庭や畑がなくても、植木鉢やプランターで育てられるハーブ19種類を集めました。丈夫な草たちばかりですから、さっそく育ててみませんか。そしてお茶にしたり、クッキーを焼いたり、おふろに入れたり、あるいは草木染めにチャレンジしたりと、ゆたかな香りを、家族みんなでたのしんでください。本書には、自分でハーブを育ててみたいと思っている人のために、育て方や利用のしかたをわかりやすく書いてあります。
両親がアルツハイマー型認知症と診断され、介護と仕事の両立を余儀なくされたジャーナリストが下した結論はー“認知症?だからどうした!笑い飛ばしてしまえ!”です。本書は、著者親子による、人生の終盤を、人として楽しく、豊かに、生きがいを持って暮らすための「社会実験」なのです。
“民藝”を生みだした白樺派・柳宗悦。彼と民藝運動を支えたのは、一人の女性の歌声だった。
股旅物の生みの親、長谷川伸の名作戯曲から「沓掛次次郎」「瞼の母」「暗闇の丑松」を挽歌の視点から精緻に読み解き大衆演劇の根源を拓く。
この本はお母さんが先に読んでください。歯医者さんの使う用語も多くでてきますが、咀嚼(そしゃく)して、お母さんのことばに置きかえて、お子さんに読み聞かせてください。
中国少数民族・土家族の作家による自伝的小説。文化大革命、大飢饉…過酷な生活の中で四度結婚し、子どもたちを育てた母の愛と執念。湘西地方を舞台に、母と子の確執、子の母への思いを濃密に描く。
現在、食料自給率約200%を誇る北海道。しかし昭和初期まで同地では、食料不足に苦しんだ人々がおおぜいいた!大正時代に札幌へ移住した鶴岡トシと鶴岡新太郎夫妻は、20年の歳月をかけて、道内初となる栄養士養成学校を創設。グルメ王国北海道の礎を築いた教育者夫妻の歩みを、日本の栄養史の視点から迫る!
平安王朝の人々は現代人には想像も及ばないほど、和歌を重要視していた。そのなかでも、ことに和歌の才能に恵まれ、和歌に強いこだわりをもって生きていた、藤原道綱母。散文で書かれた表面だけでは蜻蛉日記の真相は分からない。とくに上巻前半部、和歌の重要性に目を向けると、あえて書かれなかった真実や道綱母の意図が明らかになる。
イタリア・フィレンツェ郊外の小さな美術館で出会った一つの謎めいた板絵。それは死んだはずの赤ん坊をよみがえらせた聖人の奇跡を描いたものだった。この「嬰児復活の奇跡」と、その上位テーマたる「狂気の母」が、著者を思索の旅に招き入れる。聖餐・聖遺物といったキリスト教文化圏特有の信仰形態や、遡って古代エジプト、ギリシア、ケルト文化にも見られる「死と復活」の主題。これら多くの図像や史料を読み解きながら西洋精神の根幹を成す「死と復活」の思想の本質と、キリスト教の深層に肉薄する。
あたたかい手とやさしいまなざしに勝るものはない。戦後、職業人として看護教育の向上に身を捧げ、家庭人として“老老介護”の末に愛する夫を看取った著者の「生きる力」に寄り添う心がけ。もしも家族に介護や看護が必要になったら?
看護師の新しい道を切り開いたナイチンゲールも自分の将来になやむふつうの女の子でした。自らの使命に気づき、貧しい人や病気の人のために生きていくことを決めると家族の大反対にあいながらも、強い信念を貫き通し、ついに看護師となり、さまざまな革命を起こしていきます。
二〇〇八年五月十二日。やさしい目をしたひとりのポーランド人女性が九八歳で亡くなりました。その人の名前は、イレーナ・センドラー。第二次世界大戦中、ドイツ軍に占領されていたポーランドで、ゲットー(ユダヤ人居住区)から、二千五百人のユダヤ人の子どもたちを救った女性です。当時、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)が行われていたポーランドでは、ユダヤ人を助けることは死刑に値する罪でした。それでも、イレーナは自分の命の危険をかえりみず、ひとりでも多くの子どもを救おうと活動を続けました。どんな状況におかれても、決してあきらめず、二千五百人もの子どもたちの命を救ったイレーナー。その勇敢な人生をのぞいてみましょう。
特攻くずれの私小説作家と、奄美の旧家の娘。ふたりの間に生まれた兄妹をむしばむ剥き出しの現実。次第に狂気にさいなまれる母と、家庭をかえりみない不機嫌な父。それは東京・小岩ではじまった。「家庭の事情」と「子供の事情」名作『死の棘』の舞台の片隅で翻弄される幼い二つの命。
この本は、日本や世界のお話の中から、児童文学に精通した著者による厳選のもと、どんなにつらくても夢をあきらめず、自分の道を切り開いていく勇気ある女の子のお話やロマンチックな恋のお話など、女の子がわくわくして読めるお話を、35話集めました。