末法の時代の京の都に宋から伝わった道元の禅。「只管打坐」ただひたすらに坐る。生い立ち、修行、布教、思想をわかりやすく描く。
ついに決意して町屋を出たれんげは、義経と弁慶を連れて平泉へと向かう。延長した京都滞在は楽しかった。けれど、虎太郎にはたくさん迷惑をかけてしまったし、東京でやるべき手続きもある。だから、仕方ないのだ。そんなれんげだったが、平泉でもあやかしに遭遇!新たな受難に頭を抱えてしまうのだった…。あやかしと甘味を巡る不思議物語、第4弾!
雑穀の起源と伝播およびその食文化の解明に多大な貢献をした民族植物学者・阪本寧男。
本書は、阪本が生まれ育った京都での日々と、その後の研究およびフィールドワークをふりかえった自伝的エッセイ集です。
京都・東山での自然とのふれあい、学生時代の思い出、国立遺伝学研究所での仕事とミネソタへの海外留学、フィリピンでの調査の日々等がユーモラスな筆致で綴られた、既刊の一般書には未収録の原稿71篇を収録。
諧謔精神に富んだ「天邪鬼」にして「アルキニスト」の生き方が、自然を愛し、学び続ける人びとの心に勇気を与えてくれる、示唆に富んだ一冊です。
■もくじ
●1 はじまりは山の中
水は天から貰い水/樹の上の小屋と小さい畑/タヌキの餌付け/桃色インコ/身近な魚たち/山の野生動物/山科北花山における男の子の四季の遊び
●2 私の「すいば」
「すいば」とは/私の生まれ育った場所/私の「すいば」/ゲンジ捕り/ヤンマ釣り/イナゴ捕り/サムライグモ/虫のこと
●3 山の植物たちとの出会い
イバナシ(イワナシ)──里山の最高の果物──/ユリ/イチゴ摘み/イタドリの水車/赤い実、青い実/クリ採り/マッタケ山/ウルシかぶれ
●4 少し青い日々
竹細工の手工から気付いたこと/映画『愛染かつら』/S造/カマイタチ/電燈/「外つ国」の実と花/お稲荷さんに参詣する人びと/自殺
●5 学生時代と敗戦
渋谷道/ママコノシリヌグイ/工場動員──旋盤工として──/京都の町の防火線づくり/「最初のレッスン」──阪本寧男(卒業クラス1組)/イモの買出し──聖夜の奇妙な遠足──/綽名から見える中学教師群像
●6 異国への旅立ち
一冊の本/天邪鬼発見!/“アルキニスト”のメモ──立山連峰縦走──/一九五三〜一九七二/なぜアメリカへ渡航することになったか/ミネソタ州立大学にて/ミネソタでの仕事/ミネソタでの生活素描/フィリピンへ/F先生のミカンの木/Abyssinia小唄/太宰治と三島/ある手紙/三島にて
●7 植物たちとの旅
カボチャの両性花について(昭和二四年)/腊葉(押し葉)標本と私/ブドウのルーツを探る──ブドウのふるさとを訪ねて──/近江・金屋千草盆とヒモゲイトウ/モダマの仲間/スイタクワイ──半栽培植物の一例──/三島における花の四季/“無茶苦茶”/私のドングリ・プリン(トトリ・ムック)の作り方
●8 天邪鬼の生物学、これでいいノダ
ヒト──わかっちゃいるけどやめられない生物/ヒトは自然によって保護されているのだ!/民族自然誌研究会の発足/「アルキニストの会」とは/天皇家の夕食に招待された件/『天邪鬼の事…
東アジアの近代性の原点を伝記から探る。中国近代化において注目される梁啓超ら知識人の存在。清末および明治における文化交流のなかで近代伝記の成立過程を辿る。中国のナショナリズムの発端を啓蒙運動に見出すなど、近代性の原点を解明する。
京都市近郊の洛陽三十三所観音巡礼、洛西三十三所観音霊場、招福の神様を詣でる都七福神めぐり、開運・厄除けを祈る洛陽十二支妙見めぐり、京都の由緒ある神社をめぐる京都十六社めぐりを中心に、その札所の歴史やいわれ、さらにそれぞれの御朱印を紹介する。
平成17年から18年にかけて、京都市が作成した近代化遺産の報告書をもとに構成。ジャンル別に近代化遺産の産業遺産、近代建築物を総論と個別解説をたて糸に、東京遷都後の京都の建設事情、歴史の裏側のエピソードをコラムの形でよこ糸に紹介し、明治以後の京都の町の歴史を建築の視点で紹介します。
鞍馬山の武芸修行や武蔵坊弁慶との立ち回りといった出来事の流れの中、牛若丸・遮那王・義経の京都でのスポットを紹介しています。20の散策コース、27エリアのゆかりの地を歴史ガイド、写真、マップで紹介。また、史跡がある住所、拝観時間、料金も紹介しています。また、巻末には清和天皇から義経の代に至る「清和源氏の系譜」、桓武天皇から清盛の孫の世代に至る「桓武平氏の系譜」を収録。「人物事典」として、義経と家族・家臣やその周囲、関連人物から源平両氏の主要人物107名を、ページ下欄外に収録する。
「Japan Brand Collection 2019 京都版」にはあなたの生活にとって本当に価値ある情報が溢れています。本物を知り「暮らしの中に上質なエッセンス」を取り入れることで、より潤いのある生活になることでしょう。今まで知らなかった素晴らしいモノやサービス、一流の料理と上質な空間は、私たちに感動や満足感を与えてくれ、私たちの人生をより豊かにします。京都府内の名門料理店や高級旅館・ホテルを始め贈答品・ファッション・ヘアサロンなど様々なジャンルの一流店の情報が美しい写真と文章で編集されています。
本阿弥光悦が鷹峯を拝領して400年、そこから始まる「美の源流」は日本人の心の中に息づく。時代もジャンルも超えて暮らしの中ある、今琳派を探しに!かわいい琳派、かっこいい琳派が街中に。
清水寺の舞台からの眺め、哲学の道の散策路、きらびやかな金閣寺や落ち着いた石庭の龍安寺など、神社仏閣を中心に京都の見どころを英語対訳で紹介。史実や建物のつくり、仏像のいわれ、さらに四季や祭りや食文化、工芸といった、旅で知りたい興味深いうんちくを、日本語と英文を対照しながら読めます。英語による表現を学びながら、現地を旅するのにもピッタリ。外国の方を実際に京都へ安内する際にも役立ちます。
京都の路地裏には、今日もふしぎな「ご縁」がやってくる。
京都祇園の路地裏にたたずむ「桃枝骨董店」。三代目店主未之助と弟子兼使用人の天草がいるこの店には、骨董品はもちろん、時には不用品や盗品といったものまでーー、毎日不思議な“ご縁”が品物とともに舞い込んでくる。
京都に春が訪れたある日。大学進学のため、全寮制の高校を卒業した孫娘・光が7年ぶりに帰ってくる。と同時に、馴染みの刑事からある品物の問い合わせが入る。聞けば、事件がらみのいわく品で……。
百鬼夜行の気配ただよう町並に、人と物と人情が紡ぎだす、ちょっぴり不思議であったかいライトミステリ。
春夏秋冬、京都の寺社巡りが楽しめる内容。京都在住の著者「溝縁ひろし氏」のとっておきコラムも掲載。
観光客を物語の主人公にしたガイドブック。一つの掌編は全て800字以内。3分で観光地の情報と臨場感を得られます。
京都の風情を感じてみたい方、京都旅の想い出を思い返したい方など、京都に行く前でも行った後でも楽しめるストーリーです。是非お気軽にお読みください。
大徳寺と茶の湯、そして臨済禅の高僧の世界が理解できます。
多くの謎に包まれる方丈庭園「石庭」。この常識をこえた名庭にわからない何かを求めて今日も人が集う。石と砂とが生み出す無限の空間。