明治に生まれ大正期で成人し、昭和初年から農業生産に従事した人たち自身の口述で綴る農村史。
1876年にアメリカ南部で生まれ西部で育った“真の革命家”ビンセント・セント・ジョンの生涯は、まさしく波瀾万丈であった。セント・ジョンの組織と運動における重要性は龍頭蛇尾に終わったIWWの歴史の「頭部」の革命的絶頂期において『産業別組合宣言』に自らの思想を組織理念に据え最高指導者として組織全体を掌握していたことにある。本書は、革命的ロマンに情熱を傾けながら階級闘争を指揮し大きな歴史的貢献を果たしたにもかかわらず、「暴力の実践者」の汚名によってアメリカ労働運動史に独自の地位をもつ1人として評価を受けないできたセント・ジョンの“実像”を経歴に沿ってまとめようとした。
明治に生まれ大正期で成人し、昭和初年から農業生産に従事した人たち自身の口述で綴る農村史。
太平洋戦争、中国人強制連行、一斎蜂起、大量虐殺…。秋田県の小さな寒村で起きた歴史的な事件の大きな意味を新たに発見された資料と証言で現代史に位置づける鎭魂のルポルタージュ。
近代において三度目の岐路に立たされているように見える日本の精神史的状況にあって、新たなオリエンテーションを展望すべく、その前提として聖徳太子から西田幾多郎までのこの国のこれまでの知性の構造や世界像の歴史的変遷を回顧し、暫定的に総活しておこうとする一つの試みである。
豊富な天然杉は米代川を筏で下り、能代市は東洋一の木都を誇った。時移り原木は減少し山子の仕事は鋸と鉞からチェンソー、木橇と雪橇は集材機、森林軌道・筏流し・馬場はトラックへと変った。本書は機械化される前の作業工程を当事者達の口述をもとに詳細に再現した日本林業の技術・労働史。
世界の社会学の戦後と現況を各国、各地域ごとに紹介。さらに、社会学の新しい展望を示す。
先進諸国3,000万人の外国人労働者の存在は、国境の論理の奥深くで惰眠をむさぼる私たちをたたき起す。国境と民族国家のあらゆる重圧に踏みつけられながらも、時代の予言者となって新しい秩序への萌芽を示し続けている。
複雑かつ不明確な制度・慣習に支配され前近代的・非能率的といわれる流通産業の実態を検証し、今後の商品流通の合理化の提言を行う。
秋田県の小さな寒村で起きた歴史的な事件の大きな意味を、新たに発見された資料と証言で現代史に位置づける鎮魂のルポルタージュ。
バブル経済“破綻”の教訓。なぜ日本でこのような乱痴気騒ぎがおこり、それがいかにしてつぶれ、あとにどれだけ大きな傷あとが残されたか。
異文化に生きる。20世紀も終り近いほぼ同じ時期に、著者は日本、南アジア、東アフリカでの現地調査を30年近く続けた。農村社会に生きる人々が直面する変化と伝統の葛藤に触れ、三つの地域の比較を通じて固有の、また共通の問題を考える。