この国の人民は呪われているのかーー。西洋が「罪の文化」、日本が「恥の文化」ならば、中国は「欲の文化」だ。中国史を創出してきた最大の原動力は、欲と権力だった。四千年前から天下国家と万民は「権力の僕」であり、この国の民たちは、権力闘争の犠牲となる運命から一度も逃れることができない。二十一世紀になった現在も始皇帝の負の遺産が受け継がれ、毛沢東の幽霊が漂う。悪をめぐる構造は依然、生き延びているのだ。蘇秦から毛沢東、周恩来まで、中国史を形づくる悪党12人を取り上げ、「英雄」の正体と陰謀の数々を解き明かす。
●「悪いやつほど天下を取れる」それを証明する12人
・蘇秦(そしん)……中国流外交術の原点をなす稀代の策士
・李斯(りし)と趙高……利口な愚か者たち
・劉邦と項羽……無頼漢と貴族的英雄の対決
・王莽(おうもう)漢帝国を乗っ取った史上最大の偽善家
・曹操と孔明……陽気な現実主義者と陰気な精神主義者
・則天武后……男たちの権力秩序を覆した天下の「悪女」
・袁世凱……私利私欲のみに動く「裏切り専門男」
・毛沢東と周恩来……中国市場最大の暴君とその忠実な僕
これはある意味では、筆者自身の中国の歴史に対するひとつの独自の解釈である。
このような「一君万民」の権力中心主義こそが中国史の悲劇と人民の不幸の源であり、まさに「諸悪の根源」というべきものであろうと思うが、中国の人民にとってさらに不幸なのは、二十一世紀になった現在でも、秦の始皇帝以来の権力構造は依然生き延びていることだ。
(本書「むすびに代えて」より抜粋)
光の届かない「地球最後のフロンティア」といわれる深海の調査・研究の最前線と最新の調査船・探査機などを写真やイラストで紹介。
西欧近代は、私たちに光をもたらしたのか?ホッブズ、ルソー、ウェーバーなど、近代を決定づけた西欧思想を問い直し、現代文明の本質と危うさに真っ向から迫る。自由、平等、民主主義、市場経済…西欧近代が築き上げてきた輝かしい「文明」は、しかし同時に空虚なニヒリズムを生み出した。信ずべき確かな価値を見失った人類は、これからどこへ向かうのか。
根津権現にほど近い「鯖猫長屋」に、隻眼の盗賊「鯰の甚右衛門」が姿を現す。牢屋敷を出た甚右衛門は蘭方医になりすまし、再び仕事を始めるために必要な相棒を探していた。
狙いは、長屋を“仕切る”猫サバの飼い主で、もとは独り働きの盗人だった画描きの拾楽だ。
ところが、悪の道に引き戻されそうになっている主を横目で見つつも、サバは動かない。拾楽の運命は?
そんな折、歌舞伎役者の卵が長屋に転がり込み、涼太の部屋には座敷童まで現れる。長屋の面々をも巻き込んだ怪事件に拾楽、そしてサバの大将はーー。
猫好きの心に火をつけ、累計36万部越えの人気シリーズ最新巻。江戸を舞台にした謎解き&人情ばなし第九弾。文庫書き下ろし。
AI婚活×元占い師の女将!?
おでん屋の恵が常連客の幸せを応援!
心とお腹がホッとする大人気シリーズ
トマトの冷やしおでん、エビ雲吞、ピーマンの焼売、ナスと卵のよだれ鶏風ーー暑い夏でもさっぱり美味しい料理とお酒で、「めぐみ食堂」は大賑わい。
常連客のIT実業家・藤原海斗がAI婚活事業に乗り出したと聞き、興味を持った女将の恵は、食の好みも趣味も正反対の男女に利用を勧めるが……。
元占い師の女将の絶品料理とふしぎな力で、訪れる人がそれぞれの幸せを見つけていく人気シリーズ第5弾!
文庫書き下ろし。
すごい経営者がいた!
日本オリジナルの合成繊維の事業化、そして国交回復前の中国へーー。
敗戦後の日本人の誇りを取り戻させた大原總一郎の激動の人生を描いたノンフィクションノベル。
松下幸之助に「美しい経済人」と評された稀代の経営者・大原總一郎ーー。
数々の分野でシェアNo.1を誇る企業=現在のクラレを創り上げた男の生涯は、波乱に満ちたものだった。
国産第一号の合成繊維「ビニロン」の事業化や、国交回復前の中国へのプラント輸出……。激動の昭和史を背景に、“百年先が見えた経営者”と言われた男の生涯を描く感動の企業小説。
『天あり、命あり』を改題。
かしこい腸に育てれば、医者はいらない! 腸内細菌の研究を40年にわたって続けてきた著者が、自分で実験して効果があった方法を開陳。
もっともっと魅力的になるために、清潔感があふれて、しぐさの美しい女の子になろう! そんな女の子になるためのマナーを教える一冊。
なぜ、心が痛むのか。
不安の本質を理解すれば、幸福への扉が開かれる。
デンマークの哲学者・キエルケゴールは、「不安を正しく抱くことを学んだ者は、最高のことを学んだのである」と述べています。
本質を理解していないと安易な解決を求めがちで、そうすると問題はますます深刻になります。
正しい解決法は簡単ではありませんが、それを選んだとき人生最高の学びとすることができるのです。どんな人生でも次々と問題が起きます。
その問題を解決し、不安を消していくところに生きるおもしろさが生まれます。
つまり、生きることとは、問題を解決することといっても過言ではありません。
本書では、抱える不安を心理学的に正しく理解して、有効な解決法を解説します。
脳が発達した生き物の多くは、外敵に対して無防備になる睡眠をとり、睡眠がとれないと死に至ります。なぜ、命がけで睡眠をとるのでしょうか。睡眠中、脳では何が起こっているのでしょうか。眠くなるしくみと睡眠の役割、睡眠中の脳と体の状態、睡眠と成長・運動能力・記憶との関係などを、最新の知見にもとづいて解説。睡眠不足になりがちな小学校高学年から中高生に、睡眠の大切さをわかりやすく伝えます。
第1章 睡眠とは? なぜ眠くなるのか?・・・・・・動物の睡眠/眠らないと、どうなる?/睡眠の役割/睡眠をつくるしくみ1体内時計/睡眠をつくるしくみ2睡眠圧/なぜ、眠れなくなるのか/Q&A/コラム:7時間睡眠がみんなを健康にするわけではない
第2章 睡眠時、脳で何が起こっている?・・・・・・睡眠と覚醒の関係/ノンレム睡眠とレム睡眠/ノンレム睡眠の役割/レム睡眠の役割/なぜ夢を見るのか?/成長・運動と睡眠/記憶と睡眠/Q&A/コラム:睡眠と覚醒に向け体を調整するホルモン
第3章 よい睡眠とは? よく眠るには?・・・・・・なぜ、眠れない日が続くのか/代表的な睡眠障害/「よい睡眠」の条件/よい睡眠をつくる1毎日の生活/よい睡眠をつくる2眠るところ/Q&A/コラム:いびきが大きい家族には受診をすすめて
禍を招くか福を招くかーーそれはものの見方如何である。「会社経営のカンどころ」「責任の持ち方」など、自らのものの見方・考え方を紹介しつつ、経営と人生の妙味を綴る。
臨死体験、生まれ変わり、ご先祖様、怨霊……。日本人の「死の安心」はどこにあるかを『古事記』から現代まで通観し解明する、驚愕の書。
これが、AI社会が直面する最悪のシナリオなのかーー
人気経済小説家が描く、衝撃のサスペンス!
中学生の頃から悪さばかりしてきた、新谷凱。いつも行き当たりばったりの人生を送ってきた彼が、唯一興味を持てたものーーそれは「人工知能」の世界だった。携帯電話会社でのアルバイトや電気機器メーカーでの企画開発などを経て、AIに携わる仕事に就いた凱。その企業で彼は、ある事件の捜査に協力することになる。その事件とは、自動運転技術が搭載された試験中の車が、人を轢いたというものだった……。
ウイルス学者は、ウイルスを作り出すことができます。
感染細胞から、ウイルスのタンパク質の設計図が書いてあるDNAをとってきて、それをプラスミドという大腸菌内の環状DNAに入れて増殖させるのです。あくまで物質であるDNA(デオキシリボ核酸)を、「生命の場」である細胞に入れてやると、ウイルスとなる。まるで生物と物質の境界を行き来するような実験です。ウイルスは、私たちがもっている生命観からはみ出てしまうような存在なのですが、本当に例外的なのでしょうか?
さらにウイルスは、ある動物のDNAを、別種の動物のDNAに運ぶことがあります。レトロウイルスはまさに現在進行形で、コアラのゲノムに入り込んで、そのDNAを変えようとしています。一方、人間の腸内には約1000種、100兆個から1000兆個もの細菌が住んでいます。このような例を考えると、生物の世界は「種」あるいは「個体」が独立した世界なのではなく、全体で「生命の場」というものをつくりあげ、私たちは関係性の中で生きているといえるのではないでしょうか。
本書は、「生命には場が必要であり、実は全体で一つ」「ウイルスが生命をつないでいて、生命の場を提供している」「個という概念をもつことは生物学的に正しいのか」といったテーマについて、ウイルス学者の視点から考えます。
■1年以上、生死について考えて苦しんだ/■ウイルスを作る/■ウイルスを排除することはできるか?/■細胞間情報伝達粒子がウイルスになった?--エクソソームがウイルスの起源なのか……/■さまよえる遺伝子/■種はどのようにして分かれていくのか/■現代のコアラはタイムマシーンかーー種の壁を越えていくウイルスの現場/■個とは何か/■生命が生まれたのは必然か偶然か
神社にまつられているのはどんな神さまで、どんなご利益があるのでしょう? 日本の代表的な神さまの特徴をイラストとともに紹介。
現代感覚とビジュアルな誌面で歴史を読む戦国・この籠城戦がすごい!
身も心も豊かな繁栄の社会を実現したいと願った著者が、日本と日本人の将来に対する思いを綴った116の短編随筆集。『PHP』誌の裏表紙に連載された言葉から厳選。
多ジャンルにわたるショートストーリーが30話入った一冊。どのストーリーも、3分後にどんでん返しのラストがおとずれる!
もともと攘夷討幕論者だった渋沢栄一が、一橋(徳川)慶喜に仕えることとなり、幕臣となったのは24歳の時であった。働きどころを得て実力を発揮し、その才を認められた彼は、幕末の動乱が風雲急を告げる慶応3年(1867年)、徳川昭武の随員としてフランスに渡る。▼現地で“提供する側がおごらず、受け手が引け目をまったく感じない公共事業”を目の当たりにし、衝撃を受けた彼は、その後、終生にわたって「人の道と経済利益の両立」を掲げ、事業を展開する。日本初の株式会社制度を導入した静岡商法会所の設立、大蔵省の組織改革、第一国立銀行や五百余の民間企業の起業・育成……。渋沢にとって、私利はすなわち利他(他に利益を還元する)であり、一貫して公益の追求者であり続けた。▼本書は、経済面から明治日本の近代化を推進し、“日本資本主義の父”と称えられた実業家・渋沢栄一の事蹟を活写した長編小説である。▼『論語とソロバン』を改題。
[第1部]慶喜との再会 [第2部]静岡藩再建 [第3部]人生意気に感ず [第4部]経世済民 [第5部]日本金融の礎 [第6部]論語とソロバン