もしかすると吉田拓郎が最高のスピードで走っていた時期の作品で構成された19曲。(1)の今となってはチープなフォーク・ロック調キーボード、(2)のやるせなさ、(6)のホノボノ感、そして(18)の切なさ……。あの日に帰りたい! とマジに思う。ところで「マークII」はどうしちゃったの?
プレイステーション2専用ソフト『シャドウハーツ2』のオリジナル・サウンドトラック盤。前作同様、弘田佳孝がメインで作曲、『クロノクロス』の光田康典がゲスト参加している。
人気ゲーム・ソフト『アトリエ』シリーズ第7弾のサントラ。魔法があーだこーだするゲーム音楽にありがちなケルト風や“ナウシカ”風の音楽だが、パーカッションをアクセントに使ったり、ロックっぽい曲もあったりとCD2枚、76曲を飽きさせずに聴かせてくれる。
人気のブートレッグ・シリーズ7集目にあたる本作は、マーティン・スコセッシ監督の同名映画のサントラでもあり、デビュー以前からエレクトリックへと移行していく66年までの重要な時期の貴重な音源ばかりを収録。2枚組28曲中26曲が未発表という超話題作。★
自身のレーベル“インサイド・レコーディングス”からの第1作。ギターないしピアノの弾き語りだが、元来内省的な作風で知られる人なので違和感はない。(3)や(12)(20)など代表曲には、客席からの反応もホット。故ニコとの関係を歌い込んだ(5)は今回初お目見え。
歌声の甘み、清涼感ともに健在な彼女の通算15作目。おなじみ高橋研のプロデュースで、行き急ぐ世間にペースを乱されることなく、タイトルそのままのゆったりとした世界を築いてみせている。スロー・ライフ派のためのラブ・ソング(6)など、滋味なる良曲多数。
PS2ゲーム・ソフトの『ラクガキ王国2魔王城の戦い』で使用されている曲の中から30曲厳選し、新録で収録したという作品で、光田が得意とする民族音楽的アプローチとはひと味違った、メランコリックでほのぼのとした玩具箱風味の内容になっている。
100年に一度の唄者と賞される武下和平氏を追うとともに、島唄の魅力に迫るドキュメント映像。沖縄音楽とも微妙に違う、奄美ならではの独特な世界。その魅力を数々の名曲とともに伝える。
満15周年を迎えた『ロックマン』シリーズの中でも、今一番人気が高いのが『ロックマン エグゼ』。ファン待望のサントラとなる本盤は、シリーズ3作のゲーム音楽を完全収録した豪華2枚組。
《ヤマト》シリーズ最後の作品として83年に劇場公開された映画のサントラ盤から、本編使用テイクを中心に再構成。高品質なサウンドで華麗なオーケストラがいま蘇る。
アニメ『銀河鉄道999』の“エターナル・エディション”シリーズ第3弾。今回はテレビ・シリーズの使用曲を完全網羅。マスターソニック、TUNED CD仕様によりハイ・クォリティなサウンドに。
イタリアの近代リートの創始者と言ってもよいトスティ。その中からとり分け美しい曲が選ばれ、それも珍しく女声歌手で聴けるようになった。爽やかで、しかもまろやかな彼女の美声は、ここでもトスティの曲たちの美しさを存分に我々に確認させてくれる。
おたく層というのは圧倒的にアニメと特撮のマニアである。これに美少女キャラが加算されて「きもち悪い」となるのだが、しかし極めてマニアックにこだわると、それはそれ立派な作品を生み出すことがある。この「トップ」は細部へのこだわり度が異常に高い作品。そのBGM集だがマニア向けレア音源と偏執的なまでのセリフコレクションが凄い! 厚い資料集も完備。このパロディの質は高し。
『エースをねらえ!』+巨大ロボものというハイブリッド(!?)なOVA『トップをねらえ!』のBGM集&オリジナル・ドラマ。懐かしの朝日ソノラマ風のジャケットが本気。ライナーのイラストは石原豪人だし、もう何をか言わんやの「お遊び」のカタマリ。
PS用のRPG。水滸伝の世界と西洋のファンタジーの世界が合体した壮大なスケールのRPG。水滸伝だから登場するキャラクターは味方だけで総勢108人。音の方は、水滸伝的なエスニック要素は薄く、西洋のオーケストラ音楽を基調にした正統派。