中国の日系旅行会社で働く人々の民族誌.長期のフィールドワークに基づき,リスク管理の視点から日中間の観光ビジネスの動態を明らかにする.四川大地震後の展開なども分析し,自然災害や感染症の蔓延といった危機に対する観光業の対応について示唆に富む.
序 章
第1節 本書のねらい
第2節 観光ビジネスとリスク
第3節 文化仲介者としての観光ビジネス
第4節 多文化職場の民族誌
第5節 文化人類学的な社会貢献という課題
第6節 調査方法
第7節 本書の構成
第I部 日中間における観光と観光ビジネスの展開
第1章 日本から中国へ,中国から日本へ
第1節 外国人接待から旅行業へ
第2節 日本人による中国観光の展開
第3節 中国人海外観光客の登場
第4節 香港・マカオへの越境
第5節 海外旅行の宣伝・販売
第6節 中国から日本への団体ツアー
第7節 観光ビジネスのエスニックな分業
第2章 中国日系旅行社という職場
第1節 美高旅行社の概要
第2節 業務
第3節 スタッフ
第4節 旅行会社で働くということ
第5節 職場の日常
第6節 職場内の境界
第7節 職場の外延
第II部 観光ビジネスにおける日常的なリスク管理
第3章 観光ビジネスの不確実性
第1節 手配の仕事
第2節 目的地とのつながり方
第3節 目的地の情報の探索
第4節 客による情報の探索
第5節 日中間のリスクの差異
第4章 観光ビジネスにおけるリスクの回避ーー責任の所在をめぐるポリティクス
第1節 手配の仕事の責任
第2節 旅行条件書が規定する責任の範囲
第3節 最終旅行日程表に載らないサービス
第4節 クレームが語る旅行経験
第5節 出来事・問題・クレーム
第6節 決定に関与しない技法
第5章 日本的サービスのためのリスク管理の変容
第1節 日本的サービスのためのリスク管理
第2節 リスク管理と顧客満足の間:リスク感覚の差異
第3節 リスク管理へのゆるやかな反発
第4節 リスク化される中国人観光客
第III部 観光危機からのレジリエンス
第6章 東アジアにおける観光の政治化
第1節 中国人観光客と政治
第2節 台湾の政権交代の観光ビジネスへの影響
第3節 観光ビジネス従事者のデモ
第4節 個人化されるリスク
第7章 震災という観光危機ーー抗震救災のナショナリズム
第1節 リスク管理から危機管理へ:東日本大震災後の美高社旅行社
第2節 四川大地震後の黒色旅游地開発
第3節 保存される被災地
第4節 地震紀念館が展示する復興
第5節 紅色旅游地への塗り替え
終 章
第1節 観光ビジネスにおけるリスク管理の実践
第2節 観光ビジネスのレジリエンス
第3節 観光ビジネスにおけるリスク管理と文化
第4節 文化人類学的実践の可能性
Anthropological Research on Tourism between Japan and China:
An Ethnography of a Multicultural Workplace - A Japanese Travel Company in Guangzhou
Takae TANAKA
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第1章 今年も職場討議が始まった 〜職場で不祥事が生まれるメカニズム〜
第2章 上司や職場の人たちとうまくやっていく 〜担当者の心得〜
第3章 仕事や職場の落とし穴に気をつけろ 〜コンプライアンスの重点テーマ〜
第4章 この職場から不祥事を出してたまるか 〜管理職やリーダーの心得〜
第5章 不祥事に巻き込まれない 〜立場に応じた行動原則〜
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成功しているクリニックの最大の秘訣は「優秀なスタッフの育成」にあり! スタッフの能力と積極性を育て,活気に満ちたクリニックに変えていくための方法論とスキル!
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Chapter1.どんなスタッフを育てるか
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2.解決脳と共感脳を知る
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本書は、職員、また職員を育成・支援する職場が質の高い支援の実現に向けて、どのような実践をすべきかについて、各々の役割を明確にした上で、その具体的内容を多数のイラスト、図表を用いながら分かりやすく解説している。
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この12月から、労働者50人以上の事業所には毎年1度以上のストレスチェックを行うことが義務づけられます(50人未満では努力義務)。この制度は、単にアンケートをして症状チェックをすることだけでなく、心理的な負担の程度を把握し、その手前にあるメンタルヘルス不調を未然防止する「一次予防」と、社員が病気にならないような仕組み作りである「職場の環境改善」が主たる目的です。
そのためには、全ての労働者の受検と必要に応じた面接指導を行う体制づくりが必要です。ストレスチェック検査において高リスクと判定された方は、自ら結果を事業者に知らせて面接指導を受け、その結果を事業者は聞いて必要な事後措置をすることになります。
制度は導入してアンケートはしたが、面接希望の手が挙がらない・挙がりにくい仕組みでは制度導入の意味がなく、また面接指導から事後措置前の一連の流れをきちんと作れないと効果があがりません。
法改正対応のため、あるいはストレスチェック制度導入自体を目的とするのではなく、ストレスチェック制度を入口として、職場環境改善、従業員の健康管理、それを通じた生産性向上と企業の業績アップにつなげるための一冊です。
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