長い一日を積み重ねた短い季節-。ティーンエイジその折り返し点、16歳。男ふたり、女ふたりのグループがそれぞれの恋に巡り合う。校庭に薄桃のじゅうたんを敷く春風、避暑地のテニスコートをわたる夏風、川原のサキソフォンを響かせる秋風、そして冬のゲレンデにはどんな風が吹くのだろう。季節とともに深まるオムニバス・ラヴストーリー。
古代ギリシアにはじまり、中世南仏のトゥルバドゥール、イタリアの清新体派詩人たちを経てダンテ『新生』に至る西欧恋愛杼情詩の形成過程を豊富な引用と考察によってたどり、西欧近代文学の源流をなす宮延風恋愛=「まことの愛」の観念を鮮やかに浮き彫りにする。
表向きは男女同権をうたいながら、延々と続いてきた、実は男本位の恋愛と結婚。家庭生活の法律がやっと変わろうとしている。民法改正-世間の実情に合わせた変化というが、それで女は本当に幸せになれるのだろうか。
麦倉先生の両親に挨拶するため、伊豆大島を訪れたノリミ。親戚一同大歓迎のなか、うららおばあさんだけが、ノリミに冷たい態度をとるのだった。うららおばあさんは、その昔ノリミのおばあちゃんの恋敵だったのだ。そんな時ノリミは康子から、家に爆弾入りの封筒が届いたことを知らされる。康子は成績が学年のトップクラス。それから、つぎつぎと成績優秀者を狙った事件が起こりはじめた。
智也と健太、性格も容貌も全く違う二卵性双生児。兄の智也は落ち着いた風貌の理論派。弟の健太は野性的な感情派だ。そんな兄弟の共通の悩みは女の子に興味が持てないことと好きになる人がいつも同じだということだった。折しも高校の入学式も終え、二人は部活見学に余念がない。バレー部、バスケ部、柔道、陸上。いろんな部活を見たがピンとこない。そんな二人がテニス部の先輩のプレーを見た途端…。コートにいる人物は男だった。
「結婚式に出席します。利夫」式の前日、招待していない元恋人から、そう書いた速達が届きました…。やさしくて裕福な夫だが、浩之との結婚生活は退屈だった。恵子は、役者の利夫に惹かれていく。どんな結末が待っているか知らずに(「恋愛と結婚」)。恋愛とは。結婚とは。既婚の貴方、結婚を夢見る貴方に捧げる“つか流”恋愛小説。
実らぬ恋でも、せつなくても、いちばん愛しかった男への想いを、純粋な気持ちで綴った短編連作6景。男女の別れをテーマにした、著者の告白的恋愛小説。
長女夕香は、留学先でハイスクールの英文学教師・ハロルドと国際結婚し、離婚して帰国し、次女の朝子は、美大時代に恋に落ちたコンセプチュアル・アーチストと同棲し、婚姻届けを出し、離婚届けを出し、3女の雅江は保母で、母を亡くした園児に同情しその父親への同情が愛に変わり、結婚し、出産し、4女の美由起は同棲していた相手と正式に結婚式を挙げ、浮気したり、浮気されたり。…そして、4人姉妹の母親はいつもやきもきしていた。恋の悩みが尽きなければ、愛のかたちは千変万化。臨場感たっぷりの、限りなくリアルな恋愛小説。
ハロルドと離婚して帰国した長女夕香は、2度入院騒ぎを起こし、2度恋をし、2度婚約破棄し、同じく離婚した次女の朝子は、設計事務所の男と不倫をし、なんとなく見合いをし、もう二度と結婚は考えられないと思い、3女の雅江は、2人目の子供を出産し、相変らず主婦として振るまい、4女の美由起も、妊娠して仕事を辞め、1児の母となった。そして、4人姉妹の母親は絶えず一緒に一喜一憂していた。恋の悩みが尽きなければ、愛のかたちは千変万化。時代の深層を写した、限りなくリアルな恋愛風景画。
本書の目的は、あなたが常に愛を感じ、愛の魔法を長続きさせる方法を学ぶことにある。セックスをメイク・ラヴに、快楽をエクスタシーに、パートナーシップを一体感に高める要素を学ぶための本だ。
とうとう裕と一線を越えてしまった。僕-神木和己-は、富士見が丘高校生徒会副会長。会長の彼-都築裕一とは、皆が認めるコンビで…そして秘密の恋人同士。ときどき、次第に近づいてくる別れの時期・卒業。いつまでも、ふたりきりではいられない。裕のそばにはいられなくなるんだ。せつない愛がきらめく、人気シリーズ完結編。