本書は、文化人類学的アプローチや詳細なケース・スタディによって、『コーポレート・カルチャー』の定義や分析から戦略経営への応用までを紹介した珠玉の論文集である。
イノベーションをいかにマネジメント・促進するか。何が日本企業のイノベーションを阻害しているか。本書はその解明のため、イノベーションの不確実性の克服を主題とし、そのための論理=「多様性創出とコンテクスト創造」を中核とするイノベーションモデルを提示する。「技術で勝って事業で負ける」の超克、顧客価値をいかに創造するかへの誘いである。
これまで行ってきた「エコな活動」を振り返り、持続可能な社会を目指す新しい「グリーンマネジメント」の見地から考察。今後どのような社会活動・生活を目指せばよいのかを考える。エコな活動からグリーンな活動へ。
大学の教養課程の学生を対象に、文科系から理工系、医薬看護系、農学・栄養系まで幅広く利用できるように執筆された教科書・参考書。高等学校で生物学を履修してこなかった学生のために高校生物の内容を一通り網羅しながら、既習者や大学の生物学への接続を意識して(高校の教科書よりも)難易度を少し高くするように記述するとともに、生命科学が発展する現代に必要と思われる(とくに人間自身に関する)内容をプラスして解説しました。また、生物学の発展に寄与した研究者の業績をできるだけ取り上げ、とりわけ日本人研究者の貢献も数多く紹介しました。
本書は、光合成生物がいつ生まれ、どのように進化・多様化し、現在に至っているか、また人類とのかかわり合いの中で、今後どのように変わっていくと考えられるかを、進化系統学、生態学、生理学、ゲノム学、分子育種学など多方面の専門家が、それぞれの言葉でわかりやすく解説した、他に類をみない教科書です。
建築家の希望はどこにある?槇文彦の問いに伊東豊雄、塚本由晴、藤村龍至ら17名が答える。
国際競争に打ち勝つ!製品の改良、品質の向上、原価低減を実現した日本の製造業で展開されている最新の管理会計実務を分析し、さらに管理会計の重点移動に対応できる研究方法や調査方法を本書では試論的に展開している。
本書は、日本学術会議の基礎生物学委員会・統合生物学委員会による「参照基準」に準拠した、大学初年次向けの生物学の教科書である。遺伝子、タンパク質、細胞などを扱うミクロ分野から、生態系、生物多様性を扱うマクロ分野まで、生物科学の幅広い分野をカバーしているので、基礎から最先端の知識までを体系的かつ効果的に学ぶことができる。生物学の多様な分野の第一線で活躍している研究者らが長年の講義経験をもとに、わかりやすく丁寧に解説した一冊である。
免疫系、生理活性ペプチド、擬態、保護色、体色の変化、皮膚粘液、群れ、なわばり、社会順位、カースト分化…ホルモンから見た身を守る手段。
日本語研究と日本語教育をむすぶ専門総合誌通巻460号 (第35巻12号)
◆手書きの字形を考える
○漢字と手書き(沖森卓也)
○常用漢字表の字体・字形に関する指針(武田康宏)
──手で書くことを重視した国語施策として──
○漢字の字体・字形と規範意識(笹原宏之)
○「字体」と「手書きの字形」 (佐藤栄作)
── 字体研究と「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」──
○印刷字形は一字種一字体(関根健一)
──新聞社の立場から──
○国語科教育の立場から考える「字形」の諸相(棚橋尚子)
──国語学力育成と学習者の目的意識形成の問題を巡って──
○「自分の字」に自信をもたせる「手書き文字」の指導(秋山純子)
--─「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」を活用するーー
○高等学校段階の国語教育と手書き文字について(納屋信)
──文化としての手書き文字の継承とは──
○国語科書写の内容理論としての字形の多様性・機能性(押木秀樹)
○手書きの字形(財前謙)
──今後の課題──
○彫刻文字と手書き文字の書体と字体(大熊肇)
○「統」と「統」と「統」(徳弘康代)
──日本語教育における漢字の字体・字形・字種の問題──
【連載】
[ことばの散歩道] 井上史雄
[ことばのことばかり] はんざわかんいち
[当用漢字表の誕生] 福田亮
[介護と言葉 最終回]小野田貴夫
[日本語教師がみる世界の日本語リアルレポート]蟻末淳
[百人一首を味わう]小林千草・高田祐彦
日本語研究と日本語教育をむすぶ専門総合誌◆インターアクションの科学
【□.インターアクションの多様なタイプ】
○子どもとおとなのインターアクション (高木智世)
--「原初的」言語使用の現場から見えることーー
○相互行為としてのサービス (平本毅・山内裕)
--クリーニング店の接客場面の会話分析ーー
○患者と医師のインターアクション (植田栄子)
○即興手話表現というインターアクション (坊農真弓)
--手話話者の手話と日本語の関係ーー
【□.インターアクション研究のキートピック】
○順番交替 (榎本美香)
○どの場面で、誰が、何を、何のために「繰り返す」のか (竹田らら)
--二種類のジャンルにおける「反復」の機能とそれがもたらす協調性ーー
○修復の組織 (早野薫)
○ここに書かれていることは、嘘です (榎本剛士)
ーーフレーム、あるいは「ことばの使用」をめぐるこの身近な大問題ーー
○日本人の聞き手行動 (植野貴志子)
--「融合的談話」を事例としてーー
○会話におけるターンの共同構築 (林誠)
○フィラー・いいよどみ・母音延伸 (横森大輔)
○相互行為詞 (森田笑)
--行為と行為の間における相互行為の秩序の交渉を捉えるーー
○会話の共創で起こる笑いの一考察 (難波彩子)
--リスナーシップ行動を中心にーー
○秩序だった手の動きが誘う相互行為 (城綾実)
--意味の共同理解を試みる活動を例にーー
理想と現実の間で苦悩する地域のラジオ局。ネット時代に入り、改めて注目を集めるコミュニティ放送。制度化され25年、全国調査からその厳しい現実が見えてきた。巨大スポンサーも受信料もなく、地方再生に挑む小さなラジオがどのような役割を果たし、地域をどう変えるのか。多様な視点と事例研究から研究者たちが新しい「公共」放送への提言を送る。
医療福祉・環境・地方創生・CSRなどの社会的インパクトの可視化手法として注目される「インパクト評価」について、企業の実事例のケーススタディも交え、基礎から最新理論まで学べる一冊。エビデンス重視の政策立案にもお薦め。