全てのミュージシャン、エンジニア、
音楽クリエイターに贈る。
名盤・名曲の肝は、
ドラム・サウンドだった!!
ビジュアルと共に、
伝説的サウンドの背景を、
ドラム音に焦点を当てつつ
探求する初の書籍。
いい”ドラム音”とはなにか。
50年〜80年代初期にかけて、名盤を手掛けたレコーディング・スタジオや手掛けたエンジニアを多数紹介。
また、いかにしてその名盤・名曲にドラムのサウンドが寄与しているのかを、ビジュアルと共に解き明かす。
この名盤でドラム・サウンドを体感せよ!
ディスクガイド付きで分かりやすい!
雑誌『リズム&ドラム・マガジン』(リットーミュージック)の
人気連載を元に待望の書籍化!
■CONTENTS
第1章 ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ
〜モダン・ジャズ黄金期を彩ったRVGドラム・サウンド
第2章 アビイ・ロード・スタジオ
〜ザ・ビートルズ・サウンドの発信源
第3章 オリンピック・スタジオ
〜ブリティッシュ・ロック黄金期のドラム・サウンド
第4章 ジョン・ボーナムのレコーディング・サウンド
〜レッド・ツェッペリンの心臓、永遠のリズム&グルーヴ
第5章 スタックス・スタジオ
〜サザン・ソウルの殿堂、アル・ジャクソンJr.の歴史的ドラム・サウンド
第6章 トム・ダウドのレコーディング・サウンド
〜アレサ・フランクリンの名盤を創った名エンジニアの技
第7章 モータウン・サウンド
〜ヒッツヴィルU.S.A.、ファンク・ブラザーズの珠玉の音像
第8章 マイルス・デイヴィスの作品におけるドラム・サウンド
〜20世紀ポピュラー音楽のイノヴェーター、革新的サウンドの秘密
第9章 モービル・スタジオ
〜英国の移動式録音スタジオがもたらした歴史的ドラム・サウンド
第10章 ウッドストック・サウンド
〜大都会を離れたアーティスト・コロニー、ザ・バンドの“歌”が聴こえる
第11章 ハンザ・スタジオ
〜冷戦下、デヴィッド・ボウイらを魅了したドイツ・ベルリンの名門
第12章 フェイム&マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ
〜黄金のドラム・サウンドを生み出したアメリカ文化の象徴
第13章 名ライヴ盤のドラム・サウンド
〜熱気溢れるリズム&グルーヴ、空気感を捉えたライヴ・レコーディング
独自の文明「芸術国家」を発展させた日本。日本人の感性、知性、創造性の「すぐれ」の淵源は縄文時代の火焔土器や土偶に表れている。形象から把握する新しい日本文化史。
「自分の眼」でものを見る力を養う39のヒント!おすすめの美術館リスト100。
アートは、より頭脳的に進化する。もはや“アート”は、“芸術”ではない。では、今のアートは、何を表現しているのか。内外の最新の動向を踏まえ、21世紀のアートの新しい見取り図を明晰に語る。
「あいちトリエンナーレ」騒動、新型コロナウイルス、学術会議問題…、社会における文化芸術のあり方を問う!ジャーナリスト・津田大介氏と劇作家・平田オリザ氏が日本の大問題を考察。
芸術と生活の境界に位置する広大な領域、専門的芸術家によるのでなく、非専門的芸術家によって作られ大衆によって享受される芸術、それが「限界芸術」である。五千年前のアルタミラの壁画以来、落書き、民謡、盆栽、花火、都々逸にいたるまで、暮らしを舞台に人々の心にわき上がり、ほとばしり、形を変えてきた限界芸術とは何か。その先達である柳宗悦、宮沢賢治、柳田国男らの仕事をたどり、実践例として黒岩涙香の生涯や三遊亭円朝の身振りなどを論じた、戦後日本を代表する文化論。表題作『限界芸術』に加え、芸術の領域での著者の業績がこの一冊に。
世界各地で興ったキリスト教芸術の受容と昇華。祈りの芸術を通して,信仰と布教の歴史を読みとく。貴重カラー図版65点掲載。
祈りのための聖書や祈祷書,キリストや聖母マリアを描いた聖画像,それらは信仰の証として,ときに権力の象徴として豪華に装飾され,高い芸術性を有した。信仰の基盤となる聖書写本にはじまり,中世ヨーロッパの信徒を支えた時祷書,15世紀の印刷技術の革新がもたらした宗教改革への影響,非キリスト教圏への布教活動における印刷本の役割など,世界各地で制作された祈りの道具を広く紹介し,信仰と布教の歴史をたどる。
【2017年秋季特別展図録/西南学院大学博物館・年2回刊】
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祈るという行為は,あらゆる宗教において重要な儀式である。キリスト教では,祈るために,祈りの言葉が記される聖書や祈祷書,そしてイエス・キリストや聖母マリアを描いた聖画像などの様々な道具が生み出された。それらは,信仰の証として,ときには所有者の権力の象徴として豪華に装飾され,その中には高い芸術性を有するものもある。世界に展開するキリスト教圏では,道具を彩る装飾様式の変遷が,ひとつの芸術の歴史を物語る。本展覧会では,キリスト教の歴史的な流れとともに,世界各地で制作された祈りの道具をご紹介し,その芸術性に込められた意味や役割について理解を深めていただければ幸いである。
ご挨拶 西南学院大学博物館館長 後藤新治
開催概要/凡例
第1章 信仰の芸術─聖書写本と祈祷書
第1節 聖なる書
【コラム】伝承されるヘブライ語聖書 佐藤友梨
第2節 祈りの書
【コラム】ベリー公の時祷書の世界─『トリノ=ミラノ時祷書』─ 山尾彩香
第2章 思想の広がり─印刷技術の発明と改革
第1節 活版印刷と宗教改革
【コラム】宗教改革と聖書 藤川学園非常勤講師 下園知弥
【コラム】イギリスの宗教改革と英訳聖書 佐賀大学美術館学芸員 出口智佳子
第2節 対抗宗教改革と布教活動
第3章 受容のかたち─世界の聖画像
第1節 東方正教会の聖画像
【コラム】イコノクラスム(聖像破壊運動)を越えて 西南学院大学博物館学芸調査員 宮川由衣
第2節 布教活動と聖画像
用語解説/キリスト教史年表
論 考
「もの」としての聖書,「もの」としてのイコン 東北学院大学教授 鐸木道剛
祈りの道具にみる聖と俗─時祷書を中心に 西南学院大学博物館学芸員 内島美奈子/藤川学園非常勤講師 下園知弥
無原罪の御宿りにみる対抗宗教改革と布教のかたち 西南学院大学博物館学芸研究員 山尾彩香
出品目録
特集 みやびなる京焼
2023年春、文化庁が東京から京都へと移転する。明治以来、初となる中央省庁の移転となる。これを機に、京文化を継承する現代の「京焼」について見直してみたい。華やかな色絵が施された京焼は、誰もが憧れる京都のイメージを体現する、優雅で洗練された雅な表現で注目できる。近年、石川・九谷の細密絵付が話題になっているが、京焼はそれに拮抗する色絵の魅力に満ちあふれている。本特集では、京焼の伝統を受け継ぎつつも、独自に新たな創造を芽吹かせる現代作家と、野々村仁清や尾形乾山といった京焼のイメージを確立させた江戸時代の名工の作品を取り上げる。と同時に、典雅な茶道具だけではなく、時代の要請により様々に姿を変えてきた京焼の歴史まで紹介する。
世界屈指の博物館V&Aが有する珠玉のジュエリー・コレクションでひもとく、ヨーロッパ500年の宝飾品の歴史。膨大なコレクションから精選した美しい宝飾品の数々を鑑賞しながら、ヨーロッパの伝統が培った豊かな宝飾文化の流れを概観する。
特集 進化する小石原焼
「小石原焼」をご存じだろうか? 民藝ブームによって知られるようになった、飛鉋や刷毛目が施された素朴であたたかみのあるやきものを思い浮かべる人が多いかもしれない。小石原焼は、福岡空港から車で1時間半ほどの場所に位置する、福岡県朝倉郡東峰村小石原で作られている。標高1000メートル級の山々に囲まれた、小さな村の中に窯元が40軒以上ある。この地から現代日本を代表する陶芸家が生まれた。2017年、福島善三が小石原焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。その作品は褐釉、月白瓷、青瓷など、多岐にわたる釉薬の展開が特徴である。一般的な小石原焼のイメージとは異なるが、福島は小石原焼の窯元・ちがいわ窯の十六代目で、鉄分の多い土など地元の素材を用い、小石原焼に多彩な表現があることを示している。そもそも小石原では、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に連れ帰られた朝鮮人陶工を始まりとする茶陶の高取焼が作られていた。その子孫が小石原地区中野に陶土を見つけて開窯し、中野焼が生まれた。そして昭和に入って小石原焼と呼ばれるようになる。本特集では、福島善三をはじめ、現代の作家たち15名と、その知られざる歴史を紹介する。
詩画に造詣が深く、自然の情景を描いた作品が絶賛される従来の与謝蕪村(1716〜83)のイメージを大きく覆し、線描や形のぎこちなさや、そこから生まれる親しみやすさ、かわいらしさに注目して紹介する。府中市美術館で開催される同名展覧会の公式図録兼書籍。
音楽家として比類なき作品の数々を残し、2023年3月28日に逝去した坂本龍一。雑誌「SWITCH」はこれまでに幾度となく特集を組み、音楽を中心に、環境・健康・美術・映画など、さまざまな角度から彼の活動に触れてきた。坂本龍一の好奇心・想像力・反骨精神のあり方は、この先の未来にも豊かな指針を与えてくれる。あらためてその足跡を確認するための特集