ウイルス学者は、ウイルスを作り出すことができます。
感染細胞から、ウイルスのタンパク質の設計図が書いてあるDNAをとってきて、それをプラスミドという大腸菌内の環状DNAに入れて増殖させるのです。あくまで物質であるDNA(デオキシリボ核酸)を、「生命の場」である細胞に入れてやると、ウイルスとなる。まるで生物と物質の境界を行き来するような実験です。ウイルスは、私たちがもっている生命観からはみ出てしまうような存在なのですが、本当に例外的なのでしょうか?
さらにウイルスは、ある動物のDNAを、別種の動物のDNAに運ぶことがあります。レトロウイルスはまさに現在進行形で、コアラのゲノムに入り込んで、そのDNAを変えようとしています。一方、人間の腸内には約1000種、100兆個から1000兆個もの細菌が住んでいます。このような例を考えると、生物の世界は「種」あるいは「個体」が独立した世界なのではなく、全体で「生命の場」というものをつくりあげ、私たちは関係性の中で生きているといえるのではないでしょうか。
本書は、「生命には場が必要であり、実は全体で一つ」「ウイルスが生命をつないでいて、生命の場を提供している」「個という概念をもつことは生物学的に正しいのか」といったテーマについて、ウイルス学者の視点から考えます。
■1年以上、生死について考えて苦しんだ/■ウイルスを作る/■ウイルスを排除することはできるか?/■細胞間情報伝達粒子がウイルスになった?--エクソソームがウイルスの起源なのか……/■さまよえる遺伝子/■種はどのようにして分かれていくのか/■現代のコアラはタイムマシーンかーー種の壁を越えていくウイルスの現場/■個とは何か/■生命が生まれたのは必然か偶然か
2002年にはW杯サッカーも開催され、ますます交流が活発になる日本と韓国。おたがいの理解をもっと深めるために、文化や生活習慣の微妙な違いに注目してみました。「すぐに謝る日本人、謝らない韓国人」「ワリカンが多い日本人、一人が払う韓国人」「食器を手に持つ日本のマナー、テーブルに置いたままの韓国のマナー」など、思わず人に話したくなる意外な知識や情報を満載。
愛する人との別れ、いわれなき中傷、不本意な選択など、人生は「こんなはずではなかった」の連続。日常の困難を乗り越えて、心の凪ぎを取り戻したいときこそ、ほほえみや感謝、譲り合いなど〈当たり前のこと〉に目を向けましょう。「与えられた人を豊かにしながら、与える人は何も失わないーそれが、ほほえみなのです」。シスターの“心のもち方”“気づき”に勇気づけられる、珠玉のエッセイ集。
累計210万部突破「香川元太郎の迷路絵本」シリーズの第10弾! 「鉄道基地」や「工事現場」「豪華客船」などにある迷路を通り抜け、かくし絵を見つけよう! 乗り物の種類や名前、用途、昔の乗り物……、遊びながら知的好奇心が広がり、想像力が育つ絵本。子どもと大人が一緒になって、家族みんなで楽しめます。▼<内容>たいへんだ! 博士が組み立てていた新発明の乗り物が、スパイにぬすまれた。乗り物のパーツをとりかえしに行こう! 「自転車の丘」→「車の街」→「バスにのって」→「鉄道基地」→「新幹線の駅」→「おまつり広場」→「工事現場」→「港で船に」→「豪華客船」→「空港」→「空の乗り物」→「夢の乗り物王国」▼最後の場面には、「夢の乗り物コンテスト」で当選した方々の作品をもとに、作者が創作したイラストが描かれています。▼<初回限定>抽選で2,000名様に「おふろで遊べる特大迷路シート」をプレゼント!
プロ野球(硬式)生活20年の喜びも苦労も振りかえ…らない。著者も「記憶があいまい」と語る珠玉の力作がついに登場。
坐禅の基本から、歩行禅、慈悲の瞑想まで。集中力と観察力を高めるお稽古プログラム。
政局のためでなく、選挙のためでもなく、この国をよくするために、私は闘います。櫻井よしこ氏との対談「私たちは日本を守りたい」収録。
学校、病院、裁判所をつくり、半島の治安を守った日本ーなぜこの事実が葬られたのか?日本統治時代の“正しい歴史認識”がここにある。当時の写真史料を満載したビジュアル解説本。
本書は、マザー・テレサが生前、多くの人々に与えた様々な愛を、私たちが日常生活でどのように実行できるかをやさしく述べたものです。彼女の活動に感激し、コルカタに行って手伝いたいと言う人は今も後を絶ちません。けれども、そのようにコルカタへのボランティアを申し出た人たちに、マザーはこう諭したことがあります。「わざわざコルカタまで来なくても、あなたがたの“周辺のコルカタ”で働く人になってください」すなわち、大切なのは、今自分が置かれた場所で、自分にできることをすることだと言ったのです。▼「誰でも何か美しいものをもっている」「自分自身を分け与える」「ほほえみなさい」「大切なのは、どれだけ心をこめたかです」--心が励まされ、「自分にも何かができる」ということに気づかされます。▼身近にある小さなことに誠実になる、周囲の人に親切にするなど、日常生活の中でマザー・テレサの愛を実践する勇気が湧いてくる感動の1冊。
●第1章 マザー・テレサと愛を学ぶ ●第2章 マザー・テレサのおこないに愛を学ぶ ●第3章 マザー・テレサの言葉に愛を学ぶ ●第4章 マザー・テレサの生涯に愛を学ぶ ●第5章 マザー・テレサの祈りに愛を学ぶ
企業の発展はいつに人材にかかっている。-いかにして、社員一人一人を優秀な人材に育て上げ、現有組織を精鋭集団に変えるか?本書は、独創的な経営手腕を発揮する著者が、自ら実践し、大きな成果を上げたユニークな人材育成法を開陳したものである。「社員への直筆ラブレター」「叱られ賞」など、厳しくも人情味溢れる著者と社員のふれあいは、高齢化に伴うポスト不足、社員の働く意識の多様化など人材管理が難しい時代だけに、切々と訴えてくる。
「男のなかの男」という表現がこれほどあてはまる日本人が果たしているだろうか?賤ケ岳から朝鮮の役、そして関ケ原へ。鮮やかに駆け抜けた大谷刑部吉継の生涯を描く感動の歴史巨編。
毎日が何となくつまらない、もっと私らしい生き方がある気がするのに、一体何をしたらいいのかわからない。そんなあなたにおすすめしたいのが「夢ノート」づくり。一番好きな人との結婚、本の出版、ライフスタイル…大きな夢から小さな願望まで、このノートで次々と実現させてきた著者が、とっておきの秘密を公開。なりたい自分に必ずなれる、不思議なノートのつくりかた。
人と目を合わせない、コミュニケーションがとれない、儀式的な行為を繰り返すなどの行動特性を示す自閉症。「彼らは心を閉ざしている」と決めつけるのはこちら側のモノサシの押しつけではないか?そう考える著者は、自閉症児たちと「いま」「ここ」を共有することを通して、彼らが他者に対して自分の存在を確立できないこと、ゆえに身体・空間・言語についての感覚に障害が生じていることを明らかにしてきた。子どもたちとの関わりから、人が生きてあることの意味をも問いかける、一治療者の軌跡。
本当に生きた学問とは、書物に読まれるのではなく、自分の心の方が書物を照らす「活学」でなければならないー本書は、東洋学の泰斗であり、政財界のご意見番として知られた著者の珠玉の講話録である。東洋の伝統的な学問・思想に真の活学を求め、儒・仏・道から史書・兵書におよぶ古典をもとに、人生に活かすべき様々な叡智が導き出される。経営者・ビジネスマン必読の書。
あなたに足りない栄養は何ですか?各種ビタミン、カルシウム、食物繊維、DHAなど…、ビタミン外来を開いている医師が、健康になるためのサプリメントの正しい摂り方を分かりやすく解説。
人がうれしそうなとき、いっしょに喜んであげるあなたが好き。人が哀しそうなとき、そっとしあわせを祈るあなたはもっと好き。あなたが、いてくれてよかったー。どんなときでも、あなたをやさしく励ます「ともだち」の言葉。
そして戦争が終わった。徹底抗戦、一億玉砕論が渦巻くなか、平和を希求する昭和天皇と、国家の分断を阻止し、戦争を終結に導いた宰相との感動の物語。「日本敗戦」を描いた不朽の名作。
万葉の代表的歌人であり、才色兼備の女性として飛鳥時代を生き抜いたとされる額田王。ところが実際は、彼女の実像はいまだ多くの謎に包まれている。その謎を解く鍵は『万葉集』を歴史書として捉え直すことだと著者は言う。本書は「あかねさす紫野行き…」など彼女の代表歌に秘められた真意を独自の視点で探りつつ、『日本書紀』で黙殺された額田王の素顔に迫る。