ミュシャ美術館公認の決定版
アール・ヌーヴォーの華 代表作のすべて
アール・ヌーヴォーの華、ミュシャを掌に!
プラハ・ミュシャ美術館が収蔵する代表作、遺品、写真などをくまなく収録した作品集。
「スラブ叙事詩」、素描、ポスター、パステル画、デザインを掌で楽しめる!
※本書は2001年9月刊『アルフォンス・ミュシャ 波乱の生涯と芸術』ミュシャ・リミテッド/編 島田紀夫/監訳を再構成したものです。
生誕150年! 没後100年!
プルーストが人生のすべてを捧げた文学には、美術、音楽、歌劇、建築をはじめ、古典から流行まで、作家が見聞きし味わった芸術のエッセンスが注ぎ込まれている。鑑賞と創作に身を浸し、芸術と人生の関係を追究し、プルーストが作中にちりばめた芸術批評は、われわれに何を物語っているのか。日仏を代表する研究者と現代作家が、『失われた時を求めて』の真髄に迫る。
巻頭言/三浦篤
1 プルーストと芸術批評
「こんなふうに書くべきだった」/アントワーヌ・コンパニョン
プルーストと料理芸術/中野知律
2 プルーストと音楽
プルーストと昔日の音楽/和田章男
「現代音楽はかくも速く移りゆく!」──プルーストと同時代の作曲家たち/セシル・ルブラン
『失われた時を求めて』においてフランス・オペラが意味するところ/和田惠里
3 プルーストと性の芸術
『失われた時を求めて』における「悪の芸術家/吉川一義
「#MeToo」運動時代のプルースト/マチュウー・ヴェルネ
4 プルーストと現代作家
プルーストとドビュッシーの親和性/青柳いづみこ
小説と時間──プルーストの奇蹟/松浦寿輝
母語で書くということ/水村美苗
5 プルーストと美術
印象主義の神話と画家エルスチール/湯沢英彦
プルーストにおけるアングル──マネからマン・レイへ/荒原邦博
6 プルーストと教会/都市景観
プルーストの遺産への眼差し──『失われた時を求めて』における教会をめぐって/泉美知子
「二つの教えの神秘的な合致」──エステルと《コンコルディア》/ソフィー・デュヴァル
『失われた時を求めて』におけるパリの風景──暗示とイメージ連鎖の場としての都市公園/津森圭一
7 プルーストと大衆文化
ある眼差しの歴史=物語のために──プルーストと二十世紀の視覚文化/小黒昌文
プルーストと「万国博覧会の見世物」/クリストフ・プラドー
プルーストと探偵小説の時代──ポー、ドイル、スティーヴンソン/坂本浩也
8 プルーストと豪華版
『花咲く乙女たち』百周年──一九二〇年の豪華版/ナタリー・モーリヤック・ダイヤー
人名索引
編者あとがき/吉川一義
録音は、ロックをどう変えてきたのか。
〈一発録り〉から〈AIビートルズ〉まで半世紀の変化と、必聴盤150枚を解説。
ワールドスタンダード・鈴木惣一朗がみずからの音楽観をまとめた集大成。
音楽の録音は、〈一発録り〉から〈AIビートルズ〉へとこの半世紀で大きく変化していました。その変化はロックとミュージシャンをどう変えてきたのでしょうか。本書では、ミュージシャンで文筆家の鈴木惣一朗さんが自身の体験をふまえながら、録音芸術としての〈ロック〉をガイドしていきます。
「稀有な録音物は、分け隔てなく、それぞれの人の「こころの奥のポスト」に、あたたかい手紙を送ります。そして、その手紙を開けば、聴く人は、必ず〈諍いのない世界〉へと導かれる。改めて、音楽を聴くという行為は、「素晴らしい体験」だと思うのです。」(「はじめに」より)
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【目次】
はじめに
オリエンテーション
第1回 アナログレコーディングの世界の充実
1970年代とはいつのこと?/「空白」とは「そら・に・しろい」/すかすかな空気をうめるように/録音のはじまり/天使を信じた農夫の歌/音とともに残すもの/音とは空気振動のこと/むかし、エンジニアはまずマイクを立てた/「その人らしさ」をどう記録するか/こころによりそう「そっとつぶやく」歌い方/音楽とは計り知れないもの
【ディスクガイド 1970s】
第2回 デジタルレコーディングの世界の事始め
世界は、ずーっと1980年代/ピカピカのデジタルサウンド/1980年代をつづけたい人たち/確かにノイズはなくなったけれども/積極的なあきらめ/「絶対」を信じた時代から離れて/1980年代のレコーディング風景/1980年代のマスタリングの風景/デジタル疲れの音楽家
【ディスクガイド 1980s】
第3回 デジタルレコーディングの世界の完成
記憶のなかの終末/大量に消費される音楽たち/音楽のアバ化/「標題音楽」と「絶対音楽」/メッセージではなく、ファッション/コンピューター時代の耳がほしがったノイズ/音楽を聴きましょうよ/音響という地平線の上で/「渋谷系」の音楽に核はあったのか
【ディスクガイド 1990s】
第4回 コンピューターの中だけで作られた自由な音世界
録音に革命がおきている/ロックダウンとベッドルームポップ/異空間へいざなうテクノロジー/21世紀のあたらしいひびきはどこにある?/いま・ここをあなたと共有するための音/ブラジルの音楽の海の底へたどりつく/偶発的で、小さな欠陥/ひとり遊びの世界/大きな魚をつかまえよう
【ディスクガイド 2000s-2020s】
おわりに
謝辞
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日本芸術が世界で最も輝いていた時代は天平時代から鎌倉時代においてである。平安・鎌倉の文化は神道と仏教が統合し、宗教性に裏打ちされた芸術を創造した。古典からマニエリスム、そしてバロックへと形を変えながら、西洋史の時代を超越して、日本の芸術は見事な展開を見せた。時間軸のみで捉える歴史観ではなく、様式の形式、すなわち文化的達成度の比較から彼我の歴史を見直す。
作家、画家、音楽家、哲学者たちはなぜ破綻において自由となったのか。ランボー、アルトーらのはるかなる嫡子であり詩人思想家にして炸裂的な文学者がその営為のすべてを結晶させた思考のアラベスク。
芸術至上主義や高級芸術の信奉者は,芸術は卑俗な生活と無縁で,特権的,永遠なものと考える.一方で,芸術は生活や医療・福祉に奉仕し,人間に幸せをもたらすものという考えも根強い.本書は,数度の「芸術と福祉」国際会議の経験をもとに,ウイリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ,アジアのガンジー主義,柳宗悦の民芸運動、セツルメント運動など,「人生や生活を幸せにする芸術」の流れを多方面から紹介する.
序 芸術家としての人間「ホモ・アルティフェクス」 (藤田治彦)
1イギリスに始まる動きー豊かさのなかの貧しさと芸術革命
ジョン・ラスキンの美術評論と社会思想 (川端康雄)
ウィリアム・モリスとアーツ・アンド・クラフツ運動 (藤田治彦)
「ホワイトチャペルの息子たち」 (横山千晶)
II 寄せる波・返す波ー国際的波及と新旧世界における高まり
フランク・ロイド・ライトと機械時代のアートとクラフト (藤田治彦)
ガンディーの紡ぎ車 (上羽陽子)
タゴールの学園と芸術 (藤田治彦)
バーナード・リーチとダーティントン・ホール (鈴木禎宏)
3 日本における「芸術と福祉」-私たちにとってのアート
セツルメントと生活芸術 (黒石いずみ)
農民美術と民藝運動 (藤田治彦)
新しき村と羅須地人協会 (川端康雄)
日本の福祉施設と芸術活動の現在 (服部正)
自閉症の人はなせ電車が好きなのか (奥平俊六)
せめぎあう伝統と前衛。ルネサンスやバロックという偉大な遺産を受け継ぐイタリアで、現代の芸術は、いかに過去と向き合い、乗り越えるのかー映画と絵画と文学のうちに分光され屈折される多彩な光を読む。
真の芸術に至るために古代ギリシア芸術への回帰を唱えたヴィンケルマン(1717-1768)。芸術の真髄を「高貴なる単純と静謐なる偉大」に見出し、精神的なものの表現に重きを置いた。ゲーテら同時代人の古代への情熱をかきたて、近代思想に多大な影響を与えた名著。匿名の著者を装って自ら同書を批判した「公開状」、同文への回答、書簡なども収録。
凡例
絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論
『絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論』にたいする公開状
ドレスデン王立古代小キャビネット陳列室の一体のミイラについて
『絵画と彫刻におけるギリシア芸術模倣論』の解説と模倣論にたいする公開状への回答
彫像描写
書簡
ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン略年譜
ヴィンケルマン使用文献(原注および訳注)
解題
神名・人名索引
生まれついての聴き屋体質の大学生、柏木君が遭遇する四つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快に描いた表題作、結末のない戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」などを収録する。文芸サークル第三部“ザ・フール”の愉快な面々が謎を解き明かす快作、ユーモア・ミステリ界に注目の新鋭登場。
日本における芸術療法の萌芽から四十有余年。わが国の芸術療法は質量ともに世界最高水準にある。代表的な技法をとりあげながら、日本の芸術療法の到達点と今後を展望する。
日本の文芸術は「歌」から始まる。そこから技を磨いていった。歴史と想像入り混じる「虚実皮膜」で遊ぶ近松・南北・秋成、「私小説」というジャンルを築いた四迷・独歩・花袋。日本文学を案内する第一弾!
前口上
第一章 詠む/写す/代わる
橋本達雄編『柿本人麻呂』一五〇〇夜
松尾芭蕉『おくのほそ道』九九一夜
高浜虚子『虚子五句集』一五九七夜
第二章 虚実をまぜる
紀貫之『土佐日記』五一二夜
近松門左衛門『近松浄瑠璃集』九七四夜
鶴屋南北『東海道四谷怪談』九四九夜
上田秋成『雨月物語』四四七夜
直木三十五『南国太平記』三六四夜
石川淳『紫苑物語』八三一夜
五味康祐『柳生武芸帳』三五二夜
半村良『産霊山秘録』九八九夜
小松左京『日本アパッチ族』一七一三夜
五木寛之『風の王国』八〇一夜
第三章 「私」がはぐれている
二葉亭四迷『浮雲』二〇六夜
国木田独歩『武蔵野』六五五夜
富永太郎『富永太郎詩集』九二二夜
梶井基次郎『檸檬』四八五夜
中島敦『李陵・弟子・名人伝』三六一夜
梅崎春生『幻化』一一六一夜
古井由吉『槿』一三一五夜
つげ義春『ねじ式・紅い花』九二一夜
吉本ばなな『TUGUMI』三五〇夜
第四章 少しエロチックにする
田中貴子『聖なる女』六五六夜
宮田登『ヒメの民俗学』五三七夜
井原西鶴『好色一代男』六一八夜
泉鏡花『日本橋』九一七夜
川端康成『雪国』五三夜
吉行淳之介『原色の街・驟雨』五五一夜
水上勉『五番町夕霧楼』六七四夜
鈴木いづみ『鈴木いづみコレクション』九四三夜
松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』一〇六二夜
村田沙耶香『コンビニ人間』一七四三夜
追伸 日本文学を勝手に読み分ける