関連領域をすべて包括。新時代の診療を確立、全小児医学のエンサイクロペディア
子どもの健康問題は、この半世紀に大きく変化した。21世紀を担う子どもたちの健やかな心身の発達を支援し、健全な育成を図るにあたって、養護教諭の果たす役割は大きく、養成段階から現職まで一貫した資質能力の獲得が求められている。本書は、養護教諭のための看護学のテキストであるが、養成課程の学生のみならず、教職課程の学生や現職の養護教諭、また教職員、地域保健関係の方々にも参考にしていただくことを願っている。
謝 辞
第1章 はじめに
神経科学についての誤解/遺伝について/発達中の脳の障害/共通の語彙の必要性/脳科学は外からだけではわからない学習のいろいろなことを教えてくれる/認知心理学について/脳をガーデニング/脳はどのように働くのか/どうやって脳を研究するのか/本書の構成
第2章 脳の発達・発育
発育途中の脳にはどんな変化が起きている?/三歳では遅すぎる? 幼児教育論争/脳研究は答えてくれるか?/第一の論点ーー乳児における脳内の結合/第二の論点ーー脳の発達における臨界期/第三の論点ーー脳は恵まれた環境で発達する/改めて幼児教育論争について
第3章 幼児の言葉と数
話すことを学習する/第二言語の学習/発話前の発声/即時マッピング/文法を学習する/読み書きを学ぶ/数と計算
第4章 数学のための脳
数学のための脳部位/頭頂葉の計算力/脳の左右/数学を解く脳をイメージング/数学と性差/失計算症
第5章 読み書きのための脳
文字を書く技能の歴史/アルファベットの名残/脳の中での視覚言語/文字を読む脳のシステムは,言語によってちがう?/脳の読むシステムと微調整/色と単語が混ざってしまう
第6章 読みの学習とその障害
楽譜の読み方を学習する/単語の読み方を学習する/難読症/難読症はどのようにしてわかる?
第7章 社会的発達・情動的発達の障害
社会性や情動の問題と脳はどう関係するのか?/自閉症/この仮説は自閉症をどう説明するのか/注意欠陥・多動性障害(ADHD)/行為障害/共感と道徳的感受性の障害/悪いことは重なるものだ/社会的ー情動的発達の障害は教育の課題
第8章 思春期の脳
思春期に何が変わるのか/青年期の脳の最初の実験/青年期の脳をMRIでみる/青年期以降も脳の変化は続く/思春期以降における行動と認知の変化/fMRIで青年期の脳の活動をみる/青年期と脳研究
第9章 生涯にわたる学習
可塑的な脳/日常における記憶/音楽家になるための学習/脳の変化を維持するには練習が必要/補償メカニズムとしての可塑性/脳はどのように可塑的なのか/運動と脳/隠れた脳力
第10章 記憶と想起
学習と記憶のタイプ/潜在的な形の記憶/技能の学習と記憶/作業記憶/できごとの記憶/児童期の記憶障害/教えることと脳の働き
第11章 さまざまな学習法
意味を伴わない記憶/意味と短期記憶/暗記学習,是か非か?/学習のために心の眼を使う/見たものと音を関連づける/情動的イメージと学習/模倣/メンタルな体操
第12章 脳の学習力を活用する
睡眠と学習/催眠と暗示/この上なく重要な情動の役割/満足感を与える要因/頭のよくなる薬とプラセボ効果/食べているものを見ればわかる/新しい学習の科学に向けて
付録 脳研究を支える技術
脳は情報を電気的なパルスとして伝える/脳における神経活動と血流量の関係/損傷を受けた脳の研究
訳者あとがき
参考図書
用語解説
索 引
厳選された状況設定だから、これだけおさえておけば大丈夫。第20回の国家試験問題を収載して、内容も充実。
日本人の食事摂取基準が2005年版として策定されたのにもとづき改訂。最近の新知見ももりこみ、管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)に準じた項目立てをし、講義内容を網羅して新版とした。
わが国の平均寿命は世界最長の域に達し、多くの人が長い人生を享受できる時代となったが、その故にその人生を健康に過ごすことがますます重要な課題となってきた。本書は、人生を「揺りかごから終焉まで」世代を追い、その折々の健康についての諸問題を平易に解説したものである。