安全とデザインを両立させ、理論を土台に建築を創造する仕事。その思考と技術、修業時代から独立、働き方まで、構造家の素顔を活躍中の16人に見る。難しい計算の仕事だけではない、建築家と協働し美しい架構を見出した時のワクワク感、安全への使命感、チームワークの醍醐味と達成感が味わえる。構造設計の世界へようこそ。
序 構造設計の世界へようこそ──職能の歴史をひもとく | 小澤雄樹
1 合理性だけでは成り立たない、構造の世界 | 坂田涼太郎
2 木構造の追求──歴史・地域・思想・技術をつなぐ | 山田憲明
3 手計算とコンピューターで、「形」に骨を通す | 三原悠子
interview 構造家との仕事の魅力 | 青木淳
4 形を決める仕事、形が変わる働き方・家族 | 大野博史
5 故郷で構造設計を仕事にする──地元の仕事から海外プロジェクト、そしてこれからの被災地復興
| 黒岩裕樹
6 海外に日本の構造設計を輸出する | 礒崎あゆみ
7 成長する構造設計事務所──年齢も事情も異なる人たちが高度な仕事を続ける場所 | 桝田洋子
column 構造事務所の働き方改革 | 武居由紀子
8 意匠から構造設計へ──より自分らしい建築との関わり方 | 村田龍馬
9 アトリエ構造設計事務所のすすめ──技術を軸に自立した人生を選択する | 木下洋介
10 新しい構造設計事務所のかたちをつくる | 萩生田秀之
column 構造家とのコラボレーション | 山梨知彦
11 構造設計を学び続ける楽しさ | 松尾智恵
12 すごろく的巡り──偶発的機会でつながるよこ道・わき道からの構造 | 名和研二
13 構造デザインの実践と教育の両立 | 多田脩二
column 構造教育における人材育成 | 斎藤公男
14 ローカルエンジニアリングと構造デザインの挑戦 | 山脇克彦
15 世界共通言語としての構造設計を武器に | 金田泰裕
16 良い建築は綺麗な骨組みでできている | 鈴木啓
column 構造設計者の生き方 | 金箱温春
身近な環境問題に向き合うには、まず何よりも、私たちが地域に存在する問題・課題を知る必要がある。本書では、映像やワークショップ、ボードゲームなどのツールを用いて、地域の諸問題を“見える化”し、その過程で、人と自然のつながりが再構築されていく様子を描き出す。
看護という仕事が気づかせてくれたもの。メイヤロフとノディングズの著作を読み解き、自己の看護実践や教育体験の基盤をなす“ケアリングの意味と価値”を発見し、気づきを促された思索の全容。
専門性の鍵は「子どものための授業づくり」です。現場で役立つ授業実践や指導の要点をまとめました。キャリアアップと、授業力の向上のために、肢体不自由教育を先導する執筆陣が新特別支援学校学習指導要領をふまえて解説します。シリーズ最終巻。
ナポレオン、ピカソ、仏陀、マイクロソフト、グーグル、グラミン銀行…既存の世界を一新するアイディアはどのようにしてひらめくのか?コロンビア大学MBA人気教授の講義を書籍化。
1950年代にはじまった第一次人工知能ブーム、1960年代からの第二次人工知能ブームに続く第三次人工知能ブームを経た現在、ロボットやAIをめぐる期待論と脅威論は噛み合うこともなければ、歩み寄ることすらもない。この断絶を挟んだ両立場の溝を埋めるために、人文学にできることは何か?
・ロボットのデザインに求められる「弱さ」
・AIが惹起する恐怖
・労働、所有、責任概念の変貌
・AI論が忘却する哲学的思考
・AI論で問われる法の陥穽
・AIの導入が目指す「未来の教室」etc.
現状の技術の正確な理解をふまえ、思想史、社会科学、教育学など多角的な視点から、人新世におけるロボット=AIと人間のスリリングな共生──この10年の社会ビジョン──を具体的に提言する人文学の挑戦。
第1章 汝自身とAIを知れ「AIにはなにができないか」
第2章 制約されたデザイン「子ども、発達、ロボット」
第3章 恐怖の在処「部分と全体という近代社会原理への脅威」
第4章 AI時代の個人・社会・法「知能社会における労働と所有」
第5章 哲学の忘却「人工知能における心・意識・所有」
第6章 共存?「われわれは奴隷を作るのか」
第7章 自律機械と日本思想「仏教と武士道における所有について」
第8章 責任概念の変貌「自律機械の責任概念への経済分析を用いたアプローチ」
第9章 法体制への問い「自然言語処理を組み込んだ自律機械に関する所有と応報性」
第10章 教育の変革「初等中等教育と人工知能〜学校教育における扱いの検討」
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【書評掲載】
「週刊金曜日」2023年10月13日号 武田砂鉄さん
「朝日新聞」2023年12月2日 山内マリコさん
【著者インタビュー・寄稿続々掲載!】
「週刊文春」2023年10月26日号
「毎日新聞」2023年10月28日
「朝日新聞デジタルRe:Ron」2023年11月1日
「朝日新聞」2023年11月22日
「日経新聞」2023年12月2日
【そのほかメディア出演】
YouTube「ポリタスTV」2023年9月11日、10月30日
音声番組「なんかIWAKAN!」2023年7月31日
音声番組「わたしたちのスリープオーバー」2023年11月3日
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コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、
バリエーションの少ない「デキる男」像。
公共空間にあふれる広告を読み解き、
「らしさ」の呪縛に抵抗する。
広告と経済の関係を考え、私たちのものの見方が、どれほどそれらのイメージから影響を受けているかを理解することは、消費社会の中で私たちがどのように生活しているのか振り返ることにつながるはずです。(まえがきより)
1 広告観察を始める前に
2 広告観察日記 2018-2023
3 脱毛広告観察 脱毛・美容広告から読み解くジェンダー・人種・身体規範
4 「デキる男」像の呪縛を解くために
5 性感染症予防啓発は誰のため?:広報ポスターから考えるこれからの性教育
6 対談:広告だけに文化のすべてを担わせてはならない 笛美×小林美香
7 対談:広告と公共性 消費者教育のためのメディアリテラシー 尾辻かな子×小林美香
8 「写真歌謡」試論
経済的に低迷している日本においても、いまだ技術力・経営力に優れた企業は数多く存在している。そうした優れた中小企業が日本経済を下支えしている。しかしながら、今や多くの中小企業の課題は事業承継といわれ、今後20年間に3割程度の中小企業が廃業に追い込まれるとも言われている。本書では事業承継を実践的に研究する大学教員と中小企業診断士が事業承継において、後継者の視点に立ち、知的資産、特に経営理念に焦点を当て、後継者・右腕経営者、さらには従業員の人材育成の課題と解決策を示したもの。
序 章 事業承継の具体例
第1章 課題を知り方針を決定する
第2章 後継者を確保する
第3章 右腕経営者を見出す
第4章 後継者及び右腕経営者を経営に参画させる
第5章 自社の方向性を再定義する
第6章 事業承継計画書を作成する
第7章 従業員を教育する
記念すべき10号は、文部科学省初等中等教育局視学官による教育課程の解説をはじめ、本シリーズ草創期からの歴代特別支援教育調査官による特別寄稿のほか、肢体不自由教育の研究者・実践家の協力を得て、全国特別支援学校肢体不自由教育校長会が総力を上げて編集。
全国から選出された20の実践事例には、授業の概要を記した「授業力向上シート」を付け、「学習指導要領との関連」を明確にしました。
こんな社会だから、こんな教育なのか。こんな教育だから、こんな日本なのか。教育だけでなく社会が変わらないと基本的な問題は解決しない。脱思考停止を目指してー。