40歳を前に退職した夫婦が、芸術で生きていく物語。
関東大震災、太平洋戦争の災禍をくぐり抜けてきた「東京」は、現在も目まぐるしく変化を続ける土地です。本特集ではそんな東京の風景を、近くて遠い「昭和」時代に絞って版画で巡ります。
戦前は小泉癸巳男(こいずみきしお)による昭和モダンの近代都市風景を、戦後は山高登(やまたかのぼる)による、高度経済成長にかけての郷愁の風景を掲載。ノスタルジックな東京の情景とともに、各作家の魅力を掘り下げます。
大改革者にして大趣味人ー新たなる松平定信伝の試み。
「東と西の結婚」という言葉で知られる陶芸家、バーナード・リーチ。「現代性」と「伝統」、「東洋」と「西洋」をそれぞれ橋渡しするという理想のもと、いかなる活動を展開し、独自の作品世界を作り上げたかについての総合的研究。
芸術カウンセリングはファンタジーやイメージを患者と共有しようとする心理療法だ。
さまざまな国の文化政策と、日本の演劇制度の歴史から、文化環境の最前線を考える、必読書の誕生。
当時最大の百万石を領しつつも外様大名であった加賀前田藩。幕府の厳重な監視のもと「決して武器を取ることはありませんぞ」という幕府への態度表明のため、軍事費を極力抑え財力のほとんどを文化政策に注いだ。その結果、江戸時代の芸術文化の発展に著しく貢献することになった。茶の湯とキリシタン大名、小堀遠州と兼六園、古九谷などの陶芸、そして加賀工芸の粋である象嵌や蒔絵などの漆芸等々、前田家と代表的なクリエーターたちとの数奇な交流を描く。
シェイクスピア没後400年記念出版
記念碑的名著『パラドクシア・エピデミカ』(白水社刊)でルネサンスにおけるパラドックスの伝統を明らかにしたコリーが、英国ルネサンス最大の作家にしてパラドキスト、シェイクスピアにあらためて取り組み、その豊饒な文学世界を様々な切り口から論じた畢生の大著。
『ソネット集』の〝辛い〟エピグラムと〝甘い〟ソネット、『ロミオとジュリエット』『オセロー』の愛の問題系から、エジプトとローマの価値観の対立に「アジア様式」と「アッティカ様式」の文体論争をからめた『アントニーとクレオパトラ』論、主人公と劇構造の自己回帰性をメランコリーを通じて分析した『ハムレット』論、『お気に召すまま』『リア王』および後期のロマンス劇における牧歌の変容、パラドックスの視点から読み解く『トロイラスとクレシダ』論まで、シェイクスピアを広くルネサンスの作家として捉え、精緻な読解によってその作品をヨーロッパの思想・文学の伝統に位置付けた壮大な試み。知的魅惑に満ちたシェイクスピア論の名著、待望の邦訳なる。
「批評が途方もない博識を綿密な読解と遊び心にも富むエレガントな言葉で表現できた二十世紀人文批評黄金時代の最後を飾る一書」(高山宏)
ロンドンの謎めいたファサードの背後に隠された、知られざる豊かな芸術を堪能する。邸宅や商業施設から教会堂や謎めいた地下空間まで、なかなか見ることのできない貴重な文化財の数々を一挙公開!数多くの歴史的建造物が残るロンドンには、一般公開されていないがためにほとんど人に知られていないものがたくさんあります。本書は、そのような「秘められた」建築遺産を、店舗、教会、図書館、公共施設、劇場など幅広い分野から181選び出して紹介するものです。各ページに配されたインテリアの写真は、全部でおよそ1700点という贅沢ぶり。ロンドンの秘められた建築をめぐる旅へ、あなたも出かけてみませんか? ◆ヒストリック・イングランド協力による決定版!※ヒストリック・イングランド(Historic England)・・・イングランドの歴史的建造物の調査・修復・管理を行う組織。旧称はイングリッシュ・ヘリテージ。 【紹介されている建築の例】■セント・スティーヴンスの時計塔■リンカーンズ・イン■ランカスター・ハウス■シャーロック・ホームズ・パブ■スペンサー・ハウス■フリーメイソンズ・ホール■パーク・レーン・ホテル■ジェームズ・スミス商会■イングランド銀行■セント・ポール大聖堂(幾何学式階段と図書室)ほか、全181の建築例を紹介(使用図版点数:約1,700点)
文化芸術においては何よりも国家と表現の自由、倫理の問題が根幹にある.
文化芸術支援のロジックを欧米と比較しつつ,日本では議論が遅れている芸術の倫理性についても考察.明治期以降の国と地方の行政統治機構の関係を明らかにし,政策決定における会議の内実に踏み込み検討する.
実施された文化芸術支援においては,経済と文化の不可分性をデータに基づき分析・提示することで支援に対する政策評価の必要性を考え,これからの成長戦略として注目される欧米の芸術市場の拡大を参考に,日本がとるべき新しい文化芸術支援策を提言する.
うつ病から統合失調症まで、心のストレスを克服するために!音楽、絵画、演劇、人形劇、化粧…さまざまな表現方法で、精神を解放してゆく芸術療法。本書は、哲学・医学・心理学の系譜における「狂気の歴史」を踏まえたうえで、アートセラピーの実際を詳解。実用的でわかりやすい入門書の決定版。
北イタリアの小都市レッジョ・エミリアで培われた幼児保育法「レッジョ・アプローチ」に触発されて、2009年から香川県高松市で始まった「芸術士派遣事業」。子どもたちの持つ潜在的な能力と可能性を信じ、絵画・造形・染織・彫刻・劇・音楽など様々な専門性を持つアーティストを保育現場に派遣しています。芸術士と子どもたちの15年の歩み、そのたくさんの奇跡の時間を、豊富な写真とともにご紹介します。
巻頭言 芸術士が拓く保育・教育の意義と可能性
(学習院大学教授・東京大学名誉教授 秋田喜代美)
第1章 芸術士とは?
第2章 レッジョ・エミリアの幼児教育
1 レッジョ・エミリア市の文化と歴史
2 レッジョ・エミリア・アプローチ
3 レッジョ・エミリア・インスパイアード
第3章 芸術士という仕事
1 仕事・作家活動との両立
2 子どもたちから学ぶこと
3 業務の一日の流れ
4 芸術士が作る活動記録
5 保育者との連携〜ふりかえりを活用して〜
第4章 子どもたちとの化学反応
01 へんなせかいずかん
02 椅子のキャサリン
03 おっぱい紙芝居
04 なんにもないけどなにかある
05 ガチャプール
06 世界には音がいっぱい溢れてる
07 比喩(メタファー)表現を楽しもう
08 雨と仲良くなろう
第5章 初期導入時の様子
1 芸術士の声:前堀浩二さん
2 行政の声:高松市役所 保育課課長(当時)田中克幸さん
3 保育現場の声:中野保育所 荒井京子所長
第6章 地域づくりへの投資
1 「アート県香川」のアートと文化の背景
2 創造都市政策での位置付け
3 こども未来部の想い
4 NPO法人の役割
おわりに
協力園一覧
戦前期日本プロレタリア文化運動の生成・発展過程と、その中で生まれた運動のあり方を「模範的共産主義者」蔵原惟人とその後継者らを軸に考察。 戦後日本共産党運動の源流としての文化運動という新たな視座も提示。
序章 本書の課題と方法
第一章 プロレタリア文化運動の芽生えと同時期の思想状況
第二章 運動理論の大転換と文化運動組織の再編
第三章 文化運動組織の「分離・結合」とその背景
第四章 文化運動組織の発展と権威構造の形成
第五章 一九三〇年前後の党運動と文化運動
第六章 コップ結成後の文化運動の進展と衰退
終章