴として、
激しく変貌していった音楽芸術の特色を語る。
難波弘之(ミュージシャン、東京音楽大学教授)氏、推薦!
帯文予定!
※ 本書は『アードリアーンの音楽』(1979年)を
改題、増補改訂した新版です。
はじめに
第一章 アードリアーンの時代
一 「ファウストゥス博士」
二 アードリアーンの時代
三 架空の作品と現実の作品
第二章 ヨーロッパ音楽の音組織
一 調性音組織と現代の音楽文化
二 旋法について
三 和声について
四 拍子について
五 その他の特質について
第三章 モンタージュされた作曲家たち
一 危機への創造的解答を求めて
二 クロード・ドビュッシー
三 アーノルト・シェーンベルク
四 ベーラ・バルトーク
五 イゴール・ストラヴィンスキー
六 〈作曲〉行為としての現代芸術音楽
第四章 アードリアーンの死のあとに
一 現代芸術音楽のカオス
二 音楽文化のライフサイクル
三 アメリカ民衆音楽系の誕生
四 ヨーロッパ芸術音楽の終焉と音楽文化の再生
終章 現代日本の音楽文化
一 東西二洋の音楽の遭遇
二 日本のアードリアーンとその子供たち
(増補)
「現代音楽と基本的音感覚」「L.W. メーソンの和声教育」
「日本のアードリアーンー山田耕筰と20 世紀ヨーロッパ音」
注、参考文献
西欧文明の展開を芸術,哲学,科学と工業技術等の偉業を通して考察し,人間の創造的営為と時代精神とのかかわりを生き生きと描く。口絵=カラー48頁・モノクロ238点
文字を書かない前衛書はなぜ生まれたのか?
20世紀、日本の書は大きく変化しました。中でも議論の的となるのが、文字を書かない書「前衛書」です。
前衛書はなぜ誕生し、その芸術的根拠はどこにあるのでしょう?
それらの疑問に答える書籍の誕生です!
書家・比田井南谷(ひだいなんこく 1912-1999)は単身渡米し、現地のアーティストと交流して書の素晴らしさを説きました。
作品は、西欧が知らなかった新しい抽象様式として注目を集め、マスコミでもたびたび紹介されました。ニューヨーク近代美術館やM+美術館(香港)をはじめとする一流のコレクションに加えられています。
本書は、史上初の文字を書かない前衛書を生み出し、日本の抽象表現の先駆けとして不動の存在となった比田井南谷の孤高の生涯と業績、作品を大量の資料をもとに紹介し、思想を読み解いていく初の解説書です。
誕生・子ども時代・青年期 / 心線の生まれるまでー前衛書の誕生 / 書芸術の本質を求めて / 「線の芸術」の誕生/最初の渡米 / 帰国後の活動 / 再渡米ー教育者 南谷 / 第三回渡米と世界の瞠目 / 線の芸術家たちとの交流と欧州遠征 / 南谷の成熟と新たな地平 / カリフォルニア大学での古碑帖調査 / 東洋と西洋ー過去と未来
「古代から現代まで 宝飾芸術の歴史的な一冊」
「500頁を超える超大型ビジュアル作品集」
選りすぐりの至宝の輝きが見る者を圧倒する本書『聖なる宝飾芸術 永遠の美を求めて』は、歴史的宝飾作品の世界的蒐集家である有川一三がこれまで見出してきた崇高な美の結晶です。宝飾史研究の第一人者であるダイアナ・スカリスブリックの作品解説を得て、古代から現代に至る時代の傑出した名品で綴られた聖なる美の祝祭ともいうべき本書は、テーマ別に10章で構成され、ヘレニズム期から1950年代までの作品を紹介し、比類なき宝飾芸術の世界へと皆様をご案内します。
死後公刊された多くの書簡から、詩人が省察し、胸中を打ち明けた言葉をテーマごとに編集した集成。「生の詩人」の心情と詩想の日々の記録。【書物復権】
自然をしっかり見ること、それを自分の中の印画紙にしつかりと焼きつけること、デッサンをくり返すこと。そうしてできた作品はきっと胸に迫るものだ。世界的な彫刻家と画家による、気の置けない、しかし確かなものに裏付けられた「普通」の対談。カラー図版多数収載。
芸術こそ、真のリベラルアーツである。常識を揺さぶり、日常生活に埋もれた感性を目覚めさせる芸術作品は、自由を見つけるリベラルアーツの実践そのものではないだろうか?社会を映す作品を通じて世界の見方を問いなおす、芸術教育/リベラルアーツ教育のあり方を探る。
現代はどう解釈されるべきか。思想、哲学、カルチュラル・スタディーズ、社会学から文芸批評までー。価値多様化・文化多極化の激動する現代を明確に読み解く、重要キーワード350余項目。
答えなき生の根源的問い。それを引き受ける者は?社会と人性に対し芸術はどう作用しているか?効用を尋ねる遍歴の果てに次第に浮かび上がる、形なき独自の「使命」と「有用性」。日本学術振興会人社プロジェクトの成果。
ラスキンの名を一躍有名にした名著『近代画家論』第一巻からの翻訳。ターナーの絵を題材に、雲や空など自然描写の技法を説き、更に自然と向き合う中で育まれる芸術教育の重要性に触れた一冊。『風景の思想とモラル』に続く、好評シリーズ第二弾。現代日本でラスキン再評価の口火を切った訳者による待望新訳!
第一部 一般的なさまざまな原理
第一節 芸術によって伝達できる観念の本質
第二節 能力について
第二部 真実について
第一節 真実の観念についての一般的原理
第二節 一般的真実について
第三節 空の諸相の真実
東洋文化の精華・綜合芸術である茶道の『感応の美』は、時代を超えて生き続ける。茶道実践者にして、はじめて可能な茶道と易思想の解明。