「配信者が、刺された」
バズって、シャンパンが飲めるようになって、バズって、芸能人に会えるようになって……
バズの金でタワマンに住めるようになった。
少し前まで何も持っていなかったのに。
突然刺された時、口を衝いて出てきた言葉は、
「私を撮れ!!!!!!!」
バズってないと私には何の価値もないから。
どん底まで墜ちきった後、タパ子は再度這い上がれるのか!?
ラストは究極のハッピーエンド。
黄金分割というのは、純粋に数学的に定義された概念である.簡単にいってしまえば、1:(1+√5)/2 という比率、すなわち、黄金比に分割することにすぎないのだが、これが数学的に見ても深く、また豊富な内容をもっているのである.本書にも、黄金分割をめぐる多様な数学的話題が数多く、ていねいに述べられている.
ところが、黄金分割は数学内部の問題にはとどまらない.われわれをとりまく自然の中のそこここに、黄金比とおぼしき比率が見え隠れするのである.植物にも動物にも、よく観察すればいろいろな場所に黄金分割を発見することができる.本書には、これらについても興味深い例が多数示されている.
これは、自然界に調和をもたらす、見えざる神の手によるものか? いや自然の合目的性か? それとも美の本質か? 自然界の奥底に数理を見ようとする西欧的精神はこれを見逃がしてはおかない.黄金分割は、古代ギリシャ、中世・近世ヨーロッパを通じ今日に至るまで、飽くことのない研究対象である.
このような観察からすれば、人の手による造形的創造に黄金分割を応用しようとする人が現われるのは当然である.黄金分割による建築上の作図法を構成する人もいる、黄金比に従って靴の木型を設計する人もいる、印刷面のレイアウトをする人もいる.…
さらに、黄金分割によれば、美を達成することができるという"信徒"も現われる."過去の巨匠は実は(こっそりと?)黄金分割をもちいたのだ.いや、美しいものの中には必ず黄金分割が隠れているのだ"と信じ切って、建築、絵画、彫刻、音楽、詩歌にそのしるしを探す熱狂的な人々は跡を絶たない.しかし、決め手はなかなか見つからない.だが、これはただの偶然か? 無意識か? 眉唾か? 黄金分割と聞いただけで攻撃的になる人々もいる.著者の一人ボイテルスパッヒャーはドイツ数学啓蒙家の第一人者であるが、このへんのところを冷静に、しかし興味深く記述している.
本書の読者のなかには、数学を好まない方々もおられよう.そのような方々には、まず第9章と第10章を読んでみることをお勧めしたい.細かい点はともかく、おおよその理解はできるだろうし、それだけでも、西欧的造形芸術に対する新しい視点を獲得することができよう.そのうえで、基礎的な積み上げの必要性を悟られ、第1章から読み始めて黄金分割とフィボナッチ数の関係などを知っていただければ幸いである.
都市化等の影響により伝統的な地域共同体は崩壊してしまった。その一方で、新たな地域のあり方が求められてきている。その地域再生の動きの中で、民俗的な伝統芸能はどうなるのか。伝統的な地域共同体の崩壊に合わせて衰退していくだけなのか。新たなあり方を目指す動きが現れ、再生や新生に向かうのか。地域の問題にどうかかわるかが伝統芸能継承者に問われている。
終わらないで、終わらないで。
一瞬で永遠のような恋と、
孤独な心に残る傷痕
デビュー作品集『ジェリー・フィッシュ』改題文庫化
彼女以外に好きになれる人間は世界中のどこにもいないと信じることができた。一番こころが染められやすい時期に出会ってしまったから──。水族館で交わした秘密のくちづけ。それが夕紀と叶子の特別な関係のはじまりだった。しかし、叶子に男の子の恋人ができたことで、ふたりの世界は綻びだす。思春期の儚い恋と傷の痛みを描いたデビュー作品集、書き下ろしを加え改題文庫化。著者あとがき=雛倉さりえ
■目次
「ジェリーフィッシュ」
「果肉と傷痕」
「夜の国」
「エフェメラ」
「崩れる春」
「エクレール」
あれから私たちを取り巻く世の中も変わっていき、父が鉄のために働いていた頃とは違って、規模の大きな製鉄会社も小さな鉄鋼所も縮小ぎみで、そのいくつかの火が消されつつあると新聞や情報誌などを読むと、なんだか心が痛んでならない。しかし、どんなに世の中が変わろうと父が拘わった鉄はこれからも重要な工業製品であり続け、未来の私たちを見守り、支えてくれるはずだ。
戦国最後の姫として、生まれた定めーー
時代に翻弄され、いわれなき悪名を浴びながらも凛として生きた千姫の生涯を鮮やかに描く、著者渾身の歴史ロマン!
徳川家康の孫で、二代将軍・秀忠の娘、千姫。天下の泰平のため、幼くして大坂の豊臣秀頼のもとへ嫁ぐが、徳川、豊臣の争いを止めることはできなかった。そして大坂城落城。その後、再嫁した本多忠刻の愛に包まれて穏やかな日々が訪れたかに思えたが、豊臣の影がどこまでもつきまとう……。
動乱の時代における“姫”という存在の悲哀を、千姫の波瀾の生涯を通して描き切った著者渾身の長編小説。
戦後の引き揚げ、団地での子育ての苦悩、働き続けた日々、夫との別れ、そして老いの現在。レム睡眠の中で現れる「銀色の道」を歩きながら、人生の小箱を一つひとつ開いていく。後悔も、怒りも、悲しみも抱えたまま、それでもひたすら生きてきた。そして今、老いのまなざしで綴られる記憶の連なりは、読む者自身の人生を静かに照らし返す。生きるとは何かを問いかける、自伝的エッセイ。
紀元66-70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第3巻は、神殿の炎上から終戦まで。詳細な年表、索引、解説を付す。