物質的「豊かさ」とひきかえに喪われた内的な価値の再生と、現代社会の苦悩の超克をめざす問いかけの書!
キリスト教、仏教への日本人のかかわりの歴史を通して、東西の宗教に通底する〈絶対〉への希求をさぐる。
民衆の宗教意識を支える霊魂観と現世利益。現代人の心性に潜む生と死への伝統的な視点を通して〈いのち〉を考える。
近代合理主義がもたらした人間精神の荒廃と自由の喪失を、〈禅〉はいかにして回復できるか。〈禅〉の真髄を伝える。
禅と悟りー混沌とした現代において自己を見失わずに生きるには?宗教的確信の在り処を浮き彫りにする。
物欲と我利に取り憑かれた現代人が辿り着く先は…。混迷する価値観を切りひらくための、宗教の課題と使命を提示。
食べものと健康を足もとから見直すことから始った自給運動の輪は、地域の食と農をむすびつけながら全国にひろがりつつある。新しいライフスタイル創造の可能性と問題点を分析。豊富な資料・報告・提言により自給運動の全貌を紹介。
明治25年福島生まれの渋谷正六さんは14歳でハワイに移住。日本とは異質な文化と人種のなかで、途惑いながらもたくましく生きてきた。心象と体験が赤裸々に伝ってくる。
今日の日本農業は、兼業農家・兼業農業を除いては論ずることができず、農業構造とその再編を問題にする場合にも、まったく同然である。今日のわが国農業問題、農業構造問題、その再編問題は、兼業農家・兼業農業問題にいわば収斂されているといっても、あえて過言ではない。兼業化の著しい深化のなかで、その兼業農業をいかに適正に再編し、農業構造をどのように合理的に再構成するかが、今日問われている焦眉の課題といっていいであろう。本書はこういった課題を、個別および共同の実態調査とそれにもとづく共同研究によって、理論的、およびとくに実証的に研究・解明しようと試みたものである。
文化装置の解読。ナチスとはどのような人びとか!?1933年に製作された劇映画『ヒトラー青年クヴェックス』の分析を通し、ナチスを再生産するプロパガンダの構造を解明する。文化人類学、精神分析等の方法を縦横に駆使した、文化のエピステモロジー。訳者による解説「『ヒトラー青年』をどう見るか」(平井正)「精神のエコロジスト」(宇波彰)を付す。
「日本経済における世界制覇は」、あながち極論だとは言えない。世界市場における日本の力は、われわれが想像する以上に強大である。西欧諸国をはじめ、世界中がその力に脅威を感じている現実を、われわれ日本人は認識しなければならない。(訳者後記より)日米貿易不均衡がもたらした危険な歪みと反日感情。驚くべきアメリカ人の本音を知る、全日本人必読の書、ついに文庫化!
本『ヘーゲル左派論叢』全4巻は、ヘーゲル左派の重要文献でありながら未邦訳の文典を編訳し、研究者の共同利用に供しようと図るものである。本巻に輯められたのはマルクス・エンゲルス・ヘスの共著『ドイツ・イデオロギー』の直接的な前梯をもなすヘーゲル左派内部論争の主要文典4篇の全訳である。