生命科学の分野で、電子機器、情報、材料工学、合成化学等の技術と研究成果を融合させた「バイオテクノロジー・クラスター」の構築が始まっている。21世紀型「バイオ・ルネッサンスー異分野融合によるバイオ新産業創出」に向け、行政、ベンチャーキャピタル、ビジネス、マスコミをはじめ、広く一般市民を対象に、「バイオテクノロジー」と「ビジネス」との接点をわかりやすく解説。
今も、身体から刻一刻と失われているY染色体。これは人類の危機? 「喫煙・加齢で男性が“女性化”?」「性は2つとは限らない」「男児出産で“Y”をもつ人生が始まる」「Y染色体減少で疾患リスク増大!?」など「Y染色体消滅説」から「新しい性の概念」まで、生物学の最新研究から人類最大の危機(!?)に瀕する男の弱さとしぶとさに迫る。世界中の科学者を虜にする、謎多きY染色体の沼にハマれば、あなたの中にある「性」の概念も覆える! 多様で柔軟な「性」の姿に出会える一冊。■第1章 ヒトの性はどう決まるか??教科書と実際DNA・遺伝子・染色体の関係/2mものDNAのコンパクト収納法/アクセサリー染色体/性決定遺伝子発見の歴史/覆る世紀の発見/ヒトはデフォルトが女性!?/「オトコのスイッチ」がONになると/ホルモンも大切/プリンセスも毛は生える/受けとめてもらうことが大切/XYを公言した人気ジャズシンガー/胎児が浴びるホルモンシャワー/男性は指の長さが能力に影響する?/COVID -19にも指比が関係する!?■第2章 Y染色体の消えゆく運命??現在進行形の見えざる恐怖偉大な先人たちの仮説/XとY--同じ染色体だった/統計学者からの鋭い指摘/どのようにしてY染色体は小さくなったのか/「退化」か「進化」か/Y染色体はいつか消える/博士の予言/消失までの時間稼ぎ/あなたの身体でも消えはじめた「Y」/「Y」消失は疾患リスクを高める/母親は息子から「Y」をもらう/マイクロキメリズムが女性に及ぼす影響/男性不妊とY染色体/止まらない現代男性の精子数減少/日本人男性の精子ーー衝撃の事実■第3章 そもそも性って何???素晴らしきその多様性そもそも「性」は存在しなかった/「性」の誕生ーー一倍と二倍の繰り返し/生物学的にも性は2種類とは限らない/2つの性がうまれた理由/雌雄は別個体でなくていい/第3の性/4つの性をもつ鳥/雌雄は別個体でなくていい/超遺伝子! スーパージーン!! /3種類のオス/個体の性は普遍的ではない/何度も性を変える魚/性を決める要因/出会いも決定要因に/多様な性の在り方/メスだけで子孫を残す最終手段/有性と無性のはざま/哺乳類はメスだけで子が残せない■第4章 新しい性の概念??科学的に示される“バリエーション”バイナリー -男か? 女か?- という概念/性染色体のバリエーション/そもそもX染色体は1本しか使わない/X染色体の遺伝子の多くは脳で働く/遺伝子による性のバリエーション/ホルモンによる性のバリエーション/長く使われてきた不適切な言葉/SOGIESC(ソジエスク)/ゲイ遺伝子の謎/膨大なゲノム解読が謎に迫る/遺伝子の影響は大きくない!? /性自認はホルモンか? 遺伝子か?/科学的な理解が真の理解に/「オスらしい」メス、「メスらしい」オス/筋肉が必要だ!! /Yを捨てた日本のネズミ/新しい性決定スイッチの獲得/バリエーションの意義■第5章 寿命の性差を検証する??なぜ男性は女性より短命なのか海外から見た「65歳定年」/なぜ日本人は長寿なのか/男女の寿命ーーなぜ女性は長生き
環境を巡る社会のあり方について、生態学、経済学、法学の3つの学問分野から取り上げ、環境問題に関して総合的に解説している。まずは、気候変動の原因と影響、生物多様性と生態系サービス、地域の持続可能性といった地球環境問題を取り上げる。次に、環境政策の経済的手段とポリシー・ミックス、FIT、環境問題と経済成長など、環境と経済を学ぶ。最後に、環境基本法と環境法の理念・原則、個別環境法の仕組みと環境影響評価法、環境訴訟、原発規制と放射性物質による汚染への対処など、環境における法の役割を考える。
1.さまざまな地球環境問題 2.気候変動の原因と影響 3.生物多様性と生態系サービス 4.森林の持続的利用 5.環境問題と地域の持続可能性 6.環境経済学の基礎 7.環境政策の経済的手段とポリシー・ミックス 8.環境政策における経済的手段の理論と実際 9.再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT) 10.環境問題と経済成長 11.環境における法の役割 12.環境基本法と環境法の理念・原則 13.個別環境法の仕組みと環境影響評価法 14.環境訴訟 15.原発規制と放射性物質による汚染への対処
本書は、日本学術会議の基礎生物学委員会・統合生物学委員会による「参照基準」に準拠した、大学初年次向けの生物学の教科書である。遺伝子、タンパク質、細胞などを扱うミクロ分野から、生態系、生物多様性を扱うマクロ分野まで、生物科学の幅広い分野をカバーしているので、基礎から最先端の知識までを体系的かつ効果的に学ぶことができる。生物学の多様な分野の第一線で活躍している研究者らが長年の講義経験をもとに、わかりやすく丁寧に解説した一冊である。
「女性ならではの視点だ」
「妊娠中だから無理しないで」
「ウェブ会議は画面オンにして」……
それ今、不適切です!
2022年4月に中小企業でもパワハラ防止対策を実施することが義務付けられました(大企業は2020年から)。
職場でも、ハラスメントはパワハラだけでなく、マタハラ、セクハラ、モラハラ、アルコールハラスメントなど、多岐に渡ることが周知されてきています。
それにも関わらず、労働局などに寄せられる労働相談のトップはいまだに「いじめ、嫌がらせ」で、大企業では法律施行後も年間1万8千件以上のパワハラ相談が寄せられています。
研修などで社員教育を進める企業も多くありますが、担当者でさえ、「何がハラスメントにあたるのか」「どうしたら防げるのか」を理解していない場合が多いのが実情です。
本書は、企業や官公庁、学校にて年間150回程度のセミナーを行い、年間300人以上から個別の相談を受け、さまざまなハラスメントを解決に導いてきた著者が、職場で起きやすい全48種のハラスメントを解説します。
【1】ハラスメントのメカニズム(何が問題か、どんな人が被害者・加害者になりやすいか…など)
【2】対処方法(ハラスメントにならない伝え方、ハラスメントされない接し方…など)
【3】さらに、関連法律や、時事コラムも充実
ハラスメントは職場環境の重要な要素であり、職場環境は業績にも大きく作用します。
企業として、社会として、そして個人の幸せ追求のために必携の知識をこの一冊で!
■目次
第1章 知らなきゃやばい!基本のハラスメント
パワーハラスメント 精神的な攻撃・人間関係からの切り離し・過大な要求・過小な要求・個の侵害・身体的な攻撃
セクシュアルハラスメント 環境型(言葉)・環境型(行為)・対価型
モラルハラスメント/マルハラスメント/カラオケハラスメント
第2章 今は当たり前!多様性時代のハラスメント
マタニティハラスメント/パタニティハラスメント/ケアハラスメント/ジェンダーハラスメント/ジェンダーフリーハラスメント/エイジハラスメント/SOGIハラスメント/レイシャルハラスメント/ボーダレスハラスメント/ソーシャルハラスメント/マリッジハラスメント…ほか
第3章 想定外では済まされない!? 職場のあるあるハラスメント
不機嫌ハラスメント/エンジョイハラスメント/ノイズハラスメント/スメルハラスメント/ラブハラスメント/リストラハラスメント/逆ハラスメント/ハラスメントハラスメント/セカンドハラスメント/ロジカルハラスメント/ブラッドハラスメント…ほか
第4章 こんなシチュエーションでも!油断できないハラスメント
リモートハラスメント/カスタマーハラスメント BtoB(企業対企業)型・BtoC(企業対顧客)型/就職活動ハラスメント…ほか
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陸生から水生まで。陸生から水生まで、肉食から植物食まで、微小種から巨大種まで…日本に1,500種、世界に40,000種といわれるカメムシは、形態・生態の多様性で、昆虫のなかでも群を抜いています。そんなカメムシの全貌が、本書でつまびらかにされます。
エスポルチ藤沢式個人技UP術。驚愕のテクニックマル秘練習法。初心者でも1人でも今日からトライ!!
育成・活用の基本。働きがいのある会社をつくる。企業が取り組むべきポジティブアクションの基本的な課題と事例を紹介。
生活における快適さ(comfort)は時代によってどのように変遷してきたか。マルサスが唱えた愉楽の標準(standard of comfort)を軸に、J.ステュアート以降、J.S.ミル、マーシャル、ヴェブレン、ロバートソンなど9人の経済学者たちの思索を辿る。
強い企業は創造的破壊を狙っていない! イノベーションというと画期的な発明・発見がイメージされがちですが、ほとんどの企業の収益源は、既存の知識や眠れる資源(技術等)・製品サービスの「読み替え」(従来とは違う視点・文脈からとらえること=視点・文脈転換のプロセス)から生まれています。
本書は、知識・資源の読み替え(視点・文脈転換プロセス)という切り口から、強い企業を支えているイノベーションの構造を明らかにしようというもの。オープン・イノベーション、ユーザーとの共創、グローバリゼーション、ダイバーシティ経営など、経営の最新課題も、既存の資源を再活性化させる新しい視点の提供という意味で企業を強くする方策ととらえることができます。
本書が取り上げるのは、次のような資源の読み替えです。
・役に立たないとして見過ごされていた、あるいは捨てられていた知識・資源の読み替え
・イノベーションのやり直し(価値の再生)
・役割を終えて使われなくなった知識・資源や製品・サービスの読み替え
・成熟して売れなくなった製品・サービスの読み替え
・オープン・イノベーション(社内、社外)、ユーザーとの共創、グローバリゼーション、地域創生、ダイバーシティ経営等は、すべて従来とは異なる視点・文脈から知識や資源をとらえるための活動。
筆者は、野中郁次郎(一橋大学名誉教授)の弟子、知財マネジメントの研究者としても著名です。日本の現状に即してステレオタイプなイノベーション論を覆す本書は、大いに注目されるでしょう。
序 章 「リ・イノベーション」という視点
第1章 知識・資源の眠っている価値を引き出す
第2章 価値の発見と再生のための戦略アクション
第3章 オープン・イノベーションを通じた読み替え
第4章 社内や企業グループ内の多様性を活かす
第5章 ユーザー視点の取り込み
第6章 予期せぬ発見を生み出すグローバリゼーション
第7章 ダイバーシティ経営と価値の創造
第8章 地域資源の発見と活用
終 章 リ・イノベーションのための経営上の示唆
経済学の保健医療への幅広い応用を学ぶ。ロンドン大学(熱帯医学衛生学大学院、LSE)における講義をベースにした、「世界標準」のテキスト。医療や公衆衛生に関わる人たちにも最適の入門書。
言語の働きは本当に道具としてのそれだけなのだろうか?それとも、言語には有用・無用にかかわりなく存在するなにかもっと大切な働きがありはしないだろうか?一見、無用とも思われがちな少数民族の言語に私たちはかけがえのない価値、それも当該民族にとってのみならず、この地球上に生きる私たちすべてにとってかけがえのない価値を見出すことはできないのだろうか?そして、そのような価値を見出すことができたとして、私たちはそれを守るために一体なにができるだろうか?本書は、シベリアの少数民族の言語、コリャーク語のフィールドワークを通して、著者がこのことを自分自身に問い続けてきた記録である。