行方不明の兄の身代わりに、男装してウェントワースの領主にさせられたダーナは、孤独な日々に疲れ、森をさまよっていた。森で出逢った青年に激しく求められ、恋に落ちたダーナ。お互いの身分を知らないまま、彼の手で熱く乱されて、初めての快楽を知る。だが、彼は愛してはいけない人だった…。青年の正体が、対立するプリンモアの領主グリフィスだと知ってしまったダーナは、敵地に捕らえられ…!?
9・11後の帝国の衰退は歴史的な必然だったのか。現代史を牽引した大国の正体を明かす超大作完結。
二年に亘り、義父の仇を討つ旅を続けていた光月藩士・水沢市太郎。ついに深川今川町の番太郎・喜兵衛に姿を変えていた敵・樫村次郎左衛門を見つけるが、直後、長旅が祟り倒れてしまう。気がつくと、喜兵衛夫婦に看病を受けていた市太郎。戸惑いの中療養生活を送るうち、次第に喜兵衛夫婦の人柄に惹かれ始める…。憎しみを越え、人を思いやる優しさが沁みる感動作!
約束が、始まる。
栄華の時代は過ぎ去り人類は黄昏の時代を生きている。
形なきこの世の理を体系化し、学問として形を成したもの。
それが、この世界における錬金術です。
やがて錬金術の万能の力はあまねく地上に行き渡り、人類はその繁栄を極めました。
・・・・・・それからはるか後世。栄華の時代は過ぎ去り、人々は錬金術を忘れてしまいました。
前時代の遺跡から途切れ途切れに得られる恩恵を受けつつも、それらが次第に枯渇していく中で、
ゆっくりとした滅びを待つばかりの、どこか長閑さすら感じさせる、
人類の黄昏の時代が、新たなアトリエの物語の舞台となります。
主人公は、そんな美しくも儚い世界で日々を生きる、一人の女の子です。
一風変わりながらも、アトリエとしての根本を大切にしたストーリーがさらに濃い密度で展開されます。
■ストーリー
幾度めかの黄昏の時代が始まり、再び何度目かの慎ましやかな生活が取り戻されつつある世界の、とある一地方。
そこには、国家のような統治された組織は無いものの、人々が手を取り合って暮らしていた。
その中に、人里離れたアトリエで薬を作って生計を立てている、一人の女の子がいた。
彼女の名前はアーシャ。
以前は祖父と妹と三人で暮らしていたが、数年前に祖父が他界した後、妹も行方不明となってしまい、
今はペットのうしがいるだけで、天涯孤独の身となっている。
妹がいなくなってからしばらくは失意の底にいたが、祖父の頃から取引している旅の商人の協力もあり、
新たな生きがいを見つけ、立ち直ることに成功するのだった。
そして、哀しみの記憶も少しずつ薄れ始めていたころ。
いつものように薬の材料を探して、アトリエ近くの遺跡に出掛けたアーシャは、
そこで、いなくなったはずの妹の姿を見かけることになる。
妹が生きていて、世界のどこかにいることを知ったアーシャは、すぐさま妹を探すために旅立つことを決意する。
手がかりなんて何もないし、何をすればいいかもわからない。
ただ、この世界のどこかで、妹と再会できることだけを信じて。
最高の音で楽しむために!
初出! ケンペ&バイロイト1962/『神々の黄昏』(4CD)
1962年バイロイト音楽祭でのケンペによる『指環』が分売で登場。このケンペ2年目の『指環』のライヴ音源は、同上演にフリッカ役で出演もしていたアメリカのメゾソプラノ、グレース・ホフマン[1921-2008]の状態の良いコレクションから提供されたもので、これが初出と思われます。
戦後バイロイトの『指環』上演といえば、1951年から1958年まで兄ヴィーラント・ワーグナーの演出が一貫して用いられており、指揮者にはクナッパーツブッシュ、カイルベルト、クラウス、カラヤンという面々が起用されていました。その後、『指環』無しの1959年を経て、1960年には、弟のヴォルフガングの新演出による『指環』がスタート。この新たな『指環』を任されたのが1957年にコヴェントガーデンの『指環』を大成功に導いていたルドルフ・ケンペで、1960・1961・1962・1963年の計4年間に渡ってバイロイトの『指環』を指揮することになります。
初年度1960年の『指環』はすでにリリースされており、歌手たちが生き生きとしたケンペならではの上演を楽しむことができましたが、今回はその2年後のものということで、歌手の違いや音質の違いが気になるところでもあります。(HMV)
【収録情報】
・ワーグナー:『神々の黄昏』全曲
ハンス・ホップ(ジークフリート)
ニルソン(ブリュンヒルデ)
オタカール・クラウス(アルベリヒ)
ゴットローブ・フリック(ハーゲン)
マルセル・コルデス(グンター)
ユッタ・マイファールト(グートルーネ)
マルガレーテ・ベンツェ(ワルトラウテ)
エリーザベト・シュルテル(第一のノルン)
グレース・ホフマン(第二のノルン)
マルガレーテ・ベンツェ(第三のノルン)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ヴォークリンデ)
エリーザベト・シュヴァルツェンベルク(ヴェルグンデ)
ジークリンデ・ワーグナー(フロースヒルデ)
バイロイト祝祭管弦楽団
ルドルフ・ケンペ(指揮)
録音時期:1962年8月1日
録音場所:バイロイト祝祭劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)
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恋人と仕事を同時に失い、消沈する青年・永島英。かつていじめられたトラウマから、彼は他者に向き合うことができなくなっていた。そんな永島の元に、廃校寸前の母校で小学校の同窓会を開催するという招待状が舞い込む。過去に向き合うため、永島は出席を決意するが、級友との旧交を温める間もなく、異変が起きた。校舎は突然不可解な暗闇に包まれ、外部へ通じる窓や扉はいっさい開かない牢獄に変貌。そして何者かの校内放送によって、集められたクラスメート達は互いに殺しあいを命じられてしまう…!これは凄絶ないじめの果てに廃人へと追い込まれた「山路君」の復讐なのか。それとも級友たちの誰かが企てた狂気のゲームなのか。隣の親友は、ほんとうに仲間か。仮面の巨漢・「十五年前のぼく」とは何者なのかー!?閉ざされた校舎から脱出するため、永島たちの絶望的な脱出行が始まる。